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'15 プレイオフ

第5戦で終了し、オフシーズン突入

シンキ「こんにちは。ロケッツはウォリアーズとのシリーズ第5戦に敗れ、ファイナル進出は叶いませんでしたね。」

キャット「奇跡の4連勝はならなかったな。まあ順当と言えば順当なんだけど、ロケッツファンとして密かに期待してたから、ボクもガックリ来ちゃったよ(苦笑)」

シンキ「第5戦の回顧をお願いしたいところではありますが...」

キャット「もういいでしょう。今更って感じするし、どうせならオフの話をしたいな。ということで早速専門家の意見を聞いてきたんだ。」

シンキ「お、いいですね。それでは宜しくお願いします。」

今季の成績 56-26
オフェンスのレイティング 104.2(リーグ12位)
ディフェンスのレイティング 100.5(リーグ6位)

来季の契約下
          サラリー  RPM WARP
ハーデン 1576万ドル 8.3 20.2
アリーザ 819万ドル 1.1 5.2
ハワード 2235万ドル 0.9 3.1
Tジョーンズ 248万ドル 0.1 2.6
モティユナス 228万ドル 0.3 1.0
カペラ 124万ドル -1.8 0.0
ドーシー 101万ドル -0.6 -0.3
ニック・ジョンソン 84万ドル -4.0 -0.9

その他の選手
ジョシュ・スミス 制限なしFA -1.6 3.9
プリジオーニ 一部保証 -0.9 2.5
ビバリー 制限付きFA -1.2 1.9
テリー 制限なしFA 0.1 1.9
ブリューワー プレイヤーオプション -1.0 1.6
KJマクダニエル 制限付きFA -4.2 -0.3
パパニコロウ チームオプション -3.0 -0.6

ドラフト指名権
ペリカンズの1巡目指名権(18位)
ニックスの2巡目指名権(32位)

予想されるサラリーの空き
マキシマム:940万ドル

契約下の選手達
ロケッツは5人のスターターの内、4人が契約下の選手。ルーキーから3年間、格安サラリーでプレイしていたハーデンには、残り3年で5000万ドルを支払うことになっているが、よりサラリーキャップに影響を及ぼしているのはハワードのほう。今季は41ゲームしか出場せず、出場してもケガの影響なのか、サラリーに見合う働きが出来ていなかった。しかしプレイオフに入ると、36分換算で18.4得点、14.1リバウンド、3.2ブロックのすばらしい働きをしている。ロケッツとしては、30歳近くなって故障の不安が依然として残るが、ハワードがフルシーズンこの調子でプレイしてくれることを希望しているだろう。

2人に次ぐ重要な働きをしているアリーザは、ウィザーズ時代の昨季に出したスリー確率40.7%から、今季は35.0%に落ちていたが、ディフェンスではロケッツのキープレイヤーであり、チームのディフェンス効率向上に貢献していた。

若手の2人、Tジョーンズとディーモーことモティユナスの存在は、フロントコートに厚みを持たせた。ケガで長く休んでいたとはいえ、Tジョーンズは36分換算で15.6得点、8.9リバウンドの働きを、ディーモーは3年目の躍進を遂げ、故障で離脱する前に62ゲーム先発していた。

ルーキーのカペラとニックはローテション選手ではなかったが、カペラはDリーグで効率のいいプレイをしていた。シーズン終盤からプレイオフに入り、ピックアンドロールからのフィニッシュ、ゴール下の番人ぶりを発揮して、そのポテンシャルに脚光を浴びている。

FA選手達
故障の影響で56ゲームの出場に終わり、手首の手術でポストシーズンを棒に振ったPGのビバリーは制限付きのFAになる。ゲームでの彼はあまり効率的なプレイが出来なかった。オフェンスでは2ポイントショットの確率が42.6%に終わり、彼の特徴的な闘争心溢れるディフェンスも見せられなかった。このことにより彼の市場価値は下がる可能性がある。

ロケッツのリザーブ選手には完全FAのベテランが何人かいる。そのうちの一人であるテリーは、ロケッツで再び脚光を浴びる前まで、もうNBAレベルでは厳しいと思われていた選手だが、未だ彼はコンボガードとして、ベンチからチームを助けることが出来る。もう一人はプレイヤーオプションのブリューワー。彼はアップテンポなスタイルが印象的で、その評価を水増しさせた。

プレイオフでその価値を高め、見事立ち直ったジョシュ・スミス。彼はオフに制限なしのFAになる。彼は優勝を目指すようなチームで、自分の役割をこなすことが出来る選手。彼のシューティングは問題有りだが、アンダーサイズながらブロックがうまく、プレイメイカーとしてのスキルも持っている。

もっとも必要なこと:第2のプレイメイカー
1ゲームあたりチームハイの7.0アシストを記録したハーデンが、ロケッツのPGとして効率的にプレイし、チームを支えていたが、まれなケースではあるけれど、相手がハーデンを1対1で守り切れた時、気がかりなことにロケッツのオフェンスはワンパターンになっていた。シーズン途中でジョシュが加入し、マブスとのシリーズで爆発させた彼とハワードのピックアンドロールは、ロケッツオフェンスの重要なファクターだった。しかしビバリー、テリー、プリジオーニは実際のところプレイメイカーとしてのPGではない。ボールを必要とする選手は、ハーデンとの相性を考えると微妙かもしれないが、それでもロケッツはいざというときにチームメイトを活かせる選手が必要であろう。

最大の問題:GMモーレーは何から手を付けるべきか?
レギュラーシーズンで56勝し、プレイオフでカンファレンスファイナルまで進んだチームのほとんどは、普通喜んで自チームのFA選手達と再契約するだろうが、大胆な動きを特別好んでいるGMの存在から、ロケッツはそのようなチームでありそうに見えない。ロケッツはウォリアーズとの敗戦から、カンファレンスタイトルを勝ち取るために、まだレベルアップしなければならないという気持ちが強くなった。モーレーGMは柔軟にロケッツのロスターを入れ替えるだろう。ロケッツは900万ドル以上のキャップの空きを自由に使うことが出来る。他チームより自由に使えるお金は少ないが、ラマーカス・オルドリッジやケビン・ラヴといったトップFA選手達を狙うと思われる。これら2人は、昨オフにロケッツが狙ったボッシュと、同じような役割をこなすことが出来る選手達である。彼らを獲得するにはサイン&トレードでの取引か、今いる選手を放出してキャップの空きを拡げるかになるが、もしマックスサラリーを支払う選手と契約するなら、ロケッツはアリーザ、Tジョーンズもしくはディーモー、プリジオーニ、そして再契約した自チームのFA選手1~2人を諦めなければならないだろう。だがロケッツがオルドリッジもしくはラヴを獲得出来れば、今季のチームより魅力的なチームになれると思われる。

現実的な選択
マクヘイルにドラフトされ、昨季までウルブズでプレイしていたラヴ。彼が再びマクヘイルと合流すると、ロケッツには新たなオフェンスのオプションが与えられるだろう。サイン&トレードを決断した後に、ビバリーと3年1500万ドルで再契約を、またブリューワーにも戻ってもらい、今年の18位指名権を使ってマレー州立大のPGキャメロン・ペインを指名する。ジョシュはノン・バード例外条項を使ってディスカウントでの1年契約を、またKJマクダニエルをミッドレベル例外条項を使って再契約し、SFポジションをブリューワーと競わせる

キャット「ケビン・ペルトンという専門家の記事だ。WARPはWins Above Replecement Playerの略。選手の評価を数値化したと考えてくれ。ちなみにRPMはReal Plus Minus。これは読んで字のごとくで、たとえばハーデンなら彼がゲームに出てるとき、今季のロケッツは8.3点相手よりも多く得点をしているという意味だ。」

シンキ「数字だけ見ても、ハーデンが抜けてますよね。」

ロケッツ「今のロケッツはハーデンのワンマンチームと見ていいよ。まあハワードもプレイオフ頑張っていたけど、いかんせんきまぐれだからな(苦笑)」

シンキ「そのハワードですが、テクニカルファール過多により、来季初戦の出場停止が決まったみたいですよね。」

キャット「苦笑 情けないよ。もっと自覚を持ってプレイして欲しいんだけどね。」

シンキ「いろいろあると思いますが、これからオフの話題をお願いしますね。」

キャット「とりあえずファイナルは全試合チェックするつもりだから、そちらもいろいろお話したいよ。」

シンキ「はい、お願いします。最後にファイナルはウォリアーズとキャブスのどちらに軍配が上がると思いますか?」

キャット「トンプソンのケガ次第かな。彼が万全な態勢でファイナルに出てくれば、ウォリアーズが勝つよ。もしそうでなければシリーズはもつれるんじゃないかな。彼はそれくらいのファクターだからね。」

シンキ「分かりました。それではファイナル、オフの話題など、今後とも宜しくお願いします。」

第5戦のボックススコアー

'15プレイオフ 西地区ファイナル ゲーム4 対ウォリアーズ(ホーム)

シンキ「こんにちは。3連敗で迎えたウォリアーズとのシリーズですが、奇跡の4連勝へまずこの第4戦を勝ちたいですよね。」

キャット「今までどのチームも達成していない記録への挑戦かー。極めて難しいと思うけど、せめてこの第4戦は取りたいよね。」

シンキ「それでは第4戦の回顧をお願いします。」

キャット「先発は今までと同様。ゲーム開始から12-0のランに成功するなど、序盤はロケッツがペースを握って、開始5分ほどで19-3のリードを奪った。今日はシュートタッチがかなり良くて、外からのシュートを決めまくっていたよ。ウォリアーズはカリーの連続加点で追い上げを開始するが、ロケッツのオフェンスは全く衰えず、第1Qは23点のリードを奪う、意外なスタートを切ったんだ(45-22)」

シンキ「シュートが決まりまくっていましたよね。」

キャット「今までの不調がウソのように決まっていたな。後がない状況で、むしろ力が抜けたのかな。」

キャット「第2Qに入って一段落したロケッツ。ミスも出て速攻から加点されるなど、リードは18点に縮まる(47-29) しかし追い上げたいウォリアーズにアクシデントが発生。速攻からアリーザのフィニッシュを止めに入ったカリーが、アリーザの上から1回転して落ちて頭を強打してしまう。しばらく立ち上がれなかったことから、脳しんとうが疑われ、カリーはロッカールームへ下がったんだ。」

シンキ「ヒヤッとするシーンでしたよね。」

キャット「まあな。不可抗力でのプレイだから仕方ないと思うけどね。カリーがゲームに戻ってくるかは、その後の診断次第となったよ。」

キャット「それでもウォリアーズは、今までおとなしかったトンプソンがカリーの分までとばかりに3本のスリーを決めるなど、結局このQはウォリアーズ優勢で終わったんだ。前半が終了して10点差まで追い上げられてしまったよ(69-59)」

シンキ「一時25点差あったのに、あっという間に10点まで行ってしまいましたが、大丈夫ですかね?」

キャット「まあそれでも前半リード出来たのは良かったと思う。このペースなら何とか勝ってもいいんじゃないかな。」

シンキ「それでは後半戦もお願いします。」

キャット「カリーのいないウォリアーズはリビングストンからスタート。両チームとも流れに乗れない展開が続いたんだ。その中で起きたのがハワードのボガットへのひじ打ちだったんだ。」

シンキ「フレイグラントファール1を取られましたよね。故意のひじ打ちは明らかだったので、当然退場かと思ってましたが救われましたね。」

キャット「その前にオフィシャルはボガットのファールを取ってないんだよ。だから普通なら退場のシーンなんだが、バランスを取るために退場させなかったんじゃないかな。まあそれにしてもハワードはダメだよなー。オフにカウンセリング受けさせて欲しいよ。」

キャット「そうこうしている間にカリーがコートへ復帰。早速放ったシュートがエアボールだった。まだ影響があるのかもしれないね。」

シンキ「ロケッツファンも心配してるんじゃないですかー」

キャット「まあね。カリーが出ないファイナルじゃ面白くないでしょ(苦笑) まあそれはいいとして、ゲームの方はほぼ互角の展開で、第3Q終了してロケッツが前半のリードをキープしたんだ(99-84)」

シンキ「今日は大丈夫そうですかね?」

キャット「ウォリアーズは一気に来るからな。まだまだ予断を許さないよ。」

キャット「第4Qに入って、その不安がよぎるかのように、ウォリアーズが3本のスリーを決めて、点差を一気に7点まで追い上げたんだよ。ロケッツは堪らずタイムアウトを要求したんだ(102-95)」

シンキ「ホント怖いですよね。ここは何とか耐えないといけません。」

キャット「もちろんだ。その後もカリーのスリーを決められてしまうが、ロケッツはハーデンが第3戦と違って絶好調。決め手が必要な時間帯で、彼が着々と加点に成功し、残り6分半でリードは再び二桁に戻ったんだ(111-98)」

シンキ「やはりハーデンは頼りになりますね。」

キャット「全くだよ。タイムアウト後にウォリアーズは、ジョシュへのハック作戦を実施。彼は12本中3本しか決められなかったが、ロケッツもしっかりディフェンスを踏ん張って、結局ロケッツが一矢報いて、このシリーズ初勝利を上げたんだ。最終スコアーは128-115」

シンキ「やりましたね。ロケッツ初勝利です。終盤はしっかりとフィニッシュしたかったんですが、ジョシュのフリースローは仕方ありませんかね。」

キャット「ウォリアーズはハワードではなく、ジョシュの方を狙ったよね(苦笑) スリーはあれだけ入るんだから、フリースローの方も何とかして欲しいよな。」

シンキ「まあとりあえずこの勝利で奇跡の4連勝の可能性は残りましたよね。」

キャット「個人的には次で決まっちゃうんじゃないかと思っているが、可能性がある限りは頑張って欲しいと思ってるよ。頑張れロケッツだ。」

シンキ「次の第5戦はあさってになります。ロケッツ勝利へ期待したいですね。それでは今日もありがとうございました。」

第4戦のボックススコアー

'15プレイオフ 西地区ファイナル ゲーム3 対ウォリアーズ(ホーム)

シンキ「こんにちは。毎日お疲れ様です。ウォリアーズとのカンファレンスファイナルですが、アウェイ2戦を落としてますから、ロケッツはもう今日から始まるホーム2戦は落とせませんよね。」

キャット「当たり前だよ。ここで1つでも落とすようだと、かなりどころか相当厳しくなるぞ。」

シンキ「アウェイ2戦の内容は悪くなかったので、今日の第3戦は期待したいですよね。それでは回顧の方をお願いします。」

キャット「先発はここ2戦と同様だった。まずロケッツはハワードがペイント内からフィニッシュし先制。ハーデンのマークには最初バーンズが担当していたよ。」

シンキ「ウォリアーズはここ2戦、ハーデンを止められなかったですからね。工夫してきましたか。」

キャット「序盤は互角の展開。ハワードがテリーからのパスを豪快にダンクを決めて、開始4分経過して9-9のイーブンだった。しかしハワードからオフェンシブチャージを奪ったボガットが、ペイント内で効果的に連続加点。ロケッツは堪らずタイムアウトを取ったよ(9-13)」

シンキ「序盤から劣勢にはなりたくないですよね。」

キャット「タイムアウト後に修正したいロケッツだったが、ウォリアーズのオフェンスに翻弄されて流れを掴めず8点のビハインドになってしまう(12-20) 序盤から劣勢に立たされたくないロケッツは、外よりもペイント内から加点を狙っていたが、ウォリアーズのディフェンスに阻まれて思うように追い上げられない。カリーがベンチへ下がってから、ウォリアーズのオフェンスが一段落したが、オフェンシブリバウンドを取られるなど、このQは終始ウォリアーズにペースを握られて、結局12点までリードを拡げられてしまったよ(18-30)」

シンキ「第2Qで巻き返さないといけませんね。」

キャット「全くだ。第2Q序盤、早めに流れを掴みたいロケッツは、ペイント内にいるハワードにボールが渡り加点に成功するが、ブリューワーの悪いシュートセレクションで点差は詰まらない。ウォリアーズはオフェンスのリズムがイマイチで、シュートを決められない時間帯が続いたが、ボガットを入れてペイント内のディフェンスを強化し、攻守のバランスを取る。ペイント内を封じられたロケッツは単調なスリーを連発し、6分経過して点差はほとんど変わらなかったんだ(28-38)」

シンキ「まだ28点しか取れてません。このままではまずいですよ。」

キャット「その不安は的中したよ(苦笑) タイムアウト後にウォリアーズは、カリーの多彩な個人技で連続加点に成功。焦るロケッツはハーデンに託すが、得意のドライブを封じられ加点出来ず、あっという間に得点差は開いていった。タイムアウト後に3本のフリースローを決めたカリーの、約2分で11得点のスパークで、ウォリアーズが20点のリードを奪ってしまった(32-52)」

シンキ「今日のハーデンはダメですかー」

キャット「ここ2戦やられているから修正してきたよ。彼のドライブには2、3人ヘルプが飛んでくる。これが今季ウォリアーズが急激に強くなった理由だろうね。」

キャット「結局その後もペースを掴めないロケッツが、25点の大差を付けられてしまったんだ。ここまでのスコアーは37-62」

シンキ「一方的な展開になってしまいましたが、まだ前半です。これから巻き返しましょう。」

キャット「恐縮だけど、この段階で今日のゲームは負けたと思った。ウォリアーズはリズムの取れない時はディフェンスを踏ん張り、リズムが出ると一気に加点してきて、攻守のバランスが非常にいい。対するロケッツはハーデンが封じられるとダメダメになってしまう。この差は大きいよ。アウェイ2戦はハーデンの踏ん張りで接戦だったけど、これが本来のチーム力の差なんだろうね。」

シンキ「それでも後半戦に奇跡を信じているファンのためにお願いします。」

キャット「第3Qに入って序盤はロケッツがペースを握ったんだけど、すぐにウォリアーズはカリーが流れを断ち切るかのような加点が続き点差は戻ったんだ。その後も全くカリーを止められず、ロケッツはルーキーのニック・ジョンソンを投入して、ストップ・ザ・カリーを任せる。ニックは必死にその期待に応えようと、MVPに立ち向かったが、さすがに荷が重かったよ。結局後半も点差は拡がってロケッツの敗戦。最終スコアーは80-115だったよ。」

シンキ「35点差も付けられてしまいましたか。もう悔しさを通り越してしまいますよね。」

キャット「だよね(苦笑) チーム力の差がモロに出てしまった感じで、これはレギュラーシーズンみたいに4連敗で終わる可能性が高いんじゃないかと思ったよね。」

シンキ「ウォリアーズは何がいいんですかねー。」

キャット「さっきも言ったけど、攻守のバランスが非常にいいんだよ。オフェンスではカリーが目立っているとはいえ、パスが良く回って効率のいい加点が多いし、ディフェンスではペイント内でのプレッシャーを掛け、リバウンドも取れるし、ローテーションもうまくいってるよ。」

シンキ「ロケッツはハーデンが抑えられると全く決め手を失ってしまいますよね。」

キャット「オフェンスのパターンが限られているのか、無駄なシュートが目立っていたよ。ハーデンだってスーパーマンじゃないんだから、調子のでない日はあるからね。その時にどうするかだよな。」

シンキ「ハワードではダメですかね?」

キャット「ハワードはオフェンスのバリエーションが少ないからね。攻守ともに、もっとチーム力を鍛えないと優勝までは難しいな。今季のウォリアーズは歴代を見渡しても、極めて高いチーム力があるよ。控えもいいし、個人的に86年のバード・マクヘイル時代のボストン・セルティックス、96年のジョーダン、ピッペン、ロッドマンのいたシカゴ・ブルズと対戦させたいくらいだ。それくらい強い。今のカリーはNBAのトップなんじゃないかと思うくらいだしね。こんなこと言うとロケッツファンに怒られるかもしれないが、レブロンとの対決が楽しみだよね(苦笑)」

シンキ「ロケッツ3連敗で、もうあとがなくなりましたが、やはり4連勝は難しそうですか?」

キャット「まあ無理でしょう。何とか次の第4戦くらいは勝って欲しいんだけどね。諦めたくはないが、今日みたいなゲームを見せつけられると、白旗を上げたくなるよな。」

シンキ「次の第4戦はあさってになります。それではそちらも宜しくお願いしますね。最後まで今季のロケッツを見届けましょう!」

キャット「そうだな。最後まで頑張れロケッツだよ!」

第3戦のボックススコアー

オールNBAファーストチームにハーデンが選出される

ファーストチーム
ハーデン(25)、カリー(27)、レブロン(30)、アンソニー・デービス(22)、マルク・ガソル(30)

セカンドチーム
ポール(30)、ウエストブルック(26)、カズンズ(24)、オルドリッジ(29)、パウ・ガソル(34)

サードチーム
カイリー・アービング(23)、トンプソン(25)、ダンカン(39)、グリフィン(26)、ジョーダン(26)
カッコ内は年齢

シンキ「こんにちは。今日もどうもです。オールNBAが決まって、ハーデンが2年連続でファーストチームに選出されましたね。すばらしいです。」

キャット「今季の活躍を考えれば当然だよ。まだ25歳だし、これからもファーストチーム入りの常連になって欲しいよね。」

シンキ「レブロンは8年連続のファーストチーム入りです。もう常連ですね。」

キャット「まだその地位を守っているよね。まあNBAの顔的存在だから、普通にプレイしていれば来年も安泰だろうな。」

シンキ「MVPに選ばれたカリーも当然ながらファーストチーム入りです。」

キャット「昨年初めてセカンドチーム入りしたんだけど、次の1年でファーストチーム入りするとはね。驚いている人も多いんじゃないかな。彼は今のトレンドになっているらしく、ドラフトでもネクストカリーを探しているスカウトが多いそうだ。」

シンキ「彼はドラフトの順位が7位ですから、ロッタリー中盤と言ったところですよね。」

キャット「サイズ不足で線が細く、運動能力など、抜群のシュート力以外は平均レベルとの評価だったからな。それがこれだもんね。ホント分からんよ。」

シンキ「デービスは3年目での初選出ですね。これについては?」

キャット「彼はすごい選手になるだろうね。まだ勝負所で真価を発揮出来てないが、これからさらに成長すれば、ずっとファーストチーム入りが確定する選手になるんじゃないかな。」

シンキ「5年連続でファーストチーム入りしていたサンダーのデュラントは、ケガの影響で選ばれませんでしたよね。」

キャット「今季は27ゲームしか出場してないし仕方ないな。ケガの状態次第では、猛者揃いのNBAでファーストチームに返り咲くのは難しいのではないかと思うくらい。あれだけの選手だから残念と言えば残念だよね。4年前にMVPと取ってファーストチーム入りしたブルズのローズは、もうサードチームにすら選出されなくなったし、いかに健康を維持するかが大事なんだろうね。まあケガしたくてする選手はいないんだけど。」

シンキ「ちなみにハワードもどこにも選出されませんでした。」

キャット「彼も半分ほど休んでるからね。2008年から5年連続でファーストチーム入りする常連だったんだけどなー。まだ29歳と老け込む年齢ではないから、万全な状態でレギュラーシーズンを乗り切れば、再びファーストチーム入りしても驚けないとは思うよ。」

シンキ「ダンカンは39歳なのに、まだサードチームとはいえ選出されていますよね。これについては。」

キャット「彼は98年から05年まで8年連続ファーストチーム入りしていたが、08年からセカンドに落ちて、11年から2年連続で選出されず、もう彼の時代は終わったと思ったんだけど、突如13年に復活のファーストチーム入りを果たしていて、今年もサードとはいえまた選出だもんな。もう完全に峠は越えているんだけど、その存在感はまだまだ健在で、特にディフェンスでの脅威でスパーズを支えているよね。」

シンキ「彼は今季で契約が切れますが、来季もプレイしますかね?」

キャット「プレイオフで悔しい負け方しているからね。まだやりそうだな。ハワードはダンカンを見習って、息の長いプレイヤーになって欲しいよ。」

シンキ「時間もなくなってきたので、明日のウォリアーズとのシリーズ第3戦の展望をお願いします。」

キャット「明日は絶対勝たなくてはダメだ。アウェイ2戦の戦いは悪くなかったから、ホーム2戦で巻き返し、シリーズをタイに戻して、シリーズの行方を面白くさせて欲しいよ。」

シンキ「アウェイ連敗スタートからシリーズを制したチームってあるんですかね?」

キャット「95年のロケッツがそうだよ! あとボクが知ってる限りでは、93年のブルズがそうだったな。ニックス相手に連敗スタートから4連勝でファイナル進出したんだよ。」

シンキ「ロケッツも続いて欲しいですよね。それでは明日も宜しくお願いします。」

'15プレイオフ 西地区ファイナル ゲーム2 対ウォリアーズ(アウェイ)

シンキ「こんにちは。毎日お疲れ様です。ウォリアーズとのシリーズ初戦を落としたロケッツですが、今日の第2戦は是非とも勝ちたいところですよね。」

キャット「もちろんだ。ハワードの捻挫は軽い症状のようで、今日のゲームには出場するよ。その捻挫は通常なら完治まで7日から10日程度掛かるものらしいけど、今はプレイオフだからね。無理のない範囲で頑張って欲しいよ。」

シンキ「それでは第2戦の回顧をお願いします。」

キャット「先発は第1戦と同様だった。まずロケッツがエースハーデンのポストアップからの個人技で先制する。ウォリアーズもエースカリーのレイアップでお返し。両エースの対決でゲームは始まったんだ。」

シンキ「カリーに負けたくはないですよね。」

キャット「当然だよ。その後ロケッツはハワード、ジョシュのインサイドで得点を取りに行ったんだが、ボガットとグリーンのディフェンスに阻まれ、思うように加点が出来なかった。同様にウォリアーズもミスが目立ってペースを掴めず、序盤はほぼ互角の展開だったよ(10-9)」

シンキ「ハワードの状態はどう見えましたか?」

キャット「動きは悪くないね。まだここまで高く飛んでるシーンがないから何とも言えないが、少なくとも初戦よりはいいと思う。」

キャット「タイムアウト後、ウォリアーズはグリーンのローポストからボガットに渡って加点に成功。対するロケッツはジョシュがグリーンのディフェンスにタフショットを打たされ続けてしまう。この隙にウォリアーズは連続加点に成功したんだ。ロケッツも不調ジョシュと交代したTジョーンズが、第1戦の借りを返そうとペイント内のフィニッシュに成功して追いすがる。しかしミスが多いならがも、ウォリアーズは得意のジャンパーの精度が上がってきて、終盤に入り主導権を奪われてしまった感じに見えたんだ(19-24)」

シンキ「アウェイ戦なので序盤から劣勢にはなりたくないですよね。」

キャット「タイムアウト後にもカリーにスリーを決められてしまったよ。それでもロケッツはハワードのペイント内で存在感を見せ始め、次第にペースを掴みつつあったんだ。」

シンキ「ハワードは大丈夫そうですかね。」

キャット「バルボサのドライブへ反応したジャンプの高さを見て、これなら大丈夫だなと思ったね。ペースが良くなりつつあったロケッツだったが、カリーのスリーが絶好調でまた決められてしまいムードがウォリアーズ寄りになると、残り数十秒のところでハワードがペイント内のフィニッシュをグリーンにブロックされてしまい、速攻出されて加点を許し終了。結局第1Qは8点のビハインドで終わってしまった(28-36)」

シンキ「グリーンのブロックはファールじゃないですかね。それにしてもカリーのシュートをどうにかなりませんかねー」

キャット「ファールだよね。カリーは少しでも隙があるとためらわず打ってくるな。ボガットのスクリーンが決まっていたし、スイッチからTジョーンズ相手に決めるシーンも目立っていたよ。ホントやっかいな選手だよね。」

シンキ「第2Qでの逆転をお願いします。」

キャット「序盤からロケッツは劣勢。オフェンスではジョシュが無駄なプレイを繰り返し、ディフェンスではミスや速攻からのイージーショットを連発されるなど、一気に6点連取されてしまい、ロケッツは開始2分弱で堪らずタイムアウトを取ったよ(28-42)」

シンキ「いけませんよね。」

キャット「タイムアウト後もウォリアーズのセカンドユニットが機能して、ボガットのスクリーンをうまく使ってのイージーショットを連発されてしまった。ロケッツも何とかペイント内で踏ん張り加点に繋げていたが、ディフェンスの連携が悪く、今度はバーンズにスリーを決められてしまい、堪らず再びロケッツはタイムアウトを取ったよ(32-49)」

シンキ「第1戦と展開が逆になってしまいましたね。まだ7分半以上ありますから、ここから追い付きましょう。」

キャット「その通りだ。タイムアウト後、ジョシュ以外のスターターに戻したロケッツがペースを掴んできた。Tジョーンズのフィニッシュは外れるが、ハワードがしっかりフォローし、今度はハーデンのドライブからのパスをテリーが得意のスリーを決めて点差を詰めてきた(37-49) ロケッツペースと見るやウォリアーズのカーHCはタイムアウトで修正を図ってきたよ。」

シンキ「あのリードしている時の、カーのにやついた表情は気に障りますよ。」

キャット「笑 タイムアウト後にカリーをコートへ戻したウォリアーズだったが、いきなりミスを犯してロケッツボールに。流れを崩したくないロケッツはペイント内でTジョーンズ、そしてハワードが踏ん張ってそれぞれフィニッシュに成功すると、ハーデンがバランスを崩しながらもジャンパーを決めて、ロケッツは点差を一桁へ戻してきた(43-51)」

シンキ「いい感じになってきましたね。」

キャット「ウォリアーズは浮き足だったのか、シュートミスやターンオーバーが目立ち始めたんだが、ボガットがペイント内のディフェンスを踏ん張ってリードを保つ展開に。しかしもうNBAを代表する選手になったハーデンが、ウォリアーズディフェンスを切り裂くジャンパーを連発! ゲーム終了間際にハワードのアーリウープが決まってロケッツが追い付いたんだ! 前半は55-55で終了したよ。」

シンキ「17点差を追い付きましたね! ハーデンはホント頼りになります。」

キャット「いやー、しびれたねー。ハーデンの1対1での強さはNBA1かもしれんぞ。こんなプレーを見るたびに、サンダーは愚かなトレードしたなーって思うんだよ(笑)」

シンキ「それにしても第2戦は両チーム入れ替わるように、第1戦と全く同じような展開になりましたよね。これは珍しいんじゃないですかー。」

キャット「だね。これだからNBAは分からんよ。」

シンキ「それでは後半戦もお願いします。」

キャット「後半戦の先発は前半と同様。ウォリアーズはハーデンのマークをトンプソンからバーンズへ替えてきたよ。それでもハーデンはマークマンをあざ笑うかのようなスリーを決めてロケッツがリードを取った。途中から再びトンプソンにマークに替わったんだ。」

シンキ「トンプソンのオフェンスが低調なのは、ハーデンのマークでディフェンス面での負担が大きいからですかね。」

キャット「アリーザのディフェンスが効いていたけど、それもあるね。それくらいハーデンが相手だとタフにならざる得ないから、体力的にきつくなるよな。」

キャット「第3Qに逆転したロケッツは、その後もオフェンスのリズムは悪くなく、アリーザのスリーが決まって6点のリードを奪った(65-59)、残り8分弱ウォリアーズは堪らずタイムアウトを要求したよ。」

シンキ「このペースを維持したいですよね。」

キャット「しかしタイムアウト後、リズムを掴むことに成功したウォリアーズが、一気に7点取って、あっさり逆転されてしまったよ(65-66)」

シンキ「ウォリアーズは一気に来ますからねー。ロケッツは気が抜けませんよ。」

キャット「だな。その後はウォリアーズがリードを保ち続けたが、ロケッツもハーデンを中心としたオフェンスの流れが悪くなく、まさに一進一退の攻防が繰り拡げられたよ。結局第3Qはロケッツ2点のビハインドで終了したんだ(75-77)」

シンキ「ハーデンは見事ですが、カリーのプレイも敵ながらあっぱれですよね。もうここまで5本のスリーを決められてしまいました。」

キャット「少しでもスペースがあると決めてくるよね。現段階ではNBA1のシューターだと思うよ。まあボール回しもうまいから単なるシューターではないし、抑えるのがホント難しいよね。思わず考えちゃうよ(苦笑)」

シンキ「同じようなことををウォリアーズファンはハーデンに対して考えてるかもしれません。それでは勝負の第4Qをお願いします。」

キャット「ロケッツはハワード、アリーザ、Tジョーンズ、ブリューワー、テリーの布陣。ウォリアーズはバーンズ以外はセカンドユニットだった。ハーデンのいない時のロケッツは、ハワードがオフェンスの起点になってローポストにボールを集め、対するウォリアーズはバーンズが攻撃の起点になってパスを回し、スクリーンを使ってフリーの先取を作る作戦だったんだが、まずペースを掴んだのはウォリアーズの方で、ロケッツは開始3分半で6点リードされた(77-83)」

キャット「タイムアウト後、ロケッツは残りの先発組が戻って、ハワードのオフェンシブリバウンドからのダンクが決まるが、ウォリアーズもコートに戻ったトンプソンが技ありのシュートを決めて突き放す。しかしロケッツもハーデンのパスからジョシュがフィニッシュを決めて、ゲームは一進一退の好ゲームになった(81-85)」

シンキ「ここでロケッツは流れを掴み、一気のランを出したいところです。」

キャット「タイムアウト後、ハーデンのレイアップをボガットがブロックすると、負けじとハワードもカリーのレイアップに圧力を掛けスチールに成功する。ウォリアーズがリードを保つ展開だったが、ほぼ互角の内容で残り5分を切ったんだよ(85-89)」

シンキ「手に汗握る好ゲームになりましたよね。ロケッツはここから逆転しましょう。」

キャット「早く追い付きたいロケッツ。ディフェンスでプレッシャーを掛けて流れを掴もうとするが、詰めが甘くウォリアーズに加点を許す展開が続く。その間にロケッツオフェンスが一時停滞。その隙にカリーの活躍があり、ロケッツは残り2分半で7点のリードを許してしまった(89-96)」

シンキ「第1戦の二の舞はごめんです。ここからミラクルロケッツを期待します。」

キャット「タイムアウト後、ハーデンがフリースローをもらうが、珍しく1本目を外してしまう。それで次のプレイなんだが、カリーのジャンパーが外れたところ、グリーンが走りながらゴール下へリバウンドを取りに行った時にTジョーンズと激突したが、ファールを取らず、その後のプレイでハーデンがファールを取られてしまったんだ。」

シンキ「審判のミスですかー。」

キャット「ミスだよ。次のプレイでカリーのジャンパーが決まって8点差になったよ(90-98) もう残り1分39秒しかない。」

シンキ「仕方がないのでここからミラクルを見せて欲しいです。」

キャット「ロケッツのタイムアウト後、ハーデンがすぐフリースローをもらい今度は冷静に決めて6点差に迫った。ロケッツはテリーの替わってカリーのマークにブリューワーを投入するが、スクリーンに来たグリーンに、うさんくさい倒れ方をされファールをコールされてしまうんだ。」

シンキ「でもカリーのスリーは決まってましたので、ファールをコールされてよかったですよね。」

キャット「そうなんだけどね(苦笑) 最初はグリーンがムービングスクリーンでファールをもらったって思ったんだけど、リプレイをよく見ると、これはブリューワーのファールだな。」

キャット「そのグリーンは1本しか決められず、ロケッツは追い詰めるチャンスをもらう。こうなるともうロケッツはハーデンにボールを託すようになり、まずあっさりドライブからのダンクで5点差になり、バーンズの外れたスリーをハワードがしっかりリバウンドを取って、ハーデンがすぐにドライブからファールをもらってフリースローを冷静に決めて3点差に。残り49秒。」

シンキ「もうドキドキですよ。」

キャット「ロケッツはハーデンがフリースローを決めてからすぐ、オープンコートからプレッシャーを掛けて8秒バイオレーションを奪うすばらしいディフェンスでロケッツボールに! このチャンスをロケッツはハーデンのナイスパスからハワードのアーリウープが決まる!! これで1点差に追い上げたんだ(98-99)」

シンキ「残り時間は33秒ですか。ディフェンス1本で逆転で勝利しましょう。」

キャット「ウォリアーズのタイムアウト後、じっくり時間を掛けて攻めるウォリアーズ。カリーのディフェンスにはブリューワーが担当。途中スイッチがあってハワードがカリーのマークに付くが、ハーデンがダブルチームを仕掛け、カリーはパスを余儀なくされる。この隙にハワードはゴール下へ戻って、バーンズのドライブへ圧力を掛け、そのリバウンドをハーデンが取ったんだ。残り約8秒。」

シンキ「タイムアウトを取りませんでしたよね。」

キャット「流れ的に、このような時はタイムアウトを取らないことがままあるんだ。オープンコートを走って加点に繋げたいハーデンだったが、カリーとトンプソンに囲まれてボールをファンブルしてしまいゲームは終了。残念ながら1点差で負けてしまったんだ。最終スコアーは98-99」

シンキ「残念な結果になってしまいました...」

キャット「ラストプレイでは4対3のアウトナンバーだったんだよ。遅れて走ってきたTジョーンズはフリーだったから、彼にパスしていればロケッツが勝っていた可能性が高いと思ったし、そうでなくても残り時間を考えたら、一旦ハワードへボールを戻さず、そのままジャンパーを放っても良かったと思うんだけど、まあ後の祭りだな。」

シンキ「ハーデンだってミスありますよ。まだシリーズは終わっていません。ミラクルロケッツを見せるには恰好の舞台が揃ったじゃないですかー。」

キャット「クリッパーズとのシリーズでは、アウェイ2戦ともボロボロだったことを考えると、このシリーズはホントよくやっていると思うよね。シリーズはまだこれからが本番だよな。このくらいでふさぎ込んでいるようじゃミラクルは起こせない。前向きに頑張れロケッツだな(笑)」

シンキ「今日も長い回顧ありがとうございます。第3戦も宜しくどうぞ。」

キャット「最近は毎日更新しているな。近々スタイルを変えようと思っているんだがどうだろう。」

シンキ「ホントですか?」

キャット「基本的なスタイルは変えないけどね。まあ気分次第だよ(笑)」

第2戦のボックススコアー

明日は第2戦 ハワードの出場は微妙に

シンキ「こんにちは。昨日はお疲れ様でした。気になるハワードの状態についてお知らせ願いますか?」

キャット「検査の結果、左膝の捻挫と判明したようだ。靱帯とかに異常はないから、時間の経過とともに良くなるだろう。」

シンキ「明日の第2戦は出られますかね?」

キャット「どのくらいの捻挫か分からないんだが、明日のゲームは微妙とのことで、もし欠場ならカペラが先発する可能性があるようだよ。」

シンキ「無理してはいけませんからね。」

キャット「昨日みたいな状態で出場しても、チームのために貢献出来ないからな。無理しない方が正解だよ。カペラがますます良くなっているからね。彼に期待していいよ。」

シンキ「レギュラーシーズン中は、ハワード欠場の時にドーシーを使ってましたが、もう彼は使わないんですかね?」

キャット「ドーシーはNBAレベルだと最低ラインの選手だからなー(苦笑) さすがにここでスターターはまずいでしょ。」

シンキ「控えならあるんじゃないですか。」

キャット「ファールトラブル次第だな。カペラの他にジョシュとTジョーンズもいるし、ウォリアーズのスモールラインナップに対抗するなら、この中から1人コートに入れば大丈夫だろうしね。」

シンキ「それからウォリアーズのカリーが、フロッピング行為で罰金処分を受けました。」

キャット「終盤に決めたスリーでの行為だよ。ボクもまたやったと思ったくらいなんだよね。」

シンキ「そうなんですか?」

キャット「ペリカンズ戦でもやってたよ。本人は不満みたいだが、オフィシャルは今回は悪質と判断したんだろう。常習犯だから目を付けられてるじゃないかな。MVPもらってるくらいの選手なんだから、せこいことしないで欲しいよね。」

シンキ「明日の第2戦はどうですかね?」

キャット「ハワードが欠場してもロケッツは勝てる可能性あるよ。理由としてはプリメイターのディフェンスがレギュラーシーズンよりもパワーアップしているということ。第2Qに一気に来られた以外は、ペースを握られない程度のディフェンスは出来ていたからね。インサイドでも今のボガットならカペラで大丈夫だ。これならハーデン、ジョシュあたりのオフェンス力のあるロケッツだから、グリズリーズみたいにウォリアーズディフェンスを攻略出来ないことはなく、勝算は間違いなくあるよ。期待していいんじゃないかな。」

シンキ「明日も楽しみですね。最後にホークス対キャブス戦について一言いいですか。元ロケッツのキャロルが故障してしまいましたよね。」

キャット「ホークスが追い上げたんだけどね。キャブスが勝利したんだが、終盤のレブロンは情けなかったよなー(笑) キャロルは残念だよね。プレイオフではオフェンス面でも存在感があっただけにもったいないよ。」

シンキ「それでは明日の第2戦も宜しくお願いします。」

'15プレイオフ 西地区ファイナル ゲーム1 対ウォリアーズ(アウェイ)

シンキ「こんにちは。クリッパーズとのシリーズを激闘の末に勝利したロケッツが、いよいよ今日から始まるカンファレンスファイナルに登場しますよね。」

キャット「ワクワクするよね。このシリーズはアウェイからゲームが始まるから簡単ではないと思うけど、今のロケッツの勢いなら何とかしてくれると思っている。期待は大きいよ。」

シンキ「ちょっと脱線しますが、このゲームの前にドラフトトップ3を決めるくじが行われ、1位はウルブズ、2位はレイカーズ、3位はシクサーズに決定しました。」

キャット「意外にも例年確率の高いチームが1位を獲得することってあまりないんだけど、今年は順当に収まったな。下から4番目だったレイカーズが2位ってのは気に入らないよ(苦笑)」

シンキ「それでは第1戦の回顧をお願いします。」

キャット「スターターはロケッツはハーデン、テリー、ハワード、ジョシュ、アリーザ。ウォリアーズはカリー、トンプソン、バーンズ、グリーン、ボガット。まずロケッツはジョシュがジャンパーを決めて先制。注目のディフェンスは、まずテリーがカリーにマッチアップしたよ。」

シンキ「テリーはクリッパーズとのシリーズで、ポール相手にナイスディフェンスをしてましたから期待したいですね。」

キャット「キャリアのあるテリーを信用したマクヘイルの判断は正しいと思う。もう一人の要注意選手トンプソンにはアリーザがマッチアップしたんだ。ゲームの方は序盤ロケッツのペース。ハワードが攻守両面でペイント内での存在感があり、ターンオーバーを誘ってから速攻でのレイアップが決まるなど、開始2分半ほどでロケッツが7点リードした(9-2)」

キャット「しかしテリーからのパスをハワードが掴み損ねるミスから、ウォリアーズに速攻を出されトンプソンに加点を許すと、流れに乗ったトンプソンはロケッツのローテションミスを見逃さず連続でジャンパーを決め、4分弱経過してゲームは振り出しに戻ったんだ(9-9)」

シンキ「まだ両チームとも流れを掴んでいない状況ですかね?」

キャット「一進一退の攻防と言った感じだったよ。その後ロケッツはハワードがインサイドで奮闘するが、この後に事故が起こってしまったんだ。ジョシュのローポストムーヴが失敗に終わり、彼がバランスを崩して倒れ込んだところ、ハワードの左膝を直撃してしまったんだ。」

シンキ「大丈夫ですか!」

キャット「タイムアウトの最中に大丈夫かどうか確認していたよ。とりあえず歩行は問題なさそうに見えたけど、場所が場所だけにちょっと心配だよね。」

キャット「タイムアウト後、大事を取ったハワードはカペラと交代。またTジョーンズとプリジオーニも出てきた。まずアリーザのドライブが決まって同点に追いついたロケッツがペースを掴んできて、カペラの好ディフェンスもあり、ウォリアーズはタフなショットを打たされ波に乗れず、ターンオーバーも犯してロケッツのスパークに拍車が掛かってきた。そしてハーデンからカペラへのアーリウープが決まって、ロケッツは11-2のランに成功。残り3分切ってウォリアーズは堪らずタイムアウトを要求したよ(23-16)」

シンキ「カペラのディフェンスはそんな良かったですかー」

キャット「彼はヘルプに行くのが少し早いんだけど、プリメイターの選手をマーク出来るだけのフットワークがあるんだよ。トンプソンもやりにくそうにしてたね。これはもっと鍛えれば相当な選手になるよ。非常に楽しみな器だ。」

キャット「タイムアウト後はカリーに2本スリーを決められるんだが、ロケッツもパスがよく回ってオフェンスのリズムが良く、結局第1Qはロケッツが7点リードして終了したんだ(31-24)」

シンキ「このペースで行きたいですね。それでは第2Qをお願いします。」

キャット「第2Qロケッツはハワード、Tジョーンズ、アリーザ、ブリューワー、プリジオーニの布陣。ハワードは第1Q終盤に戻ってきたよ。ウォリアーズはバーンズ、バルボサ、イグダーラ、リビングストン、エゼリの5人。」

シンキ「今日はロケッツがよくやられているスパイツが欠場なんですよね。」

キャット「そう。まあそれでもウォリアーズはまだベンチの層が厚くてやっかいな選手多いよ。まだ高給取りのリーまで控えているんだから(苦笑)」

キャット「第2Qも引き続き好調持続のアリーザに率いられ、ロケッツが二桁得点差を付けると、ウォリアーズのミスからジョシュがレイアップを決めて、ロケッツは14点のリードを奪った。残り7分半、ここでウォリアーズはタイムアウトを要求した(47-33)」

シンキ「この時間帯は何がよかったんでしょうか?」

キャット「ウォリアーズのセカンドユニットがディフェンス面で機能してないように見えた。ロケッツは得点を取るのにそれほど苦労してなかったからね。ロケッツはここでもっとディフェンスを集中していれば、もっと点差は付いたはずだよ。」

シンキ「ハワードの状態はどうでしたか?」

キャット「ちょっと膝を気にしているような感じの走り方をしていたよ。ちょっと心配だよね。これだとフットワークにも影響出ると思う。」

キャット「タイムアウト後にジョシュのブロックショットから速攻が出て、ハーデンからブリューワーへと通り、ロケッツがこの日最大となる16点のリードを奪う(49-33) しかし数年前に契約中ながらも、シーズン前にロケッツから解雇された経験のあるリビングストンが、確実にフリースローを決めてウォリアーズが盛り返してきた。ハワードのローポストにサイズのないグリーンを当てる、いわゆるスモールラインナップが機能していたウォリアーズにロケッツは攻め手を失い掛けてしまい、ターンオーバーから速攻で加点されてしまう。残り約5分半、ロケッツは堪らずタイムアウトを取ったよ(51-41)」

シンキ「タイムアウト後の修正をお願いします。」

キャット「修正が期待されたタイムアウト後だったが、ウォリアーズはディフェンスでグリーンが体を張ってペイント内で奮闘し、速攻を出されて連続加点されてしまう。ハワードは攻守の切り替えが遅かったので、やはり先ほどのプレイで患った故障が気になるところだったよ。4点差まで追い上げられたところで、ハワードはカペラと交代したね。」

シンキ「ハワードはレギュラーシーズン中も膝の故障に悩まされていましたからね。心配ですよね。」

キャット「まあな。不可抗力での故障だからね。正直なところ今日は無理して欲しくないと思ったよ。カペラも頑張っていたしね。」

キャット「ウォリアーズはグリーンがペイント内で存在感を見せ、ロケッツは防戦していたが、ハワードから替わったカペラがダンクを決めてロケッツがリードを保つ(53-49) しかしグリーンのダブルチームからナイスパスをバーンズが決め、依然としてペースはウォリアーズが握っているように見えたんだ。その後もグリーンがウォリアーズを攻守に渡ってリードしてロケッツは逆転されてしまった。結局前半は3点のビハインドで終了となってしまったんだ(55-58)」

シンキ「いやー、16点リードがあったのに逆転されてしまいましたかー。グリーンにかき回された感じですかね?」

キャット「彼の成長が今季のウォリアーズの成長に繋がっているのは間違いないね。チームにエナジーもつぎ込める選手だし、ホントやっかいな選手に成長したもんだ。見るからにふてぶてしい表情してるし、レイカーズの次にウォリアーズが嫌いになりそうだよ(苦笑)」

シンキ「笑 前半が終わってどう感じましたか?」

キャット「うーん、これは厳しいゲームになるなって思ったよ。ハワードの失速がそのままロケッツの失速に繋がっているように見えた。やはりウォリアーズレベルの相手になると、ロケッツ勝利のためにはハワードが万全な態勢でないと苦しいね。」

シンキ「まだ後半が残っています。ここからミラクルロケッツの本領を発揮してもらいましょう。それでは後半戦も宜しくお願いします。」

キャット「第3Qもスターターは第1Qと同じ。ハワードは出てきたよ。明らかに攻守の切り替えが遅かったから無理して欲しくなかったのだが... 第3Qに入っても依然としてロケッツのオフェンスはウォリアーズのディフェンスに苦しんでいた。ここで一気に畳み掛けたいウォリアーズだったが、アリーザ、ジョシュのディフェンスでロケッツは何とか踏みとどまっていた。しかし故障の影響なのか、ハワードがペイント内でウォリアーズに威圧感を掛けられなかったんだ。3分経過してロケッツは5点のビハインドに(57-62)」

キャット「タイムアウト後、ロケッツはハーデンのレイアップに、テリーのジャンパーで1点差に追い上げたが、ウォリアーズはカリーの連続ジャンパーが決まって再びリードを拡げてきたんだ(61-67)」

シンキ「カリーのジャンパーをどうにかなりませんかね?」

キャット「何気にボガットのスクリーンが効いていたし、ロケッツのローテーションディフェンスがうまく機能してなかったな。ハワードのフットワークが鈍っているのも痛いところだったよ。」

キャット「流れはウォリアーズだったが、ロケッツは今日も好調アリーザとハーデンが踏ん張って加点に成功するなど、残り4分半で追い付いたんだ(71-71) しかし左膝の故障しながら何とか踏ん張っていたハワードの分まで頑張らないといけないTジョーンズがペイント内で決められず、速攻からカリーにまたスリーを決められてしまったんだ(71-75) これでボクも久しぶりに吠えてしまったよ(苦笑)」

シンキ「プレイオフのカンファレンスファイナルですから熱くなって当然です(笑)」

キャット「その後Tジョーンズはフリースローも2本外すボーンヘッド。流れは一向にウォリアーズが保持しているように見えたね。ここでハワードはカペラと交代。」

シンキ「カペラに期待します。」

キャット「そうだな(苦笑) その次のプレイでTジョーンズはリバウンドが取れず、エゼリにオフェンシブリバウンドからの加点を許してしまったんだよ。カペラはうまくカリーのスリーへのチェックに行っていたんだけどね。」

キャット「終盤にハーデン、ハワードを休ませていたロケッツは決め手を欠いていたが、それでもアリーザのシュートが好調で何とか離されない展開へと持ち込んでいたが、相変わらずTジョーンズがペイント内で決めきれず、速攻を出されフリースローを与えてしまった(74-81) 残り1分ほどになり、ここで今日ダメダメのTジョーンズからハーデンへ交代したよ。」

シンキ「ハーデンを投入しないといけない事態になってしまいましたか。」

キャット「カペラ、プリジオーニは頑張っていたけど、オフェンスでパスが繋がらず、明らかに流れが悪かったからね。」

キャット「フリースローの後、ウォリアーズはカペラへのハック作戦をやってきたが、カペラは1本決めてロケッツは冷静さを取り戻しつつあり、ハーデンの個人技からの加点があって第3Qが終了。ロケッツは5点のビハインドで終了となった(79-84)」

シンキ「ここまで少し劣勢ですが、第4Qで逆転出来そうですかね?」

キャット「ハワードの状態が思わしくないからな。ちょっと厳しいのではないかと感じたよ。まあそれでもカペラがホントに良く頑張っていたし、ハーデンの調子も良くなってきたからね。可能性はあると思うよ。」

シンキ「ハワードはバイクを漕いで膝の状態を確かめていましたよね。」

キャット「そうだね。プレイを見ると膝の影響を感じたから、今日は無理して欲しくないと思ったよ。普通なら止めているプレイに反応しなかったし、オフェンスでも存在感がなかったよね。」

シンキ「それでは勝負の第4Qをお願いします。」

キャット「第4Qのロケッツはハーデン、ハワード、Tジョーンズ、ブリューワー、プリジオーニで、ウォリアーズはグリーン、ボガット以外は控えのメンバーだった。ロケッツファンとしては残念ながら、開始1分でハワードはカペラと交代したよ。やはり無理して出てたけど動きが鈍くて、これ以上のプレイは難しかったね。」

シンキ「ここで無理して悪化することは避けたいですよね。その分他の選手に頑張ってもらいましょう。」

キャット「そうだよね。ハワードがベンチへ下がってすぐ、オフェンシブリバウンドをリビングストンに取られ決められてしまったよ。ここらへんはハワードが入れば問題なく防げるところなんだけど仕方ないな。交代で出場したカペラは頑張っていたよ。早速オフェンシブリバウンドを取ってフォローする加点に成功したんだ。」

シンキ「もうこうなったらカペラに期待しましょう。」

キャット「彼は期待をしてしまうだけのポテンシャルがあるからな。その後ブリューワー得意の速攻が決まり、2分経過してロケッツが3点差に追い上げてきたよ(83-86)」

キャット「タイムアウト後にウォリアーズはスターターを戻し、ボガットを下げてイグダーラを残すスモールラインナップ。これで第2Qのようなランを出して、一気にゲームを決めようとしたいのだろう。そのスモールラインナップの要であるグリーンが内外でミスマッチを突く加点に成功して突き放しに掛かるが、ロケッツはもうハーデン頼みしかないとばかりに、個人技でトンプソンを翻弄するかのようなジャンパーを次々と決めて追いすがる(89-90)」

シンキ「さすがハーデンですよね。カリーはこんなプレイできませんよ。」

キャット「タイプが違うからな。まあ1対1の強さだけ比較するなら、間違いなくハーデンが上だよね。」

キャット「その後もウォリアーズが常にリードをする展開だったが、ロケッツもハーデンを中心としたオフェンスのリズムは悪くなく、ジョシュがコーナーからスリーを決めて、ようやくロケッツは追い付くことに成功。97-97とゲームはタイとなって残り5分半の勝負になったんだ。」

シンキ「ここからが本当の勝負ですよね。」

キャット「もちろんだ。タイムアウト明けのウォリアーズのセットプレイを簡単に決められてしまったロケッツは、次のオフェンスでジョシュがパスミスするターンオーバー。ロケッツは1本防いだが、オフェンスでまたミスが出てしまい、速攻から加点を食らってしまったんだ(97-101) 次のプレイでまた速攻を食らってしまったロケッツは、残り3分半でタイムアウトを要求した(97-103)」

シンキ「劣勢になってしまいましたが、まだ時間があります。」

キャット「タイムアウト後にジョシュからゴール下にいたTジョーンズへパスが通ったが、また決めきれず速攻を出されカリーにスリーを決められてしまう(97-106) 約1分半で9-0のランを食らったロケッツが厳しい状況に立たされてしまったよ。」

シンキ「残り2分弱しかありませんが、ここからミラクルロケッツの本領が発揮しますよね?」

キャット「タイムアウト明けにも先ほどのようなセットプレイで簡単に加点を許してしまい、ロケッツはますます厳しくなったが、クリッパーズとのシリーズでミラクルを見せたロケッツが、このまま引き下がる訳はないとばかりに、ハーデンとジョシュのツーメンゲームからの加点、アリーザのスチールから速攻になり、ジョシュがフリースローをもらって2本決め、ディフェンスを踏ん張った後にブリューワーもフリースローを2本決め、今度はまたアリーザがナイスディフェンスで守りに入ったウォリアーズから24秒バイオレーションを取ってロケッツボールに。次のオフェンスは失敗に終わるが、グリーンのペイントからのフィニッシュをジョシュが守ってアリーザのスチールへ繋がり速攻に。この速攻でアリーザがコーナーからスリーを決めてロケッツはお返しの9-0のランに成功。残り14.6秒、2点差に追い上げたよ(106-108)」

シンキ「しかしもう時間がありません。この後はファールゲームですよね。ウォリアーズは外してくれますかね?」

キャット「フリースローがうまい選手揃ってるからなー。残念ながらこの後カリーが2本とも決めて結局106-110で初戦を落としてしまったよ。もうちょっと早めにランを仕掛けたかったが流れが向かなかったな。まあ次のゲームだよ。」

シンキ「今日のゲームは負けてしまいましたが、どう感じましたか?」

キャット「初戦ホームで大敗したクリッパーズ戦より内容は良かったと思うよ。ハワードが万全な状態だったら結果は変わっていたかもしれない。」

シンキ「そのハワードですが、このシリーズ大丈夫ですかね?」

キャット「明日検査を受けるようだね。その結果次第なんじゃないかな。」

シンキ「もしこのシリーズ出られないことになったら、ロケッツはほぼこのシリーズ望みが絶たれてしまいますよ。」

キャット「絶たれるかどうか分からないが、少なくとも今以上に厳しいシリーズにはなるだろうね。でもカペラがかなりいいし、ハワードのいない時間帯でも踏ん張っていたからね。絶対にダメってことはないと思う。どのような状況になろうと、諦めないのがロケッツ魂だよ。大丈夫だ!」

シンキ「それでは今日も長い回顧お疲れ様でした。次の第2戦も宜しくお願いしますね。」

キャット「オーケー。その前にハワードの状態も報告しておくよ。」

第1戦のボックススコアー

明日から西地区ファイナル 対ウォリアーズ戦

シンキ「こんにちは。今日もおつかれさまです。昨日激闘の末にクリッパーズを下してシリーズを突破しましたが、もう明日からウォリアーズとの西地区ファイナル戦が始まります。」

キャット「間隔が空きすぎると、クリッパーズとのシリーズで得た勢いが少なくなってくるからね。緊張感を保つ意味でもちょうどいいんじゃないかな。」

シンキ「クリッパーズとのシリーズはホント激闘でした。」

キャット「始まる前、シリーズ突破は難しいと思っていたし、1勝3敗と追い込まれてからは尚更そう思ったんだけど、ロケッツ驚異の粘りで奇跡の3連勝だからね。ロケッツファンの興奮度はマックスに近いんじゃないかな(笑)」

シンキ「18年ぶりのカンファレンスファイナル進出となりました。ここまで来るのに長い道のりでしたよね。」

キャット「全くだよ。2連覇したドリーム時代が終焉し、一時の低迷を乗り越え、ヤオ時代に突入したんだが、セミファイナルまで行くのがやっとだったからね。」

シンキ「ヤオの時代が終わると、今度はプレイオフ進出もおぼつかない時代がやってきましたが、ハーデンを獲得してからまた流れが変わりましたよね。」

キャット「西地区のレベルは高いから、プレイオフ進出のハードルが高くてねー。5割くらいの成績じゃプレイオフに出られないシーズンが続き、ボクも歯がゆかったんだが、ハーデンを獲得してからのロケッツは、完全にワンランク上のチームへ変貌したよ。ハーデンさまさまだ(笑)」

シンキ「ところで明日から始まるウォリアーズとのシリーズについてですが、ズバリ勝算はありますかね? 予想ではウォリアーズ優勢が圧倒的でして、5戦で終わるとの見方が大半なんですが...」

キャット「まあロケッツはレギュラーシーズンで4回対戦して、ずべて二桁の点差で負けてるからね。これだけ見てもチーム力はウォリアーズが上回っているのは明らかだし、しかもホームコートアドバンテージも握られてるからな。普通に予想すれば、ロケッツはウォリアーズのコートで勝てず連敗し、第3戦からのホームで1回負け、第5戦のアウェイ戦で終わるとの見方が優勢なのは理解出来るよ。」

シンキ「しかしロケッツは格上のクリッパーズを奇跡の3連勝で下した勢いがあります。」

キャット「そう。格上のチームがシリーズを制するとは限らないんだよね。ロケッツが95年に優勝した時もそうだった。セミファイナルで今回みたいに1勝3敗からの大逆転でサンズとのシリーズを突破したんだが、次にその年のMVPロビンソン率いる、優勝候補のスパーズを6戦で突破したんだよ。この勢いはファイナルに入ってからも継続し、今度は経験不足のマジックを4連勝でスイープして優勝したんだ。」

シンキ「クリッパーズとのシリーズを見ていると、このフランチャイズDNAを受け継いでるように見えますよね。」

キャット「それはあるよ。土壇場での強さは精神的に受け継がれるものだ。ここらへんは気持ちの問題なんだけど、まず気持ちで勝たないと優位に立てないからね。」

シンキ「さてこのシリーズはどちらが制すると思いますか?」

キャット「ロケッツが勝つよ! 第6戦で決まるね。もしそうでなかったらウォリアーズがボクの想像以上に強かったということになるよ。今季圧倒的な成績を残したとはいえプレイオフは別物。経験の浅いウォリアーズは今の勢いのあるロケッツには手こずると思う。ロケッツは優勝経験のあるテリー、アリーザがいて、ファイナル経験のあるハーデン、ハワードもいるからね。」

シンキ「今季ホームで圧倒的に強いウォリアーズから、最低アウェイで1勝挙げなければいけませんが大丈夫でしょうか?」

キャット「大丈夫だ。クリッパーズ戦で自信を付けたロケッツだよ。ボク自身むしろクリッパーズとのシリーズよりも期待を持っているくらい。マクヘイルも覚醒しつつあるしね(笑)」

シンキ「そうですか! まずアウェイ2戦のうち1勝したいですよね。 まずはそこからです。」

キャット「1勝と言わず、2勝しよう! 95年のスパーズ戦はその展開だった。その時ドリームはロビンソンを圧倒したんだが、今度はハーデンがMVPカリーを圧倒する番だよ。」

シンキ「そうですね! それでは最後に東地区ファイナルの展望を簡単にお願いします。」

キャット「今季60勝したホークスが本物なのか、個人的にまだ判断が分かれているんだよ。もし本物ならキャブスとのシリーズを突破すると思う。そうでなければキャブスで決まるんじゃないかな。分かりにくい展望で恐縮だけど(苦笑)」

シンキ「明日からのシリーズがとても楽しみですね。それではまた宜しくお願いします。」

'15プレイオフ 西地区セミファイナル ゲーム7 対クリッパーズ(ホーム)

シンキ「こんにちは。今日もどうもです。いよいよ運命の第7戦が始まりますね!」

キャット「初戦からすべてクリッパーズ優位のシリーズだったと思うが、第6戦で奇跡の逆転劇を見せたロケッツが、この第7戦になって初めて優位な立場で戦えるゲームだと思う。それだけに力も入るよ。ホームコートの声援も後押しになるよね。」

シンキ「それでは早速第7戦の回顧をお願いします。」

キャット「スターターは第6戦と変わらず。まずハーデンからのパスを受けたアリーザが、コーナーからスリーを決めてロケッツが先制。すかさずクリッパーズもポールとグリフィンのツーメンゲームから、レディックへパスが渡り、こちらもコーナーからお返しのスリーを決める。しかしロケッツもジョシュの連続加点でまず先行したよ(7-3)」

シンキ「いい感じの立ち上がりでしたよね。」

キャット「いい感じだったな。しかしその後ターンオーバーやシュートがなかなか決まらない時間帯があって、クリッパーズに追いつかれてしまった(7-7) 第7戦ということで両チームとも固さが取れてなかったのか、ミスが多く、シュートタッチがイマイチだったよ。」

キャット「そんな中でもロケッツは、エースのハーデンがフリースロー、スリー、レイアップを決めてチームに渇を入れ、残り7分クリッパーズは堪らずタイムアウトを要求。まずロケッツが主導権を奪った形になったね(14-7)」

シンキ「今日のハーデンは大丈夫そうですかね?」

キャット「シュートタッチは良さそうだ。彼なら何とかしてくれるだろう。」

キャット「タイムアウト後、ターンオーバーから速攻で加点されるなど、流れはクリッパーズへ傾いたんだ(14-13) 引き続きロケッツはミスが多く、逆転されるのは時間の問題かと思ったが、クリッパーズも外からのシュートが入らず、その隙にロケッツは冷静さを取り戻して立て直しに成功(19-13) ハワードが2ファールをしてしまうが、得点差もあってベンチへ下げカペラを投入。そのカペラの2本のフリースローと、Tジョーンズの連続加点があってロケッツが優位にゲームを進めた。結局第1Qはロケッツが7点差を付けて終了したよ(28-21)」

シンキ「まずロケッツがゲームの主導権を奪いましたね。」

キャット「ミスが多くてどうかと思ったんだけど、クリッパーズも同様にミスが多くて落ち着けたのが大きかったよ。」

シンキ「第2Qもお願いします。」

キャット「第2Qに入ってもロケッツはペースを握った。まずハワードがジョーダンのいないペイント内を支配する連続加点に成功。クリッパーズは会場の雰囲気に飲まれているのか、依然として外からのシュートが入らない。その隙にブリューワーのスリーが決まって、ロケッツは15点のリードを奪った(36-21)」

シンキ「なんか第6戦みたいに一気のランが始まる展開になってきましたよー」

キャット「残念ながらそうはならず(苦笑) クロフォードのナイスパスからグリフィンのフィニッシュ、その次は同じくクロフォードが連続でスリーを決めるなど、クリッパーズは追いすがってきたんだ。しかしロケッツもオフェンス好調で、ジョシュが内外で連続で決めてリードを二桁に保つ。第2Q4分経過してロケッツはタイムアウトを取ったよ(43-33)」

シンキ「クロフォードにやられてしまいましたね。しかしロケッツのオフェンスも好調です。」

キャット「リードが開いてディフェンスが少し緩慢になった隙にやられてしまったな。このタイムアウトはよかったと思うよ。」

キャット「タイムアウト後にロケッツディフェンスはヘルプが早く、テリーのプレッシャーでポールが苦しいショットを放つなど集中力が出てきた。オフェンスではディフェンスの穴になっているクロフォードを狙うかのようにショットを決めて、ロケッツが再び15点のリードを取ったんだ(48-33) 堪らずクリッパーズはタイムアウトを要求し、ディフェンスに定評のあるバーンズを出してきたよ」

シンキ「やはり負けている時は、どうしても点差を詰めようとオフェンス志向の選手を出したくなるんですか?」

キャット「単に控えが弱いだけなんじゃないかな。そこがクリッパーズの弱点だよね。」

キャット「タイムアウト後、クリッパーズはプリメイターのディフェンスが良くなってロケッツに加点を許さず、オフェンスでもグリフィンからのナイスパスでレディックがスリーを決めて追いすがり、今度はジョーダンへのパスも決めて8点差へ盛り返す。ここでロケッツはタイムアウトを取ったよ(48-40)」

シンキ「流れ次第で一気に点差が縮まりますよね。」

キャット「全くだね。気が抜けない展開だよ。その後は両チームとも持ち味を発揮する一進一退の攻防が続いて第2Qが終了。前半が終わって56-46でロケッツが10点リードしたよ」

シンキ「ロケッツの注文通りに前半リードし、ゲームの主導権を奪った感じでしょうか。」

キャット「ペイント内のディフェンスは、グリフィンに対しヘルプを徹底させ、プリメイターでのディフェンスでも、プレッシャーを掛けてターンオーバーを誘発していたよ。オフェンスのリズムも悪くなく、このペースならこのゲーム行けるぞって思ったね。」

シンキ「さあ勝負の後半戦をお願いします。」

キャット「第3Q序盤はクリッパーズのペース。オフェンスではエースPGのポールが個人技で連続加点し、ディフェンスではプリメイターでのプレッシャーがきつくなって、ロケッツにタフなショットを打たせることに成功していて、点差は次第に詰まっていった。グリフィンのハイポストからのジャンパーが決まり、次のプレイでロケッツはターンオーバーをしてしまい、速攻からレディックにレイアップを許してしまった。ここでロケッツはタイムアウトを要求。このQ3分半経過して3点のリードまで巻き返されたよ(60-57)」

シンキ「最近はマクヘイルもタイムアウト取るタイミングが良くなってませんか?」

キャット「だよね。彼もいろいろなゲームを経験して分かってきたんだろう。いい傾向だ。」

キャット「タイムアウト後、すぐにハーデンがディフェンスを切り裂く豪快なダンクを披露! ハイポストにいたグリフィンが反応出来ないくらいの速さだったよ。その次のプレイで速攻からジョシュが得意のスリーを決めて、ロケッツは流れを取り戻すことに成功(65-57) しかし負けたくないクリッパーズも必死にディフェンスを踏ん張ってロケッツは突き放せない。だがクリッパーズのスローインをスチールしたプリジオーニが、その後的確なスリーを決めて、ロケッツは再びリードを二桁に戻したんだ(70-59)」

シンキ「プリジオーニは今日が38歳の誕生日なんですよね。ベテラン頑張ってます。」

キャット「彼は35歳でNBA入りしたとはいえ、ユーロや国際大会での経験は豊富だからね。頼りにしてるよ。彼は8点差に詰められた残り2分切ってから、オフェンシブリバウンドを取ってアリーザのスリーへ繋げたんだ! その後もスチールを決めてロケッツ11-2のランを演出するなどチームへ貢献。リードは17点に拡がって第3Qが終了したよ(85-68)」

シンキ「プリジオーニはホント見事ですよね。こういういぶし銀の選手がいるチームは強いと思いますよ。第4Qは第6戦みたいなことがありますので、逆にロケッツがやられないように気をつけたいですよね。」

キャット「もちろんだ。第4Qいきなりプリジオーニからハワードへのパスが決まるカウントプレイで、ロケッツがこの日最大となる20点のリードを奪った(88-68) しかしクリッパーズも追いすがってジワジワと点差を縮めてきたんだよ。残り9分弱でハワードへのハックを実行する作戦へ出たんだ。これで流れが変わるのを嫌ったマクヘイルは、ハワードをベンチへ下げた。グリフィンにオフェンシブリバウンドからの加点を許すと、またハワードを復帰させたんだが、またクリッパーズはハックをやるそぶりを見せたため、またハワードを引っ込ませたよ。」

シンキ「ここらへんはもう駆け引きですよね。」

キャット「クリッパーズのオフェンスのリズムが良くなってきたとはいえ、ロケッツのオフェンスも切れがあり、アリーザのスリーが決まるなどリードを保つ(97-78) 残り5分半切ってからも第4Qに強いブリューワーの加点で18点リードをしたロケッツが、後は締めに入る時間に突入したと思ったんだよ(101-83)」

シンキ「次の展開をお願いします。」

キャット「ハワードをベンチへ下げてるロケッツは、攻守ともにペイント内で劣勢になってしまい、クリッパーズに連続で加点を許してしまったんだ。9-0のランを食らって残り約2分、8点差に追い上げられたんだ(102-94)」

シンキ「クリッパーズ驚異の粘りですね。怖いです。」

キャット「ボクもドキドキしたよ。タイムアウト後にハワードをコートに出したいロケッツだったが、残り2分切らないとハック作戦を実行されてしまうのでコートに出せず、しかも時間が止まらないと交代出来ない状況の中、ハーデンが状況を打開するフリースローをもらうプレイでロケッツを救う! このフリースローで時間を止めることに成功して、万を期してハワードがコートに登場したんだよ。」

シンキ「タイムアウト後のロケッツのオフェンスが失敗に終わり、速攻から得点されるパターンを嫌ったんですね。」

キャット「そう。残り時間を考えると、ここは7点差以上付けるスリーポジションゲームにしておきたいからね。そのハーデンは冷静にフリースローを決めて再び10点のリードになった。だがポールからジョーダンへのパスが決まるカウントプレイで、クリッパーズも諦めない。ジョーダンのフリースローは外れるんだが、すぐに時間を止めたいクリッパーズは。ポールがハワードへ飛び乗るファールで必死に追いつこうとしてきた。」

シンキ「クリッパーズに執念を感じました。」

キャット「その執念に終止符を打ったのは今日絶好調のアリーザ。残り1分切って、Tジョーンズのパスをコーナーからスリーを決めて再び11点差に戻したんだ。その後は冷静にフリースローを決めたロケッツが、1勝3敗から奇跡の3連勝でシリーズを突破したよ! 最終スコアーは113-100」

シンキ「よっしゃー! よっしゃー! よっしゃー!」

キャット「やってくれたよねロケッツは! もう言葉が出ないくらいうれしいよ! ロケッツは歴史を作ったね!」

シンキ「最後まで諦めちゃいけないんですね! もう感無量です! 次の対戦相手はウォリアーズになりますよね。」

キャット「それについてはまた明日にもでもやろう。今日はまだこの余韻に浸っていたんだ。」

シンキ「分かりました。ではまた明日に宜しくお願いします。」

キャット「ロケッツ選手達を誇りに思うよ。マクヘイルも見直したね。敗れたクリッパーズも健闘を称えたい。特にポールは故障を抱えながらも、それを感じさせないプレイで、このシリーズをより意義あるものにしてくれた。彼がいなかったらここまでロケッツは成長しなかったと思う。クリッパーズのためにも次のウォリアーズとのシリーズは勝ちたい。両チームの選手達にありがとうと言いたいよ。」

第7戦のボックススコアー

いよいよ明日、クリッパーズとの第7戦!

シンキ「どうもこんにちは。明日に迫ったクリッパーズとの第7戦。第3戦からのアウェイ2戦をともに大敗し、1勝3敗と追い込まれていたロケッツでしたが、ホームとアウェイで連勝。この展開を予想してましたか?」

キャット「全然予想してなかったよ(苦笑) それどころか第5戦で負けてシリーズが終わるだろうと思ってた。まあ第5戦を勝っても、アウェイの第6戦で終わると考えていたロケッツファンが大部分だったんじゃないかな。」

シンキ「それが第5戦を大勝し、第6戦では20点近いビハインドを第4Qで逆転するミラクルを演出して逆王手ですよ。今のロケッツに何が起こったんですかね?」

キャット「詳しくはボクも分からない(苦笑) ただディフェンスの激しさが出て、相手を封じ込めた時のロケッツは強いよね。追い込まれて気持ちの強さも出てきたから、今のロケッツはシリーズを通して成長してるように思う。これなら次の第7戦も互角以上の戦いが出来るし、次のウォリアーズ戦も突破出来る可能性があるだろうね。」

シンキ「ロケッツ以外の戦いは、もうすべて決まりまして、西は順当にウォリアーズが、東も順当にホークスとキャブスが残りましたよね。」

キャット「3チームとも楽なシリーズではなかったけど、最後は自力の差が出た感じだったよ。当たり前だが、4勝勝ち抜けだとチーム力が上回る方が有利だからね。」

シンキ「明日の第7戦の勝算はありますか?」

キャット「十分にあるよ。チーム力はクリッパーズが上だろうが、もうここまで来るとそれは別のところで補えるからね。とにかく気持ちで負けないようにディフェンスで優位に立って欲しい。前半から主導権を奪えばシリーズ突破が見えてくると思う。ボクも欲が出てきたよ(笑) 是非ともこのシリーズを突破してもらいたいよね。」

シンキ「ところでせっかくなので別の話題をお願いしたいんですが、6月のドラフトへ向けてワークアウトなどが開催されつつありますが、ロケッツは18位指名権を持っていることもあり気になっております。ロケッツは誰を指名するんですかね?」

キャット「ドラフトに関してはチャドから随時レポートが届いてるよ。彼が言うにはPGの補強だろうとのことだ。ただロケッツはスターターのビバリーを評価していて、まだ確定じゃないらしい。」

シンキ「ビバリーは今オフでFAの権利がありますよね。」

キャット「そう。ディフェンダーのビバリーを評価しているチームは多く、ロケッツは彼をキープ出来ない可能性があるからね。ドラフトはその保険でPGを取るのではないかとの予想だね。」

シンキ「分かりました。シリーズ真っ最中ですが、ドラフト関係の情報もお願いします。最後にホークスに敗退したウィザーズのポール・ピアスが、引退をほのめかしているみたいですが、これについては? 彼はファイナルMVPを獲得するくらいの選手で、プレイオフでもまだクラッチショットを決められるのにもったいないですよね。」

キャット「彼ももう来季前に38歳だからなー。どうも体がついて行かない時があるみたいで、プレイオフも含めるとこれまで1400ゲームほどプレイしているからね。現解説者のレジー・ミラーみたいに力のあるうちに引退して、別の道を歩むのもアリかもしれないな。個人的にはちょっと寂しいけどね。」

シンキ「出来れば優勝を遂げたセルティックス一筋で行って欲しかったですよね。」

キャット「セルティックスはバード・マクヘイルの時代から一時低迷したんだけど、そのときに主力をトレードしなかったのが原因と見られているようで、そのあおりでピアスが出されたと思ってる。その点レイカーズはもう峠を越えたコービーを大事にしてるよね。」

シンキ「元ロケッツのレジェンドであるオラジュワンさんも、ロケッツ一筋ではありませんでしたね。」

キャット「契約が切れたあと、再契約しなかったんだけど、あれは少しでも優勝の可能性のあったラプターズへ行きたかったからなんじゃないかな。出来ればドリームはロケッツでキャリアを終えて欲しかったんだけど、彼がラプターズでプレイしたかったなら、それは止められないよね。」

シンキ「ですね。少し長くなってしまいましたが、明日の運命の第7戦も宜しくお願いします。」

キャット「この運命の第7戦を観戦出来ることを喜びたい。ロケッツファンとして感謝している。勝っても負けてもロケッツの選手達を誇りに思うよ。」

シンキ「ウォリアーズが待ってます。明日は絶対に勝ちましょう。」

キャット「そうだな。勝って20年前の再現を期待してるよ。」