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2012年レギュラーシーズン

今季第58戦 ジャズ戦(ホーム)

アウェイ4連勝を達成し、プレイオフに近づいたロケッツ。今日プレイオフ圏内のジャズに勝てば、直接対決で上回ることから、残り8ゲームを4敗しても彼らに逆転されることはない。なのでとても大事な一戦になる。
第1Qからプレイオフのような緊迫した好ゲームとなり、両チーム譲らない展開。ロケッツはスコラの体たらくが目立っていたが、キャンビーがドラギッチのパスから得点するなど、オフェンス自体は悪くなかった。しかしジャズはヘイワードが好調で、このQだけで12得点する活躍などがあり、ロケッツは4点リードされて終了する(26-30)。
第2Qは序盤からバディンガーのディフェンスの弱さを付いて、ミルサップが連続加点するなど、ロケッツは一気に8-0のランを食らってしまって12点のビハインドとなる。それでも焦らないロケッツはディフェンスをゾーンに替えるなどして、ジャズのターンオーバーを誘うことに成功し、速攻などで一気に10-0のランをお見舞いして点差を2点に戻す。しかしジャズはエースのミルサップを起点に、効率のいいオフェンスを取り戻して、再び点差を拡げに掛かった。ディフェンスでもインサイドで得点させないアグレッシブさを見せたジャズがこのQを制して、結局ロケッツは10点のビハインドに戻されて終了した(前半終了46-56)。
第3Qは前半不調のスコラがインサイドで踏ん張りを見せて、序盤はロケッツが少しずつ点差を詰めに掛かった。だがジャズはハリスのナイスドライブなどでロケッツにペースを渡さない。中盤すぎになってさらにボール回しのいいオフェンスで優位に立ったジャズが一気に突き放すことに成功し、ロケッツは一時18点のビハインドになってしまった。ジャズディフェンスに翻弄されたロケッツは、中盤から1本もFGが決まらず、終盤にファールをもらってフリースローを決めていたものの、結局13点差を付けられて第3Qが終了する(67-80)。
第4Q初めにロケッツはロワリーのカウントプレイで反撃を開始。その後もロケッツはジャズのターンオーバーとシュートミスを誘うディフェンスからペースを掴むことに成功し、速攻からドラギッチのダンクが決まって8-0のランに成功し、一気に5点差にリードを縮めた。しかし今日不調のスコラがヘルプディフェンスで相手のコースに入れず、ファールを繰り返してしまい、チームの勢いを失速させてしまう。ジャズはこのチャンスを8-2のランと攻め、再びロケッツを突き放した。結局12点差でジャズが勝利。最終スコアは91-103となっている。
非常に残念な負け方で、ロケッツファンはガックリ来ていると思うが、ジャズは最高のゲームをしたので仕方ない部分もある。特にインサイドのディフェンスが良くて、ロケッツはローポストゲームがほとんど出来なかったし、自慢の速攻からの得点もいつもほど決まらなかった。ロケッツはディフェンスでも外からはヘイワード、内からはミルサップにやられてしまって、効率的なディフェンスが出来ていなかったように思う。ホームでのゲームだけに勝って欲しかったが、まだプレイオフ争いの優位に立っていることは変わりないので、次のゲームから出直す気持ちで頑張ってもらいたいと思う。
今日の敗戦でロケッツは4連勝でストップしたが、通算32勝26敗で西地区7位で踏ん張っている。ジャズは今日の勝利でプレイオフ争いに生き残った。通算31勝28敗で現在西地区9位。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 19点・4R・7A・1S・4TO FG3/13 3pFG0/5 FT13/14
ジャズのディフェンスが良かった部分もあるが、今日はシュートが決まっていなかった。しかし得意のアグレッシブなドライブでファールをもらっていて、得点は20点近く伸ばしている。リーのダンクを演出した、速攻からのビハインドパスは素晴らしいプレイで、おそらくハイライトで出ると思われる。悪いなりにプレイしていたので信頼度は全く変わらない。

リー 9点・2R・2S・1B・0TO FG4/11 3pFG0/2
前半はヘイワードをマークしていたが、相手の高さを使ったプレイで得点を許していたので、後半はマークマンを交代させられている。それでもボールに対する反応の速さで、スチールを奪っていたり、ブロックも決めていたのはさすがである。速攻からのダンクは見事だった。今日も第4Qはロワリーを使っていて、出番はなし。

スコラ 10点・8R・4A・1B・3TO FG5/13
マッチアップのミルサップ、ヘルプディフェンスのジェファーソンに苦戦。フェイバーズにもブロックを食らっていて、ローポストで主導権を握れなかった。ディフェンスでもヘルプが弱いので、ペイント内で得点されるケースが目に付いた。今日のところはジャズのインサイド陣に完敗した格好で、勝負弱さもまた顔を出していた感じがした。

パーソンズ 13点・3R・2A・1S・1B FG5/11 3pFG2/3
後半からヘイワードをマーク。簡単にシュートを打たせないディフェンスは良かったと思うが、パスコースを読み切るまでは出来なかったようだ。オフェンスでは平均レベルと行ったところか。ルーキーとしては頑張っていたと思うから、勝負所での決め手を磨くなど、さらなる進歩を期待したいところ。

キャンビー 9点・13R・1S・2B FG4/7
ブロックの威圧感があるから、相手のドライブの精度を落とす役割をこなしている。マンツーマンでもジェファーソンのエアボールを誘っていた。リバウンドも強くて、黙っていても二桁取ってくれる安定感があると思う。オフェンスでもミドルを決められるし、うまく使いこなせばかなりの戦力になると思った次第。第4Qは出番なし。

ロワリー 15点・4R・5A・1TO FG3/8 3pFG1/3 FT8/9
アグレッシブにファールをもらうプレイは見事で、しっかりフリースローも決めていた。ドラギッチへのダッチダウンパスも素晴らしかった。点差が付くと、自分で何とかしたくなってしまうのか、ボールを所持してしまう傾向が目に付いたのだが、こうなるとドラの良さが半減してしまうだけに難しい面はある。

パターソン 10点・6R・1S FG5/12
オフェンシブリバウンドからのダンクはとても良かったし、ミドルの精度も悪くなかったと思う。ディフェンスでもジェファーソン相手に奮闘していて、控えとして、彼なりにチームに貢献していたと思う。欲を言えばもっと爆発力が欲しいところだ。

バディンガー 6点・4R FG2/11 3pFG1/7
ジャズのディフェンスの良さを褒めたいが、それにしてもシュートを外しすぎていたと思う。シューターは入らない日がどこかであるものだから、仕方ないと思うのだが、ディフェンスでミルサップにやられすぎていたのは目を覆ってしまった。フィジカルの面で違いすぎるから、これも仕方ないのかな。

ダレンベア 0点・2R FG0/1
バスケットボールIQが低いのか分からないが、今日もゴールテンディングがあった。嫌でも気になってしまう。ハーフコートゲームでは彼の良さがあまり活きていないから、彼の走力をもっと有効に使う作戦を考えてもいいと思う。控えで使っているだけに尚更そう思った。

ボイキンズ
出番なし。

モリス
出番なし。

マーティン
欠場。この大事な時にもまだお休みかよ、って思っているロケッツファンもいると思う。

フォートソン
アクティブロスター外。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

ジャズ
ミルサップ 21点・7R・4A・3S・1B・1TO FG9/19 FT3/6
高さはないが、フィジカルの強さでロケッツのマークマンを翻弄していたし、ディフェンスでもスコラへの威圧感を見せていて、攻守ともにチームの勝利に貢献していた。ダブルチームに行きたくても、アウトサイドからも得点出来るからやっかいな存在だと思う。ヘイワードの活躍で相乗効果も感じた。

ジェファーソン 15点・8R・3B・0TO FG6/14 FT3/3
今までのロケッツ戦の活躍があるからか、ダブルチームに来られるケースが多々あった。それでも味方のナイスパスからフィニッシュしていたし、ディフェンスでもタイミング良くブロックしていて、ミスの少なさには定評のある安定感抜群のビックマンだなと思った。

ハリス 6点・5A FG3/7 3pFG0/2
ドラギッチ、ロワリーのドライブでファールが重なってしまい、第4Qはほぼベンチ観戦していたのだが、所々で見せるドライブの切れや、バウンズパスの正確さは、さすがと思った次第。シュート力がなくても、NBAで活躍出来る典型的な選手かもしれない。

ヘイワード 29点・2R・6A・2S・2TO FG9/14 3pFG4/5 FT7/7
シュートが絶好調で、ドライブからのバウンズパスも素晴らしかった。ディフェンスでもしっかりコースに入っていて、リーやパーソンズのドライブを防いでいた。フィジカルに弱いというデータがあるので、彼に対し、ポストアップで責めても良かったと思う。今日は彼のゲームでプレイさせすぎてしまった。侮ってはいけない選手になってきた感じ。

キャロル 10点・7R・2S・1B FG4/8
昨季ロケッツ在籍選手。今季は途中からジャズに加わっていて、マイルズ故障で出番が回ってきた。線が細いが、機動力のあるところを見せている。彼のタイトなディフェンスで、ロケッツのシュートの精度が落ちていたのは事実だと思う。若干高さもあるから、リバウンドも頑張っていて、これなら来季以降もチャンスがありそうに見えた。

ティンズリー 7点・4A・2TO FG3/7 3pFG1/4
堅実なゲームメイクでバックアップPGの役割をこなしていたと思う。タッチダウンパスが良かったし、速さは全く感じないが、相手ディフェンダーのコースを読むプレイなどは、さすがに実績のあるベテランだと思った次第である。

フェイバーズ 10点・11R・2A・3B・2TO FG4/5 FT2/4
体型がいいし、腕が長いから、リバウンドとブロックショットに重宝する。確かにドラフト3位指名選手としては物足りないが、控えとはいえ、これだけやってくれればコーチも満足だと思う。これからも堅実に働ける選手になっていくのではないか。

バークス(新人) 5点・1R・1S・0TO FG2/4 3pFG1/2
嫌な所でスリーを決められたし、物怖じしないプレイで、つなぎの時間帯を活躍していた印象がある。ミスもなかったし、これからもっと良くなるかもしれない。

カンター(新人) 0点・5R FG0/0
リバウンドだけ。ちょっと重厚感がありすぎる感じで、横の動きが弱かったし、高さ自体もそれほどないから、まだこのレベルでは苦戦中と言ったところだと思う。

ジョシュ・ハワード
2週間前に左ヒザの内視鏡手術を受けた。ほぼ今季絶望と見られていたが、本人はレギュラーシーズン中の復帰を目指していて、そのターゲットは24日のサンズ戦とのことだ。

ラジャ・ベル
左ヒザの故障に悩まされていて、現在欠場中。マイクロフラクチャー手術を回避して、今季中の復帰を目指し、リハビリに励んでいるとのこと。

エヴァンス
今年のダンク王。右足首の捻挫で欠場。前回の対戦では目立っていたなぁ。

エイハーン
今週10日間契約を結んだ。Dリーグレノで平均23.8得点、スリーの確率が4割で、セットオフェンス向きの選手だそうだ。

マイルズ
アクティブロスター外。左ふくらはぎに炎症があるようで、少なくとも1週間欠場の予定。

ワトソン
アクティブロスター外。先週のスパーズ戦で左ヒザを故障し、検査の結果、その部位は内側半月板と分かった。手術が必要なケガなので、今季はほぼ絶望と思われる。

今季第57戦 ブレイザーズ戦(アウェイ)

今季も残り10ゲーム。プレイオフへ向けて手応えを感じているロケッツファンのためにも、アウェイ4連戦の最終戦となるブレイザーズ戦を突破したい。
第1Q序盤は両チームともシュートが決まらない展開となったが、リーがスリーを決めると、次第に両チームとも得点が入るようになってきた。終了間際にキャンビーがスリーを決めるなど、終盤に9-2のランに成功したロケッツが、このQを7点リードして終えた(24-17)。
第2Qもロケッツがペースを握る。ロワリーが復帰後初のシュートを含む9-2のランで、ロケッツが二桁のリードを奪う。ブレイザーズはロケッツのディフェンスに苦しみ、FGを決められない時間帯が続いた。ロケッツはバディンガーの連続スリーで突き放すが、終盤に立て直したブレイザーズが、点差を一桁に戻して前半が終了(前半終了49-40)。
第3Qはブレイザーズがペイント内で得点するケースが目立って、ロケッツは9-0のランを食らってしまい、開始3分でタイに戻された。しかし全く慌てないロケッツは、落ち着いてスコラやドラギッチが決めて、相手にペースを渡さない。中盤まで一進一退の攻防が続いたが、その後にリーとドラギッチがスリーを決めて、流れは次第にロケッツへ傾いた。結局このQは6点のリードに戻して終了(71-65)。
第4Qもペースはロケッツ。ディフェンスで相手に思い通りにさせず、オフェンスをうまくコントロールして序盤でリードを10点に拡げた。焦ったブレイザーズは流れを変えようとディフェンスをゾーンに変更するが、復帰2戦目のロワリーが巧みにドライブを決めるなどペースを渡さなかった。ロケッツは終盤に若干追い上げられたとはいえ、常にセーフティーリードをキープしてゲームは終了。最終スコアは94-89。
ディフェンスが良かったのが今日の勝因。相手のシュート成功率を4割以下に落としていて、スリーに対するディフェンスも効果的だった。ブレイザーズはロケッツのディフェンスローテーションに苦しんでいたし、決め手に欠く場面も見られ、今のロケッツのチーム力の高さを垣間見た感じがする。今季のロケッツは相手を90点未満に抑えた時の勝率は18戦全勝で100%だそうだ。今日はジャズ、ナゲッツ、サンズも勝利し、まだプレイオフへ向けて予断を許さないが、今のロケッツは自信を持ってプレイしているので、やってくれそうな感じがする。
この勝利でロケッツはアウェイ4戦負けなしとなり、通算32勝25敗で西地区6位をキープ。ブレイザーズは27勝31敗となり、プレイオフ進出が難しくなっている。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 22点・2R・7A・3S・2TO FG8/14 3pFG4/6 FT2/3
先週の活躍が認められ、西地区の週間最優秀選手に選ばれた。今日のゲームも攻守ともにオールスター級の活躍で、サイズ、運動能力、コートビジョン、勝負強さなどを考えると、ナッシュクラスにまで成長する可能性もあながち否定出来ないと思うから、今季で契約が切れる彼を引き留めるには、マックス契約しかないのではないかとすら思えた。特に今日の相手ブレイザーズはオフに彼を狙っているらしい。以前デイモン・スタウダマイヤーと高額契約を結んだ彼らだけに、気になるニュースだ。

リー 12点・3R・3A・1S・2TO FG5/8 3pFG2/2
昨日のゲームほどではなかったが、シュートの精度が良かったし、クロフォードに対するナイスディフェンスも目に付いた。今日は少しミスがあったが、それほど気にならない時間帯でのもの。第4Qはドラとロワリーのガードコンビでプレイしていたので、出番はなかった。

スコラ 12点・7R・3A・3TO FG6/17
オルドリッジとピルズビラの高さに苦戦傾向が伺えたのだが、彼なりに要所で決めるなどしていたから、チームの勝利に貢献したと思う。最近は終盤での頼もしさを感じるようになっているので、第4Qに使われることが多い。今日はフル出場していた。

パーソンズ 2点・2TO FG0/7 3pFG0/4
ディフェンスでマシューズをストップしていたとはいえ、オフェンスではFGを1本も決められなかった。最近はプリメイターで相手にボールを取られるターンオーバーが多い感じがするので、ここらへんをプレイオフに向けて修正して欲しい。第4Qは出番なし。

キャンビー 9点・11R・3A・1B FG4/11
今日も時間間際にスリーを決めていて、ブレイザーズファンからどよめきがあった。今日は積極的にシュートを放つ場面が多かったような気がするし、彼自身もシュート力に自信があるのかもしれない。リバウンドの強さは相変わらず素晴らしい。

ロワリー 13点・4R・3A・2S・2TO FG5/6 3pFG1/1
第4Qにフル出場。今日はシュートが決まっていたし、ディフェンスでもクロフォードに威圧感を与えるプレイを見せていて、復帰2戦目にして本来のデキに戻りつつある感じがした。プレイオフに向けてさらに上昇して欲しい。

パターソン 6点・3R FG3/6
オルドリッジに対する体を張ったナイスディフェンスが目立っていて、第4Qはフル出場した。オフェンスではローポストから押し込んで決めたプレイは良かったし、ミドルも決めている。ディフェンスが安定しているから、使いやすい選手だ。

バディンガー 15点・4R・2A・3S FG6/11 3pFG2/5
前半はインスタントスコアラーとして活躍していたし、第4Qでも速攻から連続でアーリーウープダンクを披露するなど、チームの勝利に貢献した。リバウンドもいいから、結構重宝するタイプかもしれない。ドライブからのパスミスには気をつけて欲しい。

ダレンベア 3点・3R FG0/0 FT3/4
速攻で自らドリブルしてペイント内に入り込み、ファールをもらったプレイ以外に、見せ場はなかった感じ。まあ昨日のゲームで頑張っていたから、いいと思う。

ボイキンズ
出番なし。

モリス
出番なし。

マーティン
欠場。今の好調ロケッツを考えると、復帰しても控えでバディンガーと出場時間を分け合うかもしれない。

フォートソン
アクティブロスター外

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

ブレイザーズ
オルドリッジ 20点・6R・2A・2S・2B FG7/15 FT5/6
第4Qにパターソンのディフェンスに苦戦していたが、第3Qにミドルを連発で決めていたし、スコラに対するディフェンスも良かったと思う。さすがに今季オールスターに選ばれただけのことはある。ただチームを勝利へ導く爆発力に欠ける部分はあると思う。

クロフォード 18点・5R・3A・3S FG4/14 3pFG1/4 FT9/9
第3Qまで6本すべてのシュートを外していたが、第4Qに入り出すと、このQだけで12得点するスコアラー振りを発揮していた。フリースローがうまいし、インスタントスコアラー的な存在と見ていいだろう。ピルズビラへのナイスパスも見事だった。

フェルトン 14点・2R・8A・2S・3TO FG6/11 3pFG2/3
速さはないが、ペースの取り方がいいからドライブで得点出来るし、パスもさばける。シュートの精度も良かったと思う。ただ相変わらず体が太くみえる。今季限りの契約なので、そこらへんで評価が下がるかもしれない。

マシューズ 7点・7R FG3/12 3pFG1/6
パーソンズのディフェンスに苦戦していたが、ディフェンスではリーにプレッシャーを掛けていたり、スイッチ後の体の張り方が良かった。また基本のスクリーンアウトをしっかりやって、リバウンドもよく取っていた。目立たないところで頑張っている選手。

ピルズビラ 6点・5R・2B FG3/5
元ロケッツがドラフトした選手。今季途中で再びブレイザーズと契約した。高さはあるから、ゴール下でよくフィニッシュしていたし、腕は長そうに見えないのだが、その高さを使ってブロックも決めることが出来る。ただオフェンスに限りがあるから、出場時間は限られそうだ。

ヒクソン 12点・10R・3A・2B FG5/11
トレード期限後にキングスを解雇されてブレイザーズと契約した選手。運動能力があって、頻繁にゴール下でフィニッシュしていた。ローポストゲームはほとんどないが、控えでこれだけやってくれると、チームとしては選択の幅が拡がるだろう。

バビット 8点・3R FG3/7 3pFG1/4
トレード期限後以降にローテーション入りしている選手。SFとしてはサイズがあるが、シュート力、運動能力ともにバディンガーより下だと思う。ディフェンスも見るべきものはなかった感じがした。まだ2年目だが、ここで実績を残さないと来季厳しいかも。

ノーラン・スミス(新人) 0点・1R・1A・1S・2TO FG0/3
ディフェンスが良かった。バディンガーへのハードファールは余計だったが、ロワリーをいらつかせるようなマークをしていたし、気持ちが入ってプレイしているように感じた。ただノーオフェンスな選手だけに、1巡目で指名されるような選手ではなかったと思う。

サビート 0点・1R FG0/0
元ロケッツ。少し出場していたが、進歩はほとんどない。86年ドラフト直後に亡くなったレン・バイアスを除けば、史上最低の2位指名選手は彼に確定したかもしれない。

フリン 4点・2TO FG2/5
元ロケッツ。ESPNの専門家ホーリンガー氏曰く、シュートがヘタなシューティングPGとのことだが、今日のプレイを見ると、その通りだったように思う。

カート・トーマス
出番なし。チームがプチ再建に入っているので仕方ないか。

クレイグ・スミス
出番なし。

バテューム
左ヒザに炎症があるようで欠場した。

ショーン・ウィリアムス
アクティブロスター外。トレード期限前にネッツから獲得。戦力外の選手だが、ドラフト高順位指名権欲しさにその契約を引き受けている。一応解雇しないで、オフのトレードを模索するそうだ。

エリオット・ウィリアムス(新人)
アクティブロスター外。先月練習中に肩を脱臼して、その後手術を受けた。今季の出場が絶望的になっている。ちなみに昨季は両膝の手術で全休している。

今季第56戦 キングス戦(アウェイ)

アウェイのゲームが続くロケッツだが、ここまで連勝と調子はいい。雰囲気良くプレイオフに入って欲しいから、とにかく勝ち続けて欲しい次第だ。今日の相手は低迷が続いているキングスである。
第1Qからロケッツがペースを掴む。ディフェンスのローテションが素晴らしく、キングスのミスを誘って、速攻で決めるシーンが非常に目立っていて、第1Qですでに二桁のリードを奪う(32-21)。
第2Qに入って少し停滞気味になったが、それでも中盤以降に調子を取り戻したロケッツが、一時19点リードする余裕の展開で、結局前半は15点のリードで終了(前半終了58-43)。
第3Qも序盤はロケッツがペースを握って、遂にリードを22点に拡げるが、キングスもゾーンディフェンスで対抗してきて、これに攻めあぐんだロケッツのリードが次第に縮まってきた。16-4のランを食らって10点差まで詰められたが、キングスはファンもブーイングしてしまうほど、ポロポロとフリースローを落とす失態があって、これ以上点差を詰めることは出来なかった(73-63)。
第4Qに入ると、ロケッツが再び持ち直して、リードを次第に拡げていき、ほぼセーフティーリードのままゲームは終了。最終スコアは104-87だった。
前回の対戦でやられてしまったカズンズに、タイミング良くダブルチームに行って、そのローテーションからミスを誘発することに成功し、序盤からゲームの主導権を握ったのが勝因だろう。ディフェンスが良かったので、少しくらいオフェンスが停滞する時間帯があっても、ほとんど気にならなかったし、キングスの自滅もあったので、今日のゲームは安心して観ていられた。選手達も、スコラのへなちょこダンクミスを大笑いしていて、リラックスしていたように思う。
これでロケッツは3連勝達成。通算31勝25敗で西地区6位に上がっている。キングスは4連敗で19勝38敗となった。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 15点・4R・9A・3TO FG6/15 3pFG1/5 FT2/2
シュートの精度は良くなかったと思うが、彼の場合はドライブから得点が取れるし、速攻で決められるし、ナイスパスもさばけるので、悪いなりにチームに貢献出来るところが、彼の素晴らしいところだと思う。もう彼はNBAのPGトップ15に入っていると思うので、絶対にキープして欲しいし、キープしなければいけないと思う。

リー 25点・2R・2A・4S・0TO FG11/18 3pFG3/5
今日のMVP。第1Qから全開モードでプレイして、このQだけで17得点挙げる大車輪の活躍を披露した。ボールに対する反応の速さで、スチールも連発していたし、今日はミスもなかった。素晴らしい選手で、マーティンが帰って来ても、このままスターターで使ってもらいたいと思っているロケッツファンは多いのではないか。

スコラ 13点・8R・5A・2S FG5/13 FT3/4
「全然飛べないじゃん!」ってツッコミ入れたくなる速攻でのダンクミス(フリースローをもらったが)あり、ローポストでもヘイズの威圧感に苦戦するなど、あまりいいところがなかったような気がするのだが、リバウンドをよく取っていたし、ナイスフォローもあったから、それほど悪くはなかったと思う。今日のハイライトはこのダンクミスで決まり!

パーソンズ 10点・2R・2A FG3/8 FT3/3
スコラとのホットラインから決めたり、ドラギッチのナイスパスからアーリーウープダンクを披露するなど、その存在感を存分に示したと思う。ディフェンスでもグリーンからオフェンスチャージをもらっていた。彼の安定感のあるディフェンスで、チームは間違いなくアップグレードしたと思う。頼もしい限りだ。

キャンビー 4点・4R・1B FG2/3
気分が悪くなったようで、出場は前半の12分だけだったが、その12分で自慢のディフェンス力を見せつけていた。彼の加入でロケッツのインサイドディフェンスは間違いなくアップグレードしたと思う。オフェンスでもハイポストからドライブで決めていたし、プレイオフでの彼の活躍が、非常に楽しみな次第である。

ロワリー 1点・7A・0TO FG0/3 3pFG0/3
15ゲーム欠場していたが、今日から復帰。前半は抑え気味にプレイしていたように思えたが、第4Qはナイスパスの連続で、一気に7Aに数字を伸ばしている。お休みが長かった割に、ドライブの精度は悪くなかったように思う。当分は控えからの出場になると思うが、彼が戻ってきたのはプレイオフへ向けてとても大きい。

ダレンベア 8点・10R・1B FG4/10
途中から出場しなかったキャンビーの替わりに、30分近くプレイしている。今日はミドルをよく決めていたように思う。またロワリーのナイスパスをアーリーウープダンクしていたし、リバウンドも良かった。彼が控えに回ったことで、ロケッツは選手層に厚みが加わったと思う。ちなみに今日も1つゴールテンディングしていた。

パターソン 10点・10R FG4/10
リバウンドをよく取っていて、ダブルダブルを達成している。要所でミドルを決めていたし、ペイントエリアでも得点していて、速攻でスコラに手本を見せるかのようなダンクも披露していた。

バディンガー 15点・5R・3A・3S FG6/12 3pFG3/7
ディフェンスではマークマンを止められずに、ファールをしてしまうシーンが目に付いたのだが、彼の持ち味であるシュート力を存分に見せてくれたから、ベンチも納得していると思う。アーリーウープダンクも披露していたし、ナイスパスもあった。

モリス 3点 FG1/1 3pFG1/1
ほとんど時間がなくなってから登場して、スリーを一本決めている。実戦経験を重ねて、来季はチームに貢献出来るように頑張ってもらいたい。

ボイキンズ
ロワリー復帰で出番なし。もしものことがあるので、フォートソンではまだ頼りないし、彼をシーズン終了までキープしておいた方がいいと思う。

マーティン
欠場。

フォートソン
アクティブロスター外。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

キングス
カズンズ 9点・8R・2A FG4/8 FT1/6
ロケッツのタイミングのいいダブルチームに苦戦していて、思うようにプレイ出来なかった。フリースローを落としすぎていて、ドライブからのダンクミスもあって、完全に集中力が切れていたから、第4Qは起用されなかった。高い才能を持っているが、まだ未熟な選手だ。

エヴァンス 6点 FG3/7 FT0/2
ルーキーの時の素晴らしさを考えると、全く物足りなくなってしまった。ケガの影響もあるのだろう。彼が奮起しないと、キングスは当分ドアマットが続きそうだから、期待しているファンも多いと思う。今日はほとんど見せ場なしだった。

トーマス(新人) 16点・4R・6A・4TO FG4/13 3pFG3/4 FT5/8
シュート力があるし、ドライブからナイスパスがさばける。ボイキンズほどではないが、かなり小さいので、長い目で見ると、スターターでは厳しい感じがするのだが、それでも堅実に働ける選手として、長くNBAでプレイ出来ると思う。

フレデッテ(新人) 17点・4A・3TO FG7/15 3pFG3/6
こちらもシュート力のある所を見せていた。かなり出場時間をもらっていたように、彼には期待しているのだろう。ただサイズはないからSGは厳しいと思う。今日は特にディフェンスではリーのマークに苦しんでいた。それでもうまく行けば、マブスのテリーみたいな選手になれるかもしれない。

トンプソン 4点・6R FG2/3
可もなく不可もなしと言った感じだった。リバウンドは頑張っていたと思うが、ゴール下のフィニッシュ以外に、見せ場らしい見せ場はなかったように思う。

ヘイズ 3点・5R・1S・1B FG1/2 FT1/2
チームプレイヤー。ディフェンス面でチームのために頑張っていたが、いかんせん彼一人の力でチームを勝利に導くことは難しい。威圧感のあるディフェンスはさすがで、サイズ不足をカバーする動きは見事だと思う。彼のフリースローのヘタさを知っているロケッツ選手達は、思わずレーンバイオレーションをしてしまっていたので、懐かしいと思った次第だ。

テレンス 21点・8R・5TO FG7/16 3pFG1/2 FT6/11
トレード期限後にロケッツから解雇された選手なのだが、自分本位のプレイが出来れば、数字を残せる選手である。バスケットボール選手として必要なものを持っていると思うが、いかんせんチームに合わせられないから、使い勝手が難しい。弱小チームによくいる点取り屋みたいな感じか。基本的には見ていると面白いので、頑張って欲しいと思っているが、来季はどうなるか?

ホワイトサイド 4点・10R・2S・2B FG1/2 FT2/2
ペイントからのフックはよかったが、プレイ振りはディフェンス専門の選手だろう。腕が長く、ブロックがうまい。機敏に動けそうだし、経験を積めばまだまだよくなりそうな感じはある。

アウトロー 1点 FG0/1 FT2/1
バディンガーからファールをもらってフリースローを1本決めていた以外、ほとんど印象がない。試合展開に余裕があったので、思わずブレイザーズ時代にやられた記憶を懐かしく思ってしまった。

グリーン 6点・2R FG1/2 FT4/4
あのサマーリーグで挙げた40得点は、ロケッツファンの記憶に残るシーンだったと思うが、いざNBAに入るとあまり活躍出来ていないから、やはりこのレベルは違うのだろう。ウカウカしていると、ローテーションを外される可能性もあると思う。

ハニーカット(新人) 0点
1分ほど出場していたようだが、気がつかなかった。

ガルシア
脳しんとうにため欠場。

ソートン
左ふくらはぎの故障のため、4ゲーム連続で欠場。

サーモンズ
臀部の痛みにより、8ゲーム連続欠場中。

今季第55戦 レイカーズ戦(アウェイ)

今季も熾烈なプレイオフ争いに加わっているロケッツ。ここ2年は追い掛ける展開から数ゲーム残して脱落したが、今季はプレイオフ圏内で踏ん張っているから、ロケッツファンも目が離せない。今日の相手は強豪レイカーズとなっている。
第1Qはほぼイーブンの展開だったが、終盤に7-0のランに成功したロケッツが、5点リードして終了する(29-24)
第2Qはワールドピースの活躍などで序盤に同点に追いつかれたロケッツだったが、ここから終始レイカーズがリードする展開が続いてしまい、終盤には10-0のランを食らってしまい11点の差が付いてしまう。ロケッツは残り数秒でパターソンが決めて、何とか点差を一桁に戻して前半が終了した(50-59)。
第3Qに入り、ロケッツは序盤の早い段階で7-0のランに成功し、追い上げを開始してきた。だがレイカーズもバイナムのフィニッシュなどでリードをキープする。しかしオフェンスを持ち直したロケッツは、リーのスリーが決まるなどする8-0のランで一気に逆転に成功した。第3Qはこのままロケッツがリードして終了する(84-81)。
勝負の第4Q、序盤にバイナムが2度目のテクニカルファールを取られ退場。このチャンスをロケッツは活かしたいところだったが、ガソルにレイアップを決められて逆転を許してしまう。だがロケッツもバディンガーに続き、時間ギリギリにキャンビーがスリーを決めるなどして追いすがる。残り5分切って2点のビハインドとなったのだが、ここからあの勝負弱いスコラが驚きの連続10得点を挙げた!! これで2点リードしたロケッツは、ショットクロック寸前にパーソンズが貴重なスリーを決めて、ロケッツは残り1分半、5点のリードを奪うことに成功。レイカーズもガソルのダンクで追い上げるが、ドラギッチが素晴らしいドライブからのレイアップに、速攻からも決めて、残り1分切って7点のアドバンテージを得て、結局このアドバンテージを活かしてロケッツが逃げ切りに成功。最終スコアは112-107だった。
アウェイのレイカーズ戦に勝利したのは大きいし、プレイオフに向けて自信になる。もうここまで来たら是が非でもプレイオフに行ってもらいたいと思うし、1回戦だって突破してやるという気持ちを持って戦って欲しいと思った次第だ。この勝利でロケッツは8位圏キープの30勝25敗。レイカーズは35勝21敗となった。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 26点・4R・11A・3S・3TO FG8/19 3pFG3/7 FT7/8
今日のMVP。今日のドラギッチはドライブが冴え渡っていて、面白いようにナイスパスをさばいていたし、自らレイアップで決めるシーンも見事だった。前半はシュートの精度がイマイチかなと思ったのだが、第3Qは3本もスリーを決めている。ボールに対する反応が良く、スチールから速攻も決めていた。今季で契約が切れるが、来季もロケッツでプレイして欲しいと思うし、ちょっと値が張ってもキープすべき選手だろう。

リー 10点・3R・4A・2TO FG4/9 3pFG2/4
プリメイターディフェンスではチーム1だが、今日はワールドピースにローポストから攻め込まれていて、苦戦していた感じに見えた。ファールが多かったのは、そのせいである。ローポストディフェンスは、さすがに体がスリムなだけに仕方ない面がある。相手を褒めるべきだろう。シュートの方は平均的だったと思う。

スコラ 25点・4R・2A・2S・1TO FG10/17 FT5/5
尻すぼみ傾向のあるスコラが、勝負所で連続10得点を記録。ここまで彼が頼もしく見えたのは久しぶりのような気がするし、レイカーズファンもガソルと交換したいと思ったかもしれない。得意のローポストプレイでは、マクロバーツ、マーフィー、ガソル、そしてワールドピースも翻弄。こんな感じでプレイオフも頑張って欲しいと思った。

パーソンズ 13点・3R・4A・2TO FG5/7 3pFG3/3
今日もコービーへのナイスディフェンスが目に付いたし、オフェンスでも大事な場面でスリーを決めるなど、3本すべて的中させている。ボール回しが良くて、決して無理をしないプレイには好感が持てるし、今のロケッツには欠かせない選手になっていると思う。

キャンビー 12点・11R・2B FG4/8 FT3/4
早い段階でファールトラブルでベンチへ下がったが、それでもダブルダブルを記録する活躍でチームの勝利に貢献している。ミドルの精度がいいし、第4Qにはスリーも決めていた。また確実にリバウンドを取ってくれるから助かる。ボール対する反応もいい。38歳とは思えない選手だ。

ダレンベア 12点・6R・3S・3TO FG6/12
キャンビーのファールトラブルで早い段階から出場していたのだが、その穴を感じさせないプレイでチームに貢献。頻繁にフィニッシュしていたし、速攻でも走れる走力は見事だと思った。課題なのか分からないが、今日もゴールテンディングを3回もやってしまっていた。反応が良すぎるのかな?

バディンガー 6点 FG1/4 3pFG1/2 FT3/4
あまり目立っていなかったのだが、第4Qで決めたスリーはロケッツに勢いを与えてくれたと思う。ディフェンスではワールドピースの威圧感に苦戦していたと思うのだが、彼の場合は得点力でチームに貢献出来るから、大目に見てもいいのではないか。

パターソン 6点・2R FG3/9
バーンズからオフェンスチャージを奪っていた。プリメイターで横に素早く動けるから、うまくコースをふさぐことが出来る。課題のオフェンスではローポストでさほど決めることが出来なかった。スコラのようなフックを練習中のようだが、実戦ではまだ不安定である。

ボイキンズ 2点・1A FG1/3
2度目の10日間契約を更新。今日のところは可もなく不可もなしだった。見せ場はベアへのアーリーウープパスのみ。

モリス
出番なし。

マーティン
欠場。

ロワリー
欠場。練習はしていて、もしかすると次のキングス戦から出場するかもしれない。

フォートソン
アクティブロスター外

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

マルコルム・トーマス
10日間契約が終了した。その後の更新はなく、結局1ゲームもプレイせずに放出となっている。定着していない選手が生き残るのが至難の業なのがNBAの厳しいところだ。

レイカーズ
コービー・ブライアント 28点・6R・7A・3TO FG8/20 3pFG1/4 FT11/11
今回もパーソンズのディフェンスに苦労しているように見えたのだが、それでもファールをもらうなどして30得点近く挙げている。ここら辺はさすがとしか言いようがないのだが、それでもいい頃はもっとすごかったし、終盤の勝負所での決め手はすさまじいものがあったから、彼も33歳となり、若干衰えもあるかなって思った次第である。

バイナム 19点・7R・2B・5TO FG6/11 FT7/7
後ろ姿を見ると、シャックなんじゃないかと思うくらい体格がいい。ゴール下に入られると、その圧倒的なパワーで簡単にフィニッシュされる。しかしロケッツのダブルチームにミスを連発していたし、またしても感情のコントロールが出来ずに、第4Qで退場してしまった。高い才能を持っているが、まだ若く未熟な選手だと思う。

ガソル 14点・10R・5A FG5/11 FT4/4
数字的には悪くないと思うのだが、いかんせん存在感がない。ローポストで決めるシーンはあまり見かけなくなったし、自分から決めに行くシーンはほとんどなかった。ほとんど飛ばないダンクがあったのが、身体能力だけで決めたのではないかと思ったくらいで、運動能力はもう衰えが始まっていると思う。彼のためにドラギッチやスコラを手放さないで良かったと思ってしまった次第だ。

メッタ・ワールド・ピース 23点・3R・4A・2S・2TO FG8/13 3pFG1/4 FT6/6
久しぶりにアグレッシブなメッタを見た。体の幅を活かしてローポストでのポジション取りがとても良かったし、ドライブからのレイアップや、ダンクまで飛び出した。若い頃よりも機動力は落ちているけれど、それでも気持ちで相手に威圧感を与えている感じがある。このプレイが毎ゲーム観られるなら、ミドルクラスの給料も高くはないと思う。

セッションズ 10点・6R・7A・3TO FG3/10 FT4/8
バウンズパスがうまく、ドライブからもパスがさばける。しかしスリーがエアボールだったし、フリースローも外しまくっていた。シュート力のなさが彼の課題だろう。ディフェンスでもドラギッチのドライブに苦戦していた。いいものを持っているが、スターターとしてはどうだろうか。

バーンズ 3点・13R・4A FG1/9
ディフェンスがいい。マークマンへの執着心があるのか、決してフリーでは打たせないぞという気迫を感じる。またリバウンドもSFにしてはかなりいいし、今日は二桁リバウンド取っている。シュートに関しては波があるようだ。

マクロバーツ 6点・6R FG3/7
意外に運動能力があって、アーリーウープを披露していた。彼が出場している時間帯に点差を詰めるシーンがあって、典型的なエナジープレイヤーと言ったところだろう。ディフェンスに課題があるが、控えとしては合格点の働きだったのではないか。

ブレイク 2点・3A FG1/2
比較的パスは良かったし、つなぎの時間帯でチームに迷惑を掛けないようにプレイしていた印象がある。しかし得意のシュート力を披露出来ず、消化不良だったかもしれない。

マーフィー 2点 FG1/1
終盤に少し出ていた。実績のある選手で、シュート力は落ちていなさそうに見えるが、動きが遅く、大分年を取っているように見える。

ジョーダン・ヒル
出番なし。見た感じ、マクロバーツの方が良さそうに見えるから、仕方ないと思う。

ゴーデロック(新人)
出番なし。

イーバンクス
出番なし。

モリス(新人)
出番なし。

イエンガ
アクティブロスター外。

今季第54戦 ブルズ戦(アウェイ)

昨日の敗戦のショックを払拭したいロケッツ。今日の相手はここまで今季最高勝率を挙げているブルズ。連戦のアウェイだけに苦戦が予想されるが、ブルズはローズが欠場のようだし、勝つチャンスはあると思っている。
第1Qはロケッツがペースを握る。スコラの調子が良く、キャンビーもスコラに負けじとミドルを連発で決めるなど、このQはロケッツが一時8点リードする展開となり、26-22と4点リードして終えた。
第2Qに入るとセカンドユニットのオフェンスが機能せず、ディフェンスリバウンドにも苦戦していて、9-0のランを食らってブルズにあっさり逆転を許してしまう。スターターが登場しても、ブルズの流れは変わらず、今度は12-3のランを食らい、一気に15点リードされる厳しい展開となった。しかしブルズの3連続ターンオーバーで6-0のランと盛り返したロケッツが、後半に望みをつなぐ9点のビハインドまで戻し前半が終了した(前半終了40-51)。
第3Qは中盤までロケッツは流れを掴めない状況が続き、相手がブルズということもあって、この段階で私は今日もダメかなと諦めかけたのだが、ロケッツ選手たちの気迫はそうではなかった。ドラギッチのレイアップを皮切りに、5本連続FGを成功させる10-0のランを披露。あっという間に追いついた。その後にブルズは凌いだが、71-70とロケッツが逆に1点のリードを奪い、第4Qに突入する。
第4Qに入ってもロケッツのオフェンスは止まらない。バディンガーのスリーが冴えに冴え渡って、ディフェンスのいいブルズ相手に15点を連取し、一気に12点のリードを奪い、完全にゲームの主導権を握った。それでもホームの声援もあって、ブルズは巻き返しを図る。残り1分弱で4点差まで追い上げるが、ロケッツはリーがジャンパーを決め、直後にブルズがターンオーバーを犯した段階で、ほぼ勝敗は決した感があった。結局ロケッツがアウェイで貴重な勝利を手にする。最終スコア99-93。
昨日の敗戦があるだけに、この勝利は尚更大きい。勝因はブルズのターンオーバーを誘ったディフェンスの良さだろう。もちろんブルズディフェンスを打ち破ったオフェンスも賞賛されていいが、ペイント内で体を張っていたディフェンスは見事だったと思う。またブルズは、ローズ欠場で決め手を欠いていたように感じた次第だ。
この勝利でロケッツは29勝25敗となり、現在西地区8位をキープ。しかしジャズも勝って1ゲーム差は変わっていない。対するブルズは今季初の連敗となっているが、依然42勝13敗とNBA最高勝率をキープしている。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 21点・5A・4S・1TO FG8/12 FT5/7
正直言ってシュートタッチはさほどでもなかったと思うが、それを察知したのか、ペイント内でのイージーバスケットを狙うシーンが目に付いた。彼がスターターになってからチームの成績は8勝6敗なのだが、ルビオをケガで失ったウルブズが4勝10敗と沈んでいることを考えると、バックアップPGの大事さを改めて思う次第だ。

リー 13点・2A・2TO FG4/14 3pFG0/3 FT5/5
前半は6本連続シュートミスをしていて、明らかに調子が悪いと感じたし、一時ベンチへ下げられていたのだが、第3Q中盤にペイント内でようやくフィニッシュで得点すると、次第に調子を上げてきて、第4Qで大事なシュートを含む13得点を挙げて、チームの勝利に貢献した。ディフェンスの安定感があり、マーティンが帰ってきてもスターターで使って欲しいと思う。

スコラ 18点・12R・6A・2S・3B・2TO FG9/17
第4Qは2得点だけだったとはいえ、攻守両面でペイント内で体を張ってノアやブーザーに対抗していたので、今日のMVP賞を与えていいと思う。アシックにブロックされたり、ノアの高さに苦戦傾向があったのだが、抜群のフックでブーザーを翻弄していたし、苦手のディフェンスで体を張っていたのには好感が持てた。彼はファイターだ。

パーソンズ 6点・2R・2S FG3/7
ディフェンス面で評価の高いパーソンズだが、最近は研究されてきたのか、マッチアップの相手にやられるケースが目立っている。今日もデンをストップ出来なかった感じがしたし、オフェンスでも特別いいものが感じなかったから、第4Qはバディンガーに出番を奪われた形になった。まだルーキーだけに、これからだろう。

キャンビー 12点・11R・2A FG6/12
今日は序盤からポンポンとミドルを決めていた。これだけシュートを決めてくれると、ロケッツとしてはオフェンスの選択肢が増えるから助かる。ディフェンスではリバウンドを取りまくっていて、ロケッツに移籍後、初のダブルダブルを達成した。

バディンガー 13点・3R・3A FG5/10 3pFG3/4
第4Qにフル出場。その期待に応えるかのように、チームに勢いを与える3本のスリーを決めて、ロケッツファンを喜ばせている。ディフェンスでも体を張って止めていたし、これだけやってくれれば大助かりだ。彼の活躍がプレイオフへ向けてカギになるかもしれない。よく決めてくれた!

パターソン 5点・4R FG2/3
今日はローポストからオフェンスするシーンがほとんどなかったように思う。最近ミドルの精度が悪くなっているのを気にしてか、得点は速攻でのイージーレイアップなど、ペイント内でのものだった。それでもハッスルプレイでチームを鼓舞していたし、ディフェンスがいいから第4Qも任せられるので重宝する存在だ。

ダレンベア 2点・1R・1A FG1/2
5分のみの出場。キャンビーが31分の出場だから、完全に彼の控えになってしまった感じか。しかしベアほどの選手が控えにいるのは安心感があるので、彼は今までのようにプレイすればいいと思う。

ボイキンズ 9点・3R・3A FG4/8 3pFG1/2
第4Qドラギッチを休ませるために登場していたのだが、あまりにもいいから、そのままプレイ続行していた。3連続シュートミスするまで使っていたくらいで、明らかにブルズディフェンスをかき回していたように思う。小さいが貴重な戦力だと思った。

モリス 0点・1R FG0/4
NBAの高さに慣れていないように思える。とにかくまだまだ修行が必要な状態だ。

ロワリー
欠場。

マーティン
欠場。

フォートソン
出番なし。あれだけ小さいのに10年以上NBAで堅実な働きをしてきているボイキンズを間近で見られるのは、今後の彼のキャリアに役に立つと思う。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

ブルズ
デン 24点・7R・2A・2TO FG9/14 3pFG2/3 FT4/5
ドライブあり、ミドルあり、スリーあり、速攻でのイージーバスケットありと、オールラウンドに活躍していた。ディフェンダーとしても優秀で、プリメイター選手のドライブを遮る働きをしていた。さすがにオールスターだけのことはある。

ブーザー 16点・13R・7A FG8/14
以前に比べるとローポストからの決めるシーンが少なかったのだが、それでもそのローポストからのナイスパスが目に付いたし、リバウンドの強さも目立っていた。ミドルの精度も高く、ボールを持たせたくない選手だと思った。

ノア 15点・9R・4B FG7/11
サイズがあるし機動力がある。コートを走るスピードが素晴らしく、ゴール下でもフィニッシュを繰り返していた。ヘルプディフェンスからブロックを連発してもいる。見たところ、オフェンスは味方の力が必要なようだし、シュート力もないと思う。

ハミルトン 6点・3A・5TO FG2/7
出番なしが続いていたが、15ゲーム振りに出場。第1Qでスリーを決めるなどしていたが、途中から息切れしたのか、マークマンを振り切れないシーンが目に付き、ターンオーバーも目立っていた。彼も衰えたか?

ワトソン 2点・2A・3TO FG1/7 3pFG0/3
ワイドオープンのスリーを外していたし、シュートはあまり得意ではなさそうだ。ボールハンドリングを誤るミスもしていた。ディフェンスではプレッシャーの掛け方は良かったと思う。

ルーカス 8点・3R・5A・3TO FG4/9 3pFG0/2
元ロケッツで、レジェンドであるジョン・ルーカスの息子。控えからそれなりに活躍していたし、爆発力を持っていそうだから、もう控えとしてNBAに定着出来るのではないか。頑張って欲しいと思う。

コーバー 8点・3R・3TO FG3/9 3pFG2/6
シュート力に定評のある選手なので、彼がシュートを打つときはビクビクしてしまったが、今日は意外に入っていなかった。ロケッツのディフェンスの良さもあったが、オープンのスリーも外していたから、調子自体がイマイチだったのかもしれない。

アシック 4点・5R・1B FG1/1 FT2/4
リバウンドを取った時の高さが目に付いた。もちろんサイズもある。オフェンス能力はなさそうだが、ディフェンスの動きがとても良く、スコラをブロックしたシーンはとても印象深かった。

ギブソン 4点・3R FG2/4 FT0/3
オフェンシブリバウンドからのダンクや、速攻からのフィニッシュでカウントプレイを披露していた。サイズがある割に素早く動けるので、プリメイターの選手にプレッシャーを掛けられる。ちょっと嫌なタイプだ。

ブリューワー 6点・2R・3A・2S FG3/7
スピードのある選手で、速攻から決めていたし、ペイント内からイージーバスケットも決めていた。ディフェンスには定評があるから、控えとして安定感がありそうなタイプだ。

バトラー(新人) 0点 FG0/0
どこで出場したのか分からなかったが、ほとんど見せ場はなかったと思う。

スカラブリン
出番なし。

ローズ
昨季のMVP。右股の故障により11ゲーム連続の欠場。一応ユニフォームは着ていたのだが、ケガの状態が依然思わしくないようだ。まだ若いので焦ってゲームに出場する必要はないと思う。

今季第53戦 ペイサーズ戦(ホーム)

プレイオフを目指すロケッツの残りゲーム数は14。今日は今季好調の東地区ペイサーズが相手だ。ホームゲームだけにここは勝たなければならない。
第1Qはペイサーズが優勢にゲームを進めていたが、ロケッツもそれなりに対抗していて、4点のビハインドで終了(23-27)。
第2Qに入っても同様の展開が続いたが、ロケッツは終盤にリーがスリーを決めて、ようやく追いつくことに成功している。結局前半は2点のビハインドとなった(前半終了42-44)。ペイサーズ優勢の展開だった前半とはいえ、ディフェンスが機能していて、後半に期待を抱かせる内容だったと思った。
第3Qに入ると、その期待通りにロケッツは中盤過ぎに、リーのナイススチールから、速攻でパーソンズの豪快なスラムダンクが炸裂するなど、7-0のランでペイサーズを突き放し、8点リードする展開になった。ゲーム終盤もキャンビーの素晴らしいダイビングスチールなどで締めたロケッツは、第3Q終わって10点リードする(73-63)。
第4Q序盤もスコラのミドルが決まるなどして、ロケッツが10点近いリードをキープする展開が続く。流れがいいので、私はこの段階で勝ったのではないかと思ってしまったが、これが甘かった。ロケッツはタイムアウトを挟んで、グランジャーに連続スリーを決められるなど、ペイサーズに10-0のランを食らってしまい、再び1点のビハインドになってしまった。しかし残り5分弱もあり慌てないロケッツは、すぐさまパーソンズがスリーでお返しする。ここからホームのロケッツファンもゲームの行方に目が離せないような、両チーム譲らない白熱した好ゲームが展開された。それでもペイサーズが常にアドバンテージを得ている状態だったのだが、残り38秒でグランジャーに決められて、2点のビハインドでロケッツピンチに。次のオフェンスで決められず、ますますピンチになったが、ファールゲームに持ち込み、コリソンの1本ミスにつけ込んで、ドラギッチが難しいシュートを決めて、ロケッツは残り16秒で再び1点差に。再度ファールゲームでコリソンが1本落とし、アグレッシブに行ったドラギッチが見事にファールをもらって確実に2本決めて、ロケッツは土壇場で追いつくことに成功。ラストショットを防いでゲームは延長戦に突入(後半終了93-93)。
延長戦はディフェンシブリバウンドが取れずにペースが掴めないロケッツ。それでも何とか次のディフェンスを踏ん張ってペイサーズに得点させない。しかしロケッツは、速攻からドラギッチの見事なレイアップがファールコールされないなどの不運もあり、再びペイサーズにオフェンシブリバウンドを取られてしまって、今度こそ決められてしまった。カウントプレイ付きで3点のビハインドになったロケッツは、またグランジャーにスリーを決められて、残り2分で6点差と大ピンチに。しかしファイターのドラギッチが諦めずにスリーを決めると、直後のスローインをパーソンズがスチール!! これを決めてロケッツは残り39秒で1点差に迫る。会場は興奮のるつぼと化し、私もかなり絶叫していたが、それが金切り声になったのは次のプレイ。キャンビーがヒバートからナイススチールで、ロケッツボール!!!と思いきや、ボールを奪ったリーがトラベリングをコールされてしまった。せめてジャンプボールだろうというシチュエーションで、ホームのファンもブーイングだったし、私も持っていたボールペンを床に叩きつけてしまうくらいの判定だった。これでファールゲームが必要な状況に追い込まれたロケッツは、またまたコリソンが1本落としながら、ドラギッチがコミュニケーションミスでファールアウトする誤算もあり、結局ロケッツが敗戦。最終スコアは102-104となっている。
非常に悔しいゲームで、負けた後の虚脱感がまだ取れない感じがする。まあオフィシャルの判定は仕方ない部分もあるので、納得するしかないと思うが、この敗戦を受け入れるには、次の勝利まで待つしかなさそうだ。
この敗戦でロケッツは28勝25敗で西地区8位。ペイサーズは31勝21敗となった。

各選手の評価は以下の通りに。
ロケッツ
ドラギッチ 22点・6R・6A・1TO FG8/14 3pFG3/6 FT3/4
もう説明が不要になるくらいの活躍が続いていて、今のロケッツでは、もう完全に中心選手になっている。さすがにマークが厳しくなっていて、得意にしているドライブからのパスさばきが減ってきているけれど、その分より確実なシューティングでチームを牽引していたし、今日はミスも少なかった。彼は本物!

リー 20点・3R・4A・2S・3TO FG9/17 3pFG2/5
ワイドオープンになれば、確実にスリーを決めてくれる感じがしたし、ドライブからペイント内で決めるシーンも非常に目立っていた。ボールに対する反応がいいから、スチールも目に付いたし、ジョージとのマッチアップは間違いなく勝利したと思う。今日はナイスアシストも多かった。

スコラ 13点・5R・2A FG6/16 FT1/2
ヘルプディフェンスが弱いから、第4Qの勝負所では下げられてしまったし、それでも延長戦初めはオフェンス能力を期待して出場していたのだが、全く期待に応えられずに再びベンチへ下げられていた。ローポストで巧みなフックを連発していたが、ヒバートの高さには苦労して見え、今日ところは給料に見合う働きをしていなかったと思う。

キャンビー 10点・9R・4S・4B FG5/8 FT0/2
ゴール下のブロックだけでなく、スチールも連発していて、まさにディフェンスの守護神振りを遺憾なく発揮している。お粗末なフリースローを考えると、なぜかミドルは良く決めているので、彼に出来ないプレイはローポストオフェンスだけなのかもしれない。勝負所でもプレイしていて、期待の高さが表れていると思う。

パーソンズ 14点・3R・2A・2TO FG6/12 3pFG2/4
ルーキーとして彼なりに頑張ったと思うが、マッチアップのグランジャーには攻守ともに格負けした感がある。最後のプレイでもグランジャーにブロックされていたし、ディフェンスでも彼を抑えられなかった。デュラントやコービーを抑えたパーソンズだけに、期待値が高くなっているからか、ちょっと残念に思った次第だ。

パターソン 8点・5R・2TO FG4/12
ローポストでのプレイが目立っていたが、後半は1本しか決められなかった。しかしディフェンスではプリメイターから厳しく当たっていたし、ディフェンス面での貢献は見逃せない。スコラのオフェンスと、パターソンのディフェンスを合わせ持つ選手がいればなぁって思う。

バディンガー 6点・4R・3A FG2/7 3pFG1/4
序盤でいい感じのスリーを決めたのだが、その後はあまり活躍出来なかったように思える。それでも今日はミスがなかったし、つなぎの時間帯でそれなりに頑張っていた。

ダレンベア 4点・6R・1B FG2/6
短い出場時間ながら、リバウンドにフィニッシュにと、チームのために貢献している。ただ調子自体はあまり良くなかったように見えた。

ボイキンズ 5点・4A FG2/8 3pFG1/2
つなぎの時間帯でプレイして、それなりにやっていたと思う。ヒルからローポストゲームを決められていたが、サイズが違いすぎるから仕方ない部分がある。それを克服してここまでやって来られたボイキンズを信用したいと思う。

モリス 0点・2R FG0/1
見せ場はオフェンシブリバウンドを取ったことくらいか。まだまだ時間が掛かりそうだ。

ロワリー
欠場。前半にアナウンス席に座ってインタビューを受けていて、選手の評価などを話していた。またつい熱くなって、リバウンド争いの時に「ベア!」とか言っていた。早く復帰してプレイしたいだろう。

マーティン
欠場

フォートソン
出番なし。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外

ペイサーズ
グランジャー 32点・7R・3A・2B・2TO FG11/20 3pFG6/8 FT4/4
第4Q以降に13得点して、チームを勝利へ導いている。ルーキーのパーソンズに試練を与えるかのような活躍は見事だったし、チームのエースとして、勝負所でも活躍出来る。ディフェンスは比較的安定感に欠くというデータがあるが、今日のディフェンスは良かったと思う。

ヒバート 15点・9R・5B FG6/14 FT3/3
ブロックショットでゴール下のディフェンスを支えていただけでなく、オフェンスでもローポストからのフックがよくて、サイズがあるから、もっと確実性が上がると防げなくなるかもしれない。かなり上達しているなあと思った次第だ。

コリソン 11点・5R・7A・2TO FG6/14
勝負所で得意のフリースローを3本もミスするなど、今日はあまり調子が良くなかったのかもしれない。所々でジャンプシュートは決めていたが、ドライブはほとんどなく、思ったほどの成長を感じなかった。

ウエスト 12点・6R・4A・2TO FG5/12
ペイント内の強さは健在。ローポストプレイがうまく、ミドルも決められる。ただディフェンスに関しては、それほどの良さはなかったと思う。平均レベルか。

ジョージ 9点・7R・3A FG3/7 3pFG0/3 FT3/3
延長戦で決めたカウントプレイは痛かったが、ダンクをミスしたり、ボーンヘッドのパスミスをやらかすなど、まだプレイが不安定だ。それでも若いし、サイズがあるから、これからもっと伸びる選手かもしれない。

バルボサ 10点・3A FG4/8
トレード期限前にラプターズから移籍。インスタントスコアラーとして、その実力を発揮していた。乗せると嫌な選手だろう。

ハンズブロー 9点・10R FG1/7 FT7/8
ファールをもらってフリースローを確実に決めていたし、リバウンドもチームトップの10本は立派。だがシュートを外しすぎで、スコラへのディフェンスも苦戦していた。

ジョージ・ヒル 2点・4R FG1/2
ロングパスを成功させたシーンは見事だったし、ローポストでボイキンズを翻弄もしていた。チームプレイヤーとしてペイサーズを支えていそうだ。

ダンテ・ジョーンズ 0点・2R FG0/2 3pFG0/2
ディフェンスが専門と言った感じで、シュートを打つ機会はそれほどなかった。つなぎの時間帯では重宝するか。

アムンドソン 4点・3R・2B FG2/3
線が細いが機敏に動ける。ペイント内で踏ん張っていたし、ベンチから活力を与える典型的なエナジープレイヤーと言った感じだった。

プライス
出番なし。

ペンダグラフ
出番なし。

スティーブンソン
出番なし。

フェセンコ
以前にヤオを苦しめていたビックマン。インアクティブだが、遠征には帯同しているようだ。

フォスター
引退の予定みたいだが、まだインアクティブにその名前が存在している。

今季第52戦 グリズリーズ戦(ホーム)

レギュラーシーズン残りゲームが15になったロケッツ。今日の相手はディビジョンのライバルであるグリズリーズだ。プレイオフ争いに生き残るためにも、今日のゲームは負けられない。
第1Qはロケッツが開始数分で9-0のランに成功して、ペースを握ることに成功した。グリズリーズはランドルフが目立たず、オフェンスで苦戦していたが、ゲイやコンリー、ガソルの得点などで少しずつ挽回を図る。しかしロケッツはインサイドディフェンスに重点を置いてか、今日初スターターのキャンビーとダレンベアのツインタワーを同時に投入して、再びグリズリーズ封じ込めに成功する8-0のランを披露。第1Qはロケッツが11点リードで終了する(30-19)。
第2Qも序盤はロケッツが6-0のランに成功して、このゲーム最大となる17点のリードを奪う。しかしグリズリーズは基本に戻ってディフェンスからペースを掴んできた。ロケッツのターンオーバーを誘発させて10-0のランに成功し、点差を一桁に戻す。ロケッツも速攻からパーソンズがダンクを披露するなど、再び点差を二桁にしたが、勢いを取り戻したグリズリーズは、終盤に再び12-2のランに成功して、遂にゲームはタイになってしまう。結局前半はロケッツが1点のリードで終了した(前半終了49-48)。
第3Qに入り再びロケッツが勢いを取り戻すような雰囲気を感じたが、ターンオーバーを連発してしまい、流れを掴めないまま終盤戦へ。ここで今日好調のバディンガーがスリーを連発で決め、ロケッツが8点のリードを奪うことに成功。第3Qは5点のリードをキープして勝負の第4Qへ突入した(74-69)。
第4Qは一進一退の攻防が続いたが、ロケッツは第3Qまでの貯金を守り続け、常にリードをキープする展開。ゲームも終盤に入り、追い上げたいグリズリーズだが、ロケッツはパターソン、ドラギッチ、そしてバディンガーが決め続けて、最後はキャンビーのティップインが決まってほぼ体勢は決した。結局9点差でロケッツが勝利(最終スコア98-89)。
今日の勝因はシューティングが良く、ディフェンスのいいグリズリーズのペースでゲームを展開させなかったことか。ロケッツディフェンスも新加入のキャンビーを中心によくまとまっていて、グリズリーズの3pFGを1/15に抑えた。ターンオーバーが目に付いたし、オフェンシブリバウンドを取られていたが、全体を通してロケッツがゲームを支配していたように見えたと思う。このペースでプレイオフ争いに勝てるように頑張って欲しいところだ。これで両チームの今季の対戦は終了。通算2勝2敗。今日の勝利でロケッツは28勝24敗となり西地区7位に上がった。負けたグリズリーズは27勝22敗で西地区6位である。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 25点・3R・7A・1S・4TO FG9/14 3pFG3/5 FT4/5
今日のMVP。とにかく信頼出来るPG。シュートの入りが良かったし、パスさばきもいいから、グリズリーズはエースディフェンダーのアレンを彼のマークに付けていた時間帯も多かった。ペイント内での技ありで決めるシーンを何度も披露していたし、マッチアップのコンリーに完勝と言った感じになっている。今のロケッツで一番頼れる選手は間違いなく彼だろう。これなら少しくらいのターンオーバーは帳消しだ。

リー 17点・2R・2S FG7/12 3pFG1/2 FT2/3
今日のリーはドライブから決めるシーンが目立っていたと思う。解説のグライドから「グレートムーヴ!」と賞されたドライブや、最近よく決めているベースラインからのドライブも決めていた。堅実なディフェンスと比較して、オフェンスが不安定なだけに、むしろこの傾向はいいかもしれない。

スコラ 11点・3R・2A・1B FG5/8
ガソルの高さに苦労していたように思え、無理にシュートに行かなかった感じがしたし、実際ペイント内で決めたのはカニンガム相手のフックだけだった(残りはすべてミドル)。ただ最近パスセンスのよさを見せるシーンがよくあって、今日はリーにバックドアパスを披露し、このプレイが得意だった前ロケッツのヘイズを思い出させている。

パーソンズ 7点・5R・3A・3TO FG3/8 3pFG0/3 FT1/2
最近の充実振りを考えると、今日の出来映えは可もなく不可もなしと言ったところだ。オープンのシュートを外しすぎていたから、第4Qは出番がなかった。それでもルーキーとしてはかなりよくやっていると思う。

キャンビー 7点・16R・6B FG2/5 FT3/4
ロケッツへ移籍して、今日が初スタメン。第2Q序盤ですでに7R・4B挙げる守護神振りを発揮し、第4Qも勝負所で連続ブロックや、パターソンの外したシュートをティップインするなど、チームの勝利に大きく貢献していた。プレイオフを目指すロケッツだが、彼の加入で間違いなくディフェンス力はアップしたと思う。お見事!

バディンガー 13点・4R FG5/8 FT3/4
大事な場面でスリーを決めてくれた。ポジション取りがいいのか、ディフェンシブリバウンドもよく取ってくれる。彼がいつもこれだけ効率的な働きが出来るなら、高額給料をもらっているマーティンはいらないのではないかと思った次第。彼のサラリーはマーティンの十分の一以下だ。

ダレンベア 6点・2R・3TO FG3/5
今日のゲームからキャンビーにスターターの座を譲ったが、そのキャンビーとツインタワーを組むなど、まだまだロケッツは彼のディフェンス力を頼りにしている。今日のところはあまり目立たなかったけれど、これからのプレイオフ争いを勝つために彼は準備していると思う。頼むぞ!

パターソン 8点・4R・2A・1B・0TO FG3/9
試合前のシューティングに遅刻して、前半は出番をもらえなかったが、第4Qは存在感をフルに発揮して、大事なところでミドルを決めるなど、チームの勝利に貢献している。ローポストでもスコラほどのテクニックはないが、昨季に比べればかなりよくなっていると思う。

ボイキンズ 4点・2R・2A・3TO FG1/3
今日のボイキンズは連続ターンオーバーをするなどのミスが目立っていたし、ミドルを1本決めた以外は、特別見るべきものはなかったと思う。これからこの調子が続くこともあり得るかもしれないから、とりあえずフォートソンを残しておいて正解だと思った次第。

モリス 0点 FG0/1
まだゲームで何をしたらいいのか分かっていない感じで、典型的なルーキーと言ったところか。実戦経験を積んで、チームに貢献出来るように、これから頑張って欲しい。

フォートソン
出番なし。ボイキンズの調子次第で、また使われる可能性はあると思う。

マーティン
右肩の故障により10ゲーム連続の欠場。治療はまだ続くようだが、私服とはいえ、とりあえずベンチには入っている。

ロワリー
バクテリアによる感染症のため今月8日から欠場が続いているが、今日欠場後初めてベンチで観戦していた。まだ抗生物質による治療が続いていて、来月の7日に再び回復具合を検査するようだ。

トーマス
今週10日間契約した選手だが、ロケッツは彼をDリーグのリオに送っている。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

グリズリーズ
ルディー・ゲイ 20点・5R・2S・0TO FG9/19
安定感のあるプレイを見せていて、今日も20得点された。速攻から華麗なリバースダンクも披露していて、会場のロケッツファンも喜ばせている。ディフェンスでも素早いスチールを決めていた。彼に求めるのは勝負所での存在感だけかもしれない。

マーク・ガソル 19点・9R・2A・2B FG7/16 FT5/7
何度見てもデカイ。スコラのワンサイズ大きい。足首のケガで1ゲームお休みしていたようだが、今日のロケッツ戦は出場している。その体格の良さに似合わないテクニックを持っているが、今日のロケッツはハイポストにいる彼をよくディフェンスしていたと思う。しかしさすがにペイント内では頻繁にフィニッシュされていた。

アレン 15点・7R・3S・2B FG5/15 FT5/6
相変わらずのディフェンス力を披露していた。スチールからの速攻あり、ブロックもあり、プリメイターで休みなく動き回るなど、その存在感は見事だ。ドライブの速さも伺えた。課題はシューティング。今日も完全にワイドオープンのシュートを連続で外していた。ロケッツも彼のシュートは落ちるだろうと思ってあまりプレッシャーを掛けないようだ。

コンリー 7点・0A・2TO FG3/8 3pFG0/2
足首の故障で今日のゲームは微妙な状況だったらしいが出場。だがドラギッチとのマッチアップに完敗している。ほとんどいいところが無かったように思えたので、ケガの影響があったのかもしれない。今日のところは参考外か。

スペイツ 2点・7R FG1/6
リバウンドの強さは認めるが、ダンクをミスするなど、フィニッシュに苦戦していた。出場時間もたったの12分で、控えレベルとの評価が妥当だと思う。

ランドルフ 6点・4R FG3/7
ケガから復帰して今日で8ゲーム目。控えからの出場。前半はほとんど目立たず無得点だった。後半になってやっとローポストから決めている。以前よりもローポストで踏ん張れなくなったかなと思った次第で、まだ故障の影響があるのかもしれない。

メヨ 15点・5R・4A・2S FG5/13 3pFG1/7 FT4/5
単発でシュートは決めていたが、スリーを外しすぎで、チームの足を引っ張っていた感じに見えた。ディフェンスでもドラギッチ相手に苦戦していたように思うし、途中で彼のマークから交代させられていた。PGも多少は出来るし、素質はあると思うが、ウルブズのビーズリーみたいなちょっと微妙な選手だと思う。

パルゴ(新人) 2点 FG1/3
ドライブからのダンクには驚いたが、見せ場はそれだけだったと思う。今後に向けてもっとアピールが必要だろう。

カニングハム 1点・2S・1B FG0/1
第2Qにベアのフィニッシュをブロックした時に、右足首を捻挫してしまった。前のゲームで13点・14R・4Bの活躍だっただけに、その後に影響が出るようだと、グリズリーズもプレイオフに向けて困るだろう。

ハダッディ 2点・5R FG1/4
イラン人初のNBA選手。高さはあるが、力強さに欠けていて、フィニッシュに苦戦する傾向が伺え、アジア選手権のようには行かないようだ。ただバスケットボールセンスはありそうなナイスパスを披露している。

ポンデクスター 0点 FG0/2 3pFG0/2
9分出場もほぼ見せ場なし。

アリーナス
先週グリズリーズと契約した元オールスター。ここまで2ゲームプレイし、まともな成績を残せず、今日のゲームも出番がなかった。復活への道のりは険しいか?

アーサー
ケガのため今季の出場はない。

シェルビー(新人)
今週再びDリーグに送られた。ただアリーナス次第で、彼のベンチ入りもあり得るかもしれない。

今季第51戦 マブス戦(アウェイ)

ホーム4連戦を3勝1敗で終えたロケッツ。その1敗は今日の相手となるマブスによるもの。今回の対戦でリベンジを果たしたいところだ。ちなみにマブスは前回のロケッツ戦以降ゲームがなかったので、ロケッツとの連戦という形になっている。
第1Qはスコラなどの活躍でロケッツがペースを握った。マブスはターンオーバーが目立って、シュートも入らない傾向があり、ロケッツが中盤で二桁のリードを奪う。マブスはロケッツキラーのテリーを投入するなど、流れを変えようとするが、結局第1Qはロケッツが11点リードして終了する(30-19)。
第2Qは序盤からマブスがペースを掴む。ロケッツのセカンドユニットは決め手に苦しみ、なかなか得点を挙げることが出来ず、ボボアの活躍などでマブスに9-0のランを許してしまう。ロケッツはドラギッチとスコラをコートに戻して流れを変えようとするが、ここまでおとなしかったエースのノビツキーがローポストからファールをもらってフリースローを決めるなど、じわじわとロケッツにプレッシャーを掛ける。ロケッツもスコラの踏ん張りなどで食い下がるが、結局第2Qは19-27でリードされて、前半は3点差まで点差を詰められてしまった(前半終了49-46)。
第3Qに入るとマブスはローポストにいるスコラを徹底マークしてきた。ダブルチームされてスムーズにオフェンスが出来ないロケッツは、開始4分で放った6本のシュートすべてミスしてしまう。マブスも同様に決めきれない展開が続いたが、その均衡を破ったのは、やはりロケッツキラーのテリー。スリーを含む3連続FGを成功させ、遂にロケッツは逆転されてしまう。その後もマブスはディフェンスからペースを掴み続け、ライトなど控え陣の活躍もあって、一気に二桁リードした。このQは12点しか挙げられなかったロケッツが、結局8点リードをされてしまう(61-69)。
第4Qに流れを変えたいロケッツ。しかし連戦でアウェイということもあり、調子が今ひとつ上がらない。マブスのオフェンスは決して良く見えなかったが、それでも所々でスリーを決めるなど、点差は次第に開いていく。残り6分切って13点差になったところで、ロケッツはボイキンズとドラギッチを同時に使い、インサイドはスコラだけという、いわゆるスモールラインナップで挽回を狙ってきた。しかし落ち着いてマブスは対処して、結局マブスが9点差で勝利。ロケッツとの連戦を連勝という形となった。
今日の敗因は、後半のマブスディフェンスを打ち破れなかったこと。ここまでシュートが入らないと、いくら相手シュートの調子が出なくても限界がある。ナイスディフェンスからいい形で速攻につなぐなど、ペースを掴みかけた時間帯もあったのだが、ホームの声援を受けたマブスはそれをさせなかった。相手が一枚上だったと思う。残念だが仕方ない。
これでロケッツは27勝24敗となり、再び西地区9位に転落した。マブスは29勝22敗となった。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 17点・2R・7A・4S・2TO FG7/15 3pFG1/5 FT2/2
昨日のゲームで右足首を捻挫したが、今日のゲームに出場。第1Qの見事なジャンプシュートで解説のロン・ハーパーからナッシュJr.との評価をもらう。それ以外でもバディンガーへのノールックパスや、速攻での見事なパスさばきなど、見所タップリだった。しかしオフェンスが停滞していた時に、効果的な働きが出来ていなかったと思う。もっとナッシュのように、ピック&ロールを使ってのプレイに磨きを掛けて欲しいと思った。

リー 10点・3R・0TO FG4/13 3pFG2/4
序盤はカーターからローポストで攻め込まれていたが、次第に対処してきていたし、テリーに対するディフェンスも良かった。またローテーションでノビツキーをマークするシーンも、うまくディフェンス出来ていたと思う。シュートの方は可もなく不可もなしと言った感じで、もうちょっと決めて欲しかったと思うが、相手ディフェンスが良かったのも事実だ。

スコラ 22点・8R・4A・4TO FG9/14 FT4/4
前半はスコラのゲームだった。マヒミを技で交わすフックを連発し、ドラギッチからのパスをミドルで決めるシーンが頻繁に見られた。しかし後半に入ってダブルチームされると、その対処法に苦しみ、いつものリズムでプレイ出来なかった感じがする。それでも全体を通して22得点は評価出来るし、ディフェンスでもノビツキーに食らいつくなど、ファイト溢れるプレイには好感が持てた。

ダレンベア 0点・7R・1B FG0/1
ディフェンス面の威圧感はある。マブスのドライブの精度を落とす働きをしていて、ロケッツのオフェンスが停滞していた時間帯をある程度しのげたのは、彼の存在が大きいと思う。しかしオフェンス面では全く見せ場がなかったし、リードされる展開になると、どうしても他の選手に出番を譲ってしまう。ここらへんはもう仕方ないだろうなあ。

パーソンズ 15点・9R・3S・3TO FG6/14 3pFG2/5 FT1/3
ミスが目に付いたとはいえ、今日のパーソンズもドライブからタフなレイアップを決めたり、速攻からカウントプレイをもらうなど、オールスター以降に見せている、オフェンス面での進歩をふんだんに披露。ディフェンスでもローポストでノビツキー相手にうしろから技ありのスチールを見せていたように、よく頑張っていたと思う。

パターソン 2点・3R FG1/7
昨日のゲームは見せ場タップリだったが、前回のマブス戦(FG0/7)に戻ってしまった感がある。ファールトラブルもあったし、彼本来のプレイが出来ず不満だったろう。それでもディフェンスで頑張っていたし、悪いなりにチームには貢献出来る選手だ。

バディンガー 7点・3R FG3/9 3pFG1/5
スリーの精度が悪かったが、自らクリエイトしてシュートを決めるシーンがあり、第4Qにリバウンドもよく取っていた。ディフェンスである程度やられるのは仕方ない。チームもそう考えて彼を使っていると思う。私もオフェンス停滞時に、シュート力のあるバディンガーを早く出し欲しいと思ったほどだ。

キャンビー 4点・4R・2A FG2/3
左手首のケガを押しての出場。ローポストからドライブで押し込むプレイを見せたり、ハイポストからのナイスパスが2本あった。ディフェンスではリバウンドを取っていた以外は、それほど目立った活躍はなかったような気がする。

ボイキンズ 4点 FG1/3 FT2/2
第4Qに流れを変える役割を任せられたが、それほど効果的な働きはなかったと思う。フリースローがいいので、ドライブからファールをもらって欲しいのだが、相手ディフェンスもそうさせてくれない。非常に小さいし、そこまでは要求できないか。

マーティン
右肩の故障により、依然欠場が続く。今日みたいなゲームを見せられると、マーティン復帰を懇願したくなってしまう自分がいた。

モリス
出番なし。

フォートソン
10日間契約終了となった今日、チームは彼とシーズン終了までの契約ならびに来季の保証無しの契約も結んだ。少なくとも彼はオフのサマーリーグから来季のキャンプまではロケッツの一員としてプレイする。まだまだ学ぶ点は多いが、試合を重ねるごとに進歩しているし、PGにケガ人がいることもあるので、この選択は正解だと思う。頑張って欲しい。

マルコルム・トーマス
今日チームはトーマスと10日間契約を結んだ。彼はDリーグのリオで平均13.0得点・8.9R・2.13Bを挙げていて、Dリーグでの有望株のようだ。まずは実戦で結果を出して欲しい。

ロワリー
11ゲーム連続の欠場。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外

マブス
ノビツキー 21点・6R・3A FG5/17 3pFG0/3 FT11/12
シュートの精度自体は悪かったと思うが、ファールをもらってフリースローをもらう技術はさすがであった。調子が悪いなりにチームの勝利に貢献する彼は、さすがオールスターだと思う。このように頼れる選手をロケッツは欲しい限りだ。

キッド 6点・6R・2A・3TO FG2/3 3pFG2/3
ゲーム序盤で連続ターンオーバーは彼らしくないし、プレイもディフェンスとスポットアップで放つスリーだけと言った感じで、ドライブは一本だけしかない。さすがに年齢からくる衰えは隠しきれず、ボボアの方が怖いと思った。それでも精神的な支柱として彼の存在は大きいのかもしれない。

マリオン 4点・11R FG2/6
2本連続フィニッシュに失敗するなど、前回の対戦ほど目立たなかったと思うが、それでも二桁のリバウンドを記録している。シュートフォームが独特なのだが、今日はペイントから放り投げるようなシュートを決めていて、やはり彼はマトリックスだなと思った次第。

カーター 7点・2R・2TO FG3/8
元オールスター常連も35歳。今日はリー相手にローポストから攻めていて、最初の段階では決めていたが、その後対処されている。以前見せていたような爆発的なオフェンスは、今はもう全く見られない。寂しい限りだが、年齢やケガから来る衰えはどの選手も経験するもの。こればっかりは仕方ない。

マヒミ 4点・3R・2S FG2/4
ゲーム出だしでミドルを決めたのには驚いたが、ボボアのナイスパスから、ドリーム張りのスピンムーヴも見せていた。スクリーンの掛け方がうまく、ファールが多いが、それなりにチームに貢献はしていた。

テリー 12点・4A・2S・2TO FG5/14 3pFG2/8
リーのマークに思うようにプレイ出来なかった感じがあるが、ナイスパスをするなどしていたし、チームを鼓舞する場面ではしっかりと決めている。悔しいが、やはり彼はロケッツキラーなのだろう。

ボボア 14点・3R・5A・3TO FG5/9 3pFG1/2 FT3/5
速さがあるし、ドライブからパスもさばけるし、カットからフリースローももらっている。ディフェンスでもミスマッチにうまく対処していた。シュートはそれほどうまさを感じないが、全く侮れない選手。

ライト 13点・7R FG6/7
前回の対戦で7ブロックされてしまった選手。今日はそこのところを意識されたのか、うまく交わされていたが、オフェンスでは味方のナイスパスから頻繁にフィニッシュしていて、さすがにここまでは止めきれなかったようだ。高さがあるから控えで重宝する。

オドム 9点・4R・3A FG4/5
今日のオドムは前回の対戦と打って変わって存在感を示していた。ドライブを決めていたし、ミドルも決めている。彼に本領を発揮されると、マブスはさらに手強いチームになりそうな感じがした。

カーディナル 0点
ゲームの行方が決まってから登場しただけ。

ジョーンズ 0点
カーディナルと同様。

イ・ジャンリャン
出番なし。元ハイロッタリーピック選手も、控えの控えになってしまったか?

ヘイウッド
右ヒザの捻挫のため欠場中。

ウエスト
前回の対戦と同様に欠場。

アズブーキー
アクティブロスター外。マブスのローテーションに入るのは厳しそうに見える。

今季第50戦 キングス戦(ホーム)

早くも今季50ゲーム目を迎えたロケッツ。プレイオフへ向けて大事なゲームが続くが、今日の相手は西地区ブービーのキングスであるから、しっかりと取りこぼさずに勝って欲しいところだ。
第1Qはロケッツのミスが続き、半ばあたりですでに5つのターンオーバーを犯してしまい、キングスがそのミスを付いて得点を重ねて二桁得点差を付ける。ロケッツはシュートも決まらずもどかしい展開が続き、第1Qは12点リードされて終了した(29-17)。
第2Qに入ると、キングスのセカンドユニットの出来が悪く、ロケッツは開始4分で5点差に追い上げる。しかしキングスはスターターをコートに戻して反撃を開始。カズンズのミドルなどでキングスがペースを掴み、ロケッツは再び二桁のビハインドになってしまう。だがホームの声援を受けて奮起するロケッツは、カズンズのテクニカルファールを機に9-2のランに成功。結局前半は9点のビハインドで折り返す(前半終了42-51)。
第3Qは両チームとも激しい攻防が続いて、ロケッツはなかなか点差を縮められない。それでも中盤過ぎからディフェンスである程度キングスを止めることに成功したロケッツが、スコラのジャンパーが決まって遂に同点に追いついた。第3Qを29-21で取ったロケッツが1点のビハインドで第4Qへ突入する(71-72)。
勝負の第4Qは、出だしでオフェンスをリードするカズンズの活躍で、キングスが9-2のランに成功。再びロケッツは8点のビハインドになってしまう。しかし諦めないロケッツは中盤からドラギッチ、パターソンに活躍などで9-0のランに成功。残り4分切って再び逆転に成功する。その後は一進一退の展開が続いて、残り1分切って同点になったが、先に抜け出したのはキングス。残り18秒でソートンがドライブから押し込んで2点リードする。だが今日絶好調のパターソンが残り8秒でしっかりとミドルを決めて、マブス戦に続き延長戦に突入した(後半終了99-99)。
延長戦は序盤からロケッツがペースを掴む。パーソンズがスリーを決めて3点のリードを奪い、続いてパターソンとドラギッチも決めてロケッツが5点のアドバンテージを得る。結局このリードを守ったロケッツが厳しいゲームをモノにして勝利した。最終スコア113-106。
正直言って厳しいゲームだったし、負けてもおかしくなかったと思うが、最後は自力の差で何とか勝利したと言った感じになっている。チーム力の弱いキングスとはいえ、カズンズなど好プレイヤーはいるだけに、絶対ということはなく、気を抜いているといつでもやられる相手だと思った。この勝利でロケッツは27勝23敗となり、西地区8位に返り咲き。キングスは17勝32敗となった。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 14点・4R・10A・5TO FG6/12 3pFG1/4
ファールトラブルでプレイ時間を制限されながら10Aを記録し、ロワリー越えの今季6回目のダブルダブルを達成している。スリーの精度は良くなかったし、相変わらずトラベリングなどのミスも目に付いたが(解説のグライドは審判の判定に不満だったが)、それでも大事な場面で存在感を発揮できるから、すごく頼もしい存在だと思った。延長戦では自ら右足首を捻ってしまいロッカールームへ下がっているが、X線検査の結果は異常なしだったようだ。本人曰く、軽い捻挫とのこと。安心した。

リー 16点・2R・2B・2TO FG5/13 3pFG1/6 FT5/5
ドラ同様、スリーの精度は良くなかったと思う。だがミドルはしっかり決めていたし、所々で見せるナイスディフェンスもあったから、間違いなくチームの勝利に貢献している。フリースローをしっかり決めているし、縁の下でチームを支えていて、ロケッツにいなくてはならない選手だと思う。オフに制限付きFAになるが、再契約すべき選手だろう。

スコラ 18点・14R・3A・3TO FG8/12 FT2/2
最近のスコラにはタフネス振りを感じる。インサイドディフェンスでは体を張って踏ん張っていて、自分の弱点でチームの足を引っ張らないように頑張っていたと思う。得意のミドルは決めているし、今日はリバウンドも良かった。第4Qではナイススチールも見せていたし、この調子でプレイ出来れば高いサラリーをもらうだけの価値はあると思った次第。

ダレンベア 2点・5R・2B FG1/5
ファールトラブルでベンチへいる時間帯が長かったし、第3Qに2つのブロックを見せた以外は、見せ場らしい見せ場はなかったと思う。オフェンスが制限されるし、ディフェンスでは横の動きが悪いので、勝負所ではどうしても他の選手を使いたくなるのは仕方ないのかもしれない。

パーソンズ 16点・8R・5A・2S・3TO FG6/12 3pFG1/5 FT3/6
ポイントフォワードと言った感じのプレイを見せている。パス回しが非常に速いし、高さを活かしたドライブでのフィニッシュを頻繁に決めていた。ディフェンスも堅実で、シュートさえ決まってくれれば言うことなしだと思う。今日はフリースローもポロポロと落としていた。

パターソン 24点・4R FG10/16
今日のMVP。キャリアハイの24得点を記録。第4Q以降14得点の活躍でチームの危機を救っている。第4Q中盤以降に見せた、ケンタッキー大で一緒だったカズンズに対するディフェンスも良かったと思う。彼はタフな努力家だから、もっと伸びるかもしれないし、そうなればロケッツも大喜びだろう。

バディンガー 11点・4R・2TO FG4/11 3pFG1/5
スリーを外しすぎていたが、それでも1対1からドライブを決めたし、ゴール下のフィニッシュも確実だったから、調子の悪いなりにチームには貢献していたと思う。可もなく不可もなしと言ったところか。

キャンビー 2点・7R・3B FG1/2
最大のハイライトは相手ゴール下から決め損なったブザービーター。何回も見てしまったほどのプレイで、あとほんの少し時間があったら認められていたと思う。それ以外ではブロックのうまさはさすがであった。第4Q途中に左手首の故障でコート離れているが、それほど心配ないだろう。

ボイキンズ 10点・5A・3TO FG2/6 FT6/6
今日10日間契約を結んだ35歳のベテランPG。165cmという超小型選手だが、サイズのハンデを感じさせないプレイは見事だったと思う。得意のフリースローで最後を締めていたし、第4Q以降もある程度任せられる存在だから、おそらくシーズン終了まで残るのではないか。

フォートソン
ボイキンズ加入で当然出番なし。しかしロワリーがまだ時間が掛かりそうなので、ロケッツは2回目の10日間契約をするのではないか。

モリス
出番なし。彼は来季以降に頑張ってくれればいい。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

マーティン
欠場。古巣相手に出場したかっただろうが、リーやパーソンズの活躍により、彼の存在感は日に日に薄くなっているように感じる。

ロワリー
シューティングは行っているようだが、予想以上にバクテリアによる感染症に苦しんでいて、まだ時間が掛かるようだ。もしかすると今季レギュラーシーズンでの出場はないかもしれない。

キングス
カズンズ 38点・14R・2A・2S・5TO FG15/26 FT8/12
キャリアハイの38得点を記録。体格があるが、プレイは若干ソフトに見えた。それでもしっかりとフィニッシュ出来るし、リバウンドも取れる。ボールハンドリングがいいし、パスもうまいと思う。前回の対戦では散々だったが、今回は全く違っていたし、元々才能があるので、これからはより注目の選手かもしれない。

ソートン 27点・3R・2A・2S FG9/22 3pFG3/7 FT6/6
スリーをよく決めていたし、ゴール下でフィニッシュする力もある。勝負所ではリー相手にドライブで突っ込んで決めていて、アグレッシブに攻めるタイプと見た。SGにしては小さいのでディフェンスがカギになるが、これだけのオフェンス能力を持っていれば使いたくなる。

エヴァンス 12点・4R・5A・6S・5TO FG5/11 FT2/2
SFで出場していたが、ディフェンスでパーソンズのドライブに苦戦していたから、本業のGの方がいいと思った。得意のドライブはそれほど目立たなかったと思うが、スチールを連発していて、ここらへんはさすがだなと思った次第。

トーマス(新人) 8点・8R・6A FG3/13 3pFG0/3 FT2/4
昨年一番最後(60位)にドラフトされた選手。かなり小さいが、テンポ良く進めるゲームメイクは新人離れして見え、クリス・ポールみたいに感じた次第だ。シュートは苦手そうに見えるが、彼の未来は明るいと思う。

ドンテ・グリーン 8点・5R・2B FG4/9
元ロケッツがドラフトした選手。ダンクを2本決めていた以外に、特別見せ場はなかったと思う。終盤も出番はなかった。控えレベルとの評価が妥当だろう。

ヘイズ 3点・8R・3TO FG1/4
昨季までロケッツでプレイしていた選手。サイズはないが、分厚い身体を使って存在感のあるディフェンスをしていた。リバウンドもよく取っていたと思う。終盤ずっと使われていたように、オフェンス能力がなくても、ディフェンスが出来れば重宝される。しかしそれでもミドルクラスの給料は高すぎると思う。

テレンス 10点・3R・2S FG4/7 3pFG2/4
この選手誰だ?って思ったらテレンスだった。5日前に10日間契約をしていたのを忘れていたのだが、今日は結構活躍していて、28分もの出場時間を得ていたから、才能はあるので、おそらくシーズン終了までチームに残るのではないか。

サーモンズ 0点 FG0/1
3分のみ出場。全く見せ場なし。今日は臀部に痛みがあって、出場が微妙の状態だったようだ。

アウトロー 0点 FG0/1
こちらも3分出場も、全く見せ場なし。契約がまだ4年も残っているから、もっと頑張らないとチームも迷惑だろう。

ガルシア 0点 FG0/1
サーモンズ、アウトローと同様。売れない彼を抱えるキングスも頭が痛いだろう。

フレデッテ(新人) 0点・1A FG0/1
ロッタリーで指名されたルーキーだが、完全にトーマスが正PGの座を握っている。プレイを見ると、どうもNBA向きではないような気がする。ハズレだったか。

ハニーカット(新人)
出番なし。

ホワイトサイド
出番なし。

トンプソン
ヒザの故障により、今日のゲームは欠場している。最近5戦すべてダブルダブルだっただけに、ロケッツとしては助かったかもしれない。

今季第49戦 マブス戦(ホーム)

ホームの試合が続くロケッツ。今日の相手は昨季のチャンピオンであるマブス。オフに主力数名がいなくなったことで、今季はここまで27勝22敗と苦戦中ではあるが、それでも強敵であることには違いない。
第1Qはロケッツのペース。3月になって復活しつつあるダレンベアが攻守両面で活躍して、一時9点差付けるなど、第1Qはロケッツが4点リードして終了する(30-26)。
第2Qは序盤にロケッツのオフェンスが停滞する時間があって、早々と同点に追いつかれてしまい、その後もペースを掴めないロケッツが、6点のビハインドになってしまう。しかしパーソンズのスリーに、スコラのジャンパーなどで、結局2点のビハインドまで戻して前半が終了した(前半終了54-56)。
後半は両チームともディフェンスがよく、一進一退の攻防が続くが、若干マブスがリードを奪うペースでゲームは進む。それでも第3Qは18-16でロケッツが取って、72-72で第4Qへ進んだ。
勝負の第4Qもガチンコ勝負で進行し、見応えのある好ゲームになった。ホームで勝ちたいロケッツは、ドラギッチのスリーで残り3分半で3点のリードを奪う。しかし決め手のあるマブスは、ロケッツキラーのテリーの勝負強いプレイなどで逆転に成功する。残り19秒で4点リードされたロケッツは厳しい状況に追い込まれたが、キャンビーのティップインから、ノビツキーのフリースロー1本ミスで同点に追いつくチャンスを得る。そのチャンスに残り3秒でパーソンズが難しいスリーを決めてロケッツが同点に追いついた! 直後のマブスオフェンスを防ぎ、ロケッツは土壇場で延長戦へ突入する(後半終了91-91)。
延長戦でも激しい攻防で一進一退のゲームだったが、リーのスリーがロングツーとの判定になった97-97から、再びテリーに決められると、ノビツキーのフリースローで残り18秒で4点のビハインドになってしまう。第4Qと同じ状況になったが、諦めないロケッツはすぐドラギッチが得点すると、オープンコートのディフェンスでマブスから8秒オーバーバイオレーションを引き出した!! 残り6秒でロケッツボール。第4Q同様に決めたいロケッツは、ドラギッチのドライブからのナイスパスでコーナーにいたバディンガーがブザービーターを狙う。しかしボールはリムにはじかれゲームセット。マブスが101-99で接戦を制したゲームだった。
ロケッツはよく頑張ったと思うが負けは負け。ホームなので出来れば勝ちたかったと思うが、さすがに昨季のチャンピオンチームだけに、そう簡単には勝たせてもらえない。今週にまたアウェイでマブス戦があるから、そこで是非ともリベンジして欲しいと思う。
この敗戦でロケッツは26勝23敗となって西地区9位に転落。マブスは連敗を2で止めて28勝22敗となっている。

各選手の評価は以下の通り。
ロケッツ
ドラギッチ 24点・5R・8A・1TO FG7/14 3pFG5/7 FT5/6
今日はマブスディフェンスで、キッドの威圧感、ボボアの速さにいつものドライブが出来ず、得意のパスがさばけないことが目立っていたが、それでもノーマークを見つける視野の広さを見せて8Aを記録。スリーの精度がかなり良かったし、正PGのロワリーが戻ってきても、彼を使いたいと思ったくらい、よく頑張っていたと思う。信頼出来る!

リー 15点・5R・2S・1TO FG6/20 3pFG1/7 FT2/2
シュートの精度は良くなかったが、相手のマークも厳しかったし、仕方ない面はあると思う。延長戦でのスリーがロングツーとの判定はかわいそうだった。ナイスディフェンスは頻繁に見られたし、ボール対する反応は何度もコメントするように素晴らしいものがある。

スコラ 19点・6R・4A・3B・3TO FG7/15 FT5/6
今日もパーソンズへのナイスパスをするなど4Aを記録し、ローポストで踏ん張って勝負所の第4Qで技ありの左フックや、延長戦でもフックを決めるなど、実によく頑張っていた。ディフェンスでもタイミングでブロックをしていたし、ローポストでのナイスディフェンスもあった。今日のスコラは良かったと思う。

ダレンベア 16点・7R・3B FG6/7 FT4/4
今日のベアもインサイドオフェンスの確実性を見せた。得意のフィニッシュだけでなく、ローポストからのターンショットや、フックを決めている。またフリースローも確実に決めた。ただノビツキーに対するプリメイターディフェンスで苦戦していたので、第4Q以降に出番はなかった。

パーソンズ 12点・11R・6A FG5/16 3pFG2/7
マリオンのナイスディフェンスもあって、スリーの精度が悪かったが、第4Qに同点に追いつくスリーを決めている。バウンズパスの素晴らしさは相変わらずで、今日もスコラとのホットラインが決まっていて、強烈なダンクを披露した。ディフェンスはノビツキーをマークしていた時があったが、相手が一枚上という感じだった。MVPが相手なので仕方ないか。

キャンビー 4点・11R FG2/4
第4Q以降に見せ場タップリ。リバウンドを取りまくっていたし、ノビツキーを悩ませるディフェンスを見せていて、勝負所で起用されていた。オフェンシブリバウンドを押し込むティップインも披露している。いよいよ本領を発揮してきた感ありで、プレイオフに向けて彼の存在は大きいと思った。

バディンガー 9点・5R FG4/11 3pFG1/3
彼はリバウンドの臭覚があるし、2本の速攻を決めているし、スリーも一本決めている。欲を言えば、最後のスリーを決めて欲しかったが、控えとしては頑張ったのではないかと思う。

パターソン 0点・2R FG0/7
絶不調。今日はローポストから攻めていたが、ノビツキーに止められたり、フィニッシュも出来なかった。ディフェンスでもそれほど見せ場はなく、第4Qにスコラと交代している。もっとオフェンスをアップグレードさせないと、控えで終わってしまうぞって思った。

フォートソン 0点 FG0/2
今日は4分のみの出場。見せ場なし。さすがにマブス相手では怖くて使えないか。

モリス
出番なし。

マーティン
欠場。検査の結果、ケガした右肩の一部に亀裂が発見されたようだ。しかし状態は良くなっているようで、焦らず復帰へ向けて準備をしている。

ロワリー
欠場。

グレッグ・スミス
アクティブロスター外。

マブス
ノビツキー 31点・7R・3A・2B FG10/20 3pFG2/6 FT9/10
前半はスコラやパーソンズのディフェンスを物ともせずに、ミドルシュートを中心に決めまくっていたが、第4Qにキャンビーにマークされると、ピタッとシュートが入らなくなった。キャンビーのサイズに威圧感を感じたのかもしれない。それでもシューティングのうまさはさすがで、高さを活かし、インサイドでブロックも披露していた。

キッド 9点・4A FG3/6 3pFG2/5
昨日39歳の誕生日を迎えている。威圧感のあるプリメイターディフェンスはさすがである。オフェンスに関しては、ほとんどスポットアップシューターと言った感じで、ドライブすることはまずなく、視野の広さでアシスト数を稼いでいる。ここらへんは年齢を感じてしまう次第だ。

マリオン 12点・15R・2A FG4/11 FT4/4
マトリックスというニックネームをもらっているが、それにふさわしいディフェンス力を披露していた。跳躍力を使ってディフェンシブリバウンドも取りまくっている。ロールプレイヤーだと思うが、それ以上の存在と言ったところか。

カーター 4点 FG2/7
元オールスター常連も衰えたなぁって思った。見せ場らしい見せ場は、ほとんどなかったような気がするし、第3Q序盤に4ファールでベンチへ下がっていた。

マヒミ 1点・2R・2B
ヘイウッド欠場でスターター出場も、出番は第1Qと第3Qの序盤だけ。ほぼ見せ場なし。

テリー 24点・3A FG9/16 3pFG2/4 FT4/4
延長戦での6得点を含む、第4Q以降だけで14得点された。相変わらずのロケッツキラー振りを発揮していて、もうどうにかならないのかと思ってしまったくらい、抜群の決め手を披露している。重要な場面では必ずコートにいる存在だろう。

ブランドン・ライト 14点・6R・7B FG7/9
細く見えるが高さを感じる。勝負所で存在感が際立っていて、ちょっと驚いた。オフェンス面では味方のアシストが必要だが、フィニッシュ力があるし、ディフェンスではヘルプからのブロックを量産していた。プリメイターでのブロックも出来る機動力がある。侮れない選手だろう。

ボボア 6点・3A FG2/8 3pFG0/4
素早い選手。一歩目が速いからドライブから得点出来る。パス優先という感じではなかったと思うが、それでもナイスパスが数本あった。ディフェンスはその速さを利用してドラギッチを悩ませている。控えとしてはいいプレイヤー。

オドム 0点・2R FG0/2
先日のスパーズ戦は出番なしだったようだが、今日のゲームは出場。しかしほとんど見せ場なくベンチへ下がっている。くだらないパスミスもあったし、気持ちの問題なのか、ゲームへの意欲に疑問を感じてしまった。実力者だけに奮起を期待したい。

カーディナル 0点・1R FG0/0
たった3分の出場だが、パーソンズからオフェンシブチャージを奪うなど、ハッスルプレイでチームを鼓舞している。チームプレイヤーとしてマブスを縁の下から支えているようだ。

ヘイウッド
ヒザの捻挫のため5ゲーム連続の欠場。シューティングは開始しているが、今週のゲームはお休みするようだ。

イ・ジャンリャン
出番なし。観戦に訪れたヤオに合わせる顔なしと言ったところか。

ドミニク・ジョーンズ
出番なし。

デロンテ・ウエスト
指のケガのため、1ヶ月以上欠場が続いている。

アズブーキー
元ロケッツのキャンプに参加していた選手で、昨日マブスと契約している。ヒザの故障のため、ほぼ2シーズンプレイしていないが、リハビリの状態がよく、チームは興味を持ったようだ。キャリア平均10.6得点を記録している。

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