シンキ「こんにちは。レイカーズとの開幕戦を残念ながら落としたロケッツですが、今日はプレシーズンゲームで勝っているマブスが相手です。このゲームもアウェイ戦になりますね。」
キャット「今季は開幕からアウェイ戦が多いからね。昨季のこともあるからズルズル行かないように、ここは必ず勝つという気持ちが大事だろう。幸運なことに、今日はノビツキーが風邪ひいて欠場とのことだ。このチャンスを活かさない手はないだろう。」
シンキ「ロケッツはビバリー以外は出場の予定ですよね?」
キャット「ネネが右大腿骨の打撲で様子観だったんだけど、出場してくるようだね。」
シンキ「良かったです。それではゲームの方をお願いします。」
キャット「スターターはロケッツがハーデン、ゴードン、アリーザ、アンダーソン、カペラ。開幕戦と同じ布陣だね。対するマブスは元オールスターのデロン・ウィリアムス、ディフェンスとスリーポイントが得意な、いわゆるスリーDタイプのウェスリー・マシューズ、小兵ながら思いっ切りのいいプレイが持ち味のJJバレア、期待の大きい24歳ハリソン・バーンズ、元ドラ1位のアンドリュー・ボガット。」
キャット「第1Qのロケッツは開始早々連続ターンオーバーを犯すが、ノビツキー不在で起用されたバレアへのミスマッチを突くオフェンスを展開するなど、それなりにロケッツのオフェンスは良かった。その中心となったのが最近オフェンスで存在感がなかったアリーザで、効率良く得点していたよ(9-8) マブスもジャンパーが決まっていて点差は付かなかったが、中盤過ぎにゴードンからのパスでアリーザがイージーダンクを決めると、今度はスチールからの速攻でKJがスコアー。ノリノリのアリーザはこのQ2本目のスリーも決めて、ロケッツは10-0のランに成功(21-12) しかしマブスも最近チームに慣れてきた感のあるバーンズが、アンダーソンのボーンヘッドを見逃さず、簡単にスリーを決めると、今度はハーデンのディフェンスに対し問題なくジャンパーを決めまくって、あっという間に逆転されてしまった(21-24) 結局第1Qは24-24のタイで終了となった。」
シンキ「浮き沈みの激しい展開でしたが、ハーデンはどんな感じでしたか?」
キャット「第1Qはフル出場してFG0/5の0点、3A。まあこれから調子を挙げてくるんじゃないかな。先日のレイカーズ戦のように、後半失速するよりいいと思うよ(笑)」
シンキ「ですね。では第2Qもお願いします。」
キャット「第2Qは両チームとも控え中心のメンバー構成でスタート。ロケッツはデッカーが速攻からスコア―してリードを握るが、スリーがうまくなってきているエイシーがコナーから決めてゲームは均衡状態に(28-28) しかしエニスからカペラへのアーリウープパスが通り、ロケッツが再びリードを握ると、今度はゴードンが存在感を見せるなど、ロケッツはリードを拡げに掛かったんだ(37-31) 溜らずタイムアウトを要求したマブスも、ホーム開幕戦は落とすまいと、ボガットがアンダーソンを軽く交わすフックを決めて反撃開始。ロケッツは24秒オーバーをしてリズムに乗れない間、マブスはフリースローをそれなりに決めるなど追いすがってきたんだ(42-41) 終盤に入ってロケッツは一時逆転を許すが、ハーデンが復調に兆しを見せていて、結局ロケッツがリードを取り戻して前半が終了したよ(52-50)」
シンキ「レイカーズ戦のようなハイスコアーリングゲームではありませんが、それなりにディフェンスが機能したと言っていいんですか?」
キャット「レイカーズ戦よりはまともだな(苦笑) スリーはここまで5本しか決められてないしね。まあ後半も同様に頑張ってもらいたいよ。」
シンキ「オフェンスに関してはどうですかね?」
キャット「ハーデンがマシューズのタイトなディフェンスを受けて苦戦中なんだが、第2Qは慣れてきたのか、だいぶ良くなってきたからね。彼はここまで10得点、3Aと、彼にしてはおとなしい数字だけど、レイカーズ戦の反省から、後半に体力を温存している可能性はあるよ。新加入組もアンダーソンはともかく、ゴードンはハーデンのいない時間帯をうまくプレイしていたし、今日は開幕戦の悔しさを晴らしてくれると思っているよ。」
シンキ「分かりました。それでは後半戦もお願いします。」
キャット「第3Qはカペラのオフェンシブリバウンドからの加点でロケッツが4点リードするが、マブスもすかさずバーンズがカウントプレイを含む連続加点でリードを奪い返す展開(54-55) しかしロケッツもアンダーソンがミドルレンジからジャンパーを決めて応戦すると、今度はハーデン、そして今日絶好調のアリーザが再びスリーを決めて、ロケッツが若干リズム良くプレイしていたように見えた(64-59) 第3Qも中盤に差し掛かり、ハーデンのエンジンが掛かり始めてきてロケッツがリードをキープし続けるが、残り4分を切ったところでハーデンが4ファールでピンチに。しかしダントーニはハーデンをベンチへ下げず、この采配がピタリとはまって、ハーデンは怒涛の3連続スリーに成功! 終盤に10-2のランを決めたロケッツがリードを10点に拡げて第3Qは終了したよ(77-67)」
シンキ「強気なダントーニの采配がよかったみたいですね。昨季までの弱気なマクヘイルだったらベンチへ下げていましたかね?」
キャット「だろうな。まあ昨季まではハワードがいたからな。単純比較はできないが、このダントーニ采配は当たったと思うよ。次第にリズムを取り戻してきたハーデンは、見事その期待に応えたな。さすがだよ。」
シンキ「さあ今季初勝利へ向けた第4Qをお願いします。」
キャット「第4Qのロケッツはエニス、ゴードン、KJ、アリーザ、ネネからスタート。序盤ロケッツはスイッチからミスマッチを突かれ加点を許し、オフェンスでもハーデンがいない時間帯もあってリズムに乗れない。しかしマブスも控え中心のメンバーでミスも出ていて、得点差はさほど変わらなかった(79-71) この歯がゆい展開を食い止めたのは後半に入っても好調持続のアリーザ。エニスからのナイスパスを45度の角度からスリーを決めると、タイムアウト後にはゴール下からねじ込んで、ロケッツは再びリードを二桁にしたよ(84-73) その後、KJが自分のミスをスチールで取り返し、直後にスリーを決める独り舞台を演じて、ロケッツは依然としてゲームの主導権を握り続けた(87-75) 中盤に入ると、ロケッツはハーデンをコートへ戻してきた。ゲームで存在感を見せ続けるKJはアンダーソンの代わりにそのままコート上に。ハーデンより一足先にコートへ戻っていたカペラを囮に使ったデザインプレイで、彼はハーデンからのパスをダブルポンプからの強烈なダンクをベースラインから叩き込んだよ! 時間が刻々となくなって焦ってきたマブスは、早く加点しようとゴール下へ切れ込むが、カペラのブロックの餌食に! 残り5分切ってロケッツは14点のリードを奪うことに成功したんだ(92-78)」
シンキ「今日はディフェンスも機能しているようで、これなら行けそうですね。続きもお願いします。」
キャット「マブスはタイムアウト後、ロケッツ戦おなじみのハック作戦を慣行(苦笑) しかしその作戦を警戒し、ロケッツはあらかじめカペラをベンチへ下げてネネを投入していたので、仕方なくか分からないが、ここまであまりフリースローが決まってなかった彼にファールをし続けた。そのフリースローだが、さすがにネネはハワードやカペラとは違って6本中5本決めて、結局この作戦は失敗に終わったね。残り2分を切ると、マブスは白旗を挙げるようにベンチメンバーをコートに送り、最終スコアー106-98でロケッツの快勝に終わったよ。個人成績は以下の通りとなった。」
ロケッツ(1-1) FG33/70(47.1%) 3pFG15/32(40.9%) FT25/31(80.6%) 41R(5OR) 21A 6S 1B 18TO
ハーデン 36分 26点、7R、8A、1S、4TO FG9/18 3pFG4/9 FT4/5
ゴードン 33分 18点、4R、6A、2TO FG4/9 3pFG3/6 FT7/8
アリーザ 36分 27点、4R、1S、0TO FG8/12 3pFG5/7 FT6/6
アンダーソン 25分 5点、4R、2TO FG2/5 3pFG1/1
カペラ 25分 4点、9R、1S、1B FG2/5
KJマクダニエル 22分 9点、2R、2S、2TO FG4/7 3pFG1/4
ネネ 19分 8点、3R、2A、1S FG0/2 FT8/12
デッカー 13分 2点、4R FG1/3 3pFG0/2
ブリューワー 11分 5点、2R FG2/5 3pFG1/2
エニス 15分 0点、4A、1TO FG0/2 3pFG0/1
ハレル 4分 2点、1R FG1/1
ブラウン 1分 0点 FG0/1
ウィルチェー 1分 0点 FG0/0
アクティブロスターは全員出場。
マブス(0-2) FG35/80(43.8%) 3pFG8/29(27.6%) FT20/24(83.3%) 34R(6OR) 13A 11S 2B 9TO
デロン・ウィリアムス 34分 14点、4A、3TO FG5/11 3pFG1/4 FT3/4
マシューズ 37分 13点、4R FG4/14 3pFG1/8 FT4/4
バレア 29分 14点、5R、5A、0TO FG3/10 3pFG1/3 FT3/4
バーンズ 39分 31点(キャリアハイ)、5R、1A FG13/23 3pFG2/4 FT3/3
ボガット 27分 4点、12R FG2/4
ドワイト・パウエル 20分 2点、4R、3S FG1/1
ジャスティン・アンダーソン 20分 9点、3R、2S FG2/5 3pFG1/3 FT4/6
セス・カリー 20分 8点、1A FG3/6 3pFG1/4
クインシー・エイシー 8分 3点 FG1/5 3pFG1/3
アクティブロスターのAJハモンズ(24歳ルーキー)、ニコラス・ブルシーノ(アルゼンチン出身の23歳ルーキー)、メジリ(218㎝)、ドリアン・フィニースミス(23歳ルーキー)も若干出場。デビン・ハリスはつま先の故障のため、3週間様子を見る状態。レジェンドのノビツキーは風邪のため欠場。
シンキ「ロケッツ今季の初勝利ですね。よっしゃー!」
キャット「ホッとしたのが正直な気持ちだよ(笑) レイカーズ戦の負け方を見て不安になっていたからさ。開幕から8戦、一つも勝てないんじゃないかって考えちゃってたからね(笑)」
シンキ「勝因はやはりディフェンスですかね?」
キャット「そうだな。相手のスリー確率を3割以下に抑えたのは見事だったね。特に後半は3本しか決められていないし、そのうちの2本は勝敗がほぼ決した場面でのものだったからね。先日のレイカーズ戦の敗戦を活かした感じだな。ここらへんはダントーニを評価していいぞ。」
シンキ「オフェンスもそれなりにやっていた印象がありますか?」
キャット「ディフェンスがぬるかったレイカーズよりも、さすがにタフでなかなか決めきれないシーンもあったが、全体的には機能していたと思う。マブスの13Aと比べ、ロケッツの21Aを見ても分かる通り、ボールはそれなりに回っていたよ。」
シンキ「ハーデンは前半不調でしたが、やはりというか、後半にその爆発力を発揮してきましたよね。」
キャット「前半は無理せず、後半からエンジンを上げていった方がいいかもしれないな。ロケッツはまさにハーデン次第なチームだから、彼に後半コケてもらうわけにはいかないからね。今日は第3Qにロケッツが完全に主導権を握った3連続スリーも決めてくれたな。頼りになる選手だよ、彼は。」
シンキ「肝心のディフェンスはどうでしたか?」
キャット「前半は簡単にやられていたりしたんだけど、後半はしつこく食らいついていたよ。彼のディフェンスに触発されるように、ゴードンも踏ん張りを見せていたから、ハーデンはチームリーダーとして攻守両面でリードすれば、ロケッツはいいシーズンが送れると思うよ。頑張って欲しいね。」
シンキ「アンダーソンは第4Qに出番がなかったようですが、やはりディフェンスの問題が大きいんですかね?」
キャット「それしかないでしょ(苦笑) 第4Qはリードを守る状況だったし、今日はシュートタッチもイマイチ良くなかったからね。彼をゲームに出す理由はなかったよ。」
シンキ「彼の替わりにゲームに出続けたKJが、ロケッツに勝利のダンクを呼び込みましたかね?」
キャット「彼はよくやってるよ。昨季までのように、もうベンチを温める選手ではないし、ダントーニ采配に応えるような結果を彼は出している。欲を言えば、外からのシュートの精度を高めてもらいたいところと、1対1のディフェンスをもっと強化してもらいたいね。まだ若いし、彼への期待は高まる一方だ。」
シンキ「それから忘れてはいけないのがアリーザですよね! 今日の殊勲者は間違いなく彼だと思いますよ。」
キャット「ここまで不調が続いていたんだけど、今日はその不調をすべて吐き出すような活躍だったな。彼がここまでやってくれると、敵も的を絞りづらくなるだろうから、ロケッツは間違いなく戦いやすくなる。出だしから小兵バレアがマークしてくれて、波に乗れたのも大きかったのかも。この調子で今後もお願いしたいところだよ。」
シンキ「カペラ、ネネのインサイド陣も存在感があったようで、今日のゲームはバランスが良かった感じでしたかね。それでは最後にマブスについてはどうでしたか?」
キャット「結果的にノビツキー不在が影響したと思うが、負けたとはいえバーンズがその潜在能力を発揮し始めたのはマブスにとって評価できるゲームではなかったか。これからは彼が中心になってマブスを引っ張って行くことになろう。そう考えるとデロン、バレアあたりのベテランよりは、若手をもっとゲームに出した方がいいと思うね。まあ過去に優勝しているチームは夢よもう一度とばかりに、どうしてもベテラン選手を使いたくなってしまうんだよな。今年のドラフト1巡目指名権もなかったし、今季のマブスはバーンズが希望を与える活躍をするしかないと思うがどうだろう。」
シンキ「ありがとうございます。次のゲームも相手はマブスになりますね。今度はホームゲームになります。ロケッツにとってはホーム開幕戦ですね。それではあさってのゲームも宜しくお願いします。今日はお疲れ様でした。」
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