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コラム

ロケッツ プレイオフ進出への可能性は?

ホーム6連戦を5連勝で締めくくったロケッツ。これでプレイオフ進出に望みをつないだ感じだが、果たして実際のところはどうなのかを考えて見た。

現時点の順位は
5.ナゲッツ 43-29
6. ブレイザーズ 41-30
7. ホーネッツ 40-31
8. グリズリーズ 40-32
9. ロケッツ 38-34

8位のグリズリーズとの差は2ゲーム。しかも直接対決でロケッツが3勝1敗とリードしているため、同率ならばロケッツが上になる。

そこで残りの対戦相手を見てみた。
まずロケッツ。現地27日からヒート戦を皮切りにアウェイ3連戦。その後の残り7ゲームはホームゲームが5つとなるが、相手がスパーズやマブスなど手強い相手が揃っている。

対するグリズリーズは、2ゲーム残っているホーネッツ戦がカギになるが、それでも勝率5割を下回っているチームとの対戦が5ゲームあるなど、日程的に恵まれている。

ロケッツが何とか7勝3敗で行けたとしても、グリズリーズは6勝4敗でいいから、ロケッツにとってはかなり苦しい戦いが予想されると思う。

それなら、ホーネッツはどうかと思って調べてみた。直接対決では現在1勝2敗と負け越していて、現地6日の直接対決でロケッツが勝っても、ディビジョンでの成績でホーネッツに4.5ゲームも差を付けられているから、同率ならホーネッツが上になることが決定。

なので、ロケッツが残り10ゲーム7勝3敗なら、ホーネッツは残り11ゲーム5勝6敗でいい形になるので、明らかにロケッツにとって不利である。

ブレイザーズとナゲッツも考えはしたが、余程調子を落として失速でもしない限り、ロケッツがこれらのチームを上回ることはかなり難しいでしょう。

そこでロケッツのプレイオフ進出の予測を出すと、20%くらいと言った感じでしょうか。相手の結果待ちという部分が大きいと思いますが、ロケッツが勝ち続ければ、グリズリーズ、ホーネッツもプレッシャーになってくるはず。

次のヒート戦に勝って、猛チャージを掛けることがプレイオフ進出への絶対条件かもしれない。相手はかなり手強いが、今の充実一途のロケッツならば勝てる可能性はある。とにかく最後まで頑張って欲しいと願う次第だ。

レスオーナーとGMモーレーの話し合い(フィクション)

レスリー・アレクサンダー(以下レス):カーメロ(アンソニー)は獲れそうなのかい?

モーレー(以下M):可能性はあると思います。ナゲッツは彼に来季ボッシュやレブロンみたいに何の見返りもなくチームを去られることを危惧していて、9月に入ってから彼を売りに出す決断をしていますし、カーメロ自身もロケッツ入りを嫌がっていませんから。

レス:もし彼を獲得するならナゲッツとの契約延長にサインしてからだよな?

M:もちろんです。現在の彼の契約は来年までで、もし契約延長しないとフリーエージェントになってしまいます。こうなってしまうと気まぐれカーメロですから、ニックスあたりに行ってしまうことも考えられるでしょう。

レス:ところで戦力的にカーメロはどうなんだい?

M:我々は以前から有能なスイングマンを探しておりまして、アーテストにアリーザにマーティンと試しましたが、カーメロは我々の望みにかなう選手です。オフェンス面では得点を演出出来る才能がありますし、ディフェンス面でも年々向上を果たしており、将来はオールディフェンシブチームに入れる実力があります。

レス:性格的な問題はどうなっているの? 以前に乱闘に参加し出場停止処分を食らっているし、USA代表では出番をもらえずベンチでふんぞり返っていたこともあったが。実力は認めるが、第一トレード志願するような選手を信用していいのかな?

M:彼もずいぶんと大人になったと思います。まぁT-Macのこともありましたから、これはあくまで推測ですが(笑) もちろん獲得するにしてもリスクを最小限に抑えますし、カーメロ獲得でも結果が出なかったときのために、プランB、プランCを用意するつもりです。

レス:そのリスクというのはどれほどなんだい?

M:状況に応じて変わるでしょう。トレード期限の来年2月に近づけば近づくほど、ナゲッツは彼を安売りせざるを得なくなりますし、彼の獲得に興味を示しているチームがどれだけの見返りを提示するかによって、そのリスクが異なるでしょう。

レス:それでは、カーメロ獲得にはどのような感じで行った方がいいのかな?

M:ニューヨークの地元紙はロケッツがケビン(マーティン)とニックスとのトレードで得たドラフト指名権でオファーしたと報道しましたが、我々はケビンをキープしたいと考えておりますし、出来ることなら来季契約の切れる選手で取引したいと思っております。

レス:カーメロ自身はブルズかニックスにトレードしてくれ、みたいなことを言っているようだが、そちらの方はどうなっているのかな?

M:まずニックスは肥満体カリーにガリナーリまたはチャンドラーでオファーしたようですが、軽くあしらわれたようですね。当然と言えば当然です。ニックスにはナゲッツ側を満足させるトレードパートナーがおりませんし、ドラフト指名権も我々が握っているので、ナゲッツはニックスとの取引を嫌がっているハズです。ブルズについてもトレードパートナーとしてはいいと思いますが、ブルズ側が出し惜しみする可能性が高く、思うように交渉が進まないでしょう。そうこうしているうちに、カーメロは気が変わりますよ(笑)

レス:そのドラフト指名権についてはどうなんだ? 来年の1位候補にコービーと比較されているBarnesという選手がいるようだが。

M:Harrison Barnesですね。彼も相当な選手になるでしょうが、残念ながら我々の持つ来年の1巡目指名権と交換するニックスの1巡目指名権ですが、1位指名権はプロテクトが掛かってしまっているんです。それでも2位以降には掛かっていないので、もしナゲッツと取引する場合は再来年の指名権にするつもりです。

レス:カーメロ獲得でロケッツは優勝出来る? ヒートのビック3は相当手強いぞ。

M:まずカーメロを獲って念願のスイングマンを固定してからPGのアップグレードをしたいと思っております。MIPに輝いたアーロン(ブルックス)は素晴らしい選手ですが、出来ることならクリス・ポールのような周りを活かせるスーパースターを獲得したい。そのための布石としてオフに控えのカイル(ロワリー)との再契約をした次第です。それからヤオを温存しながら使うことによって、彼のいい面を引き出し、別の才能を開花させたいと思っております。勝負所での彼の高さは武器になりますし、体力的にへばることも軽減出来ますからね。

レス:開幕戦で戦うレイカーズはどうなんだ? 彼らを倒さないとヒートとのファイナルはないぞ。

M:そうですね。まずは目の上のたんこぶであるレイカーズを倒さないといけませんね。彼らはコービーを軸として、ガソル、バイナムの7フッターにオドムを加えたインサイドの高さが自慢です。そのためにはコービー討ちにカーメロを、インサイド3人衆にはヤオ、ブラッド(ミラー)にあと一人を加えて対処したいと考えております。

レス:その一人がダンピアーという訳か?

M:そうです。もう35歳と年齢的な衰えはありますが、少なくともディフェンス面では3人衆をいらつかせることが出来ると思います。リバウンド力もまだ健在ですし戦力になるでしょう。

レス:今日は貴重な時間をありがとう。これからもロケッツの運営を頼んだぞ!

M:こちらこそありがとうございました。ロケッツをもっと魅力のあるチームにしたいというレスさんの意気込みを感じられた素晴らしいひとときに感謝したい次第です。

ボッシュを説得するモーレー(フィクション)

FA選手との交渉が解禁されたのがちょうど日付が変わった7月1日。その深夜遅くにボッシュのいるダラスを訪ねたモーレーは、早速ボッシュに猛烈にアプローチを仕掛けた。その一部始終はこんな具合になっている。

モーレー(以下M)「やぁクリス。元気かい?」

ボッシュ(以下B)「こんばんは、モーレーさん。元気ですよ。」

M「モーレーさんなんて恐縮しなくてOKだ。ダリルでいいよ。」

B「ダリルさんは元気いいっすね?」

M「そりゃもうドラフトで我々の望んだパトリックを獲得出来たからね。14位で彼みたいな選手はなかなか獲れないぞ。」

B「ロケッツファンから鬼才って呼ばれているみたいだけど?」

M「あれは一部のファンが私の功績を称えて付けたものだ。特に日本で流行っているみたいだぞ。NBAはワールドワイドなスポーツだからな。今度は君をロケッツに連れてくる功績を作りたいものだよ。わっはっは。」

B「(苦笑)」

M「さて本題に入るが、我々のナンバーワンターゲットは君だ。我々は君がFAになるのを心待ちにしていたよ。いろいろ悩んでいるのはよく分かる。君ほどの実力者がまだプレイオフで勝てていない訳だから。我々は君が最良の選択をして欲しいと思うし、その最良の選択はロケッツであって欲しい。」

B「そうですね。私も今日バックスやウォリアーズあたりの関係者だったら門前払いしてますよ。」

M「(大声で)そうだろうクリス。話が分かるねぇ君は。」

B「しかしこの後にラプターズ、ニックス、ブルズ、ヒートとの関係者と面談がありますが...」

M「ウェイドやレブロンと合流することは君のためにならないよ。それじゃ君はいつまでたっても2番で終わってしまう。なぁクリス、君は以前もっと自分をアピールするためにCMまで作ったじゃないか。君は2番で終わる存在じゃないぞ。」

B「優勝できれば2番でも...」

M「(語気を高めて)いかんよクリス! もっと貪欲に生きなきゃ。君ほどの逸材は1番を目指さないといけない。弱気じゃダメだ! 第一レブロンやウェイドと一緒にプレイするとボールが回ってこないぞ。ロケッツならそうじゃない。君が第一オプションだ。」

B「ありがたいです。しかしロケッツだと優勝出来るんでしょうか? ウエストのレベルは高いし...」

M「我々は今季ヤオを抜きで42勝したんだ。君が入ればロケッツはウエストのエリートチームになる。ロケッツは勝ち方を知っているチームで、スーパースターのいないどのチームよりも我々は勝利を収めてきた。そして来季はヤオが戻ってくる。これにクリスが加われば、私は60勝出来るチームになると思っているんだよ。わっはっは。」

B「(目を輝かせて)そうですか!」

M「そうだよクリス!」

B「しかしラプターズがサインアンドトレードに応じるかなぁ」

M「そういうことなら心配いらない。我々は多くの優秀なロールプレイヤーがいるからね。ドラフト指名権もニックスから奪ったのがある。ラプターズ側だって何の見返りもなく君にチームを去られるより、わずかでも利益になるサインアンドトレードを望むのが自然だよ。君が別のチームに行くことをちらつかせてくれれば、さらにこちらは損害が少なくてすむからヨロシク頼んだ。」

B「ロケッツに行く決断をした時はそうします。」

M「頼んだぞクリス。ロケッツに来て優勝を勝ち取って欲しい。ヤオも彼に来て欲しいし、彼も勝ちたいんだ。そのためには君の力が必要なんだよ。そして優勝すればレブロンを出し抜いて君がトップになる。トップになりたいんだろう。それならロケッツだ!」

B「最後にお聞きしたいのですが、昨年のゴータット獲得はなぜ失敗したのですか?」

M「あれは契約内容が折り合わなかったからね。結局彼は5年のフルミッドレベルでマブスのオファーシートにサインしたが、我々は契約年数に問題があって敬遠したんだ。しかしクリスにはマックス契約しか考えていないから心配しないでくれ。」

B「ありがとうございます。ロケッツいいですね。」

M「当然だよ! 数日後の口頭合意を楽しみにしているよ。我々はこの後ラプターズとサインアンドトレードの協議に入るつもりだ。」

トレード成立

ニックス
ラリー・ヒューズをキングスへ放出
ジャレッド・ジェフリーズ、ジョーダン・ヒル、トップ5プロテクトの2012年ドラフト1巡目指名権、2011年ドラフト1巡目指名権を交換する権利(トップ1プロテクト)をロケッツへ放出

ロケッツ
トレーシー・マグレディ(T-Mac)をニックスへ放出
カール・ランドリー、ジョーイ・ドーシーをキングスへ放出

キングス
ケビン・マーティン、ヒルトン・アームストロングをロケッツへ放出
セルジオ・ロドリゲスをニックスへ放出

トレードの評価
ロケッツ A-
この2つのトレードは、両方ともロケッツが得をしたように思う。その理由はまず第一にニックスからジェフリーズを引き取る替わりに、2つの1巡目指名権(ヒルと2012年の指名権)とロッタリーへのポテンシャルがある2011年の1巡目指名権を引き出したことだ。

このトレードでロケッツはジェフリーズを引き取ったことにより、サラリーキャップのスペースがなくなってしまったが、元々ロケッツはオフに大物FAとマックス契約で獲得出来るだけのキャップスペースを持ち合わせていなかったし、他のチームがこれらの選手と契約したいためにキャップスペースを空けてあるので、出番があろうとなかろうとジェフリーズを引き取った代償がロケッツにとってそれほど大きいとは思わない。加えて、ロケッツはラグジュアリータックスを払わないでルイス・スコラとカイル・ロワリーの2人と再契約することが依然可能である。

またこの取引は今季のラグジュアリータックスを避けるボーナスまで付いた。ロケッツは他のチームと違って、タックスライン以下での激しい取引の中、若手やドラフト指名権といった将来の資産を増やすことに成功している。

ロケッツはキングスとリーグで最も過小評価されている選手同士を交換した。ランドリーはマーティンと同じくらい重要な選手だが、私はこの取引にロケッツのセンスを感じた。それはこの取引でロケッツはより利益をもたらすロスターになったからだ。彼らはフロアーにスペースを作り、自らシュートをクリエイト出来るウイングプレイヤーを熱望していたが、その答えがマーティンという訳である。

スタッツを徹底分析しているロケッツなので、彼らは間違いなくマーティンの桁外れなTrue Shooting%(ここ5シーズンで4回が60%以上)に気づいている。マーティンはボールを持ちすぎずに得点することが出来る選手であり、来季に健康な状態でヤオが戻ってきた時はさらに自分のスペースを取ってプレイできる。また彼はキングスでプレイしていたことにより、アデルマンのシステムをよく理解している選手だ。

ランドリーを失ったことは確かに痛いが、ニックスからスコラのバックアップとして若手のジョーダン・ヒルを獲得したことによって、フロントラインの再建にかろうじて成功している。またロケッツは今季ウイングのタレント不足もあり、めったにやっていないが、マーティンが加入したことで、PFにバティエを使い、ウイングにマーティンとアリーザを使うスモールラインナップでもプレイが可能だろう。

総括すると、この取引はヤオが戻ってきた時に、より効き目が出るためのロスターに作り替えたものと言える。と同時に、ロケッツは今季を諦めるようなことは全くなく、彼らはラグジュアリータックス以下でニックスから将来の2つの資産を奪った。マーティンはケガが多く、そのサラリーの大きさゆえに(今季後に残り3年3600万ドル)、もし彼が予想されたプレイが出来なければ、潜在的な不良債権になるかもしれない。しかしこの取引はアイザイア・トーマスやケビン・マクヘイルが他チームへ差し出してそのチームを強くさせた時と同じくらいのナイストレードだと思う。

ESPNジョン・ホーリンガーのインサイダー記事を翻訳。
獲得選手のレポートは前出の記事をご覧いただけると幸いです。(アームストロングは省略)

モーレー対ウォルシュ(フィクション)

トレードの基本線

ロケッツからニックスへ
T-Mac(わがままな元スーパースター)
ジョーイ・ドーシー(ほとんど出番がなかった選手)
ブライアン・クック(今季契約切れ)

ニックスからロケッツへ
ラリー・ヒューズ(今季契約切れ)
ジャレッド・ジェフリーズ(ニックスが手放したい選手)
ジョーダン・ヒル(今は出番が少ないが若手のホープ)
2011年のドラフト指名権の交換
2012年のドラフト1巡目指名権

ロケッツGMモーレー(以下M)
「さぁ無条件のドラフト指名権を渡してもらおうか。」

ニックスGMウォルシュ(以下W)
「ちょっと待ってくれ。こちらはポテンシャルのある若いビックマンを渡すんだぞ。ドラフト指名権はせめて条件付きでいいだろう。」

M「こちらはジェフリーズを引きとってあげるんだ。ニックスはキャップスペースを空けたくないのかな。」

W「そうは言ってない。」

M「じゃ早く渡しなさいよ。あんた達はT-Macだって欲しいんでしょう。」

W「T-Macはもうロケッツでプレイしてないじゃないか。こっちは彼をあんた達がバイアウトした後に何も手放さないで獲得出来るんだ。」

M「それじゃキャップスペースは空かないよね。ジェフリーズを手放してオフに大物FAを2名加えたいのは分かっているよ。レブロンだってボッシュがニックスに行くと言えば来るんじゃない。あのセルティックスを観てごらんよ。アレンとガーネットをトレードで加えたら即優勝しちゃったよね。それくらい大物選手が2名加わるのは大きいと思うよ。」

W「そうなんだよ。」

M「しかもT-Macとレブロンは仲がいいから、レブロンが来ればT-Macだって格安で残留するかもしれんよ。ニックスにとっていいことずくめじゃないか。これならドラフト指名権はいらんだろう。」

W「でももしレブロンがキャブスに残留して、他の大物FAにも逃げられたらどうするんだ。そのための保険としてこちらもロッタリープロテクションのドラフト指名権はキープしたいんだ。」

M「そんなこと言っていたら交渉は進まんよ。セルティックスだってドラフト指名権は手放したが、全然影響していないじゃん。強くなったらドラフト順位は下の方になるから、あまり関係ないと思うよ。」

W「そうだな。じゃあドラフト指名権は挙げるからジェフリーズではなくカリー(完全不良債権)にしてもらえないかな?」

M「バカ言ってんじゃないよ!」

W「冗談冗談(笑)。でもこっちの気持ちも分かってくれ。私はアイザイアがめちゃくちゃにしたニックスをここまで立て直したんだ。ここで失敗したらこっちの首が危ない。」

M「そんなの知ったこっちゃない。」

W「冷たいこと言うなよ。同じGM職じゃないか。」

M「もういいだろう。早いところ決断を出してくれ!」

Top under-the-radar performers その4

アンドレイ・キリレンコ ジャズ
ここ2年間周囲を失望させる結果に終わっているジャズについて考えると、容易にキリレンコの不甲斐なさに行き着く。今季だけで1650万ドルも稼いでいる彼は、キープレイヤーとしてではなく、ほぼロールプレイヤーとしての仕事をしていることから、契約した6年8600万ドルの仕事をしていないのは明白で、しかも時々やる気に問題が見られる時もあり、チームメイトを当惑させてもいる。
とはいえ、今季彼は重要な場面で使えるチームの唯一のウイング選手であって、ロニー・ブリューワーかC.J.マイルスのどちらかが調子の出ない時、彼は2季続けてベンチから堅実な働きをしている。このリストに出てくる他の選手と違って彼は、自身のキャリアと同じような数字しか挙げていないが、彼がコートにいる時のジャズは、両チーム合わせて100回の攻守の切り替えの中、他の選手がコートにいる時よりも6.8得点も多く得点している。このように彼がコートにいる時のインパクトは大きいものがある。

レイモンド・フェルトン ボブキャッツ
彼は入団以来4年間、ほとんど進歩がないまま過ぎ去ったことで、彼についてのレポートを書くことをやめようとしていたが、5年目の今季で大きなステップを踏み出してきている。その大部分の理由はシュート力の改善だ。
彼は毎シーズン、リーグ最低のフィニッシャーの一人だったが、今季はシュートセレクションの改善に成功していて、FG47.1%の数字を残している。
結果として、true shooting %がキャリアで初めて50%を上回り、PERも初めてリーグの平均値である15.0を越えた。フェルトンもボブキャッツも初のプレイオフ出場という春がやってくるかもしれないことから、これはリドナー同様、今季で契約の切れる彼にとっては申し分のないグッドタイミングだ。

オムリ・カシピ キングス
'09のドラフト3位で新人王候補のエヴァンスを指名しなかったサンダーから、彼を4位で指名したことによりスチールした形になったキングスだが、このカシピも1巡目下位からの指名という点で、際立ったスチールと言える。その彼の活躍は、主に予期もしなかった目を見張るほどのシューティングの良さにある。彼は変わったシュートモーションにもかかわらず3pFGが47.1%と高く、インサイドのポジションでも堅実な数値を挙げているし(FG49.8%)、2分間でほぼ1得点している効率性も示している。
加えて成長力も示していて、最近の7ゲームで4試合連続で20得点以上を叩きだしているし、またリバウンドも同様に1ゲームあたりほぼ8本取っている。同じチームにエヴァンスがいるため、彼が新人王を獲得出来る可能性はほぼないが、アメリカにやって来た外国人ルーキーが1年目からインパクトを残すシーンを見るのはまれである。このリストに出ている選手同様、彼は受け取られている以上の十分な結果を残していると言える。

ESPNジョン・ホーリンガーのインサイダー記事を翻訳。数字は7日付け。

Top under-the-radar performers その3

ベノ・ウードリック キングス
彼は昨季にかなり悪いシーズンを過ごしたけれど、今季は最も成長した選手の一人として名前に挙がっている。このリストに出てくる多くの選手同様に、彼もシューティングがうまく、FG51%、3pFG41.1%の数字を残しているが、彼が成長した部分はそれだけでない。彼はミッドレンジシュートが主な役割にもかかわらず、キャリアの大部分でターンオーバーのレイトが高いままであったため、スパーズやキングスのコーチから信頼を失っていたが、今季は初めてターンオーバーのレイトが一桁に下がった。この9.9という数字はPGの中で3番目に良い数字で、それがフロアーでシューティングに集中することを容易にさせている。

ルーク・リドナー バックス
ブランドン・ジェニングスは現在バックスで2番目に良いPGであって、1番は今季ベンチから出場しているリドナーである。今オフにFAになる彼も前出の選手達のように、キャリア平均を大幅に上回る数字を残している。
彼はキャリアでFG41.8%を越えたことは一度もなかったが、今季は51.6%であって、3pFGもキャリア平均3本に1本決める程度だったが、今季は38.2%となっている。彼はキャリアでかろうじて3分間出場すると1得点する選手だったが、今季は2分間で1得点以上していて、それは40分換算では20.2得点になる。
総括すると、彼のPERは19.26となり、これはPG中6位の成績であるし、やっかいなプリメイターのディフェンス力を併せ持っている選手なので、もしジェニングスだけでなく、彼の存在を少しでも気がつくようなら、彼はMIP候補として強く推薦されるだけの存在であろう。

ケビン・ラブ ウルブズ
彼は手を骨折したためにシーズン序盤は欠場を余儀なくされたが、18ゲーム前にコートに戻ってくると、途方もない効率的な数値を叩きだしている。彼はスターターとして、リバウンドのレイトがPF中1位になっていて、彼よりも上を行く選手はドワイト・ハワードとグレッグ・オーデンだけである。加えて彼は得点力があるところも見せていて、40分換算で19.5得点挙げていることもあり、彼は現在チームで堅実な3番目のスコアラーとなっている。昨季からアシストレイトも二ケタに乗せていることも強調できる。
よって彼はPER23.37でPF中4位にランクされていて、2位の選手から0.21しか離されていない。彼のチームは成績が悪いし、ディフェンスは依然として問題があるので、今季オールスターに選ばれるとは思えないが、まだ21歳の彼が、すでにオールスターに選ばれてもいいと思える選手になっていることは間違いない。

ESPNジョン・ホーリンガーのインサイダー記事を翻訳。数字は7日付け。

Top under-the-radar performers その2

スティーブ・ナッシュ サンズ
大部分の人はサンズが好調のために、今季のナッシュは結構良いシーズンを過ごしていると考えているが、わずかながらの人は、彼は今シーズンキャリアを通じて一番の個人成績を残しているからと考えている。それは過去2回のMVPシーズン以上であると。

彼は35歳だが、その理由とは驚くべきもので、彼のFG%(54.3)、40分換算の得点とアシスト(22.6と13.4)、プレイヤー効率のレイトPER(24.64)はすべてキャリアハイの数字である。true shooting%の分野ではセンター以外で100回以上のシュートを放った選手としてはトップである。

もう一つ例を挙げると、FG50%、3pFG40%、FT90%を示す50-40-90というクラブがあるならば、彼は3年連続で選ばれているけれど、今季の彼は54.1-44.1-94.2なので55-45-95というクラブを作らなければならない。


ティム・ダンカン スパーズ
ディフェンス面では以前の働きをしているとは思わないが、オフェンス面では以前他を圧倒している。今季の彼はPER27.74をマークしていて、これはレブロンに次ぐ数字であると同時に、2度のMVPシーズン以上の数字である。

FG55%はキャリアハイの数字で、FT76.4%もここ8年間でベストな数字である。彼は平均31分しか出場していないので、1ゲームに派手な数字を残すことはあまりないが、この新しい彼のスタイルはチームを上昇させるのに大いに貢献している。


コーリー・マゲッティ ウォリアーズ
ほとんどの人はウォリアーズが6年4800万ドルで彼と契約したことをけなすが、最近の驚くような活躍振りで多少このサラリーに見合う選手になってきている。ここまでのキャリアではFG40%前半から中盤であったのが今季はFG53.3%を挙げているし、ファールをもらう技術に優れていて、true shooting%も62.9%となって上位の中ではリーグトップのスコアラーである。

40分換算での得点は26.1であり、リバウンドのレイトもキャリアハイを記録していて、スモールフォワードのPERでレブロン、デュラント、アンソニーに次ぐ4位に付けている。

よくレブロンやコービーのプレイに笛を吹きすぎると不満を言う人がいるという事実をご存じだと思うが、このマゲッティほどこの「スーパースターコール」をもらっている選手はいないと断言できる。信じられないだろうが、あなたが一度マゲッティがプレイするところを観ると認めざるを得ないだろう。

ジョン・ホーリンガーのインサイダー記事を翻訳。数字は7日付け。

Top under-the-radar performers その1

カール・ランドリー ロケッツ
彼はシックスマン賞最右翼の存在であることは当然であって、実際オールスターに選ばれるだけの功績を残しているかもしれない。彼は密かにロケッツで一番頼りになる選手になっていて、ベンチから40分平均で25.1得点というかなりの数字を挙げているし、FG57.2%、FT86.5%という目を見張るほど効率のいい数字を残している。
彼がシックスマン賞を獲得できないとしたら、それは彼がスターターに昇格した時だけかもしれない。彼は1ゲーム平均26.9分しか出場していないが、チームで最高の選手というのは疑いない。NBA関係者の一人は彼がスコラあるいはヘイズと交代すると、ロケッツのオフェンスに火が付くと考えている。

ESPNジョン・ホーリンガーのインサイダー記事を翻訳。数字は7日付け。

過小評価されている選手達

C マーク・ガソル グリズリーズ
15.2p/g 10.5r/g 1.7b/g FG62.6%
彼はアイバーソン解雇から6ゲームでなんと8割のFG%を残していて、チーム成績も4勝2敗だった。

PF カール・ランドリー ロケッツ
15.7p/g 5.7r/g FG57.6%
彼は控えから1ゲーム平均24.9分しか出場していないが、シックスマン賞のダークホース的存在であるし、彼のプレイを観るとヘイズやスコラよりもスターターで起用されていいように思える。彼は40分換算で平均24.3得点挙げているのが大きな理由の一つだ。ロケッツのベンチ陣の働きはここ2年賞賛されてきたが、それは彼の働きがそのスポットライトを当てたからである。

SF ジャレッド・ダッドリー サンズ
9.4p/g 3.7r/g 1.5a/g
彼はリーグで最もスマートな選手のうちの一人である。サンズの開幕ダッシュを支えた一人だし、ずんぐりした体型なこともあり身体的な限界があるにもかかわらず、彼はいいアウトサイドシュートを持っているし(3pFG37.8%)、サイズの割にリバウンドが強い。またディフェンスではSFと小さなPFを悩ませることが出来る。

PG ウィル・バイナム ピストンズ
13.5p/g 4.1a/g 0.8s/g
ピストンズのファンはなぜ彼がスターターでないのか不思議に思っているが、開幕時に彼が3ガードローテの4番手選手だったことを考えると実に奇妙な事実だ。信じる信じないはあなた次第だが、彼は昨季チームで一番効率よくプレイした選手である。それは今季序盤戦の数字をみても、それがフロックでないことは証明されている。彼は5割の確率で2分に1得点挙げることできるインスタントスコアラーであるし、オープンになっている選手を見つけるのがうまい。またフリースローをうまくもらうことが出来る。

SG ジョージ・ヒル スパーズ
12.5p/g 2.2a/g 1.2s/g
彼はスパーズでPGとしてプレイしているが、SGの方が長い目で見てベストなポジションだと思う。彼は6-3の高さしかないが、とても長い腕を持っていてPGの選手はもちろんウイングの選手もディフェンスすることが出来るし、加えて彼はスポットアップシューターとしての自信もついてきている。彼が次にすべきことはロングレンジのシュート力を証明することだろう。

バックアップ
C ブランダン・ヘイウッド ウィザーズ
10.5p/g 10.8r/g 2.0b/g

PF エルサン・イリャソワ バックス
10.8p/g 6.5r/g 1.3b/g

SF ルーク・リチャード・ムバ・ムーテ バックス
5.8p/g 6.3r/g 1.5a/g

SG クリス・ダグラスロバーツ ネッツ
16.9p/g 5.1r/g 1.7a/g

PG カイル・ロワリー ロケッツ
7.8p/g 5.3a/g 0.9s/g
ブルックスの存在は世間に知れ渡っているが、それはロワリーも同様で、ゲーム終盤にブルックスの替わりにプレイしている時がある。彼は最大の弱点であるアウトサイドシュート不足であるにもかかわらず、違った面でのプレイがうまいので、依然として価値のある選手だ。そのプレイとは相手のPGを封じ込めるディフェンス力で、たまにSGの選手も封じ込められる。加えてフリースローをもらうプレイがうまい点と、速攻でフリーの選手を見つけるのがうまい点だ。

by ジョン・ホーリンガー
ESPNインサイダーの記事から一部翻訳