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'18 オフ

さらばアンダーソン

シンキ「こんにちは。どうもご無沙汰しております。7月にFA選手との交渉が解禁になってから1か月ほどでカペラと再契約したロケッツは、8月に入ってようやく念願?のカーメロも無償で獲得に成功。そして8月も終わるこの時期に、こちらも念願?のトレードが成立する予定らしいですね。」

キャット「GMモーレーがどうしても放出したがっていたアンダーソンなんだが、ようやく彼の引き取り先を見つけたようだ。相手はサンズ。やはり単独でのトレードとはいかず、今年のドラフト46位で獲得したメルトンを付ける取引になったよ。獲得要員はPGブランドン・ナイトに、PFマーキーズ・クリスだ。」

シンキ「このトレードはロケッツにとって成功ですかね?」

キャット「ESPN専門家のぺルトン氏によれば、このトレードはロケッツにとって膨れ上がったぜいたく税の支払いを減らす取引のように感じるとのこと。確かに交換相手が同じく不良債権気味のナイトに、若いとはいえ見限られたように思えるクリスだから、ウォリアーズに対抗するための取引とは言い難い。とはいえ、こちらもカーメロ獲得で出場時間の激減が予想されたアンダーソンだからね。ナイトはケガの影響がなく戻ってくれれば、少なくともそれなりにオフェンス面では貢献は出来るだろうから、若いクリスも取ったし、メルトンを失ったとはいえロケッツにとっては悪くないトレードだと思う。」

シンキ「しかし若手の有望株として今年のサマーリーグで見せ場があったメルトンを手放したくはなかったですよ。」

キャット「まあアンダーソン単独で取引出来るほど甘くはない。将来の1巡目指名権を手放さなかっただけよかったと思っている。メルトンはサンズだと結構出場時間をもらえると思うから、彼のことを考えるとよかったんじゃないか。サンズはPG集めの好きなチームだし、見限ったクリスよりも評価が高かったと思える。まあ彼は今年の31位の指名権を使って取れたんだけどね。ちなみにこの取引でロケッツは800万ドルのぜいたく税の支払いを回避できるようだ。」

シンキ「それではまずナイトについてですが、戦力になりますかね?」

キャット「昨季はオフに前十字靭帯損傷の大けがをして全休だから、どれだけ戻っているのか気になるところではあるが、それでもぺルトン氏曰く、彼の一昨季のプレイは、リーグで最も効率の悪い選手の一人だったそうだ。出場時間の割にアシスト数が少なく、さらにディフェンス効率ではリーグ全選手の中で下から5番目と、壊滅的な数字だったそうだ(苦笑) ただサンズのシステムが合わなかった可能性もあるからね。少なくともオフェンス面ではある程度やってくれるんじゃないかとの予想はしたい。伸びしろはもうないかもしれないが、まだ27歳になってないし、少しでもチームに貢献して欲しいよね。」

シンキ「彼の契約はどうなってますか?」

キャット「アンダーソンと同じ残り2年の契約がある。アンダーソンほどもらってないが、彼同様に、プレイとサラリーが釣り合ってない選手なのは間違いないだろう。でも来年は契約最終年だし、少しは動きやすくなったと思うよ。」

シンキ「次にクリスについてはいかがですか。彼は2年前のロッタリーピックされた選手ですよね。」

キャット「2年で見限られちゃったな。でもぺルトン氏曰く、クリスはガード選手にスイッチ出来る運動能力があるとし、実際昨季クリスがスイッチした時に相手に与えた得点は、1回あたり0.8得点。これはアンダーソンの1.0得点よりもかなり上回っている。さらに彼はポールやハーデンのようないわゆるロブパスのうまい選手と組んだことは一度もなく、オフェンス面でもその跳躍力を見せてチームを助けることも可能と言っているよ。」

シンキ「クリスが化けてくれると、カペラのバックアップは問題なくなりますね。」

キャット「だね。彼はバスケを始めてまだ日が浅く、まだ伸びしろはあると思ってる。GMモーレーも、クリスが取れなかったらこの取引をしてないんじゃないかな。それくらいの可能性をロケッツで見せてもらいたい。」

シンキ「これでようやくオフの動きは終了した感じになりますかね?」

キャット「そう思う。本当はアンダーソンと交換でヒートのジェームス・ジョンソンや、ホークスのベイズモアなどを狙っていたようなんだけど、さすがに難しくて頓挫したね。でもチーム自体は若返ったから、彼らがワンステップアップしてくれれば、アリーザやバームーテが抜けた穴は埋められると思ってる。何とかウォリアーズを追いかけたいよ。」

シンキ「ですね。最後に何かありますか。最近は日本バスケで不祥事が続いておりますが・・・」

キャット「不適切行為に窃盗と、ホント残念なニュースが続くよね。せっかくBリーグが出来て、2年目も順調に成長しているから、ここでさらに上向いて行って欲しい矢先にコレだから、ボクも本当に悔しいし、呆れかえってしまったよ。まあリーグを代表する選手だけでなく、ベンチウォーマーも全員自覚を持って行動しないといけない。人に見られていることを常に意識して欲しいよね。プロなんだから当然だと思うよ。」

シンキ「今日はどうもありがとうございました。アンダーソンはディフェンス面でいろいろ言われていましたが、オフェンス面ではスリーだけでなく、派手なダンクでチームを鼓舞するなど、ロケッツの一員として忘れられない選手です。昨年でもうトレード要員として名前が挙がりながら腐らずにチームのために尽くしてくれましたね。ボクとしては「ありがとうアンダーソン」と言いたいですよ。それでは次回も宜しくお願いします。」

カペラと再契約、そして・・・

シンキ「こんにちは。ご無沙汰しております。サマーリーグが終了し、いよいよ本格的なオフに突入した感がありますが、そんな中ロケッツはようやくカペラとの再契約に合意したようですね。」

キャット「5年8000万ドルの提示を拒否したカペラだったが、ロケッツ側の提示した5年9000万ドル+1000万ドルのインセンティブ契約を承諾し、来季以降も再びロケッツでプレイする。相場的には4年1億ドルの価値が彼にはあると思われるんだけど、金額的に妥協したのはカペラ側だった感じに見えるね。彼が守銭奴タイプだったら、おそらくまだまだもつれていたはずだ。カペラには感謝してるよ。」

シンキ「カペラは性格も穏やかそうですし、何よりロケッツでプレイしたいんじゃないですか。間違いありません。優勝も視野に入るチームですし、居心地がいいんでしょう。」

キャット「彼は年々成長しているし、オールスタークラスの選手に成長して欲しいと思っている。ドラフト1巡目下位でも彼みたいな選手が獲れるから、やはりドラフト指名権の重要性を感じるね。」

シンキ「そのドラフトですが、46位で指名したメルトンはサマーリーグで活躍したようで、エドワーズもそれなりの存在感を出したようですね。今年のドラフト組は期待できますか?」

キャット「まあ彼らはカペラと違って2巡目指名選手だから、長期高額契約を勝ち取る選手になる確率は低いと思うが、チームをベンチからサポートできる選手にはなれるチャンスがあると思う。特にメルトンは1巡目で指名されてもおかしくないパフォーマンスをサマーリーグで見せていたよ。彼とはまだ未契約なんだが、ポールやハーデンからいろいろ学び取って、1日でも早くチームにインパクトを与えられる選手になって欲しいと思ってる。」

シンキ「ところでその後の動きはありますかね?」

キャット「まずロケッツは昨年2巡目で指名したハーテンスタインと3年契約を結んだよ。おそらく一部保証の契約だと思うが、サマーリーグではその成長力をハッキリと見て取れたから、彼にとっては1年越しにその夢が叶った感じだろうね。そうなると同ポジションで、下手投げのフリースロー以外に成長力がないオヌアクはいらないとのことで、いろいろトレード先を考えたと思われる末に、ようやくマブスとのトレードが成立したよ。まあ引き取ってもらうトレードだから、こちらが付加価値を付けた取引だったけどね。」

シンキ「オヌアクは不良債権化してましたか。まあこの2年間、全くチームに貢献出来なかったので仕方ないですね。彼にはマブスで頑張ってもらいましょう。」

キャット「マブスは彼を解雇するんじゃないかな。いくら若く才能がありそうでも、日本のプロ野球みたいに待ってくれないのがNBAの厳しさだよね。このトレードでロケッツはぜいたく税が400万ドル近く削減出来た。ちなみにそのトレードで昨年ポールを獲得した時に手放した、マーティン・リューネンとの交渉権が戻ってきたよ(笑)」

シンキ「それ以外の動きはありますか?」

キャット「サンダーからホークスへトレードされ、その後ホークスからバイアウトされたカーメロが、今日ロケッツと契約をしたようだ。金額は240万ドルの1年契約で、ホークスからバイアウトされる時に失った240万ドルをロケッツから頂く感じでの入団になる。こっちはカペラと違って守銭奴振りを感じるな(苦笑)」

シンキ「やはりカーメロはロケッツ入りしますか!?」

キャット「昨年ならいざ知らず、彼の加入はロケッツファンも賛否両論分かれるだろう。だがアリーザを失ったロケッツが、彼の獲得に向かうのは分からないでもない。エニスやカーター・ウィリアムスを獲得して若返ったとはいえ、バームーテも失ってベンチ陣の層が若干落ちてるし、頼りになるベテランを加えたいという願望は理解出来る。サンダーでは持ち味が活きなかったが、もしかするとロケッツでフィットする可能性もあるからね。」

シンキ「でもカーメロはスターターでないと嫌がってますし、今や完全にジャニーマン化しているハワードみたいに、ベンチでふてくされても困りますよ。」

キャット「まあ幸いアリーザが抜けてスターターのポジションは空いてるし、親友のポールや、ハーデンとも仲がいいみたいだから、うまいことやって欲しいと思ってる。なんだかんだ言ってカーメロが当たれば、相手チームもロケッツをさらに脅威に感じることは間違いないし、ここらへんはダントーニに任せてみようと思っているんだ。」

シンキ「ですね。ここでロスターの確認をお願いします。」

スターター:ポール、ハーデン、タッカー、カーメロ、カペラ
控え(コア):ゴードン、エニス、グリーン、カーター・ウィリアムス、ネネ
控え(コア以外):アンダーソン、ハーテンスタイン、ジョウチー、エドワーズ

キャット「現状の契約中の選手は14人で、おそらくあと一人の枠にメルトンを使うと思うが、もしかすると、完全不良債権のアンダーソンとパックしてトレードに出す可能性も捨てきれないだろう。」

シンキ「やはりアンダーソンは戦力外ですかね?」

キャット「だと思うよ。カーメロが入ったし、使う場面があるか疑わしい。プレイオフで使えないことは分かったし、レギュラーシーズンだったら、若いジョウチーやエドワーズを試すなどした方がいいと思う。サラリーもべらぼうに高いし、GMモーレーも彼をどう取引するか日々考えているんじゃないかな。まあ己の失敗なんだから責任を取って早く処理してもらいたいよね。」

シンキ「取引するとしたら、どんな感じでしょうか?」

キャット「若手2人(ドラフト指名権含む)を一緒に与える取引だろう。アンダーソン+メルトンの交渉権+将来のドラフト1巡目指名権あたりで何とか聞く耳を持ってくれるチームが現れるかもしれない。まあメルトンを手放すのは惜しいから、単独でトレード出来ればいいんだけど無理だよね・・・」

シンキ「バイアウトはありませんか?」

キャット「それはないと思う。来年になれば翌年に契約が切れるということで、現状のアンダーソンでも価値が上がるからね(笑)」

シンキ「分かりました。その他何かありますか?」

キャット「日本期待の渡邊がグリズリーズと2ウェイ契約結んだね。まあこの契約は使えないと分かったらすぐに解除される厳しい契約。正直厳しいと思うんだけど、諦めずにサプライズを見せて欲しいと思ってるよ。」

シンキ「元ロケッツのリンだって、ドラフト外から這い上がって来ましたから、彼にもそうなってもらいたいですよ。それでは本日はどうもありがとうございました。次回も宜しくお願いします。」

契約情報、サマーリーグなど

シンキ「こんにちは。NBAファイナルの終了から1か月経過し、サマーリーグもトーナメント戦に入りましたね。今日はその他契約情報も合わせてお願いしたいと思います。」

キャット「まず始めに契約情報からだけど、FA解禁後に合意に達していたポールとグリーンとは正式に再契約。カーター・ウィリアムスとも正式契約に調印した。そして無保証契約だったアーロン・ジャクソンを解雇し、バームーテもクリッパーズへ去ったが、ピストンズからFAになっていて、ロケッツと交渉を重ねていたエニス三世がチームに加わる予定だ。契約内容は2年400万ドルとのことで、2年目はプレイヤーオプションになっている。」

シンキ「ありがとうございます。バームーテは移籍の道を選びましたが、エニスを選択してベンチの層をキープした感じですかね。」

キャット「バームーテは1年430万ドルでクリッパーズとの契約を選んだんだけど、その半額以下でとりあえずベンチを補強したのは良かったと思う。エニスはグリズリーズ時代に、あの元ロケッツだったパーソンズが欠場している時にスターターで出ていた選手。バームーテと比較すると、攻守で落ちるのは仕方ないが、彼の方が4歳若いし、ちょうどアリーザも抜けてSFのポジションが手薄になっているから、ロケッツのシステムにフィットすれば、それなりに戦力として活躍してくれると思うよ。」

シンキ「それからカペラの件はどうなってますか?」

キャット「ロケッツと交渉を続けているね。ロケッツは5年8500万ドルでオファーしたが、カペラ側がこれを拒否したようだ。まああれだけ使えないアンダーソンが4年8000万ドルで契約しているからね。納得できないのもよく分かるよ(苦笑)」

シンキ「カペラの実力だとどれくらいが適正なんですかね?」

キャット「カペラの成長曲線を考えると、ジャズのゴベア(4年9600万ドル)や、サンダーのアダムス(4年1億ドル)くらいが適正ラインだろうと思う。ESPNの専門家曰く、カペラはNBAで若手ベスト選手のうちの一人で、これくらいで契約してもリスクは低いとのことだ。」

シンキ「引き続き交渉をしているようですが、今後の見解をお願いします。」

キャット「なんだかんだ言って、ロケッツ側が妥協するだろうと予想してる。長引かせて値切ってる段階なんだろう。ボクは心配してないよ。」

シンキ「そうだと嬉しいですね。ところで昨季獲得候補に挙がっていたカーメロですが、どうやらサンダーに別れを告げて、別のチームへ移籍する噂が出ており、そこにロケッツの名前があるようですね。これについては。」

キャット「今更カーメロって感じするんだけど、今のロケッツに来ても、おそらくベンチからの出場になるだろうが、その役割を受け入れてくれるかどうか疑わしいからね。個人的にはベンチからエナジーを与えてくれるグリーンと再契約したし、ハワードみたいにふてくされてベンチでふんぞり返られても困るから、正直来られると考えてしまうな(苦笑) 昨季あれだけ来てくれないかって思ってたのに恐縮だけどね。」

シンキ「元得点王のカーメロには別の花道を用意してあげたいですよね。さてここでロスターを確認してみたいです。お願いします。」

スターター
PG ポール 3565万ドル
SG ゴードン 1350万ドル
SF ハーデン 3042万ドル
PF タッカー 796万ドル
C カペラ
ローテ
カーター・ウィリアムス 175万ドル
グリーン 240万ドル
エニス3世 200万ドル
ネネ 365万ドル
アンダーソン 2042万ドル
ローテ狙い
メルトン
エドワーズ
ジョウチー 137万ドル(無保証)
オヌアク 154万ドル

キャット「ぜいたく税のラインが1億2300万ドルだから、もうカペラの契約を外しても残り400万ドルくらいでオーバーするね。やっぱりアンダーソンがあれだけもらっているのが痛いんだよな。」

シンキ「そのアンダーソンですが、来季も控えからの出場が濃厚ですかね?」

キャット「スターターはダメだよ。ボクはゴードンをスターターにすると予想してる。ハーデンはポストディフェンスが出来るし、カーター・ウィリアムスもサイズがあるから、ウイングでの出場もあると思っているんだ。アンダーソンはもう伸びしろないし、正直言ってもうあまり使わない方がいいと思っているくらい。昨季なんかPF部門でディフェンシブRPMの数値が84人中81位の体たらく。守れない彼をスターターに戻す愚をダントーニは犯さないと思うぞ。それからFAになっているタリックとジョーだけど、彼らとは再契約をしないと思ってる。」

シンキ「分かりました。さてサマーリーグに関してですが、こちらについてもお願いします。」

キャット「ここまで4戦4勝。経験者のハウスやハンターがいるから、それなりに勝ち星を挙げられると思っていたんだけど、彼ら以外の選手達もチームの勝利に貢献しているよ。特に今年46位で指名されたメルトンが存在感を発揮してロケッツファンを喜ばせている。まだ粗削りなんだが、当たりだすと止まらないし、ドライブでの間合いや、ピックアンドロールでのパスさばきなど、随所にバスケットボールIQの高さを見て取れる。評価されているディフェンスもさすがにサマーリーグでは一味違うところを見せているよ。今ドラフトがあったら、彼を1巡目での獲得を検討するチームは間違いなく現れるだろうね。個人的にはローテに入ってもらいたい選手だよ。」

キャット「それからエドワーズもSFとしてチームにフィットしようと奮闘しているし、昨年2巡目で指名されたハーテンスタインも見違えるようなプレイを見せている。彼は下手投げのフリースロー以外成長力の乏しいオヌアクに替わって、チームに加入する可能性があるよ。」

キャット「また2年目になるジョウチーも、来季無保証の契約とはいえ、もうちょっと見てみたい選手だよ。やはりあのサイズは重宝する。課題はスイッチしてからのディフェンスだね。これが上達すればアンダーソンは完全にベンチマンになるんじゃないかな。」

キャット「最後にドラフト外のアデルが意外にやれるので驚いたね。彼はおそらくトレーニングキャンプに呼ばれると思うし、来てもらいたい。渡邊もこれまでの3戦で存在感を出していたので、今日のロケッツ戦ではスターターで起用されていたが、アデルも同じドラフト外組として期待の一人だと思うよ。」

シンキ「ありがとうございます。最後に渡邊に関してですが、彼はNBAレベルで通用しそうですか?」

キャット「現状だと厳しいと思う。ボールをもらえないと存在感がなくなっちゃうし、ディフェンスでもNBAレベルだとそう簡単に止められないだろう。でも彼はクレバーな選手だから、いろいろ研究して生き残るために全力を尽くすと思う。上のレベルでも通用する下地は持っているだろうから、この調子でアピールを続けてもらいたいね。」

シンキ「今日はどうもお疲れ様でした。では次回も宜しくお願いします。」

サマーリーグ初戦は今日から

シンキ「こんにちは。制限付きFAになっているカペラとの交渉も気になりますが、今日から恒例のサマーリーグが始まりますね。ロケッツは今年もドラフト1巡目指名権がありませんでしたが、過小評価されている選手が2名取れましたので、例年よりワクワクしてますよ。」

キャット「素質のありそうなメルトンに、化けると面白いエドワーズに加え、ドラフト当日に2ウェイ契約を交わして確保したクラーク、そしてESPNランキングではクラーク以上の評価を受けていたデューク大出身のPGデュバルもいるよ。新人以外では昨年2巡目で指名したハーテンスタインに、保証なしとはいえ現在契約中のジョウチー、勝負の3年目に突入するオヌアクなど、多彩な面々が揃った感じだ。」

ロケッツのサマーリーグロスター
スターター(予想)
メルトン G 20歳 ドラフト46位
RJハンター G 24歳 FA
ハウス F 25歳 今季サンズでプレイ
ジョウチー F 22歳 保証なしの契約中
オヌアク C 21歳 保証付きの契約中
出番多い控え(予想)
ブラウン G 26歳 FA
デュバル G 19歳 ESPNランク53位のドラフト外
クラーク F 23歳 2ウェイ契約
エドワーズ F 22歳 ドラフト52位
ミラー F 25歳 元ナゲッツ
ハーテンスタイン C 20歳 昨年2巡目指名選手
その他
アデル F 21歳 ESPNランク77位のドラフト外
エバンス G 23歳 ドラフト外
グレイ G 24歳 ドラフト外
ウィルキンズ F 22歳 ドラフト外
ムーテ・ア・ビディアス F 23歳 今季Gリーグでプレイ

キャット「オヌアクとジョウチーに加え、ハンターやハウスなどの経験者もいるから、今年はそれなりに勝ち星を挙げられそうに思うんだけどどうだろうか。」

シンキ「経験者もいいんですが、やはり若手の登竜門であるサマーリーグは、勝敗を度外視してでも、活きのいい若手を使ってもらいたいですよ。」

キャット「メルトンは使ってくるだろう。エドワーズあたりが存在感を出してくれれば、ロケッツファンも喜ぶと思う。ドラフト外の掘り出し物を探すのも楽しみだ。」

シンキ「オヌアクはどうでしょう。契約中なのは彼だけなので、やってもらわないと困ります。」

キャット「だな。彼の身体能力は素晴らしいから、長い目で見ればモノになると思うんだけど、さすがに来季で3年目になるからね。これ以上待ってくれない可能性が大きいだろう。ここで存在感を出し、レギュラーシーズンでもローテに入れる選手になって欲しい。化けてもらいたい。」

シンキ「化けると言えば、ドラフト外からロケッツのサマーリーグに参加していたコビントンは、現在シクサーズ不動のスターターになってます。彼のような選手はいないですかね。」

キャット「コビントンは時間が掛かったが、やはりその素晴らしい身体能力を発揮してきたよね。今だったらアリーザよりも彼を欲しがるチームの方が間違いなく多いだろう。当時のロケッツは彼を育てる時間がなかった。結局のところ、若手を育てた方がチームの資産になるんだよな。」

シンキ「安定感はベテランに軍配が上がりますが、伸びしろは若手に勝てませんからね。ネッツのサマーリーグに参加する渡邊も頑張って欲しいですよ。」

キャット「全くだね。彼は世界で通用するワールドクラスの日本人選手だから、今まで参加した日本人選手よりも期待できると思う。見せ場以上のものを出して欲しいね。」

シンキ「分かりました。開幕が楽しみですね。それでは次回も宜しくお願いします。」

カペラと再契約出来るか?

シンキ「こんにちは。ポールとの再契約合意に成功したロケッツですが、次に重要なのは成長著しいカペラとの再契約合意ですよね。」

キャット「全くだ。もう市場に残っているFA選手の中で、一番の大物はカペラと言っていいだろう。何とか残留出来るように働きかけていると思うが、ESPNのレポートではこんなことが書いてあったよ。」

レポート
カペラは市場に残っている選手達の中で、ただ一人マックス契約を結べる可能性を持った選手。しかし残念ながら、現在それだけの契約を結べる枠を持ったチームはホークスとブルズしかおらず、両チームとも彼にオファーシートを差し出す雰囲気を見せていない。なので彼がロケッツから大型契約を勝ち取るための唯一の方法は、ロケッツから480万ドルのクオリファイオファーを受け入れ、来年無制限のFAになって再びトライすることであろう。
妥協点を提示するならば、5年1億2200万ドルで合意すること。これはマックス契約から毎年約450万ドル少ないだけである。これでロケッツはぜいたく税の支払いを毎年少なく抑えることが出来ると同時に、カペラ自身もクオリファイオファーの提示額と、来季に他のチームから4年のマックス契約を合わせた額以上の金額を獲得出来る。

キャット「こんな感じだね。ボクもこの意見に賛成だ。まだ伸びしろを見せているカペラをここで絶対に手放す訳には行かない。ここは妥協点を見つけて決着を付けてもらいたいね。」

シンキ「GMモーレーは策士ですから、何とか彼のサラリーを抑えて、チームを強くしていこうという気持ちは分かりますが、昨年の段階で契約延長していれば、こんなことにはならなかったんじゃないですかね?」

キャット「レブロンを狙っていた節もあり、サラリー枠を空けておきたかったんだろうが、ここ数年ロケッツは余程の選手でなければドラフトで獲った生え抜きの選手と再契約せずに、トレードで手放してきたか、使えずお払い箱にしてきたかのどちらかだったからね。」

2015年 新人デッカー、ハレル→両者とも2017年にトレードで放出
2014年 新人カペラ→現在制限付きFA、ニック・ジョンソン→1年でトレードへ
2013年 新人キャナーン→2年目のシーズン中にトレードへ
2012年 新人ラム→開幕前にトレードへ、ホワイト→1年で放出、Tジョーンズ→4年で放出、モティユナス→故障でトレード破談後、4年で結局放出
2011年 新人モリス→2年目のシーズン中にトレードへ、パーソンズ→3年目終了後にマブスのオファーシートにマッチせず放出
2010年 新人パターソン→3年目のシーズン中にトレードへ
2009年 新人バディンガー→3年目終了後にドラフト1巡目指名権と交換するトレードへ

キャット「パーソンズだけは再契約の可能性があったんだけど、マブスが提示した条件が厳しすぎてマッチを諦めた経緯がある。まあ今となっては彼を引き留めなかったことで、4年間ロケッツに多大な貢献をしてくれたアリーザを獲得出来たから良かったんだけどね。ちなみに今のパーソンズは不良債権になってるよ(苦笑)」

シンキ「話は変わりますが、現段階でのロスターをお願いします。」

PG ポール(再契約)、カーター・ウィリアムス(新加入)、メルトン(新人)
SG ハーデン、ゴードン、アーロン・ジャクソン(保証なし)
SF タッカー、グリーン(再契約)、エドワーズ(新人)
PF アンダーソン、ジョウチー(保証なし)
C ネネ、オヌアク
FA カペラ(制限付き)、バームーテ、ジョー、タリック、RJハンター、マーケル・ブラウン

キャット「新人2人(まだ未契約だが)を含む、保証付きの契約選手は現在11人。カペラと契約延長をして、530万ドルのミッドレベル契約で1人獲得すると13人になる。残り2人はジョーあたりと新人をもう一人入れるかもしれないね。まあアンダーソンの契約をどうにか出来れば、また違った感じになるだろうが、さすがに買い取ってくれるチームはないだろう。」

シンキ「バームーテとの再契約はありませんかね?」

キャット「カーター・ウィリアムスを獲得したことで、バームーテとの再契約はなくなったとボクは見てるんだ。カーター・ウィリアムスはオフェンスに難があるが、PGにしてはサイズがあり、そのディフェンス能力はリーグ平均を上回る選手。故障の多い選手だが、彼はまだ若いし(26歳)、新人王を獲得した頃の輝きを少しでも取り戻してくれれば、プレイオフでも使える選手になれると思う。実際2年前のロケッツ戦でやられた記憶があるし、それが今回の獲得に繋がった可能性もあるだろう。」

シンキ「ところでアリーザの後釜はどうしましょうか?」

キャット「ピストンズからFAになっているスイングマンのエニス三世に興味を示しているとのうわさもあるが、ミッドレベルの契約を活用して、何とかプレイオフでも使えそうな選手を取ってもらいたいよ。もちろんジャズから買い取った新人エドワーズにも密かに期待しているんだ。」

シンキ「分かりました。ウォリアーズは盤石な補強を果たし、レブロンが加わったレイカーズも台頭してきそうですから、ロケッツも負けてられませんよ。それでは今日はどうもありがとうございました。次回も宜しくお願いします。」

ポールと再契約など

シンキ「こんにちは。ドラフトが終了し、7月に入ってフリーエージェントになった選手との交渉が解禁となりましたね。」

キャット「解禁前にハーデンのシーズンMVPが発表されたな。今季は本当に頑張ったシーズンだったと思うが、本気で優勝出来ると思ったのに、あと1勝が出来なかったのは何とも心残りだよ。なので、来季へ向けてまずポールと再契約が出来たのは朗報だね。」

キャット「しかし残念ながらスターターのアリーザはサンズへ去った。制限付きFAのカペラはまだ決まっておらず、今のところポールとの再契約の他は、中途採用のグリーンと再契約を結び、今日決まったマイケル・カーター・ウィリアムスとの合意くらい。とりあえずESPN発表のFAランキングをチェックしてみようか。」

1 レブロン・ジェームス 33歳 キャブス
レイカーズと4年1億5330万ドルで合意(4年目はオプション)

2 ケビン・デュラント 29歳 ウォリアーズ
ウォリアーズと2年6150万ドルで再契約合意(2年目はオプション)

3 二コラ・ヨキッチ 23歳 ナゲッツ
ナゲッツと5年1億4800万ドルで再契約合意

4 クリス・ポール 33歳 ロケッツ
ロケッツと4年1億6000万ドルで再契約合意

5 ポール・ジョージ 28歳 サンダー
サンダーと4年1億3700万ドルで再契約合意(4年目はオプション)

6 タイリク・エバンス 28歳 グリズリーズ
ペイサーズと1年1200万ドルで合意

7 ダマーカス・カズンズ 27歳 ペリカンズ
ウォリアーズと1年530万ドルで合意(ミッドレベルでの契約)

8 クリント・カペラ 24歳 ロケッツ
今のところ未契約

9 ケンタビアス・カルドウェル-ポープ 25歳 レイカーズ
レイカーズと1年1200万ドルで再契約合意

10 ウィル・バートン 27歳 ナゲッツ
ナゲッツと4年5400万ドルで再契約合意(4年目はオプション)

11 マーカス・スマート 24歳 セルティックス
今のところ未契約

12 アーロン・ゴードン 22歳 マジック
マジックと4年8400万ドルで再契約合意

13 フレッド・バンブリート 24歳 ラプターズ
ラプターズと2年1800万ドルで再契約合意

14 カイル・アンダーソン 24歳 スパーズ
今のところ未契約

15 JJレディック 34歳 シクサーズ
シクサーズと1年契約で再契約合意

16 エルフリッド・ペイトン 24歳 サンズ
ペリカンズと1年契約に合意

17 アイザイア・トーマス 29歳 レイカーズ
今のところ未契約

18 トレバー・アリーザ 33歳 ロケッツ
サンズと1年1500万ドルで合意

19 ザック・ラビーン 23歳 ブルズ
今のところ未契約

20 ヨギ・フェレル 25歳 マブス
今のところ未契約

21 デアンドレ・ジョーダン 29歳 クリッパーズ
マブスと1年2400万ドルで合意

22 エネス・カンター 26歳 ニックス
ニックスとの1年1860万ドルのオプションを行使して残留

23 ロドニー・フッド 25歳 キャブス
今のところ未契約

24 ユスフ・ノーキッチ 23歳 ブレイザーズ
今のところ未契約

25 モントレル・ハレル 24歳 クリッパーズ
今のところ未契約

26 シャバズ・ネピア 26歳 ブレイザーズ
今のところ未契約

27 ウェイン・エリントン 30歳 ヒート
今のところ未契約

28 ジャバリ・パーカー 23歳 バックス
今のところ未契約

29 ジョー・ハリス 26歳 ネッツ
ネッツと2年1600万ドルで再契約合意

30 エイブリー・ブラッドレー 27歳 クリッパーズ
クリッパーズと2年2500万ドルで再契約合意

その他
マクダーモットがペイサーズと3年2200万ドルで合意
イリャソバがバックスと3年2100万ドルで合意
ルディー・ゲイがスパーズと1年1000万ドルで再契約合意
ジェラミ・グラントがサンダーと3年2700万ドルで再契約合意
エド・デイビスがネッツと1年440万ドルで合意
カシピがグリズリーズとの1年契約に合意(金額未定)
デリック・ローズが1年の再契約に合意(金額未定)
ベリネリが古巣スパーズと2年1200万ドルで合意
ベインズがセルティックスと2年1100万ドルで再契約合意
ジェラルド・グリーンがロケッツとベテランミニマムの240万ドルで再契約合意
コーネットがニックスと1年の再契約に合意
メジリがマブスと1年ミニマムで再契約合意
ロビンソン三世がピストンズと2年800万ドルで合意
ヘゾンニャがニックスと1年650万ドルで合意
スティーブンソンがレイカーズと1年450万ドルで合意
ジャベール・マギーがレイカーズと1年240万ドルで合意
ノエルがサンダーと2年契約に合意(金額未定)
フェイバーズがジャズと2年3600万ドルで再契約合意
トリバーがウルブズと1年500万ドルで合意
カルデロンがピストンズと1年240万ドルで合意
マイク・スコットがクリッパーズと1年契約に合意(金額未定)
ロンドがレイカーズと1年契約に合意(金額未定)
ランドルがペリカンズと2年1800万ドルで合意
セス・カリーがブレイザーズと2年契約に合意
アイザイア・ヒックスがニックスと2ウェイ契約を結ぶ
マイケル・カーター-ウィリアムスがロケッツと1年ミニマムの175万ドルで合意
ネトがジャズと2年契約延長に合意
エクサムがジャズと3年3300万ドルで契約延長合意
フェルトンがサンダーと1年240万ドルで再契約合意
ルーニーがウォリアーズと1年ミニマムで再契約合意
ナゲッツがウィルソン・チャンドラーを2巡目指名権2つを付けてシクサーズへ放出
ブッカーがサンズと週末にも5年1億5800万ドルでのマックス契約の締結へ
元ロケッツのハワードがトレードされたネッツとの契約買取完了しFAへ

シンキ「ありがとうございます。FA解禁から4日目になりますが、大物どころのほとんどは来季の所属が決まった感じですね。カペラの決定が気になりますが、レブロンはレイカーズへ行き、カズンズがなんとウォリアーズですか。これについてはいかがですが?」

キャット「レブロンに関しては、ハーデンとの相性を考えると、個人的には最初から乗り気じゃなかったから問題ないんだけど、カズンズがウォリアーズへ行ったのには苦笑してしまったね。彼に万全な状態でプレイされたら、どのチームも対抗するのは非常に困難になるよ。打倒ウォリアーズを目指すGMモーレーも頭を抱えているんじゃないかな。」

シンキ「ですよね。ロケッツはアリーザが抜けて戦力ダウンしてますし、ますますウォリアーズとの差が開きそうで心配ですよ。」

キャット「アリーザに関しては、再契約は難しいと思っていたから、チームを去ったことに驚きはない。彼の献身的な働きがなければ、ここまでロケッツが良くなることはなかったと思うので、本当に彼には感謝しているし、サンズに行ってもチームを躍進させるように頑張って欲しいよね。ロケッツとしてはアリーザに替わる後釜を見つけなくてはいけないんだけど、FAの選手の中で見つけるのはもう難しいから、トレードを活用するか、若手の成長に期待するしかない状況だよ。まさか不良債権のアンダーソンをスターターに戻すことはないと思うが、何とかウォリアーズに食らいついて行くために補強をしないといけないね。」

シンキ「正直カズンズ加入で優勝への気持ちが折れてるロケッツファンもおらっしゃると思いますが、諦めたらそこで試合終了ですからね(笑)」

キャット「せっかくポールとの再契約が成功したのに、このまま補強が進まず、みすみすとウォリアーズの後塵を拝すことは、MVPを取ったハーデンに対しても失礼に当たる。もちろん若手の成長も必要だろうが、ロケッツファンに希望を与える補強をGMモーレーにはお願いしたいね。」

シンキ「分かりました。このままではオフの負け組決定ですからね。しっかりとGMモーレーには働いてもらいましょう。ところでサマーリーグはいつから始まりますか?」

キャット「ロケッツのサマーリーグの日程はこうなってる。」

日本時間
7日(土) ペイサーズ戦 4:00
9日(月) ウォリアーズ戦 8:30
10日(火) クリッパーズ戦 12:30

キャット「4戦目以降はトーナメント方式になる。1回戦で負けても、もう1回あるから、最低5ゲームは観戦できるよ。早くロケッツ戦が観たいよね。」

シンキ「ですね。では最後に何かありますか? サッカー日本代表はベスト16止まりでしたが、よく頑張っていました。」

キャット「だね。ゴタゴタ続きがありながらベスト16は評価できると思うが、個人的にはベスト8以上に行って欲しかったからね。もう彼らは次のステージに進まないといけない段階に来ているんじゃないかな。同時期に行われていたバスケ日本代表の方は、八村とファジーカス効果でオーストラリアとタイペイ戦に連勝。2次リーグ進出を決めてくれたね。バスケの方はとにかく勝ち癖を付けるところから始めていかないといけないから(苦笑)、よくやってくれたって感じだよ!」

シンキ「やっぱり個人の能力があると違いますかね。特にバスケは5人しかコートに立てないので尚更ですよ。それでは今日はどうもお疲れ様でした。次回も宜しくお願いします。」

46位でメルトンを指名

シンキ「こんにちは。本日はドラフト開催日でしたね。ロケッツは1巡目指名権がなく、2巡目46位の指名権のみ持っておりましたが、誰を指名しましたか?」

キャット「ロケッツは46位の指名権を使ってデアンソニー・メルトンの交渉権を獲得し、またジャズに金銭を払って52位で指名されたビンス・エドワーズの交渉権も獲得したね。」

シンキ「メルトンは先日の40人ほどの中に入っていませんね。もしかして掘り出し物ですか?」

キャット「彼は46位での獲得は無理だろうと思っていたので載せていなかった選手。スカウティングの評価よりも20位以上落ちてるね。ここまで落ちてるのは彼しかいない(苦笑) おそらくオフコートの問題があって今季プレイしていないのを嫌われたのだろうが、ESPN分析チームは彼を過小評価された選手と見ていて、オールスタークラスの選手になれる可能性を10%と予測。1位で指名されたエイトンが12%だから、素材としては46位で獲れたのは奇跡に近いかもしれない。」

シンキ「メルトンの選手紹介をお願いします。」

キャット「6-3のコンボガード。ウイングスパンがあり、サイズ以上に大きく見える選手。両ガードポジションを守れる多彩なディフェンダーで、特にパスレーンでのプレッシャーは素晴らしい。ガードとしてはリバウンドにも強い。フィジカルコンタクトを恐れない選手。プレイメイカーとしてのコートビジョンもある。ピックアンドロールでのピックとローラーにも対応できる選手。弱点はボールを所持している時。ドリブルで左手をあまり使わない。ショットも正確さを欠ける。自らオフェンスをクリエイトする能力が落ちる。ビックマンのいるペイント内ではフィニッシュに苦戦。こんな感じだね。とりあえずサマーリーグでどれだけやれるのか確認したいよ。」

シンキ「ありがとうございます。GMモーレーのことですから、46位まで残った選手の中で一番素質の高い選手を指名したのかもしれません。それから52位でジャズから獲得したエドワーズについてもお願いします。」

キャット「彼はパデュー大学で4年間プレイしたコンボフォワード。大学ではPFでのプレイが多かったが、NBAレベルでもSFでプレイ出来るだけの機動力を持っている。スポットアップでのスリーを決められ、パス、ドライブからの加点も可能。良いディフェンダーになれる素質を持っている選手。弱点としては不安定なところと、少しいい加減にプレイしてしまうこと。まあこちらもサマーリーグで確認だな。」

シンキ「せっかく獲得した選手達ですので、少しでもチームの力になれるように頑張ってもらいたいですよね。最後に何かありますか?」

キャット「日本人期待の渡邊だが、ドラフトでの指名はなかった。でもドラフト前のワークアウトに結構なチームからお呼びがあったようだし、おそらくサマーリーグに出場してくると思うんだ。ここで見せ場があれば、トレーニングキャンプにも招待されるだろうし、もしかすると2ウェイ契約を結べるかもしれない。まだ若いとはいえ、見限られると全くスカウトも寄り付かなくなるのがNBA。ここ2年が勝負だと思って前進を続けて欲しい。」

シンキ「ですね。来月にはフリーエージェント選手との交渉解禁、サマーリーグ開幕など、オフはまだまだ先と言った感じでしょうか。それでは今日はどうもお疲れ様でした。」

'18 ドラフト考察 その1

シンキ「こんにちは。今季はウォリアーズ連覇で終了したNBAですが、ロケッツはレギュラーシーズン65勝しながら、プレイオフではあと一歩のところでウォリアーズとのシリーズに敗退し、悔しいシーズンとなりましたね。来季のためには、まずドラフトでの補強と言ったところでしょうか。」

キャット「1巡目指名権を手放しているとはいえ、2巡目でも昨年のブルックスのようにインパクトを残せる選手が取れるのも事実だからね。掘り出し物を見つけたいよ。」

シンキ「残念ながらブルックスの放出は大失敗でした。」

キャット「彼のスタッツを見るたびに悔しさがにじみ出てくる。最終戦なんて36点も取ってるし、彼はまだまだ伸びるでしょ。GMモーレーは責任を取って、絶対に今年のドラフトではヘマしないでもらいたいよ。」

シンキ「しかもハーテンスタインとは未契約ですもんね。まあそれはいいとして今年はどんな選手が取れそうですかね?」

キャット「とりあえずロケッツが46位で指名出来そうな選手を40人ほどピックしてみた。」

エリー・オコボ PG 6-3
アーロン・ホリデー PG 6-1
ミッチェル・ロビンソン C 6-11
ドンテ・ディビンチェンゾ PG 6-5
グレイソン・アレン SG 6-4
ブルース・ブラウン SG 6-3
ケイタ・ベイツ-ジョップ PF 6-7
ジェイコブ・エバンス SG/SF 6-7
カイリー・トーマス SG 6-3
メルビン・フレイザー SF 6-6
チャンドラー・ハッチソン SG/SF 6-7
ジェボン・カーター PG 6-2
ジャレン・ブランソン PG 6-2
モーリツ・ワグナー C 6-11
ハミドウ・ディアロ SG 6-5
アンファニー・シモンズ SG 6-4
ゲイリー・トレントJR SG 6-5
シェイク・ミルトン PG/SG 6-6
ジャスティン・ジャクソン SF/PF 6-7
ロディオン・クルックス SF/PF 6-10
オマリ・スペルマン PF 6-9
デボンテ・グラハム PG 6-2
チメジー・メトゥ PF/C 6-10
ケビン・ヘーベイ SF 6-7
マリック・ニューマン PG/SG 6-4
ラウル・アルキンズ SG 6-5
ランドリー・シャメット PG 6-4
イシュフ・サノン PG/SG 6-4
デボン・ホール SG 6-5
レイ・スパルディング PF 6-10
トレボン・デュバル PG 6-3
トニー・カー PG 6-3
アイザック・ボンガ SF 6-9
ジャレッド・バンダービルト SF 6-8
ゲイリー・クラーク PF 6-7
コスタス・アデトクンボ SF 6-10
スビアトスラフ・ミクハイリク SG 6-8
DJ・ホッグ SF/PF 6-9
アリジー・ジョンソン PF 6-9
アロンゾ・テリアー SG 6-5
ケンリッチ・マッコイ C 6-11
ビンス・エドワーズ SF/PF 6-8

シンキ「とりあえずこの中からロケッツに指名される選手が出てくる感じでしょうか。でもこれだけだと誰が掘り出し物なのか全くわかりません。」

キャット「だよね(苦笑) 上から順に評価が下がる感じに列記したんだが、オコボやホリデー、アレンあたりは、評価が落ちてくれば取れる感じの選手。まあそれでも46位まで残っているとは思えないんだが、一応名前は載せておいた次第だ。」

キャット「ESPN専門家の評価では、ロケッツが取れそうな掘り出し物はカーター、アデトクンポ、バンダービルトあたりだろう。カーターはちょっと厳しいかもしれないが、他の2人なら獲れる可能性はあると思う。」

シンキ「アデトクンポはバックスのアデトクンポの弟ですかね。」

キャット「一応現段階では指名されるかギリギリのラインなんだけど、兄同様に伸びしろを買われて2巡目中盤あたりで指名される可能性もあるね。」

シンキ「ズバリ、ロケッツは誰を指名しますかね?」

キャット「46位なんで予想は困難だな。ただここ最近は将来性を買った指名をしてるから、さすがに今回は年齢が高くても、即戦力として期待できそうな選手を指名してくると思ってる。昨年21歳5か月だったブルックスを指名後に放出した苦い経験を活かしてもらいたいね。」

シンキ「3人ほどでいいので、予想の方をお願いします。」

キャット「オーケー。ポジションはおそらくスイングマンタイプと予想してる。まず一人目はシェイク・ミルトン。彼はPGとはいえサイズがあるので、SG兼用でもプレイ可能な選手。二人目はジャスティン・ジャクソン。肩のケガで今季半分以上を欠場したが、素質はあるので指名の価値はあると思う。三人目はケビン・ヘーベイ。スリー&Dの選手としてロケッツのレーダーに掛かっている可能性はあるだろう。」

シンキ「ちなみにジョージワシントン大を卒業した渡邊に関してはどうなってますかね?」

キャット「いろいろワークアウトを受けているみたいだね。その影響があったのか、ずっと圏外だったESPNドラフトランキングが93位まで上がってるよ。昨年のドラフトでは、80位から100位までの選手が2人指名され、一昨年のドラフトでも1人、3年前では4人も指名されている。もちろん指名されるされないに関係なく、上のレベルでも通用することを、まずはサマーリーグからアピールして欲しい。指名はされなかったとはいえ、同じアジア系の元ロケッツのリンだって89位から成り上がったんだ。頑張ってもらいたい。」

シンキ「ドラフト外でも掘り出し物はいますから、渡邊にもその期待はありますね。」

キャット「ジャズのオニールは3年前のドラフトで指名されなかったが、ユーロで鍛えて成長し、今季ルーキーながらプレイオフでもバリバリやってたからな。指名されなくても伸びしろを見せれば必ずスカウトは見てるから、いつでもお呼びが掛かるだろう。」

シンキ「ありがとうございます。最後に何かありますか?」

キャット「今日は日韓親善バスケがあるので楽しみなんだ。八村と帰化したファジーカスが加入したし、これでアジアならそれなりの戦いが出来るだろう。ちなみに今月下旬に行われるオーストラリア戦には、デラベドーバが出場予定のようだ。もうロスターに入ってるから日本に来るんじゃないかな。」

シンキ「今季のNBAは終了しましたが、ドラフト、FAでの選手獲得、サマーリーグなど、まだまだ話題は尽きませんね。では次回も宜しくお願いします。」

シリーズ敗退から半月経過

シンキ「こんにちは。西地区決勝で王者ウォリアーズ相手に3勝2敗と追い詰めたロケッツでしたが、ポールの離脱もあってゲーム6と7を落とし、惜しくもシリーズ敗退となってしまいましたね。あれから早くも半月経過し、ファイナルではあっさりウォリアーズがキャブスとレブロンを一蹴して連覇を達成してます。」

キャット「ファイナルは結局スイープだったね。キャブスが勝てるはずだったゲーム1を落とした段階で、スイープもあるんじゃないかと思ったけど、そうなってしまって苦笑するしかないな。」

シンキ「まあゲーム1を取れても、キャブスに勝ち目はなかったと思いますよ。」

キャット「だろうね。チーム力がワンランク違うよ。いくらレブロンが孤軍奮闘しても、ウォリアーズの数の力にはどうしようもない。ゲーム1で醜態をさらしたキャブスのスターターJRなんか、ウォリアーズだったら出番ないんじゃないかな。」

シンキ「レブロンはゲーム1で自己コントロールが出来ず、ホワイトボードに八つ当たりして右手を骨折していたようですね。これについては。」

キャット「まあボクも自己コントロールできないことあるからね(苦笑) 自分ではどうしようもできないんで頭に血が上っちゃったと思う。もうキャブスを優勝へ導いてるし、オフに移籍するにはちょうどいいんじゃないかなと思うよ。」

シンキ「そのレブロンですが、ロケッツ入りも噂されておりますが、実際のところどうなんでしょうか?」

キャット「仮にレブロンがロケッツに来ると、やはりハーデンではなく、レブロンのチームになっちゃうと思うんだよね。そうなるとハーデンがいじけてうまくいかなくなる可能性もあると思ってる。ハーデンだって曲がりなりにも毎年MVP候補に上がる選手だし、おそらく今季はMVPを取るでしょ。彼がカリーみたいにエゴを出さず、チームプレイに徹してくれれば問題ないんだろうが、ボールを必要とする選手だし難しいんじゃないかな。」

シンキ「今のチームでケミストリーを鍛える方がいいという判断だと思いますが、ポールやカペラ、そしてアリーザと再契約しても、ウォリアーズに対抗するには、もっとチーム力を上げないと厳しいかもしれません。」

キャット「現状ではウォリアーズのチーム力に対抗するには、もう一人オールスタークラスの選手は欲しいよね。出来れば伸びしろのある若手が欲しいところなんだけど、現実的じゃないと思うから、やはりベテランに頼るしかなさそうだな。おそらくポール・ジョージはターゲットの一人だと思うが、サラリー枠の問題もあるし、取れるかどうかは全く分からない。」

シンキ「今季65勝したロケッツでしたが、連覇したウォリアーズがいる限り、オフの補強もホント大事になってきますよね。」

キャット「だな。ハーデンと心中するなら、レブロンよりジョージがいいだろう。ジョージがダメでもプレイオフでしっかり使える選手を獲得したいよね。そういう意味では昨季タッカーを取れたのは結果的に大正解だったと思う。」

シンキ「一昨年取ったアンダーソンはプレイオフで完全に干されてしまい、もうトレード要員なのは間違いないところでしょうか?」

キャット「あと2年の高額契約が残っているから、何か付加価値でも付けないと、どう考えても引き取り手がないように思う。不良債権だったリンだって残り1年の契約を引き取ってもらうために、翌年のドラフト1巡目指名権を手放したくらいだから、彼の場合は2つくらい上げないと引き取ってもらえないよ。ホント頭が痛いところだ。マクヘイルを招聘した時も同じこと言っていたと思うが、最初からこうなると想像が付かなかったのかね。GMモーレーは責任を持って処理してもらいたいよ。」

シンキ「それはさておき、来週にはドラフトが開催されます。昨年ポールを獲得した時に、今年の1巡目指名権を手放してるロケッツは、2巡目46位の指名権しか持ってませんね。これについては。」

キャット「補強を繰り返してきたから、どうしても将来の資産であるドラフト1巡目指名権に手を付けざるを得ない状況が続いている。それでも2巡目の選手が当たっていればまだ救いはあるんだけど、昨年2巡目で指名したハーテンスタインとは契約せず、同2巡目で指名したブルックスはグリズリーズへ手放す失態。そして一昨年2巡目で指名したオヌアクとジョウチーは現状戦力外だから嫌になっちゃう。3年前指名したデッカーとハレルはトレード要員で移籍してるから、4年前に指名したカペラ以外、ほとんど使い物になる若手がいない状況は実に痛いところだよ。だから今年の46位で指名する選手は最低資産になる選手を獲得してもらいたいと思っている。」

シンキ「手放した1巡目指名権では誰を指名されたんでしたっけ?」

キャット「エルナンゴメスとクーズマだ。リンを引き取ってもらった時手放した指名権ではナンスJRを指名されてる。彼らがいれば少なくとも資産にはなってるからね。もったいないと言えばもったいなかった。」

シンキ「では真剣に46位で資産になる選手を当てないといけません。」

キャット「だな。どこまで当たるか分からんが、検討はしてみたいと思う。」

シンキ「分かりました。では期間が短いですが宜しくお願いします。」

キャット「詳しい紹介は無理だが、簡単なプロフィールと各専門家の見解を紹介していくつもりだ。」

シンキ「ありがとうございます。オフの補強はまずドラフトですね。今日はどうもお疲れ様でした。」