レスリー・アレクサンダー(以下レス):カーメロ(アンソニー)は獲れそうなのかい?
モーレー(以下M):可能性はあると思います。ナゲッツは彼に来季ボッシュやレブロンみたいに何の見返りもなくチームを去られることを危惧していて、9月に入ってから彼を売りに出す決断をしていますし、カーメロ自身もロケッツ入りを嫌がっていませんから。
レス:もし彼を獲得するならナゲッツとの契約延長にサインしてからだよな?
M:もちろんです。現在の彼の契約は来年までで、もし契約延長しないとフリーエージェントになってしまいます。こうなってしまうと気まぐれカーメロですから、ニックスあたりに行ってしまうことも考えられるでしょう。
レス:ところで戦力的にカーメロはどうなんだい?
M:我々は以前から有能なスイングマンを探しておりまして、アーテストにアリーザにマーティンと試しましたが、カーメロは我々の望みにかなう選手です。オフェンス面では得点を演出出来る才能がありますし、ディフェンス面でも年々向上を果たしており、将来はオールディフェンシブチームに入れる実力があります。
レス:性格的な問題はどうなっているの? 以前に乱闘に参加し出場停止処分を食らっているし、USA代表では出番をもらえずベンチでふんぞり返っていたこともあったが。実力は認めるが、第一トレード志願するような選手を信用していいのかな?
M:彼もずいぶんと大人になったと思います。まぁT-Macのこともありましたから、これはあくまで推測ですが(笑) もちろん獲得するにしてもリスクを最小限に抑えますし、カーメロ獲得でも結果が出なかったときのために、プランB、プランCを用意するつもりです。
レス:そのリスクというのはどれほどなんだい?
M:状況に応じて変わるでしょう。トレード期限の来年2月に近づけば近づくほど、ナゲッツは彼を安売りせざるを得なくなりますし、彼の獲得に興味を示しているチームがどれだけの見返りを提示するかによって、そのリスクが異なるでしょう。
レス:それでは、カーメロ獲得にはどのような感じで行った方がいいのかな?
M:ニューヨークの地元紙はロケッツがケビン(マーティン)とニックスとのトレードで得たドラフト指名権でオファーしたと報道しましたが、我々はケビンをキープしたいと考えておりますし、出来ることなら来季契約の切れる選手で取引したいと思っております。
レス:カーメロ自身はブルズかニックスにトレードしてくれ、みたいなことを言っているようだが、そちらの方はどうなっているのかな?
M:まずニックスは肥満体カリーにガリナーリまたはチャンドラーでオファーしたようですが、軽くあしらわれたようですね。当然と言えば当然です。ニックスにはナゲッツ側を満足させるトレードパートナーがおりませんし、ドラフト指名権も我々が握っているので、ナゲッツはニックスとの取引を嫌がっているハズです。ブルズについてもトレードパートナーとしてはいいと思いますが、ブルズ側が出し惜しみする可能性が高く、思うように交渉が進まないでしょう。そうこうしているうちに、カーメロは気が変わりますよ(笑)
レス:そのドラフト指名権についてはどうなんだ? 来年の1位候補にコービーと比較されているBarnesという選手がいるようだが。
M:Harrison Barnesですね。彼も相当な選手になるでしょうが、残念ながら我々の持つ来年の1巡目指名権と交換するニックスの1巡目指名権ですが、1位指名権はプロテクトが掛かってしまっているんです。それでも2位以降には掛かっていないので、もしナゲッツと取引する場合は再来年の指名権にするつもりです。
レス:カーメロ獲得でロケッツは優勝出来る? ヒートのビック3は相当手強いぞ。
M:まずカーメロを獲って念願のスイングマンを固定してからPGのアップグレードをしたいと思っております。MIPに輝いたアーロン(ブルックス)は素晴らしい選手ですが、出来ることならクリス・ポールのような周りを活かせるスーパースターを獲得したい。そのための布石としてオフに控えのカイル(ロワリー)との再契約をした次第です。それからヤオを温存しながら使うことによって、彼のいい面を引き出し、別の才能を開花させたいと思っております。勝負所での彼の高さは武器になりますし、体力的にへばることも軽減出来ますからね。
レス:開幕戦で戦うレイカーズはどうなんだ? 彼らを倒さないとヒートとのファイナルはないぞ。
M:そうですね。まずは目の上のたんこぶであるレイカーズを倒さないといけませんね。彼らはコービーを軸として、ガソル、バイナムの7フッターにオドムを加えたインサイドの高さが自慢です。そのためにはコービー討ちにカーメロを、インサイド3人衆にはヤオ、ブラッド(ミラー)にあと一人を加えて対処したいと考えております。
レス:その一人がダンピアーという訳か?
M:そうです。もう35歳と年齢的な衰えはありますが、少なくともディフェンス面では3人衆をいらつかせることが出来ると思います。リバウンド力もまだ健在ですし戦力になるでしょう。
レス:今日は貴重な時間をありがとう。これからもロケッツの運営を頼んだぞ!
M:こちらこそありがとうございました。ロケッツをもっと魅力のあるチームにしたいというレスさんの意気込みを感じられた素晴らしいひとときに感謝したい次第です。
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