ダントーニをヘッドコーチに招聘
シンキ「こんにちは、ご無沙汰してます。ウォリアーズとのシリーズ以来になりましね。忙しかったんですか?」
キャット「それもあるけど、プレイオフ真っ盛りとはいえ、やはりロケッツのシーズンが終わったことで一息付いちゃったよ(笑) もちろんオフの動きはしっかりと見ていたけどね。」
シンキ「そのオフの動きをお願いします。」
キャット「まずシーズン中にマクヘイルを解雇してから、暫定ヘッドコーチだったビッカースタッフとは契約せず、元ロケッツヘッドのヴァンガンディー、ペイサーズを追われたヴォーゲル、元ロケッツのレジェンドであるキャセールやケニー・スミスなど、別のコーチを探していたんだけどなかなか決まらず、ようやく先週になってマイク・ダントーニの招聘という形となった。契約期間は4年とのことだね。それ以外ではハワードがメディアで不満をブチまけたり、ハーデンが場外乱闘したりと、どうでもいいニュースばかりだったよ(苦笑)」
シンキ「招聘したダントーニはどんなコーチなんですか?」
キャット「アップテンポなスタイルのオフェンスを武器に、サンズを強豪に育てて、カンファレンスファイナルまで進出した実績を持っている。サンズ以降に雇用されたチームでは実績を残していないが、オフェンス指向のハーデンのいるロケッツにマッチするとGMモーレーが判断したんだろう。」
シンキ「この決定にキャットさんはどう思いましたか?」
キャット「まあいいんじゃないって感じだよ(笑) 今のロケッツは誰がコーチやってもそんなに変わらないよ。むしろレジェンドであるキャセールやスミスがコーチやって成績が下降し、ファンにブーイング食らうシーンを見たくなかったから良かったと思っている。ロケッツとは何もゆかりのないダントーニなら、思う存分けなせるからね(笑)」
シンキ「ダントーニでもダメですかね・・・」
キャット「と思うよ。来季は落ちるところまで落ちて、GMモーレーが今度こそクビになるなら、それはそれで成功だから、そういう意味ではダントーニでもいいよって感じなんだよ(苦笑) ロケッツが再び浮上するためにはロッタリー指名権が必要になってくる。ここで成功、いや大成功しなければ、再び優勝は出来ないだろうからね。」
シンキ「優勝するためには、やはりドラフトで大成功しないと厳しいですかね・・・」
キャット「生え抜きオールスター常連がチームを引っ張り、外様が彼らを支えるチームでないと優勝はほとんど出来ないと見ていい。今季のプレイオフ見たって、ウォリアーズだけでなく、サンダーもそうだろう。キャブスだってなんだかんだでレブロンは出戻りだしね。」
シンキ「オールスター常連ですが、外様のハーデンでは厳しいですかね?」
キャット「どんな状況であれ、チームを追われた選手は、フランチャイズ選手として不適格の烙印を押された訳だから、そういう選手が移籍したチームを優勝へ導けるのか疑問あるよね。今季のプレイオフ見ても、今のウォリアーズには勝てる感じが全くしなかったよ。」
シンキ「そのプレイオフですが、東はレブロン率いるキャブス、西はカリー率いるウォリアーズに決まりましたね。ラプターズとサンダーも頑張っていましたが、あと一歩届きませんでした。」
キャット「ラプターズは生え抜きデローゼンの成長が大きい。彼を支えるラウリーとのコンビはリーグでも有数のバックコートコンビと言っていいんじゃないかな。それでもレブロンという強大な壁を崩すにはワンパンチ足りなかったようだ。それからサンダーの方だけど、ボクはシリーズ始まる前から彼らはウォリアーズを撃破し、ファイナルへ進出すると思っていたんだよね。」
シンキ「あの73勝の記録を達成したウォリアーズに勝てると思ってましたか!」
キャット「スパーズとのシリーズを見て、これなら今のウォリアーズにも勝てると思ったんだ。実際彼らを追い込んだしね。生え抜きオールスター常連のデュラント、ウエストブルックを、若手の生え抜きアダムズやロバーソンにイバカがいて、外様のカンター、ウェイターズが支えるサンダーは、まさに優勝へ手が届くチームだと思う。この優勝へ手が届くチームは、NBA30チームといえども、今のところウォリアーズ、スパーズ、サンダーの3チームだけなんじゃないかな。」
シンキ「今戦っているキャブスは優勝出来ませんか(笑)」
キャット「予想から言っちゃうけど、キャブスはウォリアーズにあっさり負けるよ。レブロンは6季連続ファイナルへ進出という形だけど、ちょっと相手関係に恵まれていると思う。彼が西のチームに所属していれば、少なくとも6季連続は進出出来ていないんじゃないかな。まあ簡単にファイナルが終わると白けるから、レブロン率いるキャブスには、少しでも見せ場を作って欲しいと思ってるけどね。」
シンキ「最後にこれから伸びてくるチームはどこでしょうか?」
キャット「今最強のウォリアーズだけど、2年前まではタイトルを狙えるチームではなかったんだよ。でもドラフトで獲得した生え抜きが成長し、FAやトレードで彼らを支える外様を獲得し、チーム力を着実に向上していって結果が付いてきたよね。だから今最弱のシクサーズだが、ドラフトでスター候補生のシモンズを指名出来るから、彼を軸にチーム力を向上させていけば、数年で優勝を狙えるチームになれるかもしれないと思っている。少なくとも競争の緩い今の東地区なら、ファイナル進出は数年後というシナリオも現実的だと思うぞ。サンダーは今のチームでも優勝を狙えるから、優勝したいならFAになるデュラントは残留しなきゃダメだよね。」
シンキ「分かりました。ちなみにロケッツが優勝を狙うにはどうしたらいいんですかね。」
キャット「早めにハーデンを諦めて若手に成長の場を与え、ドラフトで大成功をすれば、少なくともタイトルを狙えるチームに仕上がる可能性があると思っている。もちろんハーデンがいれば、それなりの成績は残せると思うけど、優勝を狙えるチームにはなれないんじゃないかな。まああと2年くらいは様子を見てもいいとは思っているけどね。何でもそうだろうけど、目先の勝利も大事だが、あくまで優勝が目的ならば、焦らずじっくり若手を鍛えた方が得策だろう。結局早く目的を達成したいなら、急がば回れでやった方がいいんじゃないかな。」
シンキ「ありがとうございました。ところで失職したビッカースタッフはどうなりますかね?」
キャット「グリズリーズのスタッフに加わったみたいだよ。結果を求められる状況の中、彼は暫定ヘッドという難しい立場をうまくこなせていたと思う。新天地でも頑張って欲しいと思っているよ。ちなみにシーズン中にクビになったマクヘイルだが、今のところどこにも決まってないね。まあこれはどうでもいい話か(笑)」
シンキ「笑 今日はどうもお疲れ様でした。次回も楽しみにしているので宜しくお願いします。」
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