2021年6月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

NCAA

2012年NCAAトーナメント ベスト16決定 その2

ミッドウエスト地区
第1シード ノースカロライナ大(31-5)VS 第13シード オハイオ大(29-7)
第2シード カンザス大(29-6)VS 第11シード ノースカロライナ州立大(24-12)

ノースカロライナ大
Harrison Barns, SF, 2年 予想指名順位 5位
トーナメントでの成績
1回戦 14点・6R・3S FG5/12 3pFG1/3 FT3/3
2回戦 17点・5R FG7/16 3pFG3/6
長所
カレッジで最高クラスのピュアスコアラーのうちの一人。ジャンパーが持ち味のスマートな選手で、遠い位置からも決められる。彼は怖れ知らずで、5本連続でシュートミスしても、次の1本を打つのに躊躇しない。複数のポジションをディフェンス出来る。バスケットボールIQが高いし、人間的にも素晴らしい。
短所
彼は多少、得点面での貢献に限られている感じに見える。彼ほどの才能を持っていれば誰しも思うのだが、リバウンドやアシスト面での貢献が欲しい。彼はむらがあるし、爆発的なアスリートではない。
総括
彼は大学での2年間でそれなりに成長してきたように、スカウト達は彼を2年間鍛えて次世代のスター選手に成長させたがっている。NBAでもスコアラーとして活躍するだろうが、スーパースターになるためには、それ以上でなければならない。

Tyler Zeller, C, 4年 予想指名順位 11位
トーナメントでの成績
1回戦 17点・15R・4B FG4/9 FT9/10
2回戦 11点・6R・1B FG4/7 FT3/3
長所
彼はカレッジでどのビックマンよりも速くフロアーを走れる。彼はペイント内でポジションを取るのがうまく、フィニッシュ力もある。彼はペイント内でのシュートタッチがよく、また年々プレイ振りが上達している。
短所
NBAでセンターを務められるだけの強さを持っているか? NBAで成功者になれるレベルまで上達するか?
総括
スカウト達は年々進歩の見られる選手を好んでいて、彼はそれで注目されている訳だが、間違いなく彼は今季のチームのベストプレイヤーであり、多くのスカウト達は彼のことをロッタリー中盤から後半で指名されるべき選手と見ている。

John Henson, F, 3年 予想指名順位 14位
トーナメントでの成績
1回戦 欠場
2回戦 13点・10R・4B FG5/13 FT3/3
長所
彼は会場からフロアーを見渡すとすぐに確認出来るくらい、明らかに手足が長く、運動能力があるビックマンに見える。彼のシュートブロック能力は信じがたい。彼は3つのポジションをディフェンス出来るし、オフェンスでは複数のポジションをこなせる。彼は3年生になってプリメイターゲームを試していて、上達もしている。彼は毎試合ハードにプレイする。
短所
彼はどこのポジションの選手だろうか? NBAでPFとしてプレイするにはあまりにも細く見えるし、SFとしてプレイするにはまだ未熟だ。彼はもっと身体的強さを身に付けるか、もっと堅実にジャンパーを決められるようにするかのどちらかが必要だろう。
総括
彼はとても変わったプレイヤーだ。幾人かのスカウトは、彼のプレイはアンドレイ・キリレンコを連想させると言っている。もし彼がキリレンコであるならば(マックス契約は与えてはいけないが)、おそらく5位からどんなに低くても10位には指名される選手だろう。

James Michael McAdoo, F, 1年 予想指名順位 7位
トーナメントでの成績
1回戦 17点・6R・4S FG6/14
2回戦 9点・4R・2S・3B FG4/8
長所
彼は派手なプレイはせず、基本に忠実なビックマンである。彼はとても機敏に動けるし、インサイドでのぶつかり合いを怖れない。彼は平均上のアスリートで、ペイント内でフィニッシュする力がある。
短所
今季の彼はサポーティングキャストの一員で、限られた出場時間の中で見せ場なく終わった時もままあった。
総括
HensonがACCカンファレンスのトーナメント戦で故障してから、彼の出番は増えたが、メリーランド戦で14点・8Rのキャリア最高を記録し、結果を出してきた。次のノースカロライナ州立大戦でもいい働きをすると、スカウト達は突然、彼が昨年7月の時点でトップ5で指名されるだけの才能を持った選手であったことを思い出している。彼はトーナメント戦で輝きを増せば、我々の評価もさらに上がる。もしそうでなくても、来季シーズン開始前の我々の評価は、トップ5にランクされるだろう。

カンザス大
Thomas Robinson, PF, 3年 予想指名順位 3位
トーナメントでの成績
1回戦 16点・13R・2A FG7/13
2回戦 11点・13R・3A・2S FG2/12 FT7/11
長所
彼はペイント内で争うことを好んでいるように見える。彼はすべてのリバウンドに飛び込んでくる。彼はペイント内での体のぶつかり合いを怖れない。思った以上にボールハンドリング技術を持っていて、それはプリメイター選手と同じかそれ以上のものである。彼はNBAで通用する体格をしていて、爆発的な跳躍力に、驚くような運動能力を持っている。彼の機動力はほぼ毎試合野獣のようだ。
短所
NBAでは少しサイズ不足に見える。まだダブルチームやトリプルチームに対処する方法を学んでいる最中だ。プリメイターゲームを学び続けなければならない。
総括
昨年に私はカンザス大で一番有力なドラフト候補にRobinsonをランクしたら、スカウト達の一部は笑っていた。今季はどうかと言うと、もし彼が1インチか2インチサイズがあれば、1位で指名される可能性を議論されるだけの選手になっている。彼は我々が期待していた以上の活躍を見せて、チームを躍進させてもいるし、多くのGMは彼がNBAでもカレッジと同様のプレイが出来ると信じている。

西地区
第1シード ミシガン州立大(29-7)VS 第4シード ルイビル大(28-9)
第3シード マーケット大(27-7)VS 第7シード フロリダ大(25-10)

ミシガン州立大
Draymond Green, SF, 4年 予想指名順位 28位
トーナメントでの成績
1回戦 24点・12R・10A FG10/17 3pFG2/4 FT2/3
2回戦 16点・13R・6A・2S FG6/11 3pFG2/4 FT2/3
長所
彼はインサイドアウトサイドでプレイできる多彩なフォワード選手。彼のバスケットボールIQは高く、回りの選手を活かせるナイスパッサーである。リバウンドを取るのがうまく、堅実にスリーを決められる。
短所
NBAではどのポジションを務めるのだろうか? PFとしてはサイズ不足で、SFをガードするには横の動きが不足している。彼は過去にコンディションの問題があった。
総括
プロフィールを見ると、彼はNBAで成功するサイズとは思えないのだが、実際にコート上では生産的なプレイをしていて、シェーン・バティエやジャレッド・ダドリーのようにチームの潤滑油になるような選手に必要なものを持っているように感じる。もし彼がチームを勝ち続けさせることが出来れば、即戦力が欲しいチームが彼を1巡目後半で指名するのではないかと思う。

フロリダ大
Bradly Beal, SG, 1年 予想指名順位 4位
トーナメントでの成績
1回戦 14点・11R FG5/8 3pFG1/4 FT3/4
2回戦 14点・9R・3A・2S FG4/8 3pFG2/5 FT4/7
長所
彼はゴール下へアタックでき、遠い位置からのシュートがうまい真のスコアラーである。彼は素晴らしい運動能力を持っていて、ドライブからフィニッシュする力強さを持っている。彼はPGも務められるボールハンドリング能力を持っていて、ガード選手にしてはリバウンドが素晴らしい。
短所
スリーを決めるのに苦戦していて、今季の確率は33%である。
総括
彼は今季フロリダ大でのプレイで、人々を引きつけるような成績を残していない。しかし多くのスカウト達はそれを3人ガード制、4人ガード制を引くチーム方針のせいにしている。彼はNBA向きの選手であるし、彼の才能を活かすチームに入団してもらいたい。我々は今季中すべて彼をトップ6と評価していた。しかしトーナメント戦で素晴らしい成績を残せば、ドラフト当日では2位で指名される可能性も否定できない。それくらい彼はいい選手だ。

Patric Young, C, 2年 予想指名順位 25位
トーナメントでの成績
1回戦 13点・7R FG6/6
2回戦 6点・4R FG2/3
長所
体格が素晴らしい。彼はタフでフィジカルだ。彼はリバウンダー、シュートブロッカーとして支配的にプレイ出来る。
短所
オフェンス能力がほとんどなく、実際に未だ苦戦している。平均26分の出場で10得点のみ。
総括
体格のすばらしさは認めるが、数字上は貧弱なので、彼は本物なのか判断に分かれる。NBAのスカウト達は、オフェンスの出来不出来にかかわらず、彼がベン・ウォレスのような支配的なディフェンシブビックマンになれるポテンシャルを持っていると考えている。彼はすでにNBAで通用する体格とディフェンシブ能力を持っている。彼がトーナメント戦で、ディフェンスでチームを変えられる所を見せれば、ロッタリーでの指名も考えなければならないと思う。
補足
来季もカレッジでプレイするとリポーターにコメントしている。多くのスカウト達はこの決定に拍手している。彼が本物なのかもっと品定めしたいのだろう。

キャットの感想
ここの注目は間違いなくUNCことノースカロライナ大。PGのマーシャル(予想指名順位16位)をケガで失ったが、タレント揃いなチームなだけに、全く侮れない。順当に行けばファイナルでケンタッキー大と優勝を争うのではないか。

2012年NCAAトーナメント ベスト16決定 その1

3月中旬から始まった毎年恒例のNCAAトーナメント。ゲームの行方はもちろんだが、各ドラフト候補者がどれだけスカウト達にアピール出来たかを確認するのも面白い。そこで今回はベスト16に残ったチームの中で、6月のドラフトで有力だと思われる選手をピックアップしてみたいと思う。

南地区
第1シード ケンタッキー大(34-2)VS 第4シード インディアナ大(27-8)
第3シード ベイラー大(29-7)VS 第10シード ザビアー大(23-12)

ケンタッキー大
Anthony Davis, F/C, 1年 予想指名順位 1位
トーナメントでの成績
1回戦 16点・9R・3A・7B FG5/8 FT6/8
2回戦 15点・12R・5A・2B FG4/9 FT7/9
長所
信じられないほど手足が長く、運動能力もハンパない。コート上を動き回り、ハードにプレイする。彼はタフだ。彼はボールを所持しなくてもゲームを変えられる、支配的なシュートブロッカーである。彼は多くのポジションのディフェンスが出来る。エリートレベルのリバウンダー。彼はボールハンドリングがいいし、プリメイターからシュートを決められる。練習熱心で人間的にも素晴らしい。
短所
もっと身体接触に耐える強さを身に付ける必要あり。彼はまだオフェンスで躊躇している。
総括
彼が今ドラフト1位指名されるというのは、明らかに一致した意見である。実際、統計的に見てもそれを物語っていて、彼はNCAAトップのPER36.04と叩き出している。健康である限り、彼はNBAで壁にぶち当たるという姿を想像するのは困難に思える。

Michael Kidd-Gilchrist, F, 1年 予想指名順位 2位
トーナメントでの成績
1回戦 9点・7R・2A FG4/8 FT1/3
2回戦 2点・7R・1A FG1/4
長所
彼は今ドラフト候補の中で、最もタフなウイングだろう。彼は走って走って走り抜く。彼は自己中心的ではなく、チームが勝つために必要なことだけをする。彼は今季のケンタッキー大を牽引したリーダーである。彼は複数のポジションを守れる、ロックダウンディフェンダーだ。運動能力が優秀で、トランジションの速さがあり、ゴール下へスラッシュ出来る。我々を驚かすようなプリメイターゲームも披露する。
短所
ジャンプシュートを練習し続けることが必要。もし彼がスリーを効果的に決めることが出来るならば、彼を止めることはとても困難になるだろう。
総括
数字を見ると、何でこの選手がドラフト上位候補なのだろうと思うだろうが、実際にゲームで彼がやっていることを確認すれば、あらゆるコーチが望むものを彼が持っているのに気づくだろう。彼は勝利することだけしか念頭にない。彼は現在2位で指名される有力候補だ。
補足
彼はトーナメント前、リポーターに来季もカレッジでプレイすると話した。

Terrence Jones, F, 2年 予想指名順位 17位
トーナメントでの成績
1回戦 22点・10R・2A FG9/13 FT3/3
2回戦 8点・11R・3A・2B FG3/9 FT2/4
長所
彼はカレッジ界で最も有用性のあるフォワードのうちの一人。複数のポジションをプレイ出来る。インサイドを支配し、ジャンパーも決められる。ボールハンドリングも良く、リバウンドの鬼にもなれる。彼は腕が長いし、バスケットボールIQがあるから、思った以上にブロックショットがうまい。
短所
PFとSFの中間型。時々ゲーム中、スリーを放つような安易なプレイに走っているように見える。彼は精神的に未成熟であるとスカウト達に印象づけられている。彼は熱心にプレイしていない時がある。
総括
ラマー・オドムタイプの選手。彼がゲームに集中し続けることが、優勝への大事なカギになる。もし彼が存在感を見せれば、おそらくケンタッキー大がトーナメントで優勝するだろうし、彼の指名順位も10位以内に上がると思う。しかしそうでなければ、スカウト達はまた彼の評価を考えあぐまなければならない。

インディアナ大
Cody Zeller, C, 1年 予想指名順位 9位
トーナメントでの成績
1回戦 14点・6R・4A・6S FG5/9 FT4/6
2回戦 16点・13R・1B FG5/9 FT6/8
長所
彼は手足が長い、効率的なビックマンである。兄Tyler同様、ガード選手のようにコートを走ることが出来る。彼のポストでの多彩な動きに、相手マッチアップは苦戦傾向が伺える。バスケットボールIQの高さを持っていて、悪いシュートはまず打たない。1年生で彼のようなプレイが出来るビックマンはほとんどいない。PER31.19はカレッジ6位の成績である。
短所
身体的な強さを身に付けることが必要。体のぶつかり合いのあるペイント内では、相手ディフェンダーに押されているシーンがある。彼は素晴らしい1年生シーズンを過ごしたけれど、もっと洗練するためにカレッジに残るかもしれない。
総括
彼は最初の1ヶ月、スカウト達の間で全く話題に挙がらなかった選手だった。もし彼がトーナメントでも同様の活躍が出来れば、今季のドラフトへ参加する強い動機になるだろうし、おそらく10位以内で指名されると思う。

ベイラー大
Perry Jones, F, 2年 予想指名順位 8位
トーナメントでの成績
1回戦 2点・11R FG1/6
2回戦 7点・4R FG3/8
長所
6-11と長身ながら、運動能力とスキルを合わせ持つ稀なプレイヤー。ビックマンとしてはボールハンドリングが素晴らしく、ガード選手のようにプレイ出来る。彼はシュートを決められるし、バスケット周辺でナイスムーヴを見せられる。取ろうと思えばいつでもリバウンドを取れる選手。
短所
彼はペイント内のごちゃついた所での得点を好まないし、時々タフさや情熱さを欠いてプレイしているように見える。ペイント内で得点すべきところでも、ジャンプシュートに頼っている。もっと身体接触に強くなる必要がある。
総括
スーパースターになれるタイプではあるけれど、全く成功しない可能性もある選手。先週のBig12トーナメントでは、彼のポテンシャルの高さを見せていたが、そのようなプレイを見せなければ彼の評価はドンドン落ちる。手強い相手の多い、このトーナメントで彼自身とベイラー大が躍進すれば、再びトップ5指名権の位置に返り咲くことが出来ると思う。スカウト達は、ベスト8でAnthony Davisとのマッチアップを見たがっている。

Quincy Miller, F, 1年 予想指名順位 15位
トーナメントでの成績
1回戦 10点・4R・1B FG4/9
2回戦 8点・5R・2B FG3/9
長所
彼は多彩なプレイを可能にする、多くの才能を持っている。彼は手足が非常に長く、コートのどこからでも得点に繋げられる運動能力のあるフォワード選手だ。PFはもちろん、ガード選手のようにプレイも出来る。
短所
Perry Jonesと共通項が多いが、今季の大部分は彼の陰に隠れていた印象が強い。彼はまだ昨年受けた前十字靱帯の手術から完全に癒されていないようだが、それ以上に細い身体の方が問題だ。
総括
彼は今ドラフトで6位以内で指名される才能を持っている選手。彼がゲームのやり方を覚えれば、NBAでも成功することは間違いないだろう。彼は来季もカレッジに残るかもしれないが、トーナメントでの活躍次第で10位以内に返り咲くと思う。

東地区
第1シード シラキュース大(33-2)VS 第4シード ウィスコンシン大(26-9)
第2シード オハイオ州立大(29-7)VS 第6シード シンシナティ大(26-10)

シラキュース大
Dion Waiters, SG, 2年 予想指名順位 24位
トーナメントでの成績
1回戦 12点・2R・2A FG4/9 FT3/3
2回戦 18点・3R・2S FG5/9 FT7/7
長所
彼はカレッジで最も運動能力のあるガード選手のうちに一人。彼はバスケットへ向かう、爆発的な突進力を持っていて、これを止めることは難しい。ゲームで完全にアタックモードに入ってしまうと、相手チームのディフェンスは崩壊させられる。
短所
ジャンプシュートが未だ不安定で、そのため自分からシュートチャンスを見つけることに苦戦している時がある。腕は長いが、SGとしては少しサイズ不足。彼は自己中心的なプレイをしてしまい、チームとしてプレイしていない時があるとの烙印を押されている。
総括
彼はスカウト達の間で評価が分かれている選手。数チームは彼の身体的強さと得点能力を評価していて、彼をロッタリーで指名される選手と考え、そのスカウト達は彼をタイリク・エヴァンスと比較している。それ以外のスカウト達は、NBAでは彼の欠点が様々な問題を引き起こすと考えているようだ。トーナメントで彼とシラキュース大が躍進すれば、その懐疑的な意見を打ち消すことが出来るだろう。彼は20番台前半での指名が予想されているが、もっと上位で指名される可能性はある。

オハイオ州立大
Jared Sullinger, PF, 2年 予想指名順位 10位
トーナメントでの成績
1回戦 12点・11R・5B FG4/14 FT3/4
2回戦 18点・4R FG5/9 FT6/7
長所
彼はカレッジではまれな真のローポストスコアラーだ。大きい体を使ってバスケット周辺でスペースを取るのが非常にうまい。彼はソフトタッチでシュートを打てるし、スキルもあり、バスケットボールIQもかなり高い。長い腕と大きな手を使ってリバウンドを量産出来る。
短所
PFとしてはサイズ不足で、ほとんどゴール下でプレイしている。彼はサイズがあり、より運動能力があるマッチアップに苦戦傾向が伺える。
総括
彼がNBAでどのような選手になるのか、スカウト達の間で様々な意見が飛び交っている。何人かは、ザック・ランドルフのような選手になると予想しているが、グレン・デイビスをよくした程度と予想するものもいる。彼はトーナメントの結果にかかわらず、その議論に終止符を打つことは出来ないだろう。なぜなら、彼はオハイオ州立大での最初のゲーム以来、その堅実な評価がほとんど変わっていないからだ。

キャットの感想
とりあえず南地区と東地区を紹介しました。選手の評価はドラフト専門家集団のチャド・フォードグループを参考にしてます。
個人的注目はケンタッキー大対インディアナ大の一戦。12月の対戦ではインディアナ大が劇的な勝利を収めているし、Anthony DavisがCody Zellerに苦戦していたとの報告がある。ケンタッキー大は第1シード中の第1シードだけに、今回はリベンジしてくるのか。まだ3回戦とはいえバスケファンのみならず、全米注目の一戦になるでしょう。

NCAAファイナル4終了時の2011年ドラフト予想順位

1. Kylie Irving  19  PG  6-2  180  Duke  Top 5
No.1PGとしての評価はケガから復帰後も変わらず。クリス・ポールと比較されている選手。順当ならばこの選手が1位で指名されるはず。
2. Derrick Williams  19  SF  6-8  241  Arizona  Top 5
高校在学時の評価はESPNリクルーティングで72位の選手。その選手がここまで成長した。ラッセル・ウエストブルックも高校時代に評価が高くなかったが大学で成長し、ドラフト4位で指名され、NBAで大成功している。
3. Harrison Barnes  18  SF  6-8  210  North Carolina  Top 5
シーズン開始前は1位候補だったが、序盤では思い通りのプレイが出来ず評価を下げた。しかし後半で実力を発揮してきたので、5位までには指名される逸材だろう。
4. Jared Sullinger  19  PF  6-9  280  Ohio State  Returning School
大学でプレイを続けると発表。3年前に5位での指名が予想されていたブレイク・グリフィンも同様だったが、彼は大学に残って翌年1位で指名された。現状での専門家の見方はSullingerの場合は運動能力がそれほどでもないので、来年でも順位は5位くらいで収まるだろうとのこと。
5. Perry Jones  19  PF  6-11  235  Baylor  Top 10
シーズン半ばに1位候補として脚光を浴びたが、チームをNCAAトーナメント戦に導けず、順位も次第に落ちてきた。それでもサイズと運動能力を併せ持っているので、依然評価は高い。
6. Enes Kanter  18  C  6-10  255  Turkey  Top 10
以前にトルコでプロ生活をしていたことがあり、アマチュア規定に反するとしてKentucky
大学でのプレイを認められなかった。しかし彼はチームメイトとともに練習に参加しているようだ。高校時代にSullingerを上回るプレイをしていて、スカウト達の評価は全く変わっていない。
7. Jonas Valanciunas  18  PF  6-10  230  Lithuania  Lottery
スカウト達の間では一番人気のインターナショナル選手。手足が長く、インサイドで機敏に動ける。しかし所属チームとの契約が残っているので、今年はまだドラフトに参加しないのではないかと言われているし、リッキー・ルビオ(2年前5位)のように参加したとしても、バイアウト交渉を嫌うチームには指名されないのではないか。
8. Jan Vesley  20  PF  6-11  240  Czech Republic  Lottery
彼はすでにドラフトへの参加を表明している。スカウト達の間では、インターナショナル選手の中で最も即戦力となる実力者とのこと。昨年も参加していれば10位以内で指名されていたと思われる。
9. Kemba Walker  20  PG  6-1  172  Connecticut  Lottery
昨年のこの時期、スカウト達から翌年ならばロッタリーで指名される可能性があるとの評価だったが、その通りになって、大学チャンピオンにまでなったこともあり、彼への評価は上がり続けている。
10. Brandon Knight  18  PG  6-3  185  Kentucky  Lottery
NCAAトーナメント戦で株を上げた選手。ビックショットが打てるし、ディフェンスがかなりうまい。ポテンシャルが高く、ロッタリーから滑り落ちることはないように思える。

ESPNドラフト専門家チャド・フォードの予想から。
次回は11位~20位の選手を紹介。

NCAAファイナル4結果
(11) VCU  62-70  (8) Butler
(4) Kentucky  55-56  (3) Connecticut

ファイナル
(8) Butler  41-53  (3) Connecticut
前半を3点のビハインドで折り返したCunnecticutだったが、後半最初の10分で20-6と勢いに乗る。焦ったButlerは得意のスリーを連発するが、ことごとく外れてペースを掴みきれず、結局Connecticutが3度目のチャンピオンに輝いた。Butlerは2年連続ファイナルでの敗戦。Most Outstanding PlayerにはKemba Walkerが選ばれた。

NCAAファイナル4への道 その2

EAST
(1) Ohio State  60-62  (4) Kentucky
前半、後半通してほとんど点差がない大激戦を制したのはKentuckyだった。試合後、ドラフトでトップ5候補のOhio StateのJared Sullingerは大学に残ることを表明している。
Ohio State: Jared Sullinger  21p  16R
Kentucky: Brandon Knight  9p  4A   Terrence Jones 8p  8R
キャットの感想
Sullingerは常にダブルチームにあって苦しんでいたが、それでもオフェンシブリバウンドの強さを確認。大きい身体を使ってのポジション取りが実にうまい選手だと思った。
Knightはウイニングショットを決めたように勝負強い。Jonesはあまり目立ってなかった。

(2) Nortn Carolina  81-63  (11) Marquette
UNC: Harrison Barnes  20p  9R  現時点の予想指名順位 3位
Jone Henson  14p  12R  5B 14位  Tyler Zeller  27p  12R 21位
Zellerは今日の活躍で28位から21位に急上昇した。

SOUTHWEST
(1) Kansas  77-57  (12) Richmond
Kansas: Thomas Robinson  12p  14R 20位
Marcus Morris  13p  7R 24位

(10) Florida State  71-72(OT)  (11)VCU

ベスト8の組み合わせ
EAST
(2) North Carolina  VS  (4) Kentucky
WEST
(3) Conneticut  VS  (5) Arizona
SOUTHWEST
(1) Kansas  VS  (11) VCU
SOUTHEAST
(2) Florida  VS  (8) Butler

一番の注目はEASTのゲーム。個人的にはSullingerをもっと見たかったのでOhio Stateに勝って欲しかったが、それでもKentuckyには好選手が揃っていて、タレント揃いのUNCにどう立ち向かうのか注目したい。

NCAAファイナル4への道 その1

ヒューストンで行われる今年のNCAAファイナル4。各地区4つに分かれてヒューストンへの切符を争う、ベスト8へ向けた戦いが始まった。

WEST
(1) Duke  77-93  (5) Arizona
連覇を狙ったDukeが前半リードして終了。後半に入っても序盤は終始リードを保っていたが、Arizonaのディフェンスが機能し始めると、一気に19-2のランを食らってリードを奪われてしまう。その後は焦って本来のプレイが出来ずに、まさかの大敗を喫してしまった。ArizonaのDerrick Williamsはキャリアハイの32得点中前半だけで25得点を挙げ、自身の株を大きく上げている。

Derrick Williams  F  6-8  241  Age: 19  Arizona  So
Reach: N/A  Wingspan: N/A
今季の成績
37games  30.1m/g  19.5p/g  8.4r/g  1.1a/g  1.0s/g  0.7b/g  FG 60.2%  FT 74.6%  3pFG 60.3%
指名予想順位
トップ5

長所
・多彩なプレイが可能なフォワード選手
・バスケットボールIQが高い
・とても効率的な選手。悪いシュートをめったに打たない
・ペイントの中で素晴らしいクイックネスを発揮できる
・パワーフィニッシャー
・スリーポイントを決められるグッドシューター
・インサイド、アウトサイド両方でプレイ出来る
・第一歩目が速く、いい運動能力を持っている
・オフェンシブリバウンドが強い
・コート上ではどこでも激しくプレイする
短所
・多少SFとPFの中間型
・PFでプレイするには若干サイズ不足

チャド・フォードの見解
彼は高校時代にそれほど有名な選手ではなかったことから、NBAスカウト達が彼の存在に気づくのが遅かったが、彼はもはやそのような存在ではない。私が話したほとんどのNBA関係者は、彼はトップ5で指名されるだろうと言っていた。彼がスーパースターになるとは誰も思わないだろうが、NBAで素晴らしいキャリアを築く選手になるだろうと彼らは思っている。(3月15日付け)

Duke戦終了後、彼の予想指名順位は2位に上がっている。

Kyrie Irving  PG  6-2  180  Age: 19  Duke  Fr
Reach: 8-1  Wingspan: 6-4
今季の成績
10games  27.2min/g  16.4p/g  3.7r/g  4.4a/g  2.6to/g  1.5s/g  0.6b/g  FG 51.7%  FT 90.3%  3pFG 45.7%
予想指名順位
トップ5

チャド・フォードの見解(3月21日付け)
トーナメント戦での最初の2ゲームにおける成績は、我々を驚かせるものでなかったが、12月以来の実戦だったということで、彼への評価は変わっていないし、久々にしてはハイレベルなプレイしていた。彼はつま先の故障でここ3ヶ月間ゲームに欠場していたが、トーナメント戦に間に合って復帰している。

最初のゲームで彼はベンチからの出場とはいえ、チームトップの14得点を稼いでいる。しかしその得点のほとんどは、勝敗の行方が決まった時のものだ。次のMichiganとの対戦では、Dukeを勝利へと前進させた貴重なバンクショットに成功させたが、このシュートを決めるまでの長い時間、彼は一本もFGを決めていなかった(FG 1/4、FT 9/10)。

彼はまだ少し完調手前のように見えるし、横への動きに以前のようなシャープさが感じられない。しかし彼はゲームに戻ってきたし、チームを勝利へと導いているという事実が、GM達に対し、彼の故障に対する心配を軽減させている。もし次の2週間で本来の調子に持っていくことが出来れば、今年のドラフトでは彼を有力な1位候補として扱わなくてはいけないだろう。

Arizona戦終了後でも、予想指名順位は1位のまま。

(2) San Diego State  67-74  (3) Conneticut
注目選手の成績
Connecticut: Kamba Walker  36p 3R 3A 現時点での予想指名順位 9位
San Diego State: Kawhi Leonard  12p 9R 4A 13位

SOUTHEAST
(4) Wisconsin  54-61  (8) Butler
ロースコアーゲームに持ち込んだButlerが、終盤ミス連発も何とか逃げ切った。これでButlerは2年連続ファイナル4へあと1勝となった。

(2) Florida  83-74  (3) BYU
注目選手の成績
Florida: Patric Young  2p  4R  現時点での予想指名順位 24位 ポテンシャルの高さで将来性を買われている
BYU: Jimmy Fredette  32p  5A 18位

ベスト8を賭けて残り4試合が日本時間26日に行われる。チャド・フォード曰く、1ゲームで多くのドラフト候補を見たいのなら、Ohio State VS Kentuckyのゲームを観るべしとのこと。