シンキ「こんにちは。アウェイ5連戦の最終戦は強豪スパーズが相手です。出来れば勝って目標である3勝を達成したいところですが、さすがに今日のゲームは厳しいですかね?」
キャット「そんなことないと思うぞ。スパーズはここ2戦続けてホームで負けているし、昨季リーグ1位だったディフェンシブ効率も、今季は9位に下がっている。ダンカンが引退した今季のスパーズは、さすがに昨季のような強さはそれほど感じないよ。ロケッツとしては気持ちで負けないようにプレイして欲しいね。」
シンキ「分かりました。それではゲームの方をお願いします。」
キャット「スターターはロケッツがハーデン、ブリューワー、アリーザ、アンダーソン、カペラ。先日のウィザーズ戦と同様だ。対するスパーズは攻守で力を持っているパティー・ミルズ、開幕から欠場し今日が復帰初戦のダニー・グリーン、オールスターのカワイ・レナード、同じくオールスターのラマーカス・オルドリッジ、今季スパーズへ移籍した16年目のパウ・ガソル。先発PGのトニー・パーカーは、右ヒザの痛みが続いて3試合連続の欠場となった。」
キャット「第1Q序盤からロケッツはリズムよくオフェンスを展開。ハーデンとカペラのラインに、アンダーソンのスリーなどで、序盤はロケッツがリード(9-4) スパーズもジャンパーを決めて巻き返し、グリーンのスリーも決まってリードを奪い返すが(13-14)、ロケッツはカペラが高さのあるブロックを決めると、速攻も決まってロケッツが再びリードを奪い返したよ(15-14) 中盤を過ぎると、ロケッツはハーデンのドライブが決まってリードを拡げに掛かると、ディフェンスでもリズムよくスパーズにプレッシャーを掛けてシュートミスを誘うことに成功。その間に控えのデッカーが速攻に、スリーに、ドライブからの加点と、3連続で決めてくれたよ(29-18) 結局第1Qはロケッツが9点リードして終了となった(33-24)」
シンキ「いい感じのプレイが出来てる感じですか?」
キャット「オフェンスのリズムはいいし、ディフェンスもそれなりにプレッシャーを掛けてシュートミスを誘っているよ。課題のターンオーバーは確かに多いが(ここまで6つ)、オルドリッジのミドルが不調だし、アリーザもレナードに密着マークをして奮闘中だよ。」
シンキ「引き続き期待ですね。それでは前半の続きをお願いします。」
キャット「第2Qはまずゴードンがスリーを決めて、ロケッツはリードを11点にするが、スパーズもアルゼンチン代表で最終ロスターに残った26歳のニコラス・ラプロビトラがスリーを決めて応戦。しかしロケッツもエニスのドライブからの加点や、ハレルがオフェンシブリバウンドからカウントプレイを決めるなど、リズムよくプレイしていたね(43-30) しかしタイムアウト後になると、リズムは次第にスパーズへ傾いた。控えデビット・リーがジャンパーやレイアップで加点に成功し流れに乗ると、ディフェンスではドライブされないようにプレッシャーを掛け、外からのシュートを強要し、ロケッツの得点は止まってしまったんだ。シモンズのカウントプレイも決まって、ロケッツのリードは5点になり、さらにオルドリッジのフリースローで3点差に(45-42) ロケッツもアリーザがスチールを決めてリズムを戻しに掛かるが(50-44)、カペラが3ファールになってベンチへ下がると、ハーデンがミスをしている間、確実にシュートを沈めたスパーズが再び逆転に成功したよ(50-51) 終盤に入ってロケッツもアンダーソン、ハーデンの加点と、ラストでデッカーがスリーに成功し、とりあえず3点はリードして前半は終了したね(63-60)」
シンキ「二桁近いリードも、逆転されてしまいましたか。さすがにスパーズは手強いですね。」
キャット「第2Q中盤前から、ロケッツはリズムが良くなかったね。すべての時間帯リズムよくプレイ出来ることはないから仕方ないと思う。それでもそれなりのプレイは出来たので、この点差で済んだよね。後半勝負となったが、勝てると思うので、何とかリードして最終Qを迎えたいよ。」
シンキ「ですね。それでは後半戦をお願いします。」
キャット「第3Qは序盤は両チームともスリーで加点(66-63) カペラの4ファールでロケッツはネネを投入する。スパーズは引き続きオルドリッジを攻撃の起点にしてオフェンスを展開し、ファールを誘うプレイからフリースローを決めて応戦(68-66) ロケッツはもちろんハーデンからオフェンスが始まり、リズムは悪くなかった。スパーズはオルドリッジが3ファールでベンチへ下がると、ハイポストにいるガソルからボールを回すオフェンスを展開するが、アリーザがレナードからスチールして速攻で加点するなどロケッツがペースを握りつつあったのだが、ブリューワーがコーナーからのスリーを2本連続で外し、リードはそれほど拡がらず(72-68) その後ロケッツはアンダーソンのカウントプレイで7点リードするが、スパーズもガソルを下げてリーを投入し、リズムを取り戻すことに成功(75-72) 中盤に入ってロケッツはオフェンスではハーデンのレイアップに続き、ハイポストからネネのジャンパーを演出。アリーザがレナードにプレッシャーを掛けてシュートを落とすナイスディフェンスもあって、次第にロケッツのリードは拡がっていったんだ(83-74) 終盤はリズムの悪くなった時間帯があったが、第3Qはロケッツが5点リードして第4Qを迎えられたよ(85-80)」
シンキ「終始ロケッツがリードする展開ですね。アウェイ戦として理想的な戦い方なんじゃないですかー」
キャット「そうだね。リズムが悪くなる時間帯をうまく凌いでいたね。これなら何とかなってもいいように感じるんだがどうだろう。」
シンキ「アウェイ5連戦を勝利で締めていただきましょう。それでは最終Qをお願いします。」
キャット「第4Qはゴードン、エニス、デッカー、アンダーソン、カペラでスタート。いきなりターンオーバーを犯したロケッツは、ハーデンのいない時間帯をうまくプレイ出来ず、シモンズに豪快なダンクを食らって1点差に追い上げられる(85-84) ロケッツはボール回りに苦労し、苦し紛れのスリーを狙うが決まらず、コートに戻ったオルドリッジにローポストから加点され、ゲームはタイになると、今度はターンオーバーから速攻を食らって、ついにロケッツは後半初めてリードを奪われてしまったんだ(86-88)」
シンキ「そう簡単に勝たせてもらえませんか。ここからハーデンが出て来ると思うので大丈夫です。お願いします。」
キャット「タイムアウト後にハーデンをコートに出したロケッツ。そのハーデンはすかさずカペラへのナイスパスを披露したが、ファールをされカペラのフリースローに。ロケッツのアシスタントコーチ ジョン・ルーカスからみっちり指導を受けているカペラは、その成果を披露したよ(87-88) 1本決めて気分を良くしたカペラは、オルドリッジのペイント内からの加点を阻止し、ハーデンのリバウンドからのパスを素晴らしい走力でゴール下へ走り込み加点に成功! これでロケッツは再び逆転に成功したんだ(89-88)」
シンキ「お。カペラはようやくフリースローを決めてきましたか! 練習の成果ですかね?」
キャット「彼はもっと良くなるよ。プレッシャーに弱いタイプなのか、ここまで実践で入ってないが、実際Dリーグでの修行時代は6割以上決めていたんだし、優秀なコーチから日々訓練を受けている成果をこれから出してくれると思う。彼には期待しかないよ。」
シンキ「ですよね。第4Qの終盤も必要な選手なので、焦っちゃいけませんが、どんどん確率を上げて欲しいですよ。では続きをお願いします。」
キャット「ハーデンをコートに戻してから、確実にロケッツのリズムは良くなって、アンダーソンのスリーに、カペラのアーリウープが決まり、ディフェンスでもオルドリッジに圧力を掛けるプレイで加点を許さず、リズムに乗ったロケッツは今度はハーデンが自ら加点しに行き成功。ポポビッチは溜まらずタイムアウトを要求したよ(96-90) 残り7分半を切って、ロケッツがゲームの主導権を握った感じに見える。」
シンキ「残り7分あるので気を抜かず、ここはディフェンス1本で行きましょう。お願いします。」
キャット「タイムアウト後、スパーズはレナードのペイント内での苦しいシュートが外れてロケッツチャンスも、ハーデンのターンオーバーでスパーズボールに。スパーズはミルズがコーナーからスリーを放つがボードに当たり、そのこぼれ球を自ら拾ったミルズが外にいるレナードへパス。レナードは確実にこの日30点目となるスリーを決め、点差は3点に(96-93) ここでロケッツはカペラからネネに交代し、弱点を封印してきた。その後両チームともオフェンシブリバウンドを奪うもなかなか決めきれず、ようやくハーデンとミルズがそれぞれ決めて、残り時間は4分を切ったんだ(98-95) ボクも久しぶりに緊張してきたよ。」
シンキ「相手が常勝スパーズですからねー。それは分かります。このゲーム勝ちましょう、お願いします。」
キャット「タイムアウト後、ハーデンが時間をぎりぎりまで使ってスリーを放つが決まらず、ネネのナイスディフェンスでジノビリのショットを落とすも、ハーデンがまたしてもターンオーバーをして、スパーズは速攻からレナードがダンクに成功。得点差は1点になってしまった(98-97)」
シンキ「ハーデンのターンオーバーは痛いですが、まだリードしてますよ。お願いします。」
キャット「勝負の時間帯、ロケッツはやはりこの男ハーデンが自ら切れ込み加点を狙うが、スパーズディフェンスに阻まれてしまい決まらず。だがリバウンドを取ったハーデンは外へ出し、ボールが繋がってアンダーソンがワンフェイクでレナードを飛ばす、技ありのスリーを決めた! その直後のスパーズオフェンスを止めたロケッツが勝利へ向かって最終局面に入ったんだ(101-97) 残り2分切った。」
シンキ「アンダーソンは今日もいいですね。頼りになりますよ。あと2分ないですから、ターンオーバーから失点しないように気を付けましょう。お願いします。」
キャット「ロケッツのオフェンスはハーデンから始まり、またしても自ら切れ込んでジノビリからビデオ判定が行われる微妙なファールをもらう! このフリースローをしっかり決めて勝利に近づきたいロケッツだったが、なんとハーデンはまさかの2本ともミス・・・ このチャンスを歴戦の王者スパーズが逃すはずはなく、レナードがしっかりジャンパーを決めてロケッツのリードは2点に(101-99) 残り1分切った。」
シンキ「超人ハーデンも人間でしたか(苦笑) まだリードしてますよ。お願いします。」
キャット「この時間帯でボールを任せるのは、やはりハーデンしかおらず、彼はステップバックからスリーを放つが決められずスパーズボールに。スパーズもエースのレナードにボールを託しジャンパーを放つが、こちらも決められず。残り30秒切ってロケッツボールになった。勝利まであともう少しだよ(101-99)」
シンキ「いやー、手に汗握る展開ですね。ここは是非とも勝利をお願いします。」
キャット「ショットクロックを使ってハーデンが切れ込むも、完全にスパーズに読まれていて、ダブルチームに入ったミルズがオフェンシブチャージを奪う。これで残り5.8秒でスパーズボールになってしまったよ。」
シンキ「超人ハーデンでも、常勝スパーズ相手には苦労しますよね。これからの課題でしょうが、ここはディフェンスで頑張ってもらって勝利してください。お願いします。」
キャット「スパーズ最後のオフェンス。レナードがドライブから完全にアリーザを交わし、アンダーソンも振り切り、決まったかに見えたショットは、ネネの圧力もあったのか決まらず、そのリバウンドもオルドリッジが取るが、ギリギリ押し込めずにロケッツが逃げ切って勝利! 勝負所でちょっと詰めが甘かったが、まあスパーズが相手だし仕方ない。勝利したことの方が大きいだろう。個人成績は以下の通りに。」
ロケッツ(5-3) FG37/78(47.4%) 3pFG10/30(33.3%) FT17/22(77.3%) 45R(8OR) 25A 7S 4B 19TO
ハーデン 41分 24点、12R、15A、1S、8TO FG9/19 3pFG1/5 FT5/7
ブリューワー 14分 0点、2R、1A FG0/5 3pFG0/4
アリーザ 41分 9点、5R、3A、4S、3TO FG4/8 3pFG1/5
アンダーソン 36分 20点、8R、1S FG5/11 3pFG4/6 FT6/7
カペラ 18分 12点、5R、1B FG5/8 FT2/4
ゴードン 34分 15点、2R、2A FG5/14 3pFG2/7 FT3/3
ネネ 21分 4点、2R、1B FG2/3
デッカー 18分 10点、7R、1S、1B FG4/5 3pFG2/2
KJマクダニエル 5分 0点 FG0/0
エニス 7分 4点、1A FG2/4
ハレル 5分 3点、1R、1A FG1/1 FT1/1
ブラウン、ウィルチェーは出番なし。
スパーズ(5-3) FG33/84(39.3%) 3pFG7/23(30.4%) FT26/30(86.7%) 39R(10OR) 22A 14S 5B 10TO
ミルズ 34分 8点、3R、10A、0TO FG3/8 3pFG0/4 FT2/2
グリーン 26分 8点、3R、2A、4S、1B FG3/9 3pFG2/8
レナード 39分 34点、7R、1A、1S、2B、2TO FG11/26 3pFG4/6 FT8/8
オルドリッジ 31分 14点、5R(3OR)、2A、2S、1B FG5/15 FT4/5
ガソル 13分 2点、7R、1A、1S FG1/2
ジョナソン・シモンズ(27歳苦労人) 21分 9点、3R、1S、1B FG3/4 FT3/3
マヌ・ジノビリ(39歳アルゼンチンの英雄) 21分 8点、3A、2S FG1/7 FT6/6
デビット・リー(今季から加入) 16分 10点、4R、2A FG4/6 FT2/4
カイル・アンダーソン(3年目) 13分 0点、5R FG0/2
ニコラス・ラプロビトラ(27歳アルゼンチン代表のルーキー) 14分 5点 FG2/5
デービス・バータンズ(ラトビア出身のルーキー) 10分 0点、1R FG0/0
ドウェイン・デッドモン(今季加入) 4分 1点 FT1/2
アクティブロスターのデジョンテ・マレー(今季ドラ29位)は出場なし。
シンキ「今日のスパーズ戦との接戦に勝利し、アウェイ5連戦を3勝出来ましたね。よっしゃー!」
キャット「これで8ゲーム終了し、いつの間にかディビジョン首位に立ったよ(笑) 開幕からいい感じでプレイしているし、今日のゲームは相手を考えると、今季最高と言っていい内容だしね。今後に期待が持てるスタートを切ったと思うよ。」
シンキ「ハーデンがチームを牽引してますよね。頼もしい存在ですよ。」
キャット「今日は勝負所で決めきれなかったように、彼なりの課題があるんだが、彼がコートにいる時のロケッツオフェンスは間違いなくスムーズだからね。ここまでロケッツを勝利へ導いてる存在なのは確実だろう。彼のいない時間帯はエニスがコートにいることが多いんだけど、そのエニスが気の毒になるくらい、ハーデンのオフェンシブゲームは抜けているからね。」
シンキ「新加入組のアンダーソンは今日も20得点を超え、ゴードンも控えでもそれなりに貢献中ですね。」
キャット「いい補強をしたと思う。同じく新加入のネネも、数字以上の働きを見せているし、オフの補強は大事だなって感じたね。」
シンキ「この調子で一気に連勝街道へ入りたいものですね。さて次のゲームは3日後になりまして、再びスパーズ戦になりますが、今度はホームでできます。返り討ちにしましょう!」
キャット「スパーズ相手に連勝はかなり難しく思うんだけど、今のロケッツならやってくれそうな期待感がある。その後もそれなりにタフな相手が続くが、アウェイ5連戦の内容を考えると、不安より期待の方が大きいね。シーズン50勝を目指して頑張ってもらいたい。」
シンキ「ですね。それでは最後に何かありますか?」
キャット「元ロケッツのジョシュ・スミスの所属先がやっと決定したよ。中国リーグの四川ブルーホエールズと1年契約をしたそうだ。どうやらNBAのチームとは契約出来なかったみたいだね。」
シンキ「アメリカ新大統領も決まりましたが、ジョシュの行先も決定しましたか。NBA復帰が出来るかわかりませんが、健闘を祈りたいですよ。あとはディーモーを残すのみとなりましたね。」
キャット「そうだな。何とか折り合いを付けて欲しいと思っているよ。お願いしますって感じかな(笑)」
シンキ「笑 ちなみにトランプ新大統領でNBAは大丈夫なんですかね? ちょっと心配になります(笑)」
キャット「レブロンはトランプをやっかいな障害物と表現しているな(笑) でもまあ大丈夫でしょ。優勝チームはホワイトハウスに訪問するのが毎年の恒例なんだけど、レブロンでもさすがに行くと思う。顔は合わせたくないだろうけど(笑)」
シンキ「今日はどうもありがとうございました。次回のスパーズとの再戦も宜しくお願いします。」
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