さらばアンダーソン
シンキ「こんにちは。どうもご無沙汰しております。7月にFA選手との交渉が解禁になってから1か月ほどでカペラと再契約したロケッツは、8月に入ってようやく念願?のカーメロも無償で獲得に成功。そして8月も終わるこの時期に、こちらも念願?のトレードが成立する予定らしいですね。」
キャット「GMモーレーがどうしても放出したがっていたアンダーソンなんだが、ようやく彼の引き取り先を見つけたようだ。相手はサンズ。やはり単独でのトレードとはいかず、今年のドラフト46位で獲得したメルトンを付ける取引になったよ。獲得要員はPGブランドン・ナイトに、PFマーキーズ・クリスだ。」
シンキ「このトレードはロケッツにとって成功ですかね?」
キャット「ESPN専門家のぺルトン氏によれば、このトレードはロケッツにとって膨れ上がったぜいたく税の支払いを減らす取引のように感じるとのこと。確かに交換相手が同じく不良債権気味のナイトに、若いとはいえ見限られたように思えるクリスだから、ウォリアーズに対抗するための取引とは言い難い。とはいえ、こちらもカーメロ獲得で出場時間の激減が予想されたアンダーソンだからね。ナイトはケガの影響がなく戻ってくれれば、少なくともそれなりにオフェンス面では貢献は出来るだろうから、若いクリスも取ったし、メルトンを失ったとはいえロケッツにとっては悪くないトレードだと思う。」
シンキ「しかし若手の有望株として今年のサマーリーグで見せ場があったメルトンを手放したくはなかったですよ。」
キャット「まあアンダーソン単独で取引出来るほど甘くはない。将来の1巡目指名権を手放さなかっただけよかったと思っている。メルトンはサンズだと結構出場時間をもらえると思うから、彼のことを考えるとよかったんじゃないか。サンズはPG集めの好きなチームだし、見限ったクリスよりも評価が高かったと思える。まあ彼は今年の31位の指名権を使って取れたんだけどね。ちなみにこの取引でロケッツは800万ドルのぜいたく税の支払いを回避できるようだ。」
シンキ「それではまずナイトについてですが、戦力になりますかね?」
キャット「昨季はオフに前十字靭帯損傷の大けがをして全休だから、どれだけ戻っているのか気になるところではあるが、それでもぺルトン氏曰く、彼の一昨季のプレイは、リーグで最も効率の悪い選手の一人だったそうだ。出場時間の割にアシスト数が少なく、さらにディフェンス効率ではリーグ全選手の中で下から5番目と、壊滅的な数字だったそうだ(苦笑) ただサンズのシステムが合わなかった可能性もあるからね。少なくともオフェンス面ではある程度やってくれるんじゃないかとの予想はしたい。伸びしろはもうないかもしれないが、まだ27歳になってないし、少しでもチームに貢献して欲しいよね。」
シンキ「彼の契約はどうなってますか?」
キャット「アンダーソンと同じ残り2年の契約がある。アンダーソンほどもらってないが、彼同様に、プレイとサラリーが釣り合ってない選手なのは間違いないだろう。でも来年は契約最終年だし、少しは動きやすくなったと思うよ。」
シンキ「次にクリスについてはいかがですか。彼は2年前のロッタリーピックされた選手ですよね。」
キャット「2年で見限られちゃったな。でもぺルトン氏曰く、クリスはガード選手にスイッチ出来る運動能力があるとし、実際昨季クリスがスイッチした時に相手に与えた得点は、1回あたり0.8得点。これはアンダーソンの1.0得点よりもかなり上回っている。さらに彼はポールやハーデンのようないわゆるロブパスのうまい選手と組んだことは一度もなく、オフェンス面でもその跳躍力を見せてチームを助けることも可能と言っているよ。」
シンキ「クリスが化けてくれると、カペラのバックアップは問題なくなりますね。」
キャット「だね。彼はバスケを始めてまだ日が浅く、まだ伸びしろはあると思ってる。GMモーレーも、クリスが取れなかったらこの取引をしてないんじゃないかな。それくらいの可能性をロケッツで見せてもらいたい。」
シンキ「これでようやくオフの動きは終了した感じになりますかね?」
キャット「そう思う。本当はアンダーソンと交換でヒートのジェームス・ジョンソンや、ホークスのベイズモアなどを狙っていたようなんだけど、さすがに難しくて頓挫したね。でもチーム自体は若返ったから、彼らがワンステップアップしてくれれば、アリーザやバームーテが抜けた穴は埋められると思ってる。何とかウォリアーズを追いかけたいよ。」
シンキ「ですね。最後に何かありますか。最近は日本バスケで不祥事が続いておりますが・・・」
キャット「不適切行為に窃盗と、ホント残念なニュースが続くよね。せっかくBリーグが出来て、2年目も順調に成長しているから、ここでさらに上向いて行って欲しい矢先にコレだから、ボクも本当に悔しいし、呆れかえってしまったよ。まあリーグを代表する選手だけでなく、ベンチウォーマーも全員自覚を持って行動しないといけない。人に見られていることを常に意識して欲しいよね。プロなんだから当然だと思うよ。」
シンキ「今日はどうもありがとうございました。アンダーソンはディフェンス面でいろいろ言われていましたが、オフェンス面ではスリーだけでなく、派手なダンクでチームを鼓舞するなど、ロケッツの一員として忘れられない選手です。昨年でもうトレード要員として名前が挙がりながら腐らずにチームのために尽くしてくれましたね。ボクとしては「ありがとうアンダーソン」と言いたいですよ。それでは次回も宜しくお願いします。」
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