2012年NBAドラフト採点 1位~11位
ニューオリンズ・ホーネッツ A
1巡目 Anthony Davis (1)、Austin Rivers (10)
2巡目 Darius Miller (46)
Davis獲得出来たことでホーネッツは、他の順位で彼らがどの選手を指名しようが、自動的にA評価になる。彼はスーパースターになれる逸材だ。
Riversに関して、私は懐疑的に見ているが、彼にとってパーフェクトな環境でのプレイが期待出来ると思う。ウィリアムスコーチは素晴らしいコーチで、彼に対して最高のプレイを要求するだろう。ホーネッツはRiversを成長させ、彼はNBAで一定の地位を築くようになると思う。ドラフト候補者達の成功あるいは失敗は、しばしばどのチームに行き着くかにもよるからだ。
Millerに関しては、良いローテーション選手になれる可能性がある。彼はディフェンスが出来て、スポットアップからスリーを決められる選手だ。
シャーロット・ボブキャッツ A-
1巡目 Michael Kidd-Gilchrist (2)
2巡目 Jeffery Taylor (31)
ドラフトに関して言えば、マイケル・ジョーダンの成績はとてもひどいものであるけれど、今年のボブキャッツの決断は良かったと思う。Kidd-Gilchristは今ドラフトで我々から2番目に評価されている選手だ。彼らは指名権を売りに出し、すぐにオフェンス面でチームの助けになる選手を獲得出来たにもかかわらず、彼を獲得するのに躊躇しなかった。
彼はボブキャッツの負け犬根性を変えられる選手だと思う。彼は新人王を取らないだろうし、得点面で存在感を見せることもないだろう。だが彼は情熱的にチームの助けになることは、小さな事でもすべて行う選手である。
Taylorは31位指名として堅実なピックだ。彼もまた素晴らしいディフェンダーで、エリートレベルの運動能力を持っている。私の彼に対する唯一の心配は、タイプがKidd-Gilchristと似ている点である。私はギャンブルでベイラー大のQuincy Millerを指名してもよかったと思っている。彼はTaylorよりも伸びしろが期待出来るし、2巡目指名としてリスクも少ないからだ。
ワシントン・ウィザーズ A-
1巡目 Bradley Beal (3)
2巡目 Tomas Satoransky (32)
私はウィザーズの選択を好んでいる。Bealはチームに完璧にフィットするし、今ドラフトで2番目にいい選手になれる可能性がある。ウィザーズはシューターを必要としていて、彼は特別な存在になれる逸材だ。ウォール、アリーザ、オカフォー、ネネにBealを加えたウィザーズは、来季プレイオフへ進出出来るのではないかと思う。
Satoranskyの指名はやや適正なレベルだと思うが、彼らがDraymond Greenをパスするとは思わなかった。
クリーブランド・キャバリアーズ A-
1巡目 Dion Waiters (4)、Tyler Zeller (17, from Mavs)
2巡目 なし
キャブスは5月の時点で、我々の評価が1巡目中盤から後半の選手を、2年続けて4位指名権で獲得した。昨年のトリスタン・トンプソンのように、Waitersはドラフト1ヶ月前から急激に評価を上げてきたが、トンプソンと似ていない点は、彼がキャブスとのワークアウトや面接を行う前から評価が上がって行ったことだ。13位指名権を持っていたサンズは早々とWaitersの獲得を諦めて、それを知った上位指名権を持つチームが、彼に興味を持つようになったのが始まりのように思える。
Waitersは今ドラフトで最もダイナミックなスコアラーだ。バスケットへアタックする能力は実に素晴らしく、多くのGM達は彼がスターになれるポテンシャルを持っていると考えている。彼はNBAで通用するスキルを持ち、アービングとダイナミックなバックコートコンビを形成するだろう。数人のGMは、4位指名権での彼の獲得は勇気がいることだと言っていたが、私はKidd-GilchristやBealがボードから消えたので、スマートな指名だと思っている。人々は数年前、サンダーがウエストブルックやハーデンを予想よりも高い順位で指名した時、同じようなことを言っていた。
Zellerについては、より現実的な指名だ。彼はNBAで素晴らしいセンターになることはないだろうが、コートを走るスピードがあり、堅実にプレイ出来る。17位指名の選手にそれ以上のものは要求出来ない。
サクラメント・キングス A
1巡目 Thomas Robinson (5)
2巡目 なし
キングスは辛抱強く待っていて、望んでいたものを手に入れた。Robinsonは2位で指名されてもいい選手だったが、いくつかの幸運が重なって、キングスは彼の獲得に成功している。私は彼がチームにうまくフィットすると思う。Robinson、カズンズは共に、攻守両面で支配的になれる選手であり、互いにプレイすることで、プレッシャーを軽減させる働きもある。私はRobinsonがボブキャッツに指名され、フランチャイズの顔になる方を望んでいたが、キングスの方がよりフィットする。
ポートランド・トレイルブレイザーズ B+
1巡目 Damian Lillard (6)、Meyers Leonard (11)
2巡目 Will Barton (40)
私はシーズン中ずっとLillardを見続けていて、彼はブレイザーズにうまくフィットすると思う。実際彼らはPGを必要としていて、彼は幸運な場所に行き着くことが出来たと思う。彼はシュートがうまいし、バスケットへアタックでき、ハードにプレイする。彼はフロアービジョンを磨き続ける必要性があるが、彼の練習態度は素晴らしく、私は成功する方法を見つけるのではないかと思っている。
Leonardについては、それほど乗り気ではない。確かに伸びしろを感じるし、チームの必要性も感じるが、彼は過大評価された選手ではないかと思う。Bartonは2巡目としてはいい指名だ。彼はミッドレンジゲームが得意で、運動能力もあり、スコアラーのメンタリティーを持っている選手である。数年後に彼がマシューズからSGのスターターを奪っていても驚かない。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ A-
1巡目 Harrison Barnes (7)、Festus Ezeli (30)
2巡目 Draymond Green (35)、Ognjen Kuzmic (52)
今ドラフトは2度もウォリアーズに味方したと思う。彼らの今ドラフトでSFのスターターを探していたが、彼らのドラフトポジションより高い位置での指名が予想されていたBarnesとGreenという素晴らしい候補者たちを獲得出来た。私は彼らがKidd-GilchristやWaitersを獲得したがっていたのは知っている。だがBarnesは敗者復活候補としてはものすごくいい選手である。彼はグランジャーのようになれるポテンシャルを持っていると思うし、カリーやトンプソンと組むバックコートは、プリメイターからチームに素晴らしいパワーを与えることになるだろう。
Greenは今ドラフトで、最も過小評価された選手のうちの一人だと思う。彼に派手さはないが、とても効率的なプレイをするし、2つのポジションを担当出来る選手で、私はバティエのようなキャリアを積み上げるのではないかと考えている。
Ezeliはサイズがあり、堅実にプレイする。30位指名の選手にそれ以上のものは望めない。私は30位以降に彼よりも良い選手が残っていたと思うが、ウォリアーズは必要性を選んだようだ。Kuzmicはチーム方針に入っているだろうが、身体的強さを身に付けなければ出番はなさそうに思う。
トロント・ラプターズ C+
1巡目 Terrence Ross (8)
2巡目 Quincy Acy (37)、Tomislav Zubcic (56)
ラプターズにとっては失望のドラフトだった。彼らはWaitersかBarnesが残っていることを望んでいたが、2人ともすでに指名されていて、彼らはタイプの似ているRossに走ったと思っている。
私はRossのプレイを好んでいて、フィットしたチームに入団すれば、彼のプレイはもっと好きになっていただろう。しかしRoss、デローゼンどちらともSFの選手だとは思わない。Rossはデローゼンの不足しているシュート力をチームにもたらすだろうが、ラプターズはPGとSFのどちらかの選手を指名した方が賢い選択だったように思う。ロケッツはDrummondやRiversを獲得するために10位以内の指名権を欲しがっていたので、ラプターズはその指名権を、ロケッツの持つ複数の指名権と交換すれば良かったと感じている。彼らはそれでもRossを獲得出来ただろうし、別の候補者も獲得出来たはずだからだ。
Acyは素晴らしいアスリートで、情熱を持ってプレイするが、PFとしてはサイズ不足だ。Zubcicはサイズのあるポイント・フォワードとして才能を感じるが、まだユーロで実績を残していない。
デトロイト・ピストンズ A-
1巡目 Andre Drummond (9)
2巡目 Khris Middleton (39)、Kim English (44)
私はDrummondが成功するのかしないのか分からない。誰も同じような意見だろうと思っている。彼はNBAでモンスター級のセンターになる資質をすべて持っていて、ハワードのような選手になれる才能があるが、彼は上位指名される候補者に要求される、必ずチームの助けになれるような選手なのかという疑問もある。彼は今ドラフトで2番目に若い選手であり、まだ成長を見せることが可能だ。だからピストンズが彼を獲得したことを批判出来ない。彼は5位以内で指名するにはリスクが大きい候補者だが、ピストンズは彼とモンローのフロントラインがチームにフィットすると考えているチームであるから、9位指名での獲得ならリスクと報酬のバランスが取れていると思う。
Middletonは昨季にケガで離脱する前まで、1巡目後半での指名を予想していた選手だった。彼はスムーズに得点が出来て、ミッドレンジゲームがうまい。Englishは今季ミズーリ大で開花した選手で、レベルを落としたベン・ゴードンのように見える。全体的に見ると、ピストンズは適正なドラフトポジションで適正な選手を獲得したと思う。
キャットの感想
今年は指名順位で分けてみました。完全な評価は数年経たないと分かりませんから、独断と偏見の評価と言っていいかと思いますが、一応ドラフト専門家の評価なので、参考にはなるのではないでしょうか。
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コメント
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ありがとうございました。感謝。
投稿: | 2012年7月 5日 (木) 19時58分
お疲れさまです。
チーム・ニーズに対して、どういう補強が為されたかが大きくグレードに反映しているみたいなので、きっとロケッツには厳しい評価が待っているんでしょうね。ホワイトの指名は個人的に嬉しいし、リビルト後にも重要なポジションとして位置付けられているような気がします。
続編を楽しみにしています。
投稿: けろマント | 2012年7月 6日 (金) 10時07分
けろマントさん、毎度どうもです。
評価と言っても主観的な基準で測っている感じもありますからね。書いても意味ないかなと思ったんですが、記録として残しておくのも悪くないと思ったんで投稿した次第です。
当然でしょうが、上位候補を獲得したチームの評価は高いですね。
投稿: キャット | 2012年7月 6日 (金) 13時24分
数年経って見返しましたが、
ドレイモンドグリーンの評価は見事です
投稿: みそラーメン | 2018年10月 6日 (土) 20時39分
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投稿: RogerSop | 2021年6月 8日 (火) 15時27分