有馬記念予想
秋のGⅠ成績が2勝9敗とボロボロの成績で落ち込む馬券師K。今年最後となる有馬記念こそ当ててやると意気込んでいるところに現れた人物とは?
タカ、のぞみ「Kさん、いますかぁ?」
馬券師K「おぅ、タカちゃんにのぞみちゃん。バルサ強かったねぇ。」
タカ「すごかったですよね。もう感激しちゃいましたよってごまかさないで下さい! 先週の朝日杯もKさんの予想に乗ってハズレましたよ。もうその馬券代でラーメン食ってりゃよかった。」
馬券師K「だから馬券は自己責任で買ってくれってあれほど言ったじゃん。」
タカ「でも今回は当たるからって念を押したのは誰ですか(笑) もう僕的にKさんの評価は地に落ちてますからね。」
のぞみ「私もエリザベス女王杯でスノーフェアリーから買っていれば当たってましたよぉ。Kさんのこと好きですが、ちょっと後悔しちゃいました(笑)」
馬券師K「(泣きべそ風に)うわぁー、のぞみちゃんにも嫌われたぁー。」
タカ「もういい加減馬券師名乗るのをやめたらどうですかぁ? 秋のGⅠ成績が2勝9敗で、そのうちの1勝は当たっても6割ほどしか戻らない馬券ですからねぇ。これじゃ素人と変わらないですよ。」
馬券師K「そうなんだよね。自分でもまさかここまで当たらないとは思わなかったからちょっと驚いている(笑) もう有馬記念ハズレたら馬券師やめて馬券診断士になろうかなぁと思っているんだ(笑)」
タカ「(あきれながら)なんですか、その馬券診断士って?」
馬券師K「買った馬券を見せてもらって、これはいいねぇ、とか、これはちょっと当たらないよ、って感じで診断するんだなこれが(笑)」
タカ「(笑いながら)占いじゃないんですよ。もうしっかりして下さい!」
のぞみ「私はKさんの馬券が当たったところを見たいです。」
馬券師K「(顔をくしゃくしゃにしながら)のぞみちゃんが応援してくれたぁー」
タカ「もう頼みますよ。今年最後のGⅠ有馬記念で一発お願いしますからね。」
馬券師K「俺は馬券師だよ。その期待に応えてこそ馬券師だと思っとるんだ。」
タカ「(苦笑しながら)馬券師馬券師ってそれはいいですから、とにかく当ててください!」
のぞみ「ところで今週の有馬記念はどうなりますか?」
馬券師K「おっのぞみちゃん。話題を振ってくれたね(笑) 今年の有馬記念は、3冠馬9番オルフェーヴルが1番ブエナビスタや10番トーセンジョーダンなどの古馬陣に挑む構図なんだ。オルフェーブルの2番手だったウインバリアシオンが、ジャパンカップでブエナやジョーダンから0.5差だったから、単純に考えてオルフェーヴルは通用する寸法になるね。」
タカ「オルフェーヴルの強さが際だっているように見えますが、負ける可能性ってあるんですか?」
馬券師K「あの最強ディープインパクトだって初の古馬相手では負けているよ。しかも中山コースは内枠有利なトリッキーなコースでもあるからね。思ったほど簡単なレースじゃないと思うな。」
のぞみ「ブエナビスタはこのレースで引退するそうですよね。」
馬券師K「そうなんだよねぇ。寂しい気持ちが大きいよ。まだ現役を続行してもらいたいんだけど、もう5歳馬だらかねぇ。繁殖入りするにはちょうどいいかもしれないなぁ。ここまで一線級で活躍した牝馬はちょっといないんじゃないかな。個人的には歴代最強牝馬だと思っているよ。」
タカ「そのブエナビスタとオルフェーヴルって、どっちが強いんですか?」
馬券師K「正直言ってオルフェーヴルの方が強いんじゃないかって思っているんだが、ジャパンカップでのブエナの健在振りを見ると、互角かもしれないって感じてしまうよね。」
タカ「トーセンジョーダンはどう見てます。ジャパンカップも強い競馬をしてますよね。」
馬券師K「かなり力を付けているね。確かにラストの切れ味はブエナやオルフェーヴルに劣るとは思うんだけど、中山コースは先行有利だし、今のジョーダンなら前々でレースを進めて押し切っちゃう可能性もあり得ると思う。中山コースで重賞を勝っているのもポイント高いな。」
のぞみ「他の馬はどうなんですか?」
馬券師K「昨年の勝ち馬2番ヴィクトワールピサは中山コース4戦4勝とかなりの巧者だから怖い存在なんだけど、前走のジャパンカップが負けすぎなんだよなぁ。それから昨年のダービー馬5番エイシンフラッシュも秋のGⅠ2戦ともパッとしないし、それは8番ローズキングダムも同様で、4番ペルーサも天皇賞(秋)は3着でも他力本願型だから、力勝負では分が悪そうだね。あっペルーサは出走取り消したみたいだな。」
タカ「最強世代と呼ばれる4歳勢も意外に勝てないですよね。」
馬券師K「そうだよなぁ。もっとポンポン勝つかと思ったんだけど、意外に年長組に対し優位に立ってない感じがするよね。血統抜群の14番ルーラーシップ、7番トゥザグローリーあたりがしっかりしないといけないんだけど、順調さを欠いたりして、今のところ伸び悩んでいる感じだからね。3番ヒルノダムールは天皇賞(春)に勝ったけど...」
タカ「ジャパンカップで3着した11番ジャガーメイルはどうですか? それから12番アーネストリーも出てきましたね。」
馬券師K「ジャガーメイルの前走3着はフロックじゃないよ。昨年だって4着に突っ込んで来ているからね。ただこれだけのメンバーが揃うと、さすがに勝ち切るまでは難しいと思うな。展開待ちのところもあるからね。アーネストリーは前走大外枠がかなり痛かったと思うけど、内枠でも入着が一杯だった感じに見えるからね。ただレースを作れる強みはあるから侮れないかもしれないけど。」
のぞみ「13番レッドデイヴィスって騸って書いてありますけど、どんな意味なんですか?」
馬券師K「これは騸馬って意味で、去勢した馬のことを言うんだ。代表的な名馬にジャパンカップを勝ったレガシーワールドというのがいるよ。」
のぞみ「(顔を赤らめながら)ちょっと言うの恥ずかしいけど、何で去勢しちゃうんですか?」
馬券師K「去勢すると気性が落ち着くみたいだよね。ただそうすると種付け出来なくなっちゃうから、将来種牡馬になろうとしている馬には当然やらないわな。香港では生産やってないから、ほとんどの馬が騸馬だよ。」
のぞみ「へぇ、そうなんですかぁ。」
馬券師K「それから去勢すると寿命が延びるみたいだね。犬でそれが確かめられているよ。人間ではどうだか分からないけど、おそらく長生き出来ると研究者は思っているから、どうタカちゃん試してみない?」
タカ「イヤですよ、そんなの(笑) Kさんこそやって下さいよ。予想ハズレた罰として(笑)」
馬券師K「それってかなり重い罰ゲームだな(笑)」
タカ「そのレッドデイヴィスはどう見てます。」
馬券師K「この馬、今年1月の重賞でオルフェーヴルに完勝している馬なんだけど、その時点ではオルフェーヴルが本物になってない段階だったからね。骨折明けの前走で勝ったのはさすがとは思うけど、相手も今回の有馬記念のメンバーよりワンランク落ちる構成だったんだ。24年連続GⅠ勝利を目指す武豊が乗るけど、入着出来ればいい方だと思うな。」
のぞみ「馬券師Kさんのおすすめはどれですか?」
馬券師K「いろいろ考えたんだけど、やっぱりオルフェーヴルが強いと思うんだ。ジャパンカップでも健闘したウインバリアシオンを子供扱いしているからね。相手のブエナはここが引退レース。ジャパンカップを勝ってるから、ここはあまり無理しないんじゃないかなって思うんだ。だから軸はオルフェーヴルで行こうと決心したね。」
タカ「うわぁ、Kさんに推奨されたらオルフェーヴルも勝てなくなっちゃう(笑)」
馬券師K「ホントに信用してないんだな(苦笑) まぁここまでハズレまくってるから仕方ないけど...」
のぞみ「大丈夫です。オルフェーヴルは来ますよ。」
馬券師K「のぞみちゃん、ありがとーう。」
タカ「で、相手はどうするんですか?」
馬券師K「順当に行けばブエナなんだよ。でも人気同士で決まるかなぁって考えると、もっと流した方がいいんじゃないかって思っているんだ。」
タカ「トーセンジョーダンは押さえておいた方がいいですよね。」
馬券師K「まぁそうだな。昨年は5着だけど、今年は充実振りが違うからなぁ。でも馬単でもそれほど付かないんだよね。」
のぞみ「3連単がありますよー」
馬券師K「のぞみちゃんの言う通りに、3連単があるからねぇ。今年の有馬記念はコレで行こうと思うよ。」
タカ「オルフェーヴルの相手にブエナビスタとトーセンジョーダンが決定ですが、もっと押さえておいた方がいいですよ。これじゃKさんの馬券力を考えると心許ないですよ(笑)」
馬券師K「(苦笑しながら)自分でもそう思うよ。だから、昨年の有馬記念で1着だったヴィクトワールピサと同3着のトゥザグローリーの2頭を押さえようと思う。ヴィクトワールピサは得意の中山コースに替わっての変わり身に、トゥザグローリーは意外性に期待したい。」
のぞみ「配当はどんな感じになりますか?」
馬券師K「2着にブエナ、3着にジョーダンだと2000円くらいしか付かないけど、トゥザグローリーが絡めば確実に万馬券になるね。」
タカ「もっと押さえなくていいんですかー。相手4頭でも心許ないですよ。」
馬券師K「これ以上押さえて当てに行っても面白くないと思うんだよね。そこらへんは馬券師の腕に期待して欲しいな。」
タカ「このレースにもハズレたら馬券師降格ですからね。」
馬券師K「降格する時は自分から身を引くよ。今のところは自分の馬券力に自信を持っているからね。まぁ有馬記念を見ててくれよ!」
のぞみ「期待してます!」
タカ「少しは期待してますよ(笑) 普通に考えて軸のオルフェーヴルは来そうですもんね。」
馬券師K「よーし、決まったな!」
有馬記念予想
3連単
1着軸 9番オルフェーヴル
相手 1番ブエナビスタ、2番ヴィクトワールピサ、7番トゥザグローリー、10番トーセンジョーダン
9→1、2、7、10→1、2、7、10 計12点
2011年の更新はこれがラスト。来年の競馬は5日(木)から始まります。恒例の金杯ですね。
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