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2011年オフ

2011年のトップFA選手

ロックアウトが解除が間近となり、今月25日(現地時間、以下同)からの開幕が決定したNBA。9日にはトレーニングキャップが開始され、FA選手との契約も可能となる。そこで今回はトップFA選手を考察してみようと思う。

サラリー枠の制限がある関係上、チームが前所属チーム以外のFA選手と契約したい場合にその制限を受ける。その制限が大幅に緩和されているチームは、ペイサーズ、キングス、ネッツの3チームで、2000万ドル以上のキャップスペースがあり、ナゲッツもネネと契約をしないならば、同様のスペースを確保出来る。クリッパーズとホーネッツは1000万ドル以上のスペースがあり、ウィザーズとピストンズも今季限り使用出来るアムネスティ(所属選手1人を解雇でき、そのサラリー額はキャップ内に含まれない)と呼ばれる条項を行使すれば、同様のスペースを確保可能だ。

もちろん新しい労使協定が結ばれて、そのサラリー枠が5800万ドルになった場合の話であるが、若干上下する可能性はあるとはいえ、そらくこのラインで収まるだろうと予想されている。

1位 ネネ C/PF ナゲッツ
素早くてフィジカルなビックマン。ネッツがマックスに近いオファーを提示しているとの情報あり。
2位 タイソン・チャンドラー C マブス
昨季に健康を取り戻し、ディフェンス面で優勝へ大きく貢献。マブスが再契約を狙う他に、ネッツ、ナゲッツも彼を熱心に追っている。
3位 マーク・ガソル C グリズリーズ 制限付きFA
成長著しいビックマン。マックスに近い契約を狙い各チームと交渉中で、キングス、ナゲッツ、ペイサーズあたりのオファーシートにサインするかもしれない。
4位 デアンドレ・ジョーダン C クリッパーズ 制限付きFA
リバウンドとシュートブロックに優れた若手ビックマン。情報では彼にどれだけのお金をつぎ込むべきか悩むチームが多いようだ。
5位 ロドニー・スタッキー G ピストンズ 制限付きFA
PGよりスラッシャーとして評価されている。ピストンズを出ることが濃厚か?
6位 デヴィット・ウエスト PF ホーネッツ
過小評価されている選手のうちの一人。FAになる前にケガをしたのは誤算で、多額の契約をするチームはないと予想されている。
7位 テショーン・プリンス F ピストンズ
ロックダウンディフェンダーとしてまだ行ける。本人はミッドレベル以上の契約をしたいそうだ。
8位 グレッグ・オデン C ブレイザーズ 制限付きFA
ケガに苦しむ元ドラフト1位。ブレイザーズからのクオリファイオファー(880万ドル)を受け、今のオデンにそれ以上の金額を提示するチームはないので、残留が濃厚だろう。
9位 タデアス・ヤング F シクサーズ 制限付きFA
SFとPFの中間型だが、運動能力があって有用性がある。キングス、ウィザーズ行きの可能性はあるが、シクサーズ残留が本命だそうだ。
10位 サミュエル・ダレンベア C キングス
サイズとシュートブロック能力を求むチームから多くの興味を引いている選手。ミッドレベル以上の契約提示が無ければ、それ以上のオファーが出来ないヒート行きが濃厚と予想している。

ところでロケッツの動向であるが、今のところネネとチャンドラー、ダレンベアがターゲットらしい。有力なビックマンが不在のロケッツであるから、当然予想されたことだと思う。

現在ロケッツのキャップスペースは330万ドル程度しか存在しないが、チャック・ヘイズとの再契約を諦め、その他の調整(ルーキーとの契約を遅らせるなど)をすれば、800万ドル近いスペースを確保可能だ。しかし、ネネやチャンドラーではこの金額でも獲得出来ないだろう。

そこでアムネスティを使ってサビートを解雇すれば、一気に1350万ドルあたりのスペースになって、この両人どちらかとの契約は可能になってくる。

ビックマンは興味を示すチームが多いだけに、とりあえず獲得して資産を築き、今後のハワードを獲得する時に、トレード要因として活用する作戦も考えられる。元々ビックマン不足のロケッツであるし、獲得出来るなら獲得した方が得策と判断するのがまともだろう。

しかしサビートを使って失敗に終わり、今季がボロボロのシーズンになったとしても、ドラフトで上位指名権を獲得出来れば、今後の展望は今以上に開ける可能性がある。また今季に節約すれば、来オフには2000万ドル以上のスペースを空けられる可能性もあるので、完全FAでハワードやポールあたりを獲得することも可能だ。

どの作戦を採ればいいのか判断に迷うが、そこらへんは鬼才モーレーに任せてみようと思う。ヤオが引退し、ロケッツも次へのターニングポイントを迎えていると思うから、個人的には今ある戦力でどれだけやれるのか試してもいいかなって感じです。

今後は個人的願望ですが、週3回は更新したいと思ってます。

ロケッツがオフに狙っていそうな選手 DeAndre Jordan

デアンドレ・ジョーダン 6-11 265 C 22歳(7月21日生まれ)

過去の成績
1年目 4.3p/g 4.5R/g 1.1B/g FG63.3% 53ゲーム平均14.5分出場
2年目 4.8p/g 5.0R/g 0.9B/g FG60.5% 70ゲーム平均16.2分出場
3年目 7.1p/g 7.2R/g 1.8B/g FG68.6% 80ゲーム平均25.6分出場
クリッパーズからクオリファイング・オファーを受け、制限付きFAになっている。今季の年俸は85万ドル。

ESPNジョン・ホーリンガーのスカウティングレポート
・大きな体をした左利きの選手で、ペイント内へと体を押し込め、短めの距離からのシュートを決められる。
・シュートレンジを全く持っていないし、ボールハンドリングも悪い。また最悪のファールシューター。
・大きなサイズがディフェンスでのアドバンテージになっているが、もっとそれを活かす必要性がある。

彼のフリースローでのシュートフォームはそれほど悪いようには見えないし、実際クリス・ダッドリーやベン・ウォレスよりも良く見えるけれど、ボールはウソをつかない。彼は237回のFTを得ても、キャリアで38%という状態である。このデータに基づいて、ゲーム終盤、彼にわざとフリースローを打たせることが、相手チームの作戦に入っていたし、点差がより離れている時には、このオプションが有効である。

彼はペイント内でグッドフィニッシャーであり、ゴール近くまで体を押し込められる。加えて、リバウンド効率はセンター中で17位にランクした。しかしフリースローの問題は、彼の集中力のなさを暗示しているし、ディフェンスでの失敗例を見ると、練習態度の問題も関係があるかもしれない。他の問題はターンオーバーが多いことで、ターンオーバー比率はセンターの中でワースト3に入っている。

キャットの感想
主力のCであるクリス・ケイマンが故障で離脱していたことから、今季66ゲームもスターターに抜擢されたデアンドレ・ジョーダン。元々ロッタリーで指名されるだけの身体能力を持っていたので(結局スキルなどの問題で2巡目まで落ちたが)、出番さえ与えれば、自身の大きな体を使ってペイント内で存在感を発揮するのではないかと言われてきたが、今季はその飛躍のシーズンになったようだ。
今季は苦手のフリースローも45.2%まで上げてきたし、ターンオーバー比率も下がっている。
彼はまだオフェンスの技術が未熟ではあるが、その身体能力、運動能力に際立ったシュートブロック能力は魅力十分で、まだ22歳ということを合わせると、今オフ非常にホットなFA選手と言っていいかもしれない。
ロケッツにはかつてヤオがスターターになる前、ケルビン・ケイトーというビックマンがいたが、そのケイトーと比較しても、その潜在能力は間違いなく上回っていると思う。
一応制限付きFAなので、マッチされたらアウトだが、チームがクリッパーズだけに、獲得のチャンスは十分だろう。年俸もチャンドラーあたりと比較して安上がりだし、地元出身ということもあるので、適性な額で獲得出来たら、ロケッツはオフの勝ち組になるのではないか。

ロケッツがオフに狙っていそうな選手 Marc Gasol

マーク・ガソル 7-1 265 C 26歳(1月生まれ)

過去の成績
1年目 11.9p/g 7.4R/g 1.1B/g FG53.0% 82ゲーム平均30.7分出場
2年目 14.6p/g 9.3R/g 1.6B/g FG58.1% 69ゲーム平均35.8分出場
3年目 11.7p/g 7.0R/g 1.7B/g FG52.7% 81ゲーム平均31.9分出場
グリズリーズからクオリファイング・オファーを受け、制限付きFAになっている。今季の年俸は357万ドル。

ESPNジョン・ホーリンガーのスカウティングレポート
・動きは遅いが、ローポストでシュートのバリエーションが豊富なビックマン。パスの技術も優れている。
・正確なリリースショットという訳ではないが、フェードアウェイやフックシュートなど、際だったスキルを持っている。
・ブロックショットや、フロアーを動き回ったり、G選手とマークマンをスウィッチすることは苦手だが、良いチームディフェンダーである。

フリースロー付近にいるガソルが、ボールを3回バウンドさせている間、コートをふらっと見渡すのを見た人は、彼が何も出来ない選手と思うかもしれない。しかしこのパウの弟は、最も悪名高いトレードを払拭させ、グリズリーズに希望を持たせる選手になっている。'09ー'10シーズン、ウエイトを絞ると、彼は非常に効率のいいオフェンス選手として台頭してきた。

兄のパウ同様、彼はよりボールを必要とする選手である。それはFGが58.1%であっても、Cとしてはアシスト比率がかなり高い存在であっても、usage比率がC選手にしてはリーグの平均付近であることがそれを物語っている。彼はシャープな体型を維持しつつ、ピックアンドロールのディフェンスを上達する必要があるが、兄のパウのようにオールスター選手となることは可能だろう。

キャットの感想
今季のプレイオフでの活躍が目立ったマーク・ガソル。そのプレイオフでのアベレージは平均39.9分出場して15.0得点、11.2R、2.2B、FG51.1%。サンダー戦では26得点、21Rのモンスターパフォーマンスも披露している。
確かに動きは遅いが体が大きく、ローポストスコアラーとして存在感があるから、このクラスのCがいるとチーム力は格段に違ってくるはずだ。
しかも26歳とまだ若いので、年平均1000万ドルの年俸も視野に入る存在になったと見ていいと思う。オールスター選手の兄パウは、プレイ振りに少し陰りが見えてきたこともあり、サラリー枠削減が主目的でパウ・ガソルを放出したあの悪名高いトレードも 、今となってはマイナス面ばかりではなかったと思う関係者は多いだろう。
ロケッツとしてはローポストスコアラーのガソル、ディフェンダーのチャンドラー、フィニッシャーで機動力があるネネ、3人を合わせた選手が欲しいところだが、それではドリームになってしまうので、この中から一人選ぶとなると、個人的には安定感のあるネネがいいのではないかと思っている次第です。

ロケッツがオフに狙っていそうな選手 Nene

ネネ 6-11 250 C 28歳(9月生まれ)

最近5年間の成績
5年目 12.2p/g 7.0R/g 0.9B/g FG57.0% 64ゲーム平均26.8分出場
6年目 5.3p/g 5.5R/g 0.9B/g FG40.8% 16ゲーム平均16.6分出場
7年目 14.6p/g 7.8R/g 1.3B/g FG60.4% 77ゲーム平均32.6分出場
8年目 13.8p/g 7.6R/g 1.0B/g FG58.7% 82ゲーム平均33.6分出場
9年目 14.5p/g 7.6R/g 1.0B/g FG61.5% 75ゲーム平均30.5分出場
ナゲッツとの契約が終了し、完全FAになっている。今季の年俸は1136万ドル。

ESPNジョン・ホーリンガーのスカウティングレポート
・非常にクイックで素早いC。フロアーを走るスピードがとてもよい。
・度が過ぎるくらいアンセルフィッシュで、もっとポストムーヴやジャンパーを放つ必要性がある。
・ジャンプ力に乏しく、リバウンド比率とブロックショット比率が低い。またレフリーに対し文句を言うケースが目立っている。

もし彼がもっとリバウンド力を付け、ファールトラブルを少なく出来れば、おそらくオールスターに選ばれる選手になるだろう。彼のオフェンシブゲームは、正統的なCのような洗練さに欠けているが、'09-'10シーズンにペイントエリア内で64.3%の高確率でゴールを決めたフィニッシャーである。また彼はCポジションの選手としてはフリースローの確率が高く(FT70.4%)、アシスト比率もほぼ倍近い伸びを示してキャリア最高を記録した。ディフェンスにおいては、彼はネコのような素早いクイックネスを持っていて、これがCの選手間でのスチール効率部門で4位を記録できる要因になっている。

ネネはコートを縦横無尽に走り回れる選手であるが、彼の欠点は1分間あたりのブロックショット数がC部門で52位、リバウンド効率が47位である点だ。なので彼はタフさとクイックネスを使ってディフェンスをしているが、他のスターCのようなインパクトは与えられない。

キャットの感想
度重なる故障や病気から立ち直った不屈のブラジル人ネネ。
あのニックス戦の乱闘騒ぎに加わって10数ゲームの出場停止処分を食らったのが懐かしいが、その熱くなる性格はまだ健在のようだ。
個人的にはネネを買っている。リバウンドとブロックは平均以下かもしれないが、高さがあり、ゴール下でのフィニッシュ力があるので、サイズを増したランドリーのような存在に思えるからだ。
ただビックマンだけあって需要があるので、年俸の問題が当然出てくる。彼を欲しがっているチームは多いと思うが、いかんせん安売りしないだろうから、獲得できるチームは限られるのではないか。
マックス契約で獲得する選手ではないし、かといって手頃な額で獲得できる選手でもない。なんとも微妙な感じがするが、同様にFAになっているチャンドラーよりは信頼度が高い選手のように感じるので、同じ年俸で獲得するならネネを選びたいと私は思う。

ロケッツがオフに狙っていそうな選手 Tyson Chandler

タイソン・チャンドラー 7-1 235 C 28歳(10月生まれ)

最近5年間の成績
6年目 9.5p/g 12.4R/g 1.8B/g FG62.4% 73ゲーム平均34.6分出場
7年目 11.8p/g 11.8R/g 1.1B/g FG62.3% 79ゲーム平均35.2分出場
8年目 8.8p/g 8.7R/g 1.2B/g FG56.5% 45ゲーム平均32.1分出場
9年目 6.5p/g 6.2R/g 1.1B/g FG57.4% 51ゲーム平均22.8分出場
10年目 10.1p/g 9.4R/g 1.1B/g FG65.4% 74ゲーム平均27.8分出場
マブスとの契約が終了し、完全FAになっている。今季の年俸は1260万ドル。

ESPNジョン・ホーリンガーのスカウティングレポート
・エネルギッシュなディフェンスと、オフェンスのフィニッシュ力を持つ、スマートな身体をしているビックマン。
・ポストオフェンスがお粗末な、とても醜いシューターで、ターンオーバーも多い。
・リバウンド力があり、プリメイターで味方のガード選手をヘルプ出来る十分なクイックネスを持っている。

ターンオーバー比率を見ると、彼より悪い数字を出しているのはジョエル・ピルズビラだけだ。

より明確にすると、チャンドラーはボールに触らないときでさえターンオーバーを犯してしまうという、驚くような醜態を見せている。彼は'09-'10シーズンの全出場時間1163分で、36回のオフェンシブファールを犯すという、ほとんどマンガのような無能さをさらけ出していて、これは違法スクリーンの達人であるケンドリック・パーキンスや、ローポストでブルドーザーのような動きの王者であるドワイト・ハワードよりも多い数字だ。加えて彼は17回の3秒オーバーを犯している。これは、彼のようなポストアップしない選手にとって、ほとんど信じがたいような数字である。

もう一つ信じがたいデータを示すと、たとえシーズン中に1回もボールに触らなかったとしても、彼のターンオーバー比率は、331選手中、下から13番目に入っているということだ。ボールハンドリングミスによって、彼のターンオーバー比率は下から2番目まで降下した。

また'09-'10シーズンのアシスト数がたったの16という数字ーこれは3秒オーバーの数より少ない-を考えると、彼はこのシーズンにおいて、純粋に考えた得点効率が最も悪い選手だったと判断できる。
ターンオーバーの課題があるにもかかわらず、彼はディフェンスとリバウンドにフィニッシュ力を持つため、有益な選手である。彼がシーズン通して実力を発揮し、多くのターンオーバーを犯さなくなるまで、彼をスターターとして認めることはできないが、リーグでも有能なバックアップCの一人であると思う。

キャットの感想
悪い面ばかり書いてあったホーリンガー氏のレポートだが、これは過去最低だった'09-'10シーズン後に書いたものである。今季はどうだったかというと、ターンオーバー比率は劇的に改善されてまして、10年目で最高の数字を出しています。しかしアシスト比率は昨季と変わらない状態です。
彼は2年前に年俸削減のあおりでホーネッツから放出され、続くボブキャッツではスターターを下ろされる始末で1年でお払い箱。マブスに拾われた今季に甦ったのは、契約の切れる彼にとってグッドタイミングだったことだろう。
マブスの優勝により彼の株は上がっていて、オフのFA選手の中でトップにランキングされているが、チームが替わって成績を落とす選手をたくさん見てきているだけに、今季の活躍をうのみにしない方がいいかもしれない。
優勝への最後のピースとして、ビックマンを補強したいチームならいざしらず、ロケッツのようなまずはプレイオフに出場することを目標にしているチームは、ここで彼を獲得してサラリーキャップのスペースを使ってしまうと、これから動きたくても補強できなくなる可能性があるから、無理せず彼を深追いしない方がいいのではないか。

ロケッツがオフに狙っていそうな選手 Greg Oden

グレッグ・オデン 7-0 285 C 23歳

これまでの成績
1年目 全休
2年目 8.9p/g、7.0R/g、1.1B/g、FG56.4%、61ゲーム平均21.5分出場
3年目 11.1p/g、8.4R/g、2.3B/g、FG60.5%、21ゲーム平均23.9分出場
4年目 全休
ブレイザーズからクオリファイオファーを受け、制限付きFAになっている。

ESPNジョン・ホーリンガーのスカウティングレポート
・やや動きにぎこちなさがあるが、サイズがかなりあり、運動能力がある。また恐ろしいまでに故障がち。
・リバウンドが支配的で、ディフェンスでの存在感がある。簡単にファールをしてしまう傾向あり。
・スキルは低レベルだが、ペイント内でイージーショットに持ち込めるだけのサイズとパワーがある。

オデンにとっての大部分の問題は、ゲームに出場し続けられるかどうかだ。すなわち健康問題が一番大事な部分だが、ユニフォームを着ている時でさえ、彼は必ずしも成功を収めているとは言えない。彼が1ゲームに35分間コートに出続けるためには、ファールトラブルを避けることだが、それが十分に出来ることを証明していないからだ。彼は3年目のシーズンで、ほぼ6分おきにファールを犯していて、そのことが彼を1ゲームあたり25分以上出場することを事実上不可能にさせている。

それ以外の点について、彼は強力な身体的パワーを持っている。彼はセンター部門のポジションで1分間あたりのブロックショット数が3位、リバウンド効率が3位、TS%が2位にランクしていた。彼は相手からファールを引き出せるし、より注意を向けなければならない選手なので、味方の選手がオープンになりやすい。彼の主要な欠点は、実際にプレイした少ない出場時間においてだが、ターンオーバーをしてしまう傾向にある点と、ダブルチームの対処の仕方を学ぶ必要がある点である。

キャットの感想
高校時代からものすごい選手として注目されていたオデン。その運動能力と類い稀な身体的要素から、支配的なセンターになるだろうとの声が圧倒的だった。しかしふたを開けてみると、まさかまさかのケガのオンパレードで、ここ4季で2季全休し、合計しても82ゲームしか出場していない。
一応ブレイザーズはクオリファイオファーを出して見捨てない意向のようだが、どこかのチームが高値で彼をオファーすれば、おそらくマッチしないだろう。
そこでロケッツだが、労使協定の問題で何とも言えない状況とはいえ、ある程度の金額をオファーすれば獲得出来ると思う。
個人的には彼がロケッツで奇跡的に復活し、オフェンスディフェンスともに最高クラスの選手になって欲しいと考える。まだ23歳だし、ナンバーワンCになれる可能性は十二分にあるだろう。
しかも今のロケッツはセンター不在。もしこのギャンブルが成功すれば、間違いなくロケッツはプレイオフに戻ってくるし、チャンピオンシップも獲得できる可能性はある。
しかしロケッツはヤオでケガがちの選手には懲りたかもしれず、しかもオデンは両膝に爆弾ですから、普通に考えれば、このまま終わってしまう選手になる確率が高いかもしれない。

ミラーの近況

スポーツイラストレイテッドのサム・アミック記者によれば、ブラッド・ミラーが5月中旬に左膝のマイクロフラクチャー手術を受けていて、全治は6ヶ月だろうと報告している。
11月中に彼の復帰計画が立てられるようなので、来季のシーズン開始には間に合わず、数ゲーム欠場するかもしれない。しかしロックアウトが行われ、来季のスタートが遅れるような場合はそうならずに済むだろう。
ヤオの将来が不確定で、ミラーの復帰が遅れそうなロケッツは、チャック・ヘイズのバックアップにいくらか不安を抱えることになるので、オフにC獲得に取りかかるのではないか。
ESPNライアン・コラーザの記事から

キャットの感想
ロケッツは成長を続けるパターソンやヒル、未完の大器(と思われる)サビートもいるから、アデルマンが去ったこともあり、ミラーの存在価値は薄まったと感じているが、新ヘッドのマクヘイルはどう考えるか?