シンキ「こんにちは。ウルブズとのシリーズを突破したロケッツ。次のシリーズの相手はジャズですね。プレイオフでジャズと対戦するのは久しぶりなんじゃないですか。」
キャット「90年代は結構何回も対戦していたんだけど、2000年以降は意外にも対戦してないな。両チームとも好調なシーズンがそれほどなかったからだろう。」
シンキ「オラジュワンさんの頃は、ジャズとの対戦成績はどうでしたか?」
キャット「94年に優勝した時は西決勝で対戦して、4勝1敗で順当に勝ちぬけたが、翌年は苦戦。ロケッツのシード順が低かったこともあって1回戦からの対戦だったんだが、追い込まれてからドリームとグライドが2人とも40得点するなどして振り切った時は飛び上がって喜んだね。しかしここがロケッツのピークで、それ以降は勝ててないな。あ、ごめん。ヤオの時に対戦してたね。負けたシリーズだから忘れてたよ。」
シンキ「笑 それではゲームの方をお願いします。」
キャット「スターターはロケッツがハーデン、ポール、アリーザ、タッカー、カペラの5人。バームーテは復帰するみたいだね。予想より早い復帰でよかった。ジャズはミッチェル、オニール、イングルズ、フェイバーズ、ゴベアの布陣。ルビオはハムストリングの故障で欠場。」
キャット「序盤は両チームともそれなりに加点していたが、ロケッツが若干優勢に見えた(12-7) ポールのジャンパーが決まると、タッカーのナイスディフェンスから速攻になり、ポールからアリーザのスリーへ繋がって、ジャズはタイムアウトを要求する(17-10) タイムアウト後もロケッツのオフェンスは好調。カペラの連続ダンクなどでリードを拡げるが(21-12)、ジャズも控えのクラウダーのスリーがよさそうだ(21-15) ここで復帰したバームーテがコートへ入り、カペラもネネと交代。そのネネはディフェンス面で貢献。ブロックなどでジャズの加点を止めている間に、ロケッツはハーデンがスリーを決め、さらにアイソレーションプレイでゴベアとのミスマッチを、あっさりドライブからレイアップに成功(26-15) 残り3分切って、ロケッツはハーデンをベンチへ下げるが、ポールがチームを引っ張り、スリーとミドルジャンパーで加点すると、バームーテのスリーもお膳立てしてリードを拡げたんだ(34-21) 第1Qはロケッツが13点リードして終了。」
キャット「第2Qもロケッツのペース。まずゴードンからアリーザへパスが通って加点すると、好調ポールのスリーもあって、ロケッツのリードが拡がってきた(39-21) ミッチェルのいない時間帯、ルビオを欠くジャズはハーフコートオフェンスに苦戦中で、ようやく速攻から加点していたよ。元スターターのアンダーソンも出ていたが、エクセムのディフェンスを振り切れないヘタレ振りで、すぐカペラと交代していた。3分経過してハーデンもコートへ。ジャズはイングルズが存在感を発揮し、カペラのブロックを交わすジャンパーに続き、ポールを交わすドライブからの加点もして追いすがる(44-29) だがロケッツはハーデンがアイソレーションプレイでコーナーからスリーを決めると、タッカーが体を張ってクラウダーのドライブを阻止。次のポゼッションでポールとカペラのピックアンドロールがきれいに決まり、ロケッツが20点のリードを取ると、ジャズは当然タイムアウトを要求してきたね(49-29) タイムアウト後のジャズはクラウダーのスリーにミッチェルのドライブが決まるなど、それなりに加点してきたが、ロケッツもハーデンがドライブからゴベアを惑わせる絶妙のロブパスをカペラへ出すなど、オフェンスの停滞はなく、再びジャズはタイムアウトを要求するに至ったんだ(53-35) タイムアウト後、ジャズは連続ターンオーバーも、ハーデンが愛嬌を見せて得点差は変わらず。しかし残り3分を切るとロケッツ怒涛の攻撃が始まったんだ。まずハーデンがゴベアのディフェンスを惑わせる絶妙のパスをカペラへ出すと、そのカペラが再びダンクでフィニッシュに成功。次のポゼッションでもハーデンはフェイバーズとのミスマッチを活かす、得意のステップバックスリーでこの日20得点目の加点へ。ジャズはミッチェルがアリーザの密着マークにあってボールが回らず、迷ったエクセムはカペラにスチールされ、このチャンスをロケッツはスムーズなボール回しから、タッカーが得意のコーナースリーを決める。早くリズムを取り戻したいジャズは、ミッチェルが始めからボールを持ってドライブを仕掛けるが、ロケッツのタフディフェンスに阻まれロケッツの速攻に。ポールがディフェンダーを引き付ける絶妙のパスをコーナーにいるタッカーへナイスパス。これもタッカーは沈めて、ロケッツは約1分半で11-0のランに成功! 一気にロケッツのリードは27点になったんだ(64-37) 結局前半はロケッツが25点リードして終了となったね(64-39)」
シンキ「前半で25点のリードですか! ロケッツの強さだけが目立った前半だったんじゃないでしょうか。」
キャット「ジャズはハーデンに翻弄されているね。ロケッツはスリーも好調だし、ディフェンシブなジャズ相手に前半だけで64得点。今日は負ける要素がないんじゃないかな。」
シンキ「では後半もお願いします。」
キャット「第3Q序盤、ロケッツはまずアリーザがスリーを決めると、ハーデンもタフショットとなるスリーを決め、点差はほとんど変わらずゲームは流れたが(70-44)、ジャズもイングルズがさすがのゲーム巧者ぶりを見せて食らいついていた。ルビオを欠くジャズは、ミッチェルからオフェンスを始めるシーンが目立ち、新人らしからぬミッチェルはその期待に応えようと厳しいマークにあいながら奮闘中。ドライブからファールをもらってフリースローを決めたり、カペラのブロックを食らいながらも、タイムアウト後にアリーザを振り切ってドライブに成功し、さらに速攻からダンクも披露していたね(73-56) 残り10分切ったあたりくらいから、ロケッツは若干停滞気味になり、加点のペースが鈍っていたが、そろそろ始動するかとばかりに、ハーデンがマークマンのオニールを翻弄するようなジャンパーをかるーく決めると、次のポゼッションでも今度はバークスのマークを楽しむように、アイソレーションプレイからステップバックスリーを決める(78-56) また20点以上離されたジャズは、果敢にスリーを狙ってくるが入らない。もうこうなると手の付けられないロケッツのオフェンスを象徴するように、ゴードンのレイトパスからタッカーが楽にレイアップで加点。ジャズはタイムアウトを取るしかなかったんだ(80-56) タイムアウト後にロケッツはカペラからアンダーソンへチェンジ。前半の挽回をしたいアンダーソンだったが、ミッチェルの動きに翻弄され付いて行けず、エクセムにはフィニッシュされ、オフェンスでも見せ場は全くなかった。ロケッツも終盤、ポールのターンオーバーから速攻を連続で出されるなど、8-0のランを食らって一時15点まで点差が縮まるが、ラストプレイでポールがしっかりスリーを決めて終了。第3Qが終わってロケッツ18点リードとなった(86-68)」
キャット「第4Qも序盤はジャズのペース。カペラが相変わらずフリースローを2本落とすと、好調クラウダーにスリーを食らい、さらに今度はシュートを躊躇したゴードンのパスミスから速攻で加点されてしまって、ロケッツのリードは13点に(86-73) 危機感を感じたダントーニは、早めにハーデンをコートへ戻す。ロケッツファンも感心するミッチェルがドライブから加点して、ロケッツのリードは11点になってしまったが(86-75)、ロケッツにはこの男ハーデンがいる。最初のドライブこそ阻まれたが、次のドライブではしっかりとフリースローを獲得。次のポゼッションでもフリースローを獲得すると、その次のポゼッションではスリーを決める(92-77) ジャズはゴベアがスクリーンプレイから得点を狙うが、ポールのディフェンスに阻まれていて、リズムはロケッツの方に傾いたように見える。それでも今日のジャズは速攻でうまく加点していて、なかなかロケッツは突き放せない状況だったね(94-79) 残り7分切ってロケッツはタイムアウトを要求。ラストの締めに入ったんだ。まずハーデンとカペラのラインが決まって加点するが、ジャズもゴベアのオフェンシブリバウンドから加点や、クラウダーのカウントプレイで必死に抵抗を試みる(98-83) 残り5分半にミッチェルが足首を捻り、一時ベンチへ下がった。これでジャズのオフェンスも停滞するかと思いきや、またロケッツは速攻を出されてしまい、なかなか突き放せいまま時間は過ぎて行ったんだ(98-85) ミッチェルはコートに戻ったが、それでもロケッツはハーデンがこの日41得点目となるスリーを決めて、再び18点差に戻すことに成功(103-85) 終盤に入ってもロケッツはハーデンとカペラのラインや、カペラが2本ともフリースローを決めるなど、15点前後の点差をキープしてゲームをコントロール。残り1分切ると、主力を下げてローテ外の選手達に出番を譲ったよ。最終スコアは110-96。このシリーズの初戦はまずロケッツが順当に勝利を収めたんだ。」
ロケッツ(1-0)
ハーデン 37分 41点、8R、7A、1S、3TO FG12/26 3pFG7/12 FT10/11
ポール 32分 17点、4R、6A、4S、7TO FG7/14 3pFG3/6
カペラ 36分 16点、12R(4OR)、1A、1S、1B FG7/13 FT2/4
アリーザ 33分 8点、3R FG3/6 3pFG2/4
タッカー 35分 15点、6R、1S FG6/8 3pFG3/5
ゴードン 31分 7点、3R、4A、1S FG0/6 3pFG0/2 FT7/9
バームーテ 21分 3点、3R、1S、1B FG1/5 3pFG1/2
アンダーソン 9分 0点、1R、1S FG0/1
ネネ 4分 0点、2R、2B FG0/2
グリーン 1分 3点 3pFG1/1
ジョー(出番なし)
ジャズ(0-1)
ミッチェル 39分 21点、3R、5A、4TO FG9/22 3pFG1/7 FT2/2
イングルズ 32分 15点、6R、5A、1S、1B、4TO FG6/11 3pFG1/3 FT2/4
ゴベア 35分 11点、9R(4OR) FG4/4 FT3/6
オニール 29分 4点、3R、4A、4S FG2/5 3pFG0/2
フェイバーズ 26分 5点、2R、2S、2B FG2/5 FT1/2
クラウダー 33分 21点、5R、1A、2S FG8/13 3pFG5/7
エクセム 15分 9点、1R、1A、3TO FG3/5 FT3/4
バークス 17分 6点、6R、3A FG2/9 3pFG0/2
ネト 8分 4点、1R FG2/2
ジュレブコ 6分 0点、1R
シンキ「後半は多少点差が詰まりましたが、前半の貯金がモノを行った完勝と言ったところでしょうか。」
キャット「前半に25点のリードは大きいよ。後半もそれなりに加点が続いていたから、一気に点差を詰められることもなかったし、ロケッツファンは余裕を持っての観戦だったんじゃないかな。まあ完勝と言っていいと思う。」
シンキ「ハーデンがさすがのプレイでロケッツをリードしましたね。今日は41得点ですか。この数字に驚きはないんですが、彼はホントすごい選手ですよね。」
キャット「ハーデンは完全にゲームを支配していたよ。彼がいる限り、ロケッツはジャズに対してアドバンテージを握れる。48分間、彼をストップし続けることは不可能に近いから、スナイダーヘッドも頭の痛いところだと思うよ。」
シンキ「ポールの方はちょっとミスが多かったようですが、シュートの精度は良かったみたいですね。」
キャット「ちょっとくだらないミスが目立ってしまったな。まあ彼もミスするときはあるでしょう。それでもシュートの精度が良かったし、ディフェンスでもさすがのプレイを見せていて、やはり彼はスター選手だなーと感じた次第だよ。」
シンキ「ジャズの方はミッチェルは存在感を出していたようですが、やはりルビオ不在が響いた感じでしょうかね。」
キャット「レギュラーシーズンもこんな感じの勝ち方が多かったから何とも言えないけど、ルビオ不在でチームのスタイルが変更したのは影響してるんじゃないかな。ミッチェルは新人離れしているが、まだロケッツ相手にゲームを支配するには経験がなさすぎると思うよ。」
シンキ「バームーテが復帰して、ロケッツはスターターの5人に加え、ゴードンとバームーテが控えのメインでプレイしてますが、次のゲーム2もこれで行きますかね。」
キャット「今後もネネとアンダーソンを10分未満に抑え、あとは7人のローテで行くと思うよ。オフェンスが冴えないジョーはベンチで応援要員、グリーンもけが人が出ない限りローテから外れると思う。やはりバームーテのディフェンス力の方が、チームによりフィットするからね。」
シンキ「分かりました。次のゲームは中2日になりますね。次のホームゲームです。」
キャット「次のホームもしっかり勝って、ゲーム3と4のどちらかを勝ってホームに戻ればいい。そうすればウルブズとのシリーズみたいに4勝1敗で勝ち抜けるだろう。それから他のゲームの確認しておくか。」
西地区
ウォリアーズ1-0ペリカンズ
ロケッツ1-0ジャズ
東地区
キャブス4-3ペイサーズ→キャブスはラプターズと対戦へ
セルティックス0-0シクサーズ
シンキ「西はウォリアーズが順当に勝ち抜けると思いますが、東はどうなりますかね。」
キャット「キャブスは何とか1回戦を突破したが、レブロンが疲労困憊していて、次のラプターズ戦は厳しそうに思う。セルティックスも7戦で何とか勝ち抜けたが、次のシクサーズは手ごわそうだよ。なのでラプターズとシクサーズが東決勝へ行くと予想だね。」
シンキ「シクサーズは数年前まで20勝も出来ないチームでしたが、この飛躍振りには驚かされますね。」
キャット「ドラフトで当たり続けたからな。チームの核になる選手が2人も取れれば、そりゃ強くなるよ。ジャズの飛躍もミッチェル抜きにして語れないし、もちろんロケッツもカペラの成長力がなければここまで強くなってない。若手の成長力はホント侮れないよ。」
シンキ「今日はどうもお疲れ様でした。次回もよろしくお願いいたします。」
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