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2011年ドラフト

2011年NBAドラフト採点 西地区

サウスウエストディビジョン
ダラス・マーベリックス A-
獲得選手なし
マブスは26位指名権(Jordan Hamilton)を持っていたが、それをナゲッツへトレードして、すぐにチームに貢献出来る若手選手であるルディ・フェルナンデスを獲得した。彼はもうすでに証明されている才能を持っていて、トレードされる可能性のある、他のどの26歳の選手よりも、彼は優れていると思われる。
マブスは2巡目指名権(Targuy Ngombo 57位)の交渉権も、ブレイザーズへ手放している。この決定は時計の針が12時を超えてから行われたので、その時まで彼らが起きていたかどうかは分からない。

ヒューストン・ロケッツ C+
Marcus Morris 6-9 PF 14位
Donatas Motiejunas 7-0 PF 20位(ジャズとグリズリーズを経由してウルブズから獲得)
Chandler Persons 6-10 SF 38位(クリッパーズから獲得した指名権、ドラフト当日にウルブズへ放出後に再取得)
いくつかの点で、より熱心にロケッツの採点をすればするほど、私は怒りがこみ上げてくる。
Morrisは14位指名選手として堅実な指名だが、ロケッツは彼を獲得するためにKawhi Leonardの獲得を見送っている。この指名もまたMorrisをSFとして育てることを暗に意味していると私は思うが、私はそのアイディアがうまくいくとは思わない。
Motiejunasは一流のスコアラーになれるポテンシャルを持っているが、すでにロケッツのフォワード陣の層は厚く、ほとんど出番がもらえないように見える。
Personsは今ドラフトで興味をそそる候補者の一人だ。もし彼がそのポテンシャルを開花するならば、2巡目での彼の指名は、素晴らしい獲得になるだろう。しかし大学4年間でそのポテンシャルが開花していないことを考えると、NBAレベルで彼がそれを成し遂げられるとはとても思えない。

メンフィス・グリズリーズ A-
Josh Selby 49位
Selbyが金の卵かどうか私は分からない。しかし49位でグリズリーズは、ロッタリーで指名される才能を持った選手を獲得した。
ヒザの問題やMRI検査を拒否したことで、彼の評価は下がったのだが、それは部分的なことで、多くのチームはカンザス大時代の不十分な成績や、彼の性格をとても心配していた。それにもかかわらず、彼のゲームやワークアウトを観れば、彼が特別な選手になるためのポテンシャルを持っていることに気づくはずだ。
このかなり下の指名権での獲得は、グリズリーズにとって何のリスクもなく、才能がありながら2巡目で指名されたモンタ・エリス、ルー・ウィリアムス、ギルバート・アリーナスにような選手の足跡を、もしかすると彼が継ぐようになるかもしれない。
もちろん彼が同様の成功することは決してないかもしれないが、ここで指名するに値する選手だ。

ニューオリンズ・ホーネッツ C-
獲得選手なし
ホーネッツはジェリッド・ベイレスを獲得した時に、1巡目指名権をブレイザーズへ放出している。その後彼らは方向性を変え、彼をラプターズへ差し出したのだが、その時に獲得した選手がジャレット・ジャックである。しかし彼らが放出した指名権は、特別な選手に成長する可能性を秘めたTobias Harrisのために使われている。

サンアントニオ・スパーズ A-
Kawhi Leonard 6-7 SF 15位(ペイサーズから獲得した指名権)
Cory Joseph 6-3 PG 29位
Davis Bartans 6-10 SF 42位(ペイサーズから獲得した指名権)
Adam Hanga 6-7 SG 59位
スパーズはLeonardとBartansを獲得するために、ローテーションの重要な一部分だったジョージ・ヒルを諦めた。しかし私はその取引に2つの理由のため価値があると思う。まず一つ目はヒルが来年の夏にFAになると、彼により多くの金額を払わなければならないだろうということ、二つ目は、15位で指名された選手にしてはLeonardは掘り出し物だということだ。
Leonardのプレイはスパーズに完璧にフィットするだろう。スパーズはまた2巡目で18歳のラトビア人Bertansという価値ある選手を獲得している。彼はすでにシュート力に磨きが掛かっているが、より完璧な選手に成長するために、数年間はユーロに留まるだろう。ハンガリー人のHangaは59位で指名されているが、NBAに来るかどうかは疑わしい。
Josephは29位と、ちょっと過大評価された嫌いがある。私はスパーズがヒルの替わりとして彼を指名したと思うが、ヒルと同じレベルの才能があるとは思わない。

ノースウエストディビジョン
デンバー・ナゲッツ B
Kenneth Faried 6-8 PF 22位
Jordan Hamilton 6-9 SF 26位(マブスから獲得した指名権)
Chukwudiebere Maduabum 6-9 PF 56位(レイカーズから獲得した指名権)
ナゲッツにとっては忙しいドラフトデーであった。彼らはレイモンド・フェルトンを放出してアンドレ・ミラーを獲得しただけでなく、3つのドラフト指名選手を選択する必要があったからだ。
私のこの採点にフェルトンとミラーの取引は入っていないが、私はFariedを好んでいるし、彼は非常にエネルギッシュで、リバウンド力も優れている。彼はおそらくスター選手にはならないだろうし、スターターにさえなれないかもしれない。しかしディフェンスですばらしいほどの情熱を傾ける彼のプレイを見ると、彼がNBAで定着出来ないと考えることは難しいと思う。
Hamiltonの今後は少し厳しい感じがする。この順位での指名なので獲得の価値はあると思うが、チームにはすでにダニロ・ガリナーリと、今夏に制限付きFAになるウィルソン・チャンドラーがいる。私は彼がどのような形でチームに貢献するのか分からない。Maduabumについては、コメントに値しない選手だろう。

ミネソタ・ティンバーウルブズ A
Derrick Willams 6-9 PF 2位
Malcolm Lee 6-6 PG 43位(ウルブズ経由でジャズから獲得した指名権)
Targuy Ngombo 6-6 SF 57位(マブスから獲得した指名権)
ウルブズは今ドラフトで2番目に優れた候補者を獲得した。そのことを考慮に入れれば、彼がチームにフィット出来るのかについての議論は忘れていい。
彼らは2位指名権を取引しようとしていたが、十分な見返りが得られるオファーがなかったので、残った候補者から最高の選手を指名したという訳だ。もしWilliamsがチームで1,2を争う選手だということが分かれば、彼に十分な出場時間を与えればいいだろう。
私はLeeの指名もよかったと思う。我々の知る限り、GMのデヴィット・カーンはPGを集めることを好んでいる。しかしリーの多才さやディフェンス、SGもこなせる能力は、ウルブズのロスターにないものだ。

オクラホマシティー・サンダー B+
Reggie Jackson 6-3 PG 24位
私はJacksonがすでにラッセル・ウエストブルック、エリック・マイナーがいるサンダーにどうやってフィットするのか分からないが、彼には才能がある。Jacksonの代理人は、31位指名権を持つヒートが彼を指名出来るように画策していたが、サンダーはお構いなしに彼を指名した。これは指名されていない選手の中で、最高の選手を獲得したケースであって、サンダーはそれを実行したということだ。

ポートランド・トレイルブレイザーズ C-
Nolan Smith 6-4 SG 21位
Jon Diebler 6-7 SG 51位
ブレイザーズはシックスマンとしてチームに貢献できそうな選手に手を出した。Smithは堅実であり、21位なら、それだけで十分だ。しかし私はReggie JacksonやMarshon Brooksのような選手を獲得した方が、よりチーム力がアップすると思う。
51位で、彼らはDieblerを得たが、彼は今ドラフトで最高のスポットアップシューターかもしれない。

ユタ・ジャズ A
Enes Kanter 6-11 C 3位(ネッツから獲得した指名権)
Alec Burks 6-6 SG 12位
私はジャズの選択を高く評価している。Kanterはリーグで生産的なスターティングCになるための素質を持っている。またBurksは、もしジャンプショット力を身に付ければ、スターになれる才能が大いにあるガード選手だ。
KanterとBurksに加え、昨年のロッタリーで指名されたデリック・フェイバーズ、ゴードン・ヘイワードがいるジャズは、若手の成長を助けるベテラン選手達の存在も頼もしいものがあり、素早く再建に取りかかれる。なのでジャズの未来はとても明るいように思う。

パシフィックディビジョン
ゴールデンステイト・ウォリアーズ B
Klay Thompson 6-7 SG 11位
Jeremy Tyler 6-11 PF 39位(ボブキャッツから獲得した指名権)
Charles Jenkins 6-3 PG 44位(ブルズを経由してサンズから獲得した指名権)
ウォリアーズのアドバイザーであるジェリー・ウエストは、早くからThompsonに惚れ込んでいて、チームに彼を獲得するように進言していた。ワシントン州立大出身の彼は、ガード選手としては大きく、シュート力があり、1978年に1位指名され12年間NBAでプレイした父マイカルのDNAを受け継いでいる選手である。
しかし魅力ある11位指名権には、まだ指名されないで残っていたKawhi LeonardやAlec Burksのような選手を獲得するチャンスがあった。なのでAの採点はあげられない。
私は2巡目でJenkinsを選択したことに評価していて、彼はベンチから多くの得点を取れる選手になれる素質を秘めている。またTylerに関して、彼はロッタリーで指名されるようなサイズと才能を持っているが、NBAの選手としてやっていくだけの、十分な精神的成長をしているのだろうか?

ロサンゼルス・クリッパーズ C-
Trey Thompson 6-10 PF 37位(ピストンズから獲得した指名権)
Travis Leslie 6-4 SG 47位(ロケッツから獲得した指名権)
もしクリッパーズが2月のトレード期限で1巡目指名権を保持したままであれば、我々はKyrie Irvingが若いタレントが揃うクリッパーズの最後のピースになるかどうかの議論をしていることだろう。
実際には、彼らはその指名権をキャブスと取引して、モー・ウィリアムスを獲得。ドラフトでは、ここ2年間それほど実績を残していないジョージア大学のチームメイトであるThompsonとLeslieを獲得した。両者とも2巡目に指名されるだけの才能を持っている選手である。しかし私は未だにIrvingとバロン・デイビスがキャブスにいるより、L.A.で一緒にプレイした方が、よりいい結果がでると思わずにいられないでいる。

ロサンゼルス・レイカーズ C+
Darius Morris 6-5 PG 41位(ネッツ経由でウォリアーズから獲得した指名権)
Andrew Goudelock 6-3 SG 46位(ニックスから獲得した指名権)
Ater Majok 6-10 PF 58位(ヒートから獲得した指名権)
レイカーズはドラフトで堅実な選択をした。MorrisはピュアPGとしての真の才能を持っている。もし新しいヘッドコーチのマイク・ブラウンが、彼にディフェンスとジャンパーを上達させることが出来れば、我々は長い間、彼をドラフトでの掘り出し物選手として認識し続けるだろう。Goudelockはロングレンジからのシュートに定評があるが、サイズ不足が明白な選手である。Majokはコメントに値しない選手だ。

フェニックス・サンズ B-
Markieff Morris 6-9 PF 13位
サンズはサイズのある選手や、ディフェンスでの存在感を示せる選手が必要だと分かっていて、この2つの素養を持つ選手を獲得するために、今ドラフトでは、これらを少しずつ併せ持つMorrisに手を出したに違いない。
1年前、スカウト達はMarkieff Morrisが双子のMarcus Morrisよりも前に指名されるかどうかの議論について笑っていたが、今季の3年生シーズンのブレイクで、彼はMarcusよりも上の順位に飛び出す形になった。
彼は堅実なリバウンダー+ディフェンダーであり、タフな選手だ。彼はまた、シュートも打てる。コーチであるアルヴィン・ジェントリーのスタイルにとって、彼はビックボーナスのようなものだ。

サクラメント・キングス A
Jimmer Fredette 6-3 PG 10位(バックスから獲得した指名権)
Tyler Honeycutt 6-8 SF 35位
Isaiah Thomas 5-10 PG 60位(バックスを経由してブルズから獲得した指名権)
私はキングスがドラフト直前に3チーム間で行った、ウードリックと7位指名権を手放して、サーモンズと10位指名権を獲得したトレードについては疑問に思っていたが、ドラフトで指名した選手に関してはすばらしいと思った。
Fredetteはそのシュート力を必要とするチームに完璧にフィットする。(私はキングスが7位指名権を手放さずに、その指名権で彼を獲得しても同じことをコメントすると思う)最低限彼は、ベンチから出てきてそのシュート力でチームに火を付ける存在になるだろうが、私は彼がもっと多くのことを成し遂げられる選手だと思っている。彼はゆくゆくウードリックをあらゆる点で超える存在になるに違いない。
私の一番の関心事は、伝えられるところによると、キングスのコーチングスタッフが、今のFredetteのスタイルを好んでいないということで、それは問題だと思っている。彼が成功するためには、彼のスタイルを信じられるコーチが必要だろう。
私はHoneycuttの選択もまた好んでいる。彼は多くの未開発の才能、高いバスケットボールIQ、良いパス技術を持っていて、それらは彼がNBAで定着する手助けになるだろう。
Thomasは60位指名としては価値がある。なぜかと言うと、彼はタフで、バスケットへ向かうことが出来るし、PGでプレイ出来るからだ。

ドラフト専門家ESPNチャド・フォードの採点から。

7月は2012年ドラフトプレビュー、ロケッツが狙っていそうな選手のスカウティングレポートなどを気が向いたら書いていきたい(ただ訳してるだけだけど...)。

2011年NBAドラフト採点 東地区

今年のドラフトは、トップレベルの選手の層が例年よりも高くなかったが、1巡目中盤から後半に掛けては、例年通りの選手層だったと思う。
私はNBAアナリストとして今ドラフトを採点する訳だが、選手達がおのおののチームでどのようにフィットするかなど、まだ分からない点が多いのが実情なので、少なくとも2~3年かおそらくそれ以上経たないと、完全な採点は出来ないと思う。特に今ドラフトは選手の層が例年よりも落ちているため、変化を付けた採点をしなければならないだろう。

東地区
サウスイーストディビジョン
アトランタ・ホークス C-
Keith Benson 6-11 C 48位
ホークスはカーク・ハインリックを獲得したトレードで1巡目指名権をウィザーズに渡していた。ウィザーズはその指名権でChris Singltonを指名している。ハインリックとSingletonを比較した場合、私は長いスパン活躍できるSingletonの方を推す。
2巡目で指名したBensonについて、ホークスはサイズのある選手を欲しがっていたのだろうが、彼はペイント付近でプレイしない。私はここ数年彼の才能に興味を持っていたが、大化けしない限り、NBAに定着出来るとは思わない。多くの2巡目指名選手も同様だろう。

シャーロット・ボブキャッツ B+
Bismack Biyombo 6-9 PF 7位(キングスから獲得した指名権)
Kemba Walker 6-1 PG 9位
2つの課題ポジションにタフさを加えたボブキャッツは、いいドラフトデーだったと思う。
Biyomboはベン・ウォレスのような一流のディフェンダーになれる素質を持っている。オフェンス面では全く存在感を示さないかもしれないが、健康でありさえすれば、ディフェンス面で彼が失敗するシーンを想像することは難しい。彼は素晴らしいボディー、機動力、そして運動能力を持っているので、ペイント内で相手を震え上がらせるだろう。
Walkerはサイズ不足かもしれないが、彼は大学選手権で優勝してMVPを獲得した勝利者であり、万年成績が悪いボブキャッツとっては勝利者を加える必要性があった。彼がジェイソン・テリータイプのコンボガードとしてNBAに定着するのか、あるいはピュアPGになって彼のことを悪く言う人々の間違いを証明するのか分からないが、9位指名で獲得した選手ということを考えれば、彼の獲得は正しいと私は思う。

マイアミ・ヒート A-
Norris Cole 6-2 PG 28位(ブルズを経由してウルブズから獲得した指名権)
1巡目終盤であってもまだ価値のある選手が残っているものだが、ヒートはそれを得るために積極的に動いた。Coleは我々の予想では20番台前半にランクされていた選手だった。もし彼が無名のクリーブランド州立大ではなく、デューク大のような有名大学でプレイしていたら、10位から15位くらいで指名されていたのではないか。
ヒートはPGを必要としていたし、率直に言って、私は彼が最終的にマリオ・チャルマーズを大幅にアップグレードした存在になれるだろうと思っている。

オーランド・マジック B
Justin Harper 6-9 PF 32位(キャブスから獲得した指名権)
DeAndre Liggins 6-7 SG 53位
マジックは将来のドラフト2巡目指名権2つと引き替えに32位指名権を得て、Harperを獲得した。彼は今ドラフトにおけるベストシューターのうちの一人であり、フロアーを拡げる能力を持っているラシャード・ルイスのような選手だ。彼はスター選手にはならないだろうが、ライアン・アンダーソンに近い役割を果たせる選手になれるだろう。
Ligginsはプリメイターで相手選手を抑える能力があるので、NBAでも定着できる可能性はある。

ワシントン・ウィザーズ A
Jan Vesely 6-11 SF 6位
Chris Singleton 6-9 SF 18位(ホークスから獲得した指名権)
Shelvin Mack 6-3 PG 34位
昨年のドラフトでジョン・ウォール(1位)を指名することは易しい選択だった。今ドラフトはチャレンジであって、彼の才能を補完する選手を、彼の周りに揃えることだったが、そのミッションは完遂された。
Veselyは今ドラフトで最も運動能力のあるフォワードの一人で、ウォールとコートを縦横無尽に飛び回れる選手である。Singletonも同様の運動能力を持っていて、今ドラフトのベストディフェンダーだ。堅実に働けるバックアップGとしてMackも獲得したウィザーズは、よりアスレティックでタフなチームになった。なので彼らにとっては最高のドラフトだったと思う。

アトランティックディビジョン
ボストン・セルティックス A-
JaJuan Johnson 6-10 PF 27位(ネッツから獲得した指名権)
E'Twaun Moore 6-4 SG 55位
25位指名権を持っていたセルティックスは、27位指名権に少し順位を下げる取引を行ったため(この取引で2014年の2巡目指名権を獲得している)、ファンは期待出来ない選手を獲得したと思われるが、私は彼らが貴重な選手を獲得したかもしれないと思っている。
Johnsonは4年間もカレッジに在籍していたため、シーズン中ずっと過小評価されていた。(キャット注 才能のある選手は早くNBAに入る傾向が高い)彼は手足が長く、運動能力とスキルがあり、毎年向上を見せている。
Mooreは熟練したロールプレイヤーだ。彼は飛び抜けたものは何一つ持っていないが、カレッジの4年間、とても堅実な活躍をしている。パデュー大学出身の両者とも、セルティックスのベンチを支えられるだろう。

ニュージャージー・ネッツ B+
Marshon Brooks 6-5 SG 25位(セルティックスから獲得した指名権)
Bojan Bogdanovic 6-7 SF 31位(ウルブズを経由してヒートから獲得)
Jordan Williams 6-9 C 36位
ネッツは今ドラフトのベストスコアラーの一人であるBrooksを獲得した。彼はNBAで通用するスマートな身体と運動能力を持っていて、ボールを持つととてもアグレッシブに攻める。ネッツはSGに人材を求めていたこともあり、彼はうまくフィットすると思う。
28位指名権と引き替えに31位指名権で獲得(将来の2巡目指名権と金銭を同時に獲得)したBogdanovicはユーロリーグの得点ランキング2位の選手なので、彼もネッツの得点力不足を補えるが、おそらく数年間はユーロに留まるだろう。
Williamsはチームにタフネスとリバウンド力を与えてくれるが、Cとしては若干サイズ不足である。

ニューヨーク・ニックス B-
Iman Shumpert 6-6 PG 17位
Josh Harrellson 6-10 C 45位(ボブキャッツから獲得した指名権)
ニックスはディフェンスの出来る選手を探していて、同時にサイズのある選手を求めていた。Shumpertは今ドラフトでベストディフェンダーの一人であり、ガード選手としてはサイズに恵まれていて、運動能力も持っている選手だ。もし彼がチームをうまく走らせて、シュート力も付くようになれば、モンスター級の選手になるに違いない。もちろん現状では大きな仮定になってしまうが。
Harrellsonは大きな選手で、ニックスもビックマンを必要としているが、才能的に限界があると思う。

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ C
Nikola Vucevic 7-0 C 16位
Lavoy Allen 6-9 PF 50位(ホーネッツから獲得した指名権)
シクサーズはサイズのある選手を必要としていたので、彼らは残った選手の中で一番大きな選手を獲得したが、これは才能のある選手よりも必要性のある選手を選択したケースだろう。私はたとえ7フッターでなくとも、もっといい選手が指名されずに残っていたと思っている。VucevicはNBAで堅実に働くだろうが、スター選手になるためのポテンシャルがほとんどない選手だ。
Allenはテンプル大学の4年間もそうであったが、シクサーズファンの目を輝かせるものを全く持っていない。

トロント・ラプターズ 保留
Jonas Valanciunas 7-0 C 5位
私はValanciunasを指名したラプターズがこれからチームをどのように考えているのか分からないでいる。彼はペイント内で争うことを恐れない、正統な7フィートのCだが、別の見方をすれば、ユーロで所属しているチームとの契約問題があり、NBAにやって来るのかどうかまだはっきりしていない選手でもある。
ラプターズはビックマンを獲得したが、同時にリスクも得てしまった。大いにうまくいく可能性もあれば、その逆も考えられる。ここ数年間、ラプターズには資産が与えられたが、彼らはいつまで待ち続けることが出来るのだろうか? もし彼がすぐNBAにやってきて成長していけば、リスクを背負う価値があると思うが、もしもっと時間が必要であるならば、彼らはBiyomboを指名しておけばよかったと思うかもしれない。

セントラルディビジョン
シカゴ・ブルズ B
Nikola Mirotic 6-10 SF 23位(マジックからサンズを経由してロケッツの権利を獲得)
Jimmy Butler 6-8 SF 30位
私はMiroticの指名を評価している。彼はユーロチームとの契約問題のためにスライドした、ロッタリーで指名される才能を持っている選手だ。しかしブルズはユーロで成長を続ける彼を辛抱強く待ち続けるだろう。もちろんNBAにやって来ないリスクもあるが(彼はすでにユーロで大きな契約を結んでいる)、彼は23位で指名された選手だ。このギャンブルは価値がある。
Butlerはスターにはならないであろうが、ベンチから自分の役割をこなせる選手だろう。彼は複数のポジションを守ることができるし、練習熱心で、ベテランチームの中に入ってもフィットする人間的な成長がある。彼のこれまでの人生で経験したあらゆる困難を知っていれば(13歳でホームレスも、バスケットを通じて新しいファミリーを得る)、彼の成功を信じることは難しくないと思う。

クリーブランド・キャバリアーズ A-
Kyrie Irving 6-4 PG 1位(クリッパーズから獲得した指名権)
Tristan Thompson 6-9 PF 4位
Milan Macvan 6-9 PF 54位(ヒートを経由してサンダーから獲得)
キャブスは今ドラフトのベストプレイヤーであるIrvingを獲得した。1位指名権でDerrick Williamsを獲得し、4位指名権を使ってBrandon Knightのような選手を加える誘惑があったが、彼らはチームを走らせることができるベストプレイヤーを選んだ。
Irvingはスター選手になるだろうか? おそらくはそうならないと思うが、長い期間、スターティングPGとして活躍するだろうし、将来スター選手のレベルになるための成長を見せる下地は十分に持っている。
私はキャブスが4位でThompsonを指名したことについて、それほど迷わなかったのではないかと思っている。我々は数年間、キャブスはIrvingとThompsonの前に、WilliamsとKnightを獲らなかったことはよかったのかを議論する必要性があるが、私はキャブスの選択は正しかったと証明されるのではないかと思う。

(キャット注 Macvanの記載はありませんでしたが、彼は2009年のナイキフープサミットで23得点・14Rの活躍でMVPを獲得しているセルビア人選手。現在はイスラエルのMaccabi Electraに在籍している。)

デトロイト・ピストンズ A-
Brandon Knight 6-4 PG 8位
Kyle Singler 6-9 SF 33位(ラプターズから獲得した指名権)
Vernon Macklin 6-9 PF 52位
Knightはピストンズにとって大きな必要性を満たす存在ではなかったが、彼らに指名順が回ってきた時に、残っている最高の候補者は彼であったし、GMのジョー・デュマーズは彼を獲得することに躊躇しなかった。私はその選択を賞賛する。多くのチームは一般的に指名する選手がチームにフィットするかを心配せずに、残った選手の中で最高の選手を獲得するが、デュマーズはバックコートの人材が多い中、彼をチームにフィットさせる方法を理解出来ていると思う。彼はピストンズが一番に求める人材ではないが、熱心に練習するし、NBAで成功者となるための素質をすべて持っているアンセルフィッシュな選手だ。
私はSinglerを獲得した選択を好んでいないが、33位で彼を指名したピストンズを決定的に非難することも出来ない。彼は非常にタフな選手で、それは教えることが出来ないものだ。もし彼が堅実なシューターになれば、相手チームをおびえさせる存在になるだろう。

インディアナ・ペイサーズ B+
獲得選手なし
私はペイサーズが15位指名権を手放して、ジョージ・ヒルを獲得した選択に神妙な気持ちでいる。
私はこの選択はいい取引だと思うし、ホームタウンのヒーローであるジョージ・ヒルを獲得したことは、大成功だと考えられる。ペイサーズを含め、他の多くのチームが、ここ数年間、彼を獲得したくて仕方なかったからだ。彼の多才さ、タフネス、ベテランロスターの中で培ったプレイオフ経験は、ペイサーズの再建計画を加速させる手助けになるだろうし、すぐに彼は適応して、ディフェンスとシュートをクリエイトできるガード選手として、チームの必要な部分を満たすことが出来ると思う。
一方で、ペイサーズがヒル獲得のために手放した15位指名選手は、今ドラフトで私のお気に入りの選手の一人であったKawhi Leonardだった。私はペイサーズは2005年のドラフトで指名されずに残っていた、現フランチャイズ選手であるダニー・グランジャーを獲得したことを考えていたが、ドラフトでどのような動きを取るかは、時と状況によって異なるし、ペイサーズはすでに若いタレントが多くいる。彼らは勝つ準備が出来ているし、ヒルはその期待に応えられる選手である。

ミルウォーキー・バックス B+
Tobias Harris 6-8 PF 19位(ブレイザーズ経由でホーネッツから獲得した権利)
Jon Leuer 7-0 PF 40位
バックスはドラフト数時間前に3チーム間のトレードに合意。スティーブン・ジャクソンなどを獲得した引き替えに、10位指名権を19位指名権に格下げを行った。トレードのことは置いておくとして、彼らは指名権をどのように使ったのだろうか。
その答えは、Harrisを指名したことだ。彼は今ドラフトで最も過小評価された候補の一人で、チームにうまくフィットすると思う。彼の運動能力はさほどではないけれど、高いバスケットボールIQを持つスキルに優れた選手で、多才な面も持ち合わせている。しかも彼はまだ18歳で、今ドラフトで最も若い候補者うちの一人である。彼の才能を開花させる機会を多く与えられると思う。
LeuerはNBAに定着出来るチャンスがある。彼はチーム関係者の興味をそそる、サイズとロングレンジからのシュート力を持っているからだ。

ドラフト専門家ESPNチャド・フォードの採点から

2011年ドラフト候補生紹介 Tyler Honeycutt

Tyler Honeycutt SF 6-8 186 Age: 20

予想指名順位:28位(5月24日現在)

長所
とてもスマートなSF
すばらしいパッサー
バスケットボールIQが高い
堅実なアスリート
SFとしてのサイズがある
シュートブロックがいい

短所
まれに消極的すぎる時がある
自らシュートに持ち込む技術を上達させる必要性あり
もっと筋力が欲しい

参考
UCLA2年生時の成績は、平均35.0分出場してアベレージ12.8得点、7.2R、2.8A、0.9S、2.1B、FG40.6%、FT73.6%、3pFG36.2%

総括
彼はケガに苦しんだ1年生シーズンだったが、シーズンの終盤にかけて、スカウト達にアピールし始めていた。彼は際だったアスリートではないかもしれないが、彼の持っているバスケットボールIQに、ハーフコートオフェンスのどこからでもプレイ出来るそのスキルは、スカウト達がドラフト候補生達に求めているものだ。
多くのNBAチームが今季の彼はブレイクすると考えていて、彼のプレイはシェーン・バティエやジャレッド・ダッドリーのように見えると語っている。またあるスカウトは、実際に彼は他の選手と比較してもアスリートだし、もし今季、ボールハンドリングなどいろいろな部分で上達して行けば、間違いなく1巡目で指名されるだろうと語った(11月29日付け)

彼はカンザス大戦で、33得点、9Rのモンスターパフォーマンスを披露した。しかもスリーを7本中6本も決めている。しかしながら、このゲーム前の得点アベレージは12得点を下回っていた。
彼は良いアスリートだが、体重が軽く、NBAのフィジカルなプレイに苦しめられるだろう。彼は1ゲームあたりのFTの本数が3本以下で、オフェンスの技術がまだ未熟である。
彼は彼自身を目立たせるピュアPGのいないUCLAのシステムでプレイしていて、もっとシュートをクリエイトしなければならない状況に置かれているが、彼はまだその準備が出来ていない(12月22日付け)

今季の彼はドラフト候補として注目に値するプレイを示した。しかし彼の持つ才能以上のプレイは見られなかったように思う。だが彼がUCLAのシステムでプレイしているという事実に、スカウト達は目を向けていると思う。すぐにNBAでインパクトを残したラッセル・ウエストブルック、ケビン・ラヴ、ダレン・コリソン、トルゥー・ホリデーはすべて、カレッジでの成績よりもNBAでの成績の方がいいからだ(3月16日付け)

彼は3月28日に今季のドラフトへの参加を表明したが、これは興味深いことである。彼は今季始めのランキングが20番台前半だったけれど、ブレイクに至らずに順位を落としている。しかしNBA関係者はベン・ホゥランドのシステムでプレイしていた選手をたくさんスカウトしている。彼の持つ潜在能力に、NBAで成功しているUCLA出身者のことを考えると、彼が1巡目のどこかで指名されるチャンスは十分にあると思う(3月28日付け)

ブルズは長い間活躍出来るSGを探し続けているが、Honeycuttが28位までスライドしてくれば、間違いなく素晴らしいドラフトデーになるだろう。彼はボールを動かせる能力と高いバスケットボールIQを持っているだけでなく、ディフェンスを拡げられる良いシューターでもあるからだ(5月24日付け)

2011年ドラフト候補生紹介 Derrick Williams

Derrick Williams  PF  6-9  248  Age: 20

指名予想順位:2位(5月24日現在)

長所
多才なフォワード選手
バスケットボールIQが高い
とても効率的な選手で、悪いシュートをめったに打たない
ペイント内での素早いクイックネス
パワーフィニッシャー
スリーを決められるグッドシューター
インサイド、アウトサイド両方でプレイ可能
第一歩目が速い
オフェンシブリバウンドが強い
競い合いを好む

短所
少しPFとSFの中間型
PFとしてプレイするには若干サイズ不足

参考
アリゾナ大学2年生時の成績は、平均30.0分出場してアベレージ19.5得点、8.3R、1.1A、1.0S、0.7B、FG59.5%、FT74.6%、3pFG56.8%
彼は高校最終学年時のランキングが72位の選手でしかなかった。

総括
彼がPAC10カンファレンスの新人王に輝いたのには驚いた。彼は素晴らしい得点力を持つと同時に、インサイドアウトサイドの両方とも効率的なプレイが出来ることを示した。我々は来年のドラフトでは彼を1巡目で指名される選手として扱おうと思っている(2010年4月1日付け)

毎年、ドラフト候補生を品定めする指針は、彼らが持っているポテンシャルと、カレッジで実際に残している数字との比較である。もちろんスカウト達は、彼らがその両方を持っていることを望んでいるし、実際ドラフトではトップ3で指名されるような選手達は、両方持っている選手がほとんどである。
しかしカレッジでスカウト達が納得するような数字を残していない選手達は、いまだ若さとポテンシャルの方がスカウト達の評価が高いとはいえ、ロッタリーでは指名されているがトップ6からは転落している。
逆のゲースと考えられているWilliamsをスカウト達はどう扱うのだろうか?(12月23日付け)

彼は今季、我々のシーズン開始前(26位)の評価から急上昇させた選手だ。12月下旬にはロッタリーに上昇させたが、1ヶ月前にはトップ10候補として彼を取り扱った。そして今週の日曜日に、我々は4位に上昇させている。多くのスカウト達が、ロッタリーで彼を指名するには、エリートレベルの運動能力に、PFでプレイするにはサイズ不足であると感じているにもかかわらずだ。
なぜ我々は彼の評価を上げたのか? その理由の一つ目は、ESPNジョン・ホーリンガーによる試算で、彼がカレッジ界で最も効率的なプレイをしている選手だからである。二つ目は、我々が考えているよりも、彼は優れた運動能力を持ち、ディフェンダーと向き合うオフェンスを劇的に上達させていることを、スカウト達に示しているからである(2月22日付け)

彼は今季のドラフトに参加することを表明した。彼は現在のカレッジ界でベスト4あるいは5のうちの一人である。彼はスコアラーとして多才で、アグレッシブで、スマートにプレイし、強烈なダンクをたたき込む。スカウト達のいくらかは、彼がPFとSFの中間型との心配しているが、彼を1位候補として考えているチーム関係者も多い。彼は間違いなく3位までには指名されるだろう(4月13日付け)

ここ1ヶ月間、スカウト達は彼がNBAのPFとしてプレイする十分なサイズなのか、またSFとして彼を育てていくほうがいいのか考えている。最近行われた彼の身体測定の結果を見ると、彼がNBAのPFとしてやっていける可能性が高いように思う。
彼はほぼ6-9の高さに、7-1のウイングスパン、9フィートのスタンディングリーチという印象的な数字を計測している。このウイングスパンにスタンディングリーチは、NBAオールスターのブレイク・グリフィン、ケビン・ラブよりも優れている数値だ。彼はSFとして自分を売りだそうとしているかもしれないが、フロアーを広く使えるPFとしてNBA関係者に売り込んだ方が、より彼の価値が高まると思う(5月23日付け)

2011年ドラフト候補生紹介 J.Hamilton

Jordan Hamilton  SF  6-9  228  Age: 20

指名予想順位:14位(5月24日現在)

長所
洗練されたスコアラー
遠い位置からも決められるすばらしいシューター
フロアーを走るスピードがすばらしい
手が大きい
パス能力が上達傾向
リバウンドよし
ダーティーなプレイを恐れない勇敢な選手

短所
横へのクイックネスが不足している
少しセルフィッシュ
シュートセレクションに問題あり

参考
テキサス大2年生時の成績は、平均32.2分出場してアベレージ18.6得点、7.7R、2.1A、0.9S、0.6B、FG44.0%、FT77.9%、3pFG38.5%

総括
彼は才能の塊であることは間違いない。彼はラシャード・ルイスタイプのSF選手であるが、シュートセレクションの悪さとバスケットボールIQの低さが彼の評価を傷つけている(2010年3月2日付け)

スカウト達は彼の1年生シーズンにとても注目していた。彼は高校生の頃から多才なスコアラーで、頻繁にラシャード・ルイスと比較されていたが、1年生シーズンは少し波があった。彼は横へのクイックネスが不足しているので、ディフェンダーとして少し制限されている(1月12日付け)

彼は今季のドラフトへ参加することを決めた。彼はカレッジ界でのベストスコアラーの一人である。彼は当たり出すと止まらないタイプで、遠い位置からもジャンパーを決めてくる。彼のシュートセレクションは、時としてチームが要求しているものにそぐわないが、それでも彼がNBAで一流のスコアラーとして大成するための素質を持っていることは間違いないと思う。おそらくロッタリーで指名されるだろう(4月22日付け)

私はここ数週間で彼の評価は上がると予想している。スカウト達は彼の才能に惚れ込んでいて、今ドラフトの中で、平均20得点取れる数少ない選手のうちの一人と見なしている。彼はSFとしてはサイズに恵まれていて、彼との面談もとても良かったと私はチーム関係者から聞いた。彼の成長を促し、悪いシュートを打たせない自信を持ったチームならば、彼はとても興味深い候補者だろう。7位指名権を持つキングスが注目していて、ボブキャッツ(9位)、ウォリアーズ(11位)、サンズ(13位)、ロケッツ(14位)も高い関心を示している(5月23日付け)

2011年ドラフト候補生紹介 K.Thompson

Klay Thompson  SF  6-7  206  Age: 21

指名予想順位:15位(5月23日現在)

長所
今ドラフトのベストシューターの一人
遠い位置からも決められる
バスケットボールIQが高い
パスセンスに優れている
フリースローがうまい

短所
爆発的な運動能力を持っていない
筋力を加える必要性あり
ボールハンドリングを上達させる必要性あり
所属カンファレンス(PAC10)のゲームでの苦戦

参考
ワシントン州立大3年生時の成績は、平均34.7分出場してアベレージ21.6得点、5.2R、3.7A、1.6S、0.9B、FG43.6%、FT83.8%、3pFG39.8%
彼はマイカル・トンプソン(78年ドラフト1位)の息子である。

総括
チーム関係者達は彼のシューティング能力とバスケットボールIQに注目しているが、運動能力には興味を示していない。今年のドラフトへ参加しても1巡目での指名は難しく、2巡目での指名が妥当だと思う(2010年3月12日付け)

過去2年間同様、シーズン当初に素晴らしいスタートを切ったThompson。1月から始まるカンファレンスゲーム(PAC10)では、スカウティングで研究されているチームとの対戦が続くこともあり、我々はスカウト達に現地で彼を観察するべきだと忠告していた。
そのカンファレンスゲームでは、効率が悪いとはいえスコアーリング能力を見せていたが、アリゾナ州立大戦では28得点も敗れ、28本のFGを放つ効率の悪さ。その前のアリゾナ戦でも同様だった。
今年のドラフトはシューティングガードが不足しているので、チーム関係者は彼を1巡目で指名すべき選手と扱っているだろうが、カンファレンスゲームでの働きは、彼の株を下げているように思える(2月22日付け)

彼は木曜日にマリファナ所持の容疑で逮捕され、チームは彼を1ゲーム出場停止にさせた。土曜のゲーム前、彼はコート中央に立って、ファンのみんなに謝っている(3月8日付け)

彼はシカゴで最も印象に残った選手のうちの一人だった。このキャンプでは多くのシューター自慢が参加していたが、彼は2日間とも、どのシューターよりも優れたパフォーマンスを披露していた。彼のサイズと6-9のウイングスパンを活かしたシューティング能力に、シューターを必要とする多くのチームが、とても興味を持って見つめていた。また彼はチーム関係者との面接も好印象をもたれたようで、2人のチーム関係者は、彼との面接でマリファナ所持の件を問いただすと、彼は言い訳をせず、もう二度とこのようなことはしないと言っていたとコメント。ボブキャッツ、バックス、ジャズ、サンズ、ペイサーズ、ニックス、ウィザーズがより彼に注目しているように思える(5月23日付け)

2011年ドラフト候補生紹介 B.Biyombo

Bismack Biyombo  PF  6-9  243  Age: 18

指名予想順位:9位(5月17日現在)

長所
背が高くスマートで、運動能力のあるビックマン
すばらしいリバウンド力とシュートブロック力を持つ
7-7のスイングスパン
最高峰のスペインリーグで出場時間をもらっている

短所
まだ未熟
経験と筋力をさらに付ける必要性
オフェンス力を鍛える必要性がまだある

参考
コンゴ出身。今季はスペインACBのAyuda En Accion Fuenlabradaでプレイ。平均16分出場してアベレージ6.3得点、1.8B。

総括
スカウト国際部たちは、ここ1ヶ月間、彼について調査をしているが、彼はユーロリーグで数少ない、際だった運動能力を持つ選手のうちの一人である。彼と同年齢の多くの選手よりも洗練されているとスカウト達は考えていて、それはユーロリーグ最高峰のACBでしっかりとした出場時間をもらっていることを見ても明らかだ。何人かのスカウトは、彼をサージ・イバカと比較している(3月8日付け)

ナイキフープサミットに出場予定のBiyomboは、スカウトやGM達の興味を引きつけている。彼を間近に見るまたとないチャンスだからだ。彼は6-9、245ポンドで驚くべき7-7のウイングスパンを持っているサージ・イバカタイプの選手である。彼はスペインリーグで次第に実力を発揮し出してから、彼についての我々の評価も上がりっぱなしだ。来季のドラフトで上位指名が確実な、アメリカの最高クラスの高校生相手にビックゲームをすれば、彼が今季のドラフトでロッタリー指名されることは間違いないと思う(4月5日付け)

Biyomboは彼らの期待を裏切らなかった。彼はスカウト達にタフネス、運動能力、シュートブロック力、リーダーシップ、機動力を見せつけている。彼は7-7のウイングスパンを持ち、ベン・ウォレスを彷彿とさせる強力なディフェンス力を持っていた。
土曜日のゲームでは、28分出場して12得点、11R、10Bを記録し、ディフェンスで相手を圧倒して見せた。彼はペイント内で隙が全くない。オフェンスでもゴール下での力強いフィニッシュ力を見せていた。
とはいえ、NBAの関係者達は彼がシーア・セネ(フープサミットで9ブロックを記録し、トップ10で指名されるが、全く活躍出来ず)なのか、サージ・イバカ(ブロックショットのランキングで今季3位)なのかを考えている。ユーロ最高ランクのスペインリーグでの実績と、フープサミットで見せたプレイを考えると、私は彼らがイバカに近いと考えていると思う(4月11日付け)

2011年ドラフト候補生紹介 G.Flowers

Gary Flowers  SF  6-8  214  Age: 25

指名予想順位:2巡目あるいは指名なし、チャドのランクは90位(5月20日現在)

長所
効率的で多才なスコアラー
遠い位置からも決められる堅実なシューター
運動能力がすばらしく、長い腕も持っている

短所
ポジション的に中途半端
もうすでに25歳になっている
筋力が不足している
オフコートで問題あり

参考
南ミシシッピ大4年生時の成績は、平均31.1分出場してアベレージ18.8得点、7.7R、1.1A、1.1S、1.4B、FG47.6%、FT72.3%、3pFG40.7%

総括
彼は多才でスマートな体型に、運動能力を持っているため、興味のそそる候補者になっている。彼はカレッジでとても効率的なスコアラーであることを証明したし、上のレベルではSFに転向してもやっていけるかもしれない。彼は25歳という年齢とオフコートの問題のために評価の難しい選手ではあるが、2巡目で指名されるポテンシャルを持っていると思う(3月11日付け)

J.Tylerのコメント追加してます。

2011年ドラフト候補生紹介 Marcus Morris

Marcus Morris  PF  6-9  235  Age: 21

指名予想順位:14位(5月17日現在)

長所
多才なスコアーリングフォワード
素晴らしい機動力
リバウンドよし
プリメイターでのシュートが印象的
ドリブルでゴール下へアタック出来る

短所
PFとしてはサイズ不足
爆発的な運動能力を持っていない
PFとSFの中間型

参考
カンザス大3年生時の成績は、平均28.3分出場してアベレージ17.2得点、7.6R、1.6A、0.8S、0.6B、FG57.0%、FT68.8%、3pFG34.2%

総括
彼はカレッジで最も多才なスキルを持つPF。彼はゴールから離れた場所からもプレイ出来るし、シュートを決めることが出来る。バスケットボールIQも高く、いいパスも出せるし、インサイドから得点もリバウンドも取れることは彼のゲームを観れば明らかだ。今季後に彼の評価は頂点まで上がるだろう。もう彼はNBAでプレイする準備が出来ている(12月22日付け)

彼は素晴らしいシーズンを送った。彼の残した平均得点17.2は、カレッジ界で最も効率の高い数字を残した一人に分類されるし、最も洗練されたオフェンシブビックマンの一人であった。彼の持つ多才なオフェンシブ技術に、機動力、バスケットボールIQの高さはすべてスカウト達へのアピールポイントになる。しかし複数のチーム関係者は、NBAに入るとサイズ的に中途半端な選手にならないか危惧している。おそらく彼は1巡目半ばに指名されるだろう(4月7日付け)

2011年ドラフト候補生紹介 K.Faried

Kenneth Faried  PF  6-8  225  Age: 21

指名予想順位:15位(5月17日現在)

長所
ドラフト候補生の中でベストリバウンダー
情熱的でタフな選手
爆発的なジャンプ力がある
シュートブロックよし
大きいウイングスパン
練習熱心

短所
筋力を増やし続ける必要性
PFとしてはサイズ不足
オフェンスがまだ未熟
ぜんそくを患っている

参考
モアヘッド州立大4年生時の成績は、平均34.7分出場してアベレージ17.3得点、14.5R、1.1A、1.9S、2.3B、FG62.3%、FT57.7%

総括
彼はトーナメント戦でその存在をスカウト達にアピールした。アラバマ戦で21Rを記録し、ルイビル大戦でも14得点、11Rを記録している。もし引き続き筋力を増やし、オフェンスがより向上すれば、2010年もしくは2011年では1巡目で指名される選手になれるかもしれない(2009年3月22日付け)

彼は弱小カンファレンス所属のため、一流の相手とのプレイが制限されることが問題になっているが、トーナメント戦での活躍はスカウト達の間で印象深かったようだ。彼は現時点でカレッジ界トップリバウンダーの一人である。もしドラフトに参加すれば1巡目後半から2巡目には指名されると思われる(2010年3月31日付け)

彼はカレッジで最も過小評価された選手かもしれない。ここ2年間の彼はダブルダブルマシーンだった。昨季の彼は17得点、13Rのアベレージを挙げているし、FGも56%である。
彼には情熱があり、また爆発的なジャンプ力と長いウイングスパンを使って、彼よりサイズがある選手に対抗出来ている。さらにオフェンスが上達してくれば、NBAでも十分に通用すると思われる。
多くのスカウトは、5月の段階で1巡目中盤での指名を予想していたが、彼は4年生シーズンを過ごすため大学に留まる決心をしている。もし今季をビックシーズンにすれば、ロッタリーでの指名が正しいかもしれない(11月2日付け)

ここ2年間、我々は彼のことを「掘り出し物」のカテゴリーに入れていたが、もう彼はスカウト達によく知られていて、中にはロッタリーで指名されるだろうと予想しているものもいる。彼のゲームに対する情熱とリバウンドを取る技術はエリートレベルである(3月16日付け)