ロケッツが狙うドラフト候補 その5
DeMarcus Cousins C 6-11 292 Age:19 Kentucky(Freshman)
Hometown: Birmingham, AL
今季のアベレージ 38game 23.5m/g 15.1p/g 9.8r/g 1.0a/g 2.1to/g 1.0s/g 1.8b/g FG55.8% FT60.4%
ドラフト予想順位 Top 5
長所
・素晴らしいサイズでNBAで通用するボディーを持っている
・腕が非常に長い
・ビックマンとしてのスキルが身についている
・インサイドだけでなくアウトサイドでもゲームを支配出来る
・うまくボールを扱え、フットワークもいい
・プリメイターからのシュート力がある
・スリーポイントも決められる
・ビックマンとしてはボールハンドリングがいい
・見た目以上に運動能力がある
短所
・持久力に対して疑問あり
・コンディショニング不足を感じる時がある
・爆発的な運動能力を持っていない
・ディフェンスに対して少し無頓着
ESPNチャド・フォード4月7日付けの評価
Cousinsは今季カレッジで1分間あたり最も効率的な数字を残したビックマン。彼はダブルダブル(二ケタ得点二ケタリバウンド)マシーンだった。彼はすでにNBAで通用するボディを持っていて、プリメイターゲームからローポストゲームと、相手をノックダウンさせる幅広いオフェンス力がある。問題なのは平均的な運動能力と、コート上で起こした気の短い一面で、これがなければ1位で指名されてもおかしくない逸材である。彼は3位から5位までに指名されるのではないか。
ESPNチャド・フォード1月26日付けの評価
もうシーズン半ばになるが、Cousinsについてのコメントはいつもと同様で、「彼はロッタリーで指名される才能があり、実際数チームがロッタリーで彼の指名を検討している」というもの。彼は怠惰でチームメイトとののしり合う選手との評判をひっさげてケンタッキー大にやって来た。彼はコート上では賞賛されているが、コート外では非難の的になっているデリック・コールマンやザック・ランドルフのようなNBA浮浪者と比較されている。
しかし最近のNBAチーム達は彼への評価を変えつつある。数週間前、我々はCousinsを「評価を下げた選手」のリストに載せ、私は彼の順位を20位~29位へ落とした。だが3週間後、彼は今季初めてトップ10入りしている。
もちろん、彼のディフェンスのサボリ癖は依然として問題があるし、ルイビル大戦で見せた短気な一面も同様である。しかし彼は1ゲーム約20分しかプレイしていないにもかかわらず、平均15.4得点、9.5R、1.8BにFG55%と標準的な数字を挙げていて、彼の「個人成績/1分間」は他の選手と比較出来ないほどだ。
「現在カレッジで優れたローポストスコアラーはいない」とあるGMは私にコメントしながらも、続けて「純粋に才能だけ見れば彼はトップ4で指名される選手だが、まだ大人になりきれていない性格面などを考慮すると、彼はロッタリーでの指名に落ち着くのではないかと思う」とコメント。
この感想は急速に広まりを見せ、今季が始まる前に彼の評価を20番台の選手と位置づけていた数人のGMは、今ではトップ10選手となっていると私にコメントした。何が変わったのか聞くと、それは単純にCousinsより評価の高かった選手達が、彼が毎晩素晴らしい成績を残している間に、たいした数字を残していないという事実以外にないと言う。
別のGMは私に「彼の評判の半分しか当たってなかったとしても、今オフのドラフトで指名される選手の中で、彼ほど上半身の体つきがいい選手はいない」とコメントしている。
ロケッツが彼を獲得出来る可能性 5%未満
Cousinsはインサイドを支配出来る選手として、ここ数年では最高クラスの選手かもしれない。それはESPNジョン・ホーリンガーの詳細なデータで分析され、彼が残したカレッジでの成績はすでにNBAでスーパースターになっているケビン・デュラント、カーメロ・アンソニー、ドウェイン・ウェイド、クリス・ポールと匹敵するらしい。この選手が5位まで残っていること自体奇跡かもしれないが、性格的な問題が評価に影響してしまっているのだろう。それでも5位までの指名権を持っているチームが、これほどの選手を手放すことはちょっと考えにくく、ロケッツが獲得出来る可能性はかなり低いと言わざるを得ないではないか。


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