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サマーリーグ

契約情報、サマーリーグなど

シンキ「こんにちは。NBAファイナルの終了から1か月経過し、サマーリーグもトーナメント戦に入りましたね。今日はその他契約情報も合わせてお願いしたいと思います。」

キャット「まず始めに契約情報からだけど、FA解禁後に合意に達していたポールとグリーンとは正式に再契約。カーター・ウィリアムスとも正式契約に調印した。そして無保証契約だったアーロン・ジャクソンを解雇し、バームーテもクリッパーズへ去ったが、ピストンズからFAになっていて、ロケッツと交渉を重ねていたエニス三世がチームに加わる予定だ。契約内容は2年400万ドルとのことで、2年目はプレイヤーオプションになっている。」

シンキ「ありがとうございます。バームーテは移籍の道を選びましたが、エニスを選択してベンチの層をキープした感じですかね。」

キャット「バームーテは1年430万ドルでクリッパーズとの契約を選んだんだけど、その半額以下でとりあえずベンチを補強したのは良かったと思う。エニスはグリズリーズ時代に、あの元ロケッツだったパーソンズが欠場している時にスターターで出ていた選手。バームーテと比較すると、攻守で落ちるのは仕方ないが、彼の方が4歳若いし、ちょうどアリーザも抜けてSFのポジションが手薄になっているから、ロケッツのシステムにフィットすれば、それなりに戦力として活躍してくれると思うよ。」

シンキ「それからカペラの件はどうなってますか?」

キャット「ロケッツと交渉を続けているね。ロケッツは5年8500万ドルでオファーしたが、カペラ側がこれを拒否したようだ。まああれだけ使えないアンダーソンが4年8000万ドルで契約しているからね。納得できないのもよく分かるよ(苦笑)」

シンキ「カペラの実力だとどれくらいが適正なんですかね?」

キャット「カペラの成長曲線を考えると、ジャズのゴベア(4年9600万ドル)や、サンダーのアダムス(4年1億ドル)くらいが適正ラインだろうと思う。ESPNの専門家曰く、カペラはNBAで若手ベスト選手のうちの一人で、これくらいで契約してもリスクは低いとのことだ。」

シンキ「引き続き交渉をしているようですが、今後の見解をお願いします。」

キャット「なんだかんだ言って、ロケッツ側が妥協するだろうと予想してる。長引かせて値切ってる段階なんだろう。ボクは心配してないよ。」

シンキ「そうだと嬉しいですね。ところで昨季獲得候補に挙がっていたカーメロですが、どうやらサンダーに別れを告げて、別のチームへ移籍する噂が出ており、そこにロケッツの名前があるようですね。これについては。」

キャット「今更カーメロって感じするんだけど、今のロケッツに来ても、おそらくベンチからの出場になるだろうが、その役割を受け入れてくれるかどうか疑わしいからね。個人的にはベンチからエナジーを与えてくれるグリーンと再契約したし、ハワードみたいにふてくされてベンチでふんぞり返られても困るから、正直来られると考えてしまうな(苦笑) 昨季あれだけ来てくれないかって思ってたのに恐縮だけどね。」

シンキ「元得点王のカーメロには別の花道を用意してあげたいですよね。さてここでロスターを確認してみたいです。お願いします。」

スターター
PG ポール 3565万ドル
SG ゴードン 1350万ドル
SF ハーデン 3042万ドル
PF タッカー 796万ドル
C カペラ
ローテ
カーター・ウィリアムス 175万ドル
グリーン 240万ドル
エニス3世 200万ドル
ネネ 365万ドル
アンダーソン 2042万ドル
ローテ狙い
メルトン
エドワーズ
ジョウチー 137万ドル(無保証)
オヌアク 154万ドル

キャット「ぜいたく税のラインが1億2300万ドルだから、もうカペラの契約を外しても残り400万ドルくらいでオーバーするね。やっぱりアンダーソンがあれだけもらっているのが痛いんだよな。」

シンキ「そのアンダーソンですが、来季も控えからの出場が濃厚ですかね?」

キャット「スターターはダメだよ。ボクはゴードンをスターターにすると予想してる。ハーデンはポストディフェンスが出来るし、カーター・ウィリアムスもサイズがあるから、ウイングでの出場もあると思っているんだ。アンダーソンはもう伸びしろないし、正直言ってもうあまり使わない方がいいと思っているくらい。昨季なんかPF部門でディフェンシブRPMの数値が84人中81位の体たらく。守れない彼をスターターに戻す愚をダントーニは犯さないと思うぞ。それからFAになっているタリックとジョーだけど、彼らとは再契約をしないと思ってる。」

シンキ「分かりました。さてサマーリーグに関してですが、こちらについてもお願いします。」

キャット「ここまで4戦4勝。経験者のハウスやハンターがいるから、それなりに勝ち星を挙げられると思っていたんだけど、彼ら以外の選手達もチームの勝利に貢献しているよ。特に今年46位で指名されたメルトンが存在感を発揮してロケッツファンを喜ばせている。まだ粗削りなんだが、当たりだすと止まらないし、ドライブでの間合いや、ピックアンドロールでのパスさばきなど、随所にバスケットボールIQの高さを見て取れる。評価されているディフェンスもさすがにサマーリーグでは一味違うところを見せているよ。今ドラフトがあったら、彼を1巡目での獲得を検討するチームは間違いなく現れるだろうね。個人的にはローテに入ってもらいたい選手だよ。」

キャット「それからエドワーズもSFとしてチームにフィットしようと奮闘しているし、昨年2巡目で指名されたハーテンスタインも見違えるようなプレイを見せている。彼は下手投げのフリースロー以外成長力の乏しいオヌアクに替わって、チームに加入する可能性があるよ。」

キャット「また2年目になるジョウチーも、来季無保証の契約とはいえ、もうちょっと見てみたい選手だよ。やはりあのサイズは重宝する。課題はスイッチしてからのディフェンスだね。これが上達すればアンダーソンは完全にベンチマンになるんじゃないかな。」

キャット「最後にドラフト外のアデルが意外にやれるので驚いたね。彼はおそらくトレーニングキャンプに呼ばれると思うし、来てもらいたい。渡邊もこれまでの3戦で存在感を出していたので、今日のロケッツ戦ではスターターで起用されていたが、アデルも同じドラフト外組として期待の一人だと思うよ。」

シンキ「ありがとうございます。最後に渡邊に関してですが、彼はNBAレベルで通用しそうですか?」

キャット「現状だと厳しいと思う。ボールをもらえないと存在感がなくなっちゃうし、ディフェンスでもNBAレベルだとそう簡単に止められないだろう。でも彼はクレバーな選手だから、いろいろ研究して生き残るために全力を尽くすと思う。上のレベルでも通用する下地は持っているだろうから、この調子でアピールを続けてもらいたいね。」

シンキ「今日はどうもお疲れ様でした。では次回も宜しくお願いします。」

サマーリーグ初戦は今日から

シンキ「こんにちは。制限付きFAになっているカペラとの交渉も気になりますが、今日から恒例のサマーリーグが始まりますね。ロケッツは今年もドラフト1巡目指名権がありませんでしたが、過小評価されている選手が2名取れましたので、例年よりワクワクしてますよ。」

キャット「素質のありそうなメルトンに、化けると面白いエドワーズに加え、ドラフト当日に2ウェイ契約を交わして確保したクラーク、そしてESPNランキングではクラーク以上の評価を受けていたデューク大出身のPGデュバルもいるよ。新人以外では昨年2巡目で指名したハーテンスタインに、保証なしとはいえ現在契約中のジョウチー、勝負の3年目に突入するオヌアクなど、多彩な面々が揃った感じだ。」

ロケッツのサマーリーグロスター
スターター(予想)
メルトン G 20歳 ドラフト46位
RJハンター G 24歳 FA
ハウス F 25歳 今季サンズでプレイ
ジョウチー F 22歳 保証なしの契約中
オヌアク C 21歳 保証付きの契約中
出番多い控え(予想)
ブラウン G 26歳 FA
デュバル G 19歳 ESPNランク53位のドラフト外
クラーク F 23歳 2ウェイ契約
エドワーズ F 22歳 ドラフト52位
ミラー F 25歳 元ナゲッツ
ハーテンスタイン C 20歳 昨年2巡目指名選手
その他
アデル F 21歳 ESPNランク77位のドラフト外
エバンス G 23歳 ドラフト外
グレイ G 24歳 ドラフト外
ウィルキンズ F 22歳 ドラフト外
ムーテ・ア・ビディアス F 23歳 今季Gリーグでプレイ

キャット「オヌアクとジョウチーに加え、ハンターやハウスなどの経験者もいるから、今年はそれなりに勝ち星を挙げられそうに思うんだけどどうだろうか。」

シンキ「経験者もいいんですが、やはり若手の登竜門であるサマーリーグは、勝敗を度外視してでも、活きのいい若手を使ってもらいたいですよ。」

キャット「メルトンは使ってくるだろう。エドワーズあたりが存在感を出してくれれば、ロケッツファンも喜ぶと思う。ドラフト外の掘り出し物を探すのも楽しみだ。」

シンキ「オヌアクはどうでしょう。契約中なのは彼だけなので、やってもらわないと困ります。」

キャット「だな。彼の身体能力は素晴らしいから、長い目で見ればモノになると思うんだけど、さすがに来季で3年目になるからね。これ以上待ってくれない可能性が大きいだろう。ここで存在感を出し、レギュラーシーズンでもローテに入れる選手になって欲しい。化けてもらいたい。」

シンキ「化けると言えば、ドラフト外からロケッツのサマーリーグに参加していたコビントンは、現在シクサーズ不動のスターターになってます。彼のような選手はいないですかね。」

キャット「コビントンは時間が掛かったが、やはりその素晴らしい身体能力を発揮してきたよね。今だったらアリーザよりも彼を欲しがるチームの方が間違いなく多いだろう。当時のロケッツは彼を育てる時間がなかった。結局のところ、若手を育てた方がチームの資産になるんだよな。」

シンキ「安定感はベテランに軍配が上がりますが、伸びしろは若手に勝てませんからね。ネッツのサマーリーグに参加する渡邊も頑張って欲しいですよ。」

キャット「全くだね。彼は世界で通用するワールドクラスの日本人選手だから、今まで参加した日本人選手よりも期待できると思う。見せ場以上のものを出して欲しいね。」

シンキ「分かりました。開幕が楽しみですね。それでは次回も宜しくお願いします。」

2012年ベガス・サマーリーグ ロケッツ戦総括

昨年はロックアウトで開催されなかったサマーリーグが2年振りに開催。若手の登竜門として、この舞台からスターに育った選手も数多い。またドラフトされなかった選手たちがアピールする場にもなっていて、結果を残せば秋のトレーニングキャンプに呼ばれる可能性が高くなるから、生き残りを賭けて必死にプレイする姿は見ていて気持ちいい。
田臥が参加していた時代にはネット中継がなく、歯がゆい気持ちで試合結果を見ていたが、最近はお金を払って観戦するスタイルが定着してきた。いい時代になったものだ。

第1戦 対ラプターズ 93-81 ロケッツ勝利
第2戦 対ウィザーズ 70-76 ウィザーズ勝利
第3戦 対キングス 113-91 ロケッツ勝利
第4戦 対ブレイザーズ 99-88 ロケッツ勝利
第5戦 対ブルズ 96-88 ロケッツ勝利

今年のサマーリーグは4勝1敗で終わっている。

各選手の個人成績は以下の通り。
チャンドラー・パーソンズ SF
2年目 今季の成績 63ゲーム(57ゲーム先発) 平均28.6分出場 9.5得点、4.7R、2.1A
第1戦 先発 25分 16得点、5R、4A、1S、3TO FG6/11 3pFG1/2 FT3/3
第2戦以降は出場なし

サマーリーグ初戦にスターターとして登場。要所でしっかりプレイしていて貫禄を感じた。実績があるだけに、もうアピールをする必要はなく、第2戦以降はベンチ観戦に。

ジュレミー・ラム SG
ルーキー 2012年ドラフト12位
第1戦 26分 16得点、2R、2A、1S、1B、0TO FG6/11 3pFG1/4 FT3/3
第2戦 先発 33分 26得点、4R、0A、3TO FG8/15 3pFG3/8 FT7/8
第3戦 先発 23分 19得点、2R、0A、1B、3TO FG7/15 3pFG1/5 FT4/4
第4戦 先発 34分 23得点、6R、1A、2S、1TO FG8/17 3pFG3/6 FT4/4
第5戦 先発 29分 16得点、8R、1A、2S、5TO FG6/17 3pFG0/4 FT4/5

シュート不調だった第5戦以外、アウトサイドからコンスタントにシュートを決めていた。ドライブからフィニッシュするシーンはそれほどなかったが、速攻からの決めるシーンは何本もあった。体型はスラッとしていて、どことなくマーティンに似ている感じがある。スターには成れないと思うが、チームの潤滑油としてなくてはならない存在になってくれるだろう。

ロイス・ホワイト SF
ルーキー 2012年ドラフト16位
第1戦 先発 17分 6得点、3R、2A、1S、1B、1TO FG2/6 3pFG0/0 FT2/2
第2戦 先発 22分 4得点、1R、0A、1TO FG2/4 3pFG0/0 FT0/5
第3戦 先発 26分 11得点、10R、7A、1S、4TO FG4/6 3pFG0/1 FT3/4
第4戦 先発 32分 6得点、12R、8A、6TO FG3/10 3pFG0/0 FT0/0
第5戦 先発 27分 15得点、10R、1A、1B、4TO FG7/12 3pFG0/1 FT1/1

初戦と第2戦はほぼいいところなしだったが、第3戦以降に実力を発揮。ボールハンドリングがうまく、速攻から、ハイポストから、ローポストからと、ナイスパスを連発するポイントフォワード振りを発揮していた。力強く、リバウンドにも強さを見せていて、とてもユニークな選手だと思う。比較対象選手はちょっと実力が離れているだろうが、レブロンやマジックと言ったところか。ポイントフォワードとして鍛えてみたい選手だ。

ドナタス・モティユナス PF/C
ルーキー 2011年ドラフト20位
第1戦 先発 25分 25得点、9R、2A、2S、1B、1TO FG11/13 3pFG2/2 FT1/5
第2戦 先発 22分 1得点、4R、1A、4TO FG0/5 3pFG0/2 FT1/2
第3戦 先発 25分 19得点、6R、0A、1B FG7/11 3pFG0/2 FT5/6
第4戦 先発 27分 20得点、12R、0A、1S、1B、2TO FG10/16 3pFG0/1 FT0/0
第5戦 出場なし

リトアニアのビックマン。ロックアウトの影響で今年契約したが、初戦でいきなり本領を発揮していた。見せ場のなかった第2戦は2年目ヴェセリーのディフェンスに阻まれていたもの。第3戦以降はしっかりと自分のゲームをしている。彼の持ち味はサイズと機動力とテクニックを併せ持ったところだろう。ゴール近辺でのソフトタッチは実に見事で、頻繁にフィニッシュを決めていた。現状では味方のアシストから得点を決めるタイプ。ディフェンスでの威圧感はそれほど感じなかった。それでも好選手だと思う。

マーカス・モリス F
2年目 今季の成績 17ゲーム 平均7.4分出場 2.4得点、0.9R
第1戦 先発 28分 6得点、4R、2A、2TO FG3/7 3pFG0/1 FT0/0
第2戦 先発 16分 7得点、3R、2A、3TO FG3/5 3pFG1/1 FT0/4
第3戦 先発 20分 11得点、8R、1A、1TO FG5/11 3pFG0/1 FT1/2
第4戦以降は出場なし

昨年のドラフト14位で指名されたモリスだが、サイズ不足からNBAレベルではインサイドで優位に立てず、アウトサイドでのプレイを余儀なくされている。サマーリーグでも同様で、現状では自分のプレイを模索している感じがした。第4戦以降は出番なし。もう少し時間が掛かりそうに思うが、それまでチームは待ってくれるか?

テレンス・ジョーンズ F
ルーキー 2012年ドラフト18位
第1戦 25分 17得点、9R、1A、0S、1B、1TO FG4/11 3pFG1/2 FT8/8
第2戦 20分 16得点、5R、2A、2TO FG7/10 3pFG1/2 FT1/2
第3戦 22分 17得点、8R、0A、1TO FG7/13 3pFG0/0 FT3/5
第4戦 先発 30分 24得点、12R、3A、0TO FG11/20 3pFG0/1 FT2/4
第5戦 先発 29分 17得点、9R、1A、1S、1B、1TO FG6/16 3pFG0/1 FT5/6

すべてのゲームで二桁得点を挙げて首脳陣にアピール。体格が良く、インサイドの混み合ったところで力強さを発揮していて、チームトップの17本のオフェンシブリバウンドを取っている。基本的にプリメイターでのプレイを好むタイプで、隙あらばスリーも打てる。左利きなので、左サイドからのプレイがうまいが、右でもフックを決めるなど、才能のあるところを見せていた。これだけやれればチームも大喜びだろう。

コートニー・フォートソン PG
2年目 今季の成績 10ゲーム 平均9.5分出場 3.5得点、1.5R、1.0A
第1戦 先発 21分 3得点、3R、1A、1S、1TO FG1/7 3pFG1/3 FT0/0
第2戦 先発 14分 4得点、1R、1A、1S、3TO FG2/5 3pFG0/1 FT0/1
第3戦 先発 17分 11得点、0R、3A、1TO FG4/6 3pFG0/1 FT3/4
第4戦 4分 0得点、1R、0A、1S、1TO FG0/1
第5戦 出場なし

第3戦まで先発で起用されたが、期待された活躍を挙げられずに終わった印象がある。彼の場合は小さく、シュート力もあまりないので、スピードを活かしたドライブが命だと思うが、その持ち味がほとんど見られなかった感じがする。彼の契約はトレーニングキャンプまでのものであるから、苦しい立場に立たされたと思われる。ただベンチでの振る舞いは素晴らしく、人間的に応援したくなる選手だ。

スコット・マチャード PG
ルーキー 2012年ドラフト外
第1戦 19分 2得点、2R、5A、1S、1B、4TO FG1/6 3pFG0/0 FT0/0
第2戦 20分 4得点、3R、1A、4TO FG2/4 3pFG0/1 FT0/2
第3戦 23分 6得点、3R、10A、3S、4TO FG2/6 3pFG0/1 FT2/4
第4戦 先発 31分 8得点、1R、6A、3S、3TO FG3/6 3pFG1/1 FT1/4
第5戦 先発 34分 20得点、2R、6A、4S、1TO FG6/14 3pFG1/4 FT7/10

今年のドラフトで2巡目候補に挙げられていたが指名されなかった選手。第3戦で見せ場タップリのプレイでアピールに成功し、第4戦からスターターを任された。サイズはないが体格はいいからPGとしては問題ないと思う。彼の持ち味は視野の広さとディフェンス。十分にNBAで通用するレベルだと思うから、今後が楽しみな選手だ。

グレッグ・スミス C/PF
2年目 今季の成績 8ゲーム 平均8.6分出場 1.8得点、2.5R
第1戦 13分 2得点、2R、2A、1TO FG1/1
第2戦 10分 0得点、2R、1TO FG0/0
第3戦以降出場せず

見せ場も何もなく終わった感じに。機動力のなさを見せていて、単にコートを往復していただけのように見えた。彼が来季のロスターに入るとは思えない。

ゾラン・ドラギッチ SG
ルーキー スロベニアでプレイ
第1戦 出番なし
第2戦 27分 4得点、2R、3A、2S、1TO FG1/8 3pFG0/2 FT2/4
第3戦 18分 8得点、2R、2A、2S、0TO FG2/5 3pFT0/0 FT4/5
第4戦 17分 9得点、2R、0A、1B、0TO FG3/8 3pFG1/3 FT2/2
第5戦 23分 4得点、3R、0A、1S、0TO FG1/8 3pFG0/2 FT2/2

ドラギッチの弟。体格はこちらの方が上回っている。緊張もあったのかシュートは決まっていなかったのだが、ミスが非常に少なく、チームプレイヤーとして勝利に貢献していた印象がある。元々ドラフト指名候補だったので、これからの伸びしろ次第でチャンスはあるかもしれない。ちなみに兄同様、彼も左利き。

ジョシュ・ハレルソン PF
2年目 今季の成績(ニックス) 37ゲーム(4ゲーム先発) 平均14.6分出場 4.4得点、3.9R
第1戦 出場せず
第2戦 5分 0得点、2R、1B FG0/1
第3、4戦 出番なし
第5戦 17分 13得点、4R FG5/9 3pFG1/2 FT1/2

岩石のような選手だが、意外に機敏に動けて、速攻からフィニッシュしたり、ソフトタッチでシュートを決めるなど、第5戦は活躍していた。体格の割には、アウトサイドからシュートを狙うタイプのように見えた。ロスターに残れるかどうかは状況次第か?

ディアモン・シンプソン SF
2年目 今季は出場せず
第1戦 出場せず
第2戦 9分 4得点、4R、1A、1TO FG1/6 FT2/2
第3戦 5分 0得点、3R FG0/1
第4戦 出番なし
第5戦 先発 18分 7得点、1R、2A、1S、0TO FG2/3 FT3/3

ほとんど印象がないのだが、第5戦は先発には驚いた次第。とりあえずトレーニングキャンプまではロケッツの一員としてプレイするだろうが、最終ロスターへの道のりは険しい感じがする。

ゲイリー・フォーブス SF
3年目 今季の成績(バックス) 48ゲーム(2ゲーム先発) 平均14.9分 6.6得点、2.2R、1.1A
第1、2戦 出場せず
第3戦 16分 11得点、3R、1TO FG3/4 3pFG1/2 FT4/4
第4戦 20分 9得点、5R、2A、1B、1TO FG3/8 3pFG0/1 FT3/4
第5戦 出場せず

ロワリーとのトレードでバックスから移籍した選手。トレード成立後に加入したので、ユニフォームのネームの大きさが、他の選手と違っていた。プレイ面は力強く、サマーリーグのレベルなら一枚上との印象があった。控えのレベルなら十分に戦力になりそうだ。

カイル・フォッグ G
ルーキー ドラフト外
第5戦のみ出場 22分 4得点、2R、1A、1S、4TO FG2/3

なぜだか分からないのだが、第5戦だけは20分以上も出番をもらっている。しかしほとんど印象がない。私のレーダーから外れている選手だからだろう。

その他にもエリ・ホルマンが第2戦に2分ほど出番をもらっていたが、印象に残るシーンは全くなかったので除外した。ロスターにはまだ選手が登録されていたとはいえ、出番をもらえるのは期待されている選手達だけなので、サマーリーグとはいえ、NBAで生き残る厳しさを感じる次第だ。

今年は1巡目で指名された4人のルーキーに加え、マチャードのナイスプレイもあって5戦4勝で終えることが出来た。あまり勝敗は関係ないとはいえ、ルーキー達の活躍にはファンとして嬉しい。
個人的には彼らをトレードせず、来季もロケッツでプレイさせて欲しい。彼らを存分に使うと一時的に勝てないと思われるが、必ずいつの日かの優勝へ向けての布石となることであろう。

今年のサマーリーグのロケッツベスト5はこの選手たち。
ラム(MVP)、ホワイト、モティユナス、ジョーンズ、マチャード

エリ・ホルマンと契約 ほか

・現地7日、ロケッツはDリーグのデトロイト・マーシーでプレーしていたフォワード、エリ・ホルマンと契約した。ホルマンはラスベガスで行われるサマーリーグで、ロケッツの一員として出場する見込みである。尚、ロケッツの初戦は現地時間13日(金)の予定。

・元ロケッツで昨季はオーランド・マジックでプレーしたイシュ・スミスは、ロケッツのサマーリーグ・チームでプレーする模様。既にチーム練習に合流しているらしい。

by けろマント

サマーリーグ・ロスター発表

各チームのサマーリーグ・メンバーが発表された。ロケッツのロスターは以下の通り。

  • Dionte Christmas
  • Zoran Dragic
  • Kyle Fogg
  • Courtney Fortson
  • Jerai Grant
  • Manny Harris
  • Eli Holman
  • Terrence Jones
  • Jeremy Lamb
  • Jai Lucas
  • Scott Machado
  • Marcus Morris
  • Donatas Motiejunas
  • Chandler Parsons
  • Patrick Patterson
  • Diamon Simpson
  • Royce White

何故かディオンテ・クリスマスは、セルティックスのロスターにも名前が出ていました。

by けろマント

2012年ヴェガス・サマーリーグ

地元紙『ヒューストン・クロニクル』紙の番記者、ジョナサン・フェイゲン氏のツイッターによると、ロケッツのFAガード ゴーラン・ドラギッチの実弟のゾーラン・ドラギッチや昨年もサマーリーグ・チームでプレーしたディオンテ・クリスマススコット・マッケドゥらが参加することになったようだ。

ほかにも、ジェレイ・グラントカイル・フォッグエリ・ホールマンなどが名を連ねている。

by けろマント

ベガスサマーリーグ 6日目

6日目を迎えたベガスサマーリーグ。ロケッツのゲームは今日が最終戦となった。相手はここまで4戦4勝のナゲッツが相手ということもあって劣勢が予想されたが、終わって見れば一度もリードを許すことなく82-75で完勝しました。

最終戦を3連敗で終えたくないという意気込みからか、序盤からロケッツは全開モード。特にチェイス・バディンガーが最初の12得点をすべてたたき出す好調ぶり。いきなり難しい体制からシュートを決めて波に乗った感じですね。その後もスリーを決めたり、ドライブからファールをもらったり、ハイライトシーンの一つであるスチールからのダンクを披露したり、後半にはアーリーウープまで魅せてくれました。

昨日のゲームでデローゼンの運動能力にやられた反省からか、自分の運動能力もみせてやろうと思ったのかも。外からのシュートだけでなく、ゴールに近いところから勝負できるだけの運動能力を持っているだけに、これからのバディンガーには期待したいところだ。

それからインサイドのジョーダン・ヒルパトリック・パターソンもよかったと思う。ジョーダン・ヒルはリバウンドの確実さに加え、ゴール下のポジション取りに勝ってフィニッシュを決めるシーンがたびたび見られた。現在練習中のフックも決めていたし、ディフェンスでは高さを活かしたブロックで貢献。素質が開花すれば、NBAでもスターターを務められる選手に成長するかもしれない。

パターソンはローポストでのポジション取りがよかったし、ダブルチームからうまくパスをさばいて味方のシュートを演出していた。バスケットボールIQが高い選手だと思う。得意のリバウンドも二桁だし、ブロックも2つ。もうこのレベルなら出来ることは証明されたと言っていいでしょう。それから彼もフックを練習しているらしく、ローポストから1本決めていましたね。トレードされたドーシーは練習しても実践でそのフックが使えなかったが、彼はもうそのフックを実践で使っている。この先が楽しみな選手ですよ。

PGのイシュメール・スミスも印象に残った選手。フリーのシュートを確実に決めていたし、ドライブからのフィニッシュもよし。彼は1ゲームごとに成長している感じで、この調子ならトレーニングキャンプに呼ばれる可能性が高いと思う。欲を言えば、もっとスピードを活かして速攻を出してもらいたいところ。課題を一つずつクリアしてNBA入りという目標を果たして欲しいと思います。

また、得点リーダーのジャーメイン・テイラーは可もなく不可もなくと言った感じで、それほど印象には残らなかった。バディンガーがかなり目立っていたからかもしれない。彼の場合はプレシーズンゲームで結果を残すことが今後の目標でしょう。

それ以外の選手については、まずマーティー・ルーネン。彼はナイスパスを1本したくらいで、シュートに関してはダメダメでした。トルコで何をしてきたんだ...と思ってしまいましたね。昨日見せ場があったアレクサンダー・ジョンソンはお休み。スタミナに不安がありそうな体型なので1勤1休と言った感じなのでしょうか。ゲイリー・フォーブスは少ない出場時間で数字を残していますが、それほど印象は薄かった感じ。

ナゲッツの選手については、実績のあるJRスミスが出場しており、タイ・ローソンも出場してましたが、今日のゲームに関してはあまり目立ったプレイはなかったですね。まぁサマーリーグも5戦目なので、おいしいところは別の選手に...と言った感じでしょうか。

ESPN専門家はリチャード・ロビーローレンス・エクペリエンドンテヤ・ドラッパーの3人に注目してましたが、その中で今日一番目立っていたのはエクペリエン。彼はディビジョンⅡの大学出身ですが、有名大学の選手達に負けないプレイをしていた。かなりボールに対し執着心がありそうで、絶対に生き残ってやるんだ...という気持ちを感じましたね。

その他の二人はエクペリエンほどの印象はないが、ロビーに感じてはあのケニオン・マーティンの半弟ということもあって顔に注目。ちょっと似ているかな...という感じはありましたね。サイズ的にはスイングマンですが、インサイドで打ちたがっていた印象があります。ディフェンスではバディンガーに完敗してました。。彼はコロラド大学の得点記録を持っていて、ここ2年間はイスラエルでプレーしていたそうです。最後にドラッパーに関しては、スピードある小型のPG。それほど印象には残りませんでしたね。

今日のゲームでロケッツのサマーリーグは終了。3勝2敗と例年に比べると勝ち星に恵まれませんでしたが、それなりに収穫はあったと思います。特にパターソンのポテンシャルを確認出来ただけでも良かったと思う。ジョーダン・ヒルもファールが多かったとはいえ、安定感のあるプレイを見せていました。両者とも引き続きプレシーズンゲームで結果を残し、ローテーションの一員として活躍して欲しいと思います。

最後に今日の竹内公輔は出番なしでしたね。ダマーカス・カズンのパワーに対抗出来るのか見てみたかったのだが...
明日以降ロケッツのゲームはありませんが、あと4日間あるので気力があればレポートしたいですね。とりあえずジョン・ウォールと竹内公輔はチェックします。

ベガスサマーリーグ 5日目

昨日の4日目はロケッツのゲームはありませんでしたので、ジョン・ウォールのいるウィザーズ戦を見てみましたが、相変わらず彼はすごいですね。完全に他の選手とは違う印象を受けますし、彼を見た専門家たちも同じことを考えているようです。

そのウィザーズ戦の相手はクリッパーズでしたけど、ウォールの同僚だったエリック・ブレッドソーや、ロッタリーで指名されたアルファルク・アミヌなどがプレイしておりました。昨年のドラフト1位も、ケガのためレギュラーシーズン全休したブレイク・グリフィンはまだ出られないみたいでお休みでしたが、その代わりにソフォクリス・スコーツァニーティスが出てましたね。

その彼ですが「ベイビーシャック」の異名を取り、4年前に日本で行われた世界選手権にギリシャ代表として出場した経歴を持つ選手。USA代表を破る原動力としての活躍が未だ記憶に新しいとは思いますが、昨日のゲームを見た限り、ただの肥満体に成り下がった印象を受けましたね。横の動きが弱くてついて行けない感じでした。

またいろいろと個人成績などを調べているうちに、ウルブズに日本人らしき名前を発見したので見てみると、あの日本代表のビックマン竹内公輔でした。「おおっ!」と思ってアーカイブでそのプレイ振りを見てみましたが、第3Qと第4Qの終盤に登場して、ほぼ見せ場なし。まぁほぼ5分のプレイ時間で結果を出せと言われても難しかったかな。一度だけハイポスト下でボールをもらうシーンがあったのですが、パスをだしちゃいましたね。あそこは強引に行って欲しかったですよ。

ディフェンス面ではローポストの1対1をうまく守ってリバウンドを取っています。アジア系ではジュレミー・リンがマブスに所属しアグレッシブにプレイしているようですから、竹内も弱気にならず、強気のプレイでアピールして欲しい。気持ちで負けてる感じがしましたからね。同様のことをスン・ユエにも言いたい。

さて前置きが長くなってしまって恐縮しました。
今日のロケッツですが、ラプターズ相手に第2Qの出だしで連続アーリーウープを食らうなどしてリードを二桁に拡げられると、その後一度も追いつくことなく、結局100-91で敗戦。ロケッツは連敗しました。

負けたとはいえ、今日は先日のブレイザーズ戦よりオフェンスはよかったと思う。得点リーダーのジャーメイン・テイラーも尻上がりに調子を上げてましたし、パトリック・パターソンジョーダン・ヒルもインサイドを中心に奮闘していた。

バディンガーは攻守ともにイマイチも、イシュメール・スミスが速攻からのパスやドライブからのスコアーなどで見せ場タップリ。アレクサンダー・ジョンソンも第1Q終盤にカウントプレイを含む連続スコアーするなど印象に残った。

ロケッツ期待のルーキーであるパターソンは、29分出場して14得点・9R。リバウンドはオフェンスディフェンスともに目立っていて、あのランドリーのルーキー時代で見せたサマーリーグよりも上との印象を持った。能力があるのは分かったので、後はNBAレベルでの適応能力ですね。ランドリーのようにうまく適応してローテーションに入って欲しいと思います。

ジョーダン・ヒルも前半で6ファールしてベンチへ下がったが(サマーリーグは10ファールで退場のシステム)、後半はうまく順応して15得点・6Rと安定感のある数字を残した。欲を言えばローポストムーヴをもっと見せて欲しかったが、以前より精度は上がってきていると思われます。

それ以外ではバディンガーとテイラーともに運動能力のあるディフェンダー相手ということもあって、それほど見せ場は作れなかった感じ。彼らよりスミスの方が目立っていたように思います。

ラプターズの方では、デマー・デローゼンのプレイが断然良かった。まるでジョシュ・スミスのようなプレイをしていましたね。高い運動能力を見せつけて、完全にバディンガーを翻弄していた印象を持ちました。

それからソニー・ウィームスもデローゼン同様の高い運動能力で攻守両面で印象に残った。アウトサイドショットは難があるが、速攻からの速さは非常にやっかい。またボビー・ブラウンというPGには高い確率でシュートを決められています。

インサイドでは元ロケッツのジョーイ・ドーシーがリバウンドで活躍。前半だけで4つのオフェンシブリバウンドを取るなど、12Rの活躍でした。得点もイージーレイアップなどを決めて14得点のダブルダブル達成です。彼の場合はこのレベルならかなりのプレイが出来ることは昨年証明しているので、上のレベルでどれだけやれるかがNBAで生き残る分かれ道になりそうです。

また、今年のドラフト13位で指名されたエド・デイビスに関しては、ほとんど見せ場らしい見せ場はなかった。しかし大学時代のケガのため、実践形式の練習を先週まで行わなかったくらいなので仕方ないかもしれない。こんな状態でも先日のサンズ戦では11本中7本のFGを決めて15得点していますから、素質的には疑いないと言っていいかもしれません。

今週いっぱいまで開催されるベガスサマーリーグですが、ロケッツは明日のゲームが最終戦となっており、その相手はナゲッツ。ナゲッツはここまで4戦4勝と負けなしの状態なので、今のロケッツが勝てるのかどうか怪しいのですが、チーム一丸となって勝利を目指し、最終戦を飾って欲しいものであります。

ベガスサマーリーグ 3日目

ラスベガスで開催されているサマーリーグも今日が3日目。ロケッツは3連戦で相手はブレイザーズ戦でした。

序盤からブレイザーズペースでゲームは進み、第2Qに入ると二桁得点差を付けられる厳しい展開。後半に入って一時点差を詰めたものの、ターンオーバーやシュートミスから簡単に速攻で得点されるなどして15点以上の点差を付けられると、ロケッツは連戦の疲れがドッと出たのかエアボールするなどシュートが入らず、結局84-67で敗戦。ここ数年で24勝3敗と高い勝率を残しているロケッツにとっては残念な負け方だった。

負けたゲームなので当然いいところを見つけるのが難しいのだが、それでもバディンガーは目立っていた。ここで一本決めないと離される...というところでのスリーがよく決まっていて(結局離されましたが...)、ディフェンスでもルーキーのバビット相手に負けまいと頑張っていた印象がありますね。最終スコアーは21得点でした。

それからジョーダン・ヒルもインサイドのフィニッシュに、ローポストのフックなど奮闘。リバウンドも9本取ってます。ただいきなり3本連続フリースローを外したのはいただけない。アナウンサーはマイキー・ムーアみたいと言っていましたが、ロケッツファンとしてはもっと上を目指してもらわないと困りますよ。

デビュー戦で大活躍したパトリック・パターソンはほぼ見せ場なし。オフェンス面では相手に研究されていたのか、フリーでボールを持たせてもらえなかったし、タイミングのいいフィニッシュも出来なかった。ただディフェンスではいい感じのブロックが1本あったし、リバウンドも7本取っている。大学時代よりレベルが上がっているので誰しも壁は経験するものだから、こんなことでくじけず前進を続けて欲しいと思います。

また、ここ2戦で20得点以上をたたき出していたジャーメイン・テイラーも不調。ここ2戦で決まっていたシュートが入っていなかったのは、やはり疲れからかも。ターンオーバーも多かったですからね。

それ以外の選手もあまりいいところは見られず、特にルーネンは全くダメダメモードに入ってしまっていた。スミスもペネトレイトからのスコアーするなどまあまあだったが、今日はそれほど出番がなかった感じがする。

ブレイザーズは今日が初戦ということで動きもよかった感じがするが、選手もいい若手が多かった印象を受ける。ESPN専門家の注目選手はパティー・ミルズルーク・バビットジェフ・ペンダーグラフの3人だが、イベクエという選手も注目に値する選手だと思う。この選手は昨年少しロケッツに在籍していたメンサボンスに似たタイプですね。

まずミルズについては、すばらしい選手でスミスより数段上のレベル。特にすばらしかったのはドンテ・カニンガムとの連係プレイ。パスとカットがドンぴしゃで非常に美しいスコアーだった。ディフェンスでもプレッシャーを掛け続けていましたね。間違いなくNBAでプレイ出来るレベルだと思う。

バビットは天性のスコアラー。運動能力もあり、おそらく現時点でもバディンガーより上なのではないか。こりゃローテーションに入るなーって映像を見ながら考えましたね。

それからペンターグラフも悪くない。高さがあるのでヒルもやりづらそうでしたね。それでも実力的にはヒルの方が上だと思う。オフェンス面ではさしたる武器がありませんでしたから。

話題を変えて、今日は先月のドラフトで1位指名されたジョン・ウォールがデビュー。そのためかここ2日間あった空席が見られず、改めてそのカリスマ性に目を奪われたが、プレイ面でもすばらしく、マギーとのアーリーウープパスや速攻からのスコアーなど、実力をいかんなく発揮してましたね。それでもまだ単純なミスが多く、荒削りな面を垣間見せていましたが、それがまた彼の魅力なのかもしれません。あまり完璧すぎると面白くありませんから。

個人的にはマジック・ジョンソンに匹敵するスピードを持っていると思うので、見ていると本当に楽しい。これからも彼のプレイは見続けて行きたいと思う次第ですね。

それから元レイカーズのスン・ユエがウィザーズの一員でプレイしてました。結構声援を浴びていたのですが、オフェンスでの見せ場らしい見せ場はハイポスト付近でボールをもらい、ドライブを仕掛けるくらいでしたね(パスを出しちゃいましたが...)。

このように通常では見られない、いろいろな選手が見られるので楽しいです。昨日のマブス戦にはヒルの頭一つでかい選手が出ていました。日本人もこのサマーリーグに挑戦して欲しいと正直思いましたね。とはいえ、ここに出てくる選手達は、ここまである程度実績を残している選手達ばかりなので、実績のない日本人ではサマーリーグレベルの大会でも出場が難しいのが現実でしょう。よほど日本で実力的に数段飛び抜けた選手でないと、NBA入りは夢のまた夢で終わりそうです。

明日はロケッツのゲームがありませんから、ウォールのいるウィザーズ戦を観戦予定です。

ベガスサマーリーグ 2日目

今日はマブス戦でしたが、第3Qまで接戦も第4Qに16-4のランで一気に二桁の得点差を付けると、そのまま逃げ切って勝利。最終スコアーは87-78でした。これで2連勝ですね。

今日もジャーメイン・テイラーが活躍。最後にスリーを決めて20点越えを達成(21得点)しましたね。1対1に強く、このレベルではコンスタントにスコアー出来ますね。頼もしい存在になってます。

昨日大活躍のパトリック・パターソンは、出だしでスリーを外しまくって(FG1/6)、昨日みたいにいかなかったが、終わってみればFG3/11の6得点、8Rならルーキーとしてはまずまず。今日はスターターでも起用されていますし、いいものを持っているのは昨日のゲームで証明済みであるから、焦らずに見守っていきたい選手です。

それからジョーダン・ヒルが14得点・5Rと昨日のゲームに続いて数字を残しました。ローポストの動きはまだぎこちなく、どちらかというと速攻からのナイスパスをフィニッシュして得点を稼ぐタイプという感じ。ローポストからのフックシュートを練習中みたいですから、こちらもパターソン同様に見守りたい存在であります。

それ以外ではバディンガーが昨日同様に可もなく不可もなくと言った印象でした。彼は目立たないのだけど、それなりの数字を残せるタイプみたいで、それはサマーリーグでも変わらない感じですね。ベンチ降格のルーネンは1本スリーを決めたのみ。これでは正ロスターに入ることは難しいでしょうね。

またPGのスミスはペネトレイトからのスコアーでいいのが2つあった。ブルックスほどのスピードはないが、ゴール下への切れ込み方がうまいので、もっとアグレッシブに攻めていってもいいかもしれない。控えではドワイト・ルイスがいいところでシュートを決めていて9得点と活躍したし、アレクサンダー・ジョンソンも体を張ったプレイで数字以上の見せ場を作っていた。

マブスの選手については、ESPNの専門家の注目選手はロドリグ・ボボアオマール・サムハンジェレミー・リンの3人で、それに今年のドラフトで指名されたドミニク・ジョーンズを加えた4人が注目に値する選手であろう。

ボボアはNBAでも実績を残しつつある選手なので、それほど説明する必要はないかもしれないが、さすがにこのレベルだと1対1の強さが目立ちましたね。今日のゲームでは28得点取られましたが、昨年のサマーリーグでは34点取られているので仕方ないかな。

サムハンは悟りに入っているかのような風貌で威圧感があった感じ。バスケットIQが高い選手で、NBAでも通用していい選手だと思いますが、運動能力が不足しているので、そこらへんが課題と言ったところでしょうか。

リンはアジア系の選手で、ハーバード大時代に強豪相手を驚かせた実績を持つ選手。今日もドライブからカウントプレイをもらうプレイがあって会場が沸いていた。ただスピード的には田臥の方が上のような気がしましたね。まぁ彼にとっては田臥と比較されるのは不満だろうけど。サイズ的には田臥と比較にならないくらい大きいですね。日本代表の石崎くらいはあります。

最後にジョーンズですが、あまり印象に残らなかったのはボボアとサムハンがより印象的だったからか? マブスがどうしても欲しかった選手みたいなので、これからと言った感じでしょうか。そういえばキューバンが貪欲に観察していましたね。彼は本当に熱い。

明日はブレイザーズ戦ですね。3連勝なるか注目です。

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